防府市・東大寺別院・周防阿弥陀寺は、防府天満宮より東、大平山の麓にある歴史の深いお寺です。毎年行われるあじさい祭りの時期には県内外からカメラを持った方々や地元の多くの方々が、美しいあじさいの様子を楽しみにいらっしゃいます。
時間をかけてゆっくりと境内を探索してみると、「これは!!」という見どころがたくさんあります。
あじさいだけでなくじっくり隅々まで観覧していただきたい、阿弥陀寺の歴史を感じていただきたい・・・。そんな思いで今回はあじさい祭りと阿弥陀寺境内を心を込めてご紹介します。

スポンサーリンク

東大寺別院・周防阿弥陀寺

あじさい祭りの時期以外は静かで観光客も少ない阿弥陀寺ですが、じつは大変由緒ある名刹です。もしかすると、防府市民もそのことはあまり知っていないかもしれません。

阿弥陀寺は大勧進職として消失した東大寺の再建を果たした重源上人により、1187年(文治3年)東大寺の周防別所として建立されました。
およそ三百年の間、住職は勅命をもって拝任され、周防の国務管理も兼ねていたと言われます。

県内外から訪れる方々で大賑わい・あじさい祭り

阿弥陀寺には80種4000本以上のあじさいが植わっており、別名「あじさい寺」と呼ばれています。

はじめからあじさいが植えられていたのではなく、およそ40年前から地元の方々が植樹をされ、その後「西のあじさい寺」を目指してあじさい保存会が発足し、今のようなあじさい咲き誇るお寺になったそうです。
地元の方々の努力のおかげで、梅雨の時期には歴史ある静かな境内を色鮮やかなあじさいが彩り、なんとも美しい光景が広がります。

毎年6月の1か月間にはあじさい祭りが催されます。
期間中土日には、仁王門付近の憩いの広場と本殿前の広場にて、地元の方によるバザーやあじさいの鉢植え販売、あじさいうどん、かき氷の販売、地元の団体によるイベントが開催されます。

そういえば数年前、こちらのイベントで息子が南京玉すだれの体験をさせてもらったなあ、と懐かしく思い出しました^^。地元の方々が一体になって作り上げた温かいお祭りであることが感じられますよ。

(あじさい祭りの頃には、宝物庫付近に植えられている半夏生の花も満開を迎えます)

このあじさい祭りの時期には、県内外から多くの観光客や地元の人々が訪れるので、特に土日は大変混み合います。
駐車場はあるのですがすぐに満車になり、近くの県立農業大学校が臨時駐車場になっています。そこから阿弥陀寺までシャトルバス(無料)が出ます。

初めてあじさい祭りに行ったときは、あまりの車と人の多さにびっくりでした!あじさいの時期ではない時に阿弥陀寺を見て回ったことがあるので、人出のギャップに相当驚いてしまいました。
ですので、この時期あじさいは大変見ごろですが、静かにゆっくりとは観て回れないかもしれません。

また、あじさい祭り期間中は、入山料が必要となります。ふだんはご喜捨という形で入山料200円を箱に入れるようになっていますが、お祭り中は受付がありチケットを購入するようになります(大人200円、中学生以下無料)。

歴史を感じる由緒ある所蔵品

さて、あじさいが有名なこのお寺ですが、あじさいだけではありません。秋には紅葉も大変美しく、古刹を彩ります。梅雨の時期だけでなく、これから訪れる秋にも足を運んでいただきたいお寺です。

また境内の宝物庫には国宝、重要文化財が所蔵されており、その歴史の古さ、由緒正しさを感じることができます。※文化財収蔵庫 要予約(9:00~17:00)、大人400円

重要文化財 重源上人座像

日本最古の寿像(その人の存命中に作っておく肖像彫刻)と言われています。

国宝 鉄宝塔

重源上人が願主となって1197年に鋳造したものです。塔の中に、仏舎利7粒を納める水晶五重塔が安置されています。

重要文化財 金剛力士像

こちらは山門の改修のため、宝物庫に仮に保管されています。2018年10月現在、改修は終了していたのですが、まだ山門の中は空でした。金剛力士像が山門を守られる日が楽しみですね。

湯屋

重要有形民俗文化財で、七月の開山には今でも実際に湯を張って入浴を行っています。

石風呂

(文化財の写真参照元:http://www.c-able.ne.jp/~amidaji/index.html)

重源上人が東大寺用材の大木の切り出しに従事した人夫をいたわるために設けた石風呂です。新しくつくられた石風呂は毎月第一日曜に焚いています。
石風呂、湯屋は仁王門入って右手にあります。

ご家族で楽しめるお寺ならではのスポットも!

あじさい祭りでは家族連れでにぎわう阿弥陀寺。バザーやイベントだけでなく、家族でお寺の雰囲気を楽しめる名所があります。
事前に知っていると、よりお祭りを楽しめますよ(通年行われています)。

かわらけ投げ

1枚100円でかわらけ投げができます!
本堂前に設置してある丸いかわらけにお願い事と名前を書き、宝物庫の横に設置してある輪っかに向かって、えいっと投げます。
わたしは阿弥陀寺で初めてかわらけ投げというものを知りました・・・(;^_^A
あじさい祭りの時期には、あたり一面にかわらけが散乱しています(笑) わが家はお祭りに行ったとき、人が多くてかわらけがどこで手に入るのかわからず、できないままでした・・・。
事前に知っておくと、スムーズにできますね^^

いやー、輪っかに入れるの、難しいですー(;^_^A。ぜひご家族でやってみてくださいね。

水かけ五大尊

ぼけ封じ観世音菩薩、不動明王、聖観世音菩薩、地蔵菩薩、水子地蔵菩薩の五大尊が祀られており、五大尊に清らかな水をかけることで煩悩を洗い流し、病気平癒、厄除け、ぼけ封じなどを祈願します。
子どもたちも意味はわからなくとも、楽しんで水をかけさせていただきました。

五大尊の前に、〇〇レンジャーのおもちゃが備えてあるのにはちょっと笑ってしまいました。6月のあじさい祭りでみかけてから、10月の今までずっとそのまま備えてあります。お寺の住職さんの計らいがうれしいですね^^

鐘楼

少し奥まったところにありわかりにくいのですが、念佛堂の前にある鐘楼。
やたらにゴーンゴーンと鐘の音が鳴るなあとおもっていたら、こちらの鐘、自由についてよいみたいです。あじさい祭り中、家族連れに人気でした(もちろんわが家も)。

貴重な鐘を突かせてくださる住職さん、ありがとうございます。

御朱印

庫裡(本堂左手)の玄関にて受付をしています。

入山の際に気を付けるといい点

敷地が広く、じっくり見て回ると一時間近くかかります。事前にお時間の余裕をもって入山されることをおすすめします。

また山の麓でもあるため古い石段が続き、本堂まで登るのは運動不足の身には結構きついです・・・(;^_^A。入口に竹の杖が何本も用意されていますので、ぜひご利用されることをおすすめします。
足元も苔が生えたりして滑りやすくなっていますので、雨の次の日などはお気を付けくださいね。

本堂まで登られてお疲れの方は、自由に本堂内に上がって休めるようになっています。
こちらもありがたいお心遣いですね。

またあじさい祭りの時期は特にムシムシします。駐車場トイレ横に自動販売機がありますが、飲み物を持参されることをおすすめします。

東大寺別院 阿弥陀寺
〒747-0004  山口県防府市牟礼1869  ℡0835-38-0839
・駐車場 無料(およそ150台)
あじさい祭り期間中は農業大学校が臨時駐車場、シャトルバス運行
・トイレ 3か所(駐車場入口、仁王門近くの憩いの広場横、本堂奥の宝物庫となり)
・入山料 無料(喜捨受付あり)
   (あじさい祭り期間中 大人200円、20名以上の団体の場合150円、中学生以下無料)
・交通アクセス  
車の場合  (下関方面から)山陽自動車道防府西ICより車で15分
      (岩国方面から)山陽自動車道防府東ICより車で15分
バスの場合 JR防府駅前から防長交通バスで阿弥陀寺行き、およそ30分

・阿弥陀寺アジサイ保存会によるホームページはこちら

まとめ

あじさいで有名な東大寺別院・阿弥陀寺の境内、文化財など見どころをお送りしました。
ぜひあじさいの時期だけでなく紅葉の時期などにも足を運んでいただき、じっくりと雰囲気を堪能していただきたいです。
山口県内、防府市内の方にも、貴重な古刹としての阿弥陀寺を感じていただけると幸せます^^

スポンサーリンク