年の瀬の雰囲気も漂い始める11月の第4土曜日。
毎年この日には防府の街に、裸坊の「兄弟わっしょい!」の掛け声が響き渡ります。

学問の神様・菅原道真公をお祀りする、日本最初の天神さまと言われる防府天満宮。
その年中行事の中でも、もっとも大きなお祭りである御神幸祭(裸坊祭)は、防府市民にとってはなくてはならない、その血潮に刻み込まれているお祭りです。
西日本有数の荒祭とも言われるこのお祭りは、今年でなんと!1015回目を迎えます!!
今回はこの伝統ある御神幸祭のいわれ、日程、見どころを心を込めてお伝えします!

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☆御神幸祭とは

時は平安時代。右大臣であった菅原の道真公は、901年に左大臣藤原の時平の讒訴により無実の罪で太宰府に左遷となりました。
太宰府に下られる途中に防府に立ち寄られた道真公は(願わくば京都と地続きのこの地に住まいを構え、天皇からの無実の知らせを待っていたい)と願われたそうです。

その後太宰府の地で無実の知らせを今か今かと待たれていましたが、無念のうちに薨去されました。その翌年、この地に住まいを構えたいと願われたように、防府天満宮(当時は松崎の杜)が創建されました。

天満宮創建から100年の年に天皇の勅使が防府に使わされ、道真公が無実であったという知らせが奏上されました。
それから無実の知らせを道真公に知らせる御神幸祭が行われるようになり、1000年以上にもわたって防府天満宮の重要なお祭りとして受け継がれています。

行事・日程

2018年11月24日(土)※雨天でも順延、中止はなし
市内にて各団体の神輿の練り歩き
午後6時  御発輦(ごはつれん)
午後9時頃 御帰還

25日(日)
御網代奉安(御帰還直後より翌日20時まで)

祭のみどころ

・神輿の練り歩き

当日は白装束に身を包んだ裸坊(奉仕者)たちが企業や団体独自のお神輿を担ぎ、「兄弟わっしょい!」と市内を練り歩きます。その数、子ども会も含めて100基以上とか・・・。

そして午後6時の御発輦に向けていくつもの団体が神輿を担いで、参道の石段を一気にダーッと駆け上がり、境内に奉納します(石段を駆け上がるのがきまりなんだそうです)。わたしは歩いて登るのでもキツいのに・・・裸坊は気合入ってます!
こうして裸坊が続々ご境内に集結、祭の熱気が高まっていきます。

かつて一般奉仕者は御神幸祭には参加できなかったのですが、江戸時代後期に民衆の強い要望により身の潔白を示せば奉仕できるようになったという歴史があるそうですよ。歴史からして、気合の入ったお祭りです。

祭の山場・御発輦

そんな御神幸祭のいちばんのみどころは、午後6時の御発輦
2基の神輿、台車のあとに、道真公の御霊を乗せた重さ約500キロの御網代が58段ある大石段を滑り降りる様子は圧巻です!
御網代に触ると幸運がやってくるともいわれており、境内に集結した5000人もの裸坊たちが御網代を触ろうと激しく押し合います。


(参照元 http://www.asahicom.jp/articles/images/AS20151128002394_comm.jpg)

毎年その危険さにケガ人が絶えないというこのお祭り。
危険防止のためロープが張られ警備されているので、一般参拝者は参道には立ち入ることができません。
多くの参拝客は、石段の下でじーっと固唾を呑みながら御網代が下りてくる様子を見守ります(人が多くてなかなか御網代様が見えません💦)。
間近で御発輦の迫力を感じるのならば、やはり石段脇がよいそうです。早めに行ってスタンバイしておきたいですね。ただ、間近で人がごった返すので気を付けてくださいね。

無事に石段を滑り降りた御網代は台車に仕立てられます。道真公が御寄港された勝間浜まで行き、そこで「無実の罪」を奏上し道真公の御神霊を慰めます。
その後裸坊たちは最後の力を振り絞って御網代を引いて石段を登り、防府天満宮へご帰還します。

御網代奉安

境内に奉安された御網代は、ここでやっと参拝客も触れるようになります。
御網代の下をくぐると御利益があると言われており、翌日の20時まで奉安されている御網代には下をくぐろうと参拝客が列をなして並びます。

第31回天神おんな神輿

こちらは昭和62年に誕生した、まだ歴史の新しいお祭りです。
25日(日)の正午からは、神輿2基を担ぎ防府の街を練り歩く「天神おんな神輿」が行われます。
前日の荒々しい男衆だけの裸坊とは打って変わって、威勢のよい200人以上の女性たちが華やかに祭を盛り上げます!
こちらにも注目ですよー^^

御神幸祭の御朱印

2017年の御神幸祭では、限定の御朱印が頒布されています。
御初穂料 500円、一日限定100枚
今年も限定御朱印が頒布されるかもしれません。
ぜひ事前に公式ホームページでご確認くださいませ。

交通規制、駐車場

会期中は市街地道路に交通規制があります。
24日(土)13:00~23:00
25日(日)11:00~17:00
市街の道路が混雑するので、車での参拝は防府バイパス(国道2号線)をご利用ください。

天満宮裏手の大駐車場、野球場跡地などに2000台、松崎小学校250台、佐波中学校と防府市役所に100台ずつ、無料駐車場として開放されます。
周辺有料駐車場ではカリヨン203、天神商店街駐車場、銀南街駐車場、ルルサス駐車場、市中央町パーキングがあります(500台前後)。

防府駅周辺有料駐車場はこちらでもご確認ください。

交通アクセス

電車の場合  JR防府駅より徒歩約15分

車の場合 
   (下関方面から)山陽自動車道防府西インターチェンジから約15分
   (岩国方面から)山陽自動車道防府東インターチェンジから約10分

防府天満宮
〒747-0029  山口県防府市松崎町14-4  ℡0835-23-7700
防府天満宮公式ホームページはこちら

まとめ

数年前、県外から防府に越してきた方が
「天満宮の裸坊、すごかった!絶対行った方がいいね!階段をダーッと一気に駆け上がってね、いっぱい元気をもらえたよー」
と目をキラキラと輝かせて語ってくださいました。

一年を締めくくる、防府市民自慢の荒々しくも活気あふれる御神幸祭(裸坊祭)。
ぜひ男衆の祭にかける熱気を肌で感じていただけると、幸せます^^

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