「その髪形、めんこいね」「なんも、気にしないで」。北海道の方言には、かわいい言葉、親しい相手との会話で気持ちを伝えたくなる言葉がたくさんあります。
この記事では、北海道のかわいい方言や親しみやすさに注目した22の言葉・語尾を紹介します。友達や恋人を褒める場面、気軽に誘う場面、家族と過ごす場面に分け、使い方を解説します。
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褒める・挨拶・励ます北海道方言
1. めんこい
意味:かわいい、愛らしい
使う場面:髪形や持ち物を褒めたいとき
会話例:
「髪、少し切ったんだ」
「その前髪、めんこいね」
人に直接言うのが照れくさいときは、髪形や小物を褒めるところから。大人に使う場合は、親しさに合わせましょう。
2. なまら
意味:とても、すごく
使う場面:うれしさや褒める気持ちを強めたいとき
会話例:
「このポーチ、自分で作ったよ」
「なまらめんこい!」
「なまらめんこい」で「とてもかわいい」。二つの言葉を組み合わせた表現で、「好き」という意味の言葉ではありません。
3. なんも
意味:気にしなくていいよ、大丈夫/どういたしまして
使う場面:お礼やちょっとした謝罪に返すとき
会話例:
「待っててくれてありがとう」
「なんも、今来たところだよ」
相手の気遣いを軽く受け止める返事です。「なんも」のあとに一言添えると、そっけなく聞こえにくくなります。
4. したっけ
意味:それでは、またね/そうしたら
使う場面:楽しかった時間の終わりに挨拶するとき
会話例:
「また一緒にお茶しようね」
「うん、したっけね!」
別れ際なら「したっけね」が使えます。話の途中では「そうしたら」の意味にもなるため、前後の流れで受け取りましょう。
5. おばんです
意味:こんばんは
使う場面:夕方から夜に、顔見知りへ声をかけるとき
会話例:
「おばんです。遊びに来たよ」
「待ってたよ、入って」
少し懐かしい響きの挨拶。若い友達同士で必ず使う表現ではありませんが、家族や近所の人とのやり取りに登場します。
6. けっぱる
意味:頑張る
使う場面:友達の挑戦を応援するとき
会話例:
「明日、発表なんだ」
「けっぱってね。終わったらお茶しよう」
励ましたあとに楽しみを添えると、押しつけがましくなりにくい言い方になります。疲れている相手には無理に使わなくても大丈夫です。
友達や恋人との会話に使える語尾・言葉
7. 〜っしょ
意味:〜でしょう、〜だよね
使う場面:うれしい発見を相手と共有するとき
会話例:
「この写真、よく撮れたっしょ」
「うん、いい笑顔!」
共感を求める語尾です。言い切るように強く発音すると念押しにもなるので、軽い問いかけとして使うと自然です。
8. 〜だべ・〜べ
意味:〜だろう/〜しよう
使う場面:親しい相手を気軽に誘うとき
会話例:
「ちょっとおなかすいたね」
「何か食べるべ」
誘いでは「食べるべ」「行くべ」のように動詞へ「べ」を付けます。何にでも「だべ」を付けるわけではありません。
9. 〜だべさ
意味:〜だろう、〜でしょう
使う場面:親しい相手に見通しを伝えるとき
会話例:
「この荷物、持てるかな?」
「二人なら大丈夫だべさ」
親しみのある語尾ですが、かわいく聞こえるかどうかは声の調子次第。強く言うと断定や念押しの感じが出ます。
10. 〜でないかい
意味:〜ではないかな、〜ではないか
使う場面:相手の気持ちを確かめながら提案するとき
会話例:
「次、どこに行こう?」
「あのお店、いいんでないかい」
「いいんでないかい」は、相手の意見も聞きたいときの提案に使えます。恋人や友達との相談にも合う言い方です。
11. どんぱ
意味:同い年、同学年
使う場面:年齢が同じだとわかって話が弾むとき
会話例:
「私もその年に生まれたよ」
「じゃあ、どんぱだね」
相手との共通点を見つけたときの一言。「仲良し」そのものを意味するわけではありません。
12. ばくる
意味:交換する、取り替える
使う場面:お互いに持っている物を交換したいとき
会話例:
「そっちのシールもいいな」
「一枚ばくる?」
「ばくりっこ」は交換し合う言い方です。相手の物を勝手に取るのではなく、交換してよいか尋ねる場面で使えます。
響きがかわいい暮らしの北海道方言
13. あずましい
意味:落ち着く、居心地がよい
使う場面:一緒に過ごす場所でくつろいでいるとき
会話例:
「ここ、静かでいいね」
「うん、あずましいね」
場所の心地よさを伝える言葉です。「一緒にいるとあずましい」と言うなら、相手といて落ち着く気持ちを表せます。
14. やっこい
意味:柔らかい
使う場面:食べ物や布の柔らかさを話すとき
会話例:
「このクッション、触ってみて」
「ほんと、やっこいね」
ふんわりした物の感触と相性のよい言葉。人物の性格を「優しい」と褒める意味に置き換えないようにしましょう。
15. しゃっこい
意味:冷たい
使う場面:冷えた手や飲み物に触れたとき
会話例:
「外、寒かったね」
「手、しゃっこいね。温かいもの飲もう」
触れた物の冷たさを伝えます。気遣う一言と組み合わせれば、親しい相手との会話にも取り入れられます。
16. おっちゃんこ
意味:座ること、お座り
使う場面:小さな子に座ってもらうとき
会話例:
「靴下をはこうね。ここでおっちゃんこして」
「はーい」
子どもに向けた言い方です。大人同士で使うと幼い印象になるので、いつもの関係や会話の雰囲気に合わせましょう。
17. こちょばしい
意味:くすぐったい
使う場面:触れられて思わず笑ってしまうとき
会話例:
「背中に糸がついてるよ」
「そこ、こちょばしいってば」
「こちょこちょ」を思わせる響きの言葉です。相手が嫌がっているときは、冗談でもくすぐり続けないようにしましょう。
18. もちょこい
意味:くすぐったい
使う場面:肌に何かが触れてむずむずするとき
会話例:
「このマフラー、首のところがもちょこい」
「少し緩めてみる?」
「こちょばしい」と近い意味の別の言い方です。ここでは体の感覚を表す例として紹介しています。
19. ちょす
意味:触る、いじる/からかう
使う場面:物に手を触れたり、いじったりするとき
会話例:
「この飾り、ちょしてもいい?」
「そっとならいいよ」
例文では「触る」の意味。人を相手にすると「からかう」の意味になることもあり、使う対象で受け取り方が変わります。
20. おささる
意味:意図せず押してしまう、押される
使う場面:ボタンなどにうっかり触れたとき
会話例:
「今、電話くれた?」
「ごめん、ボタンがおささった」
わざとではなかった、という感覚を含む表現です。失敗を説明するときは「ごめんね」も添えると気持ちが伝わります。
21. ぼっこ
意味:棒、木の棒
使う場面:散歩や外遊びで小さな棒を見つけたとき
会話例:
「見て、長いぼっこ拾ったよ」
「どこに落ちてたの?」
子どもとの外遊びで耳にすることもある言葉です。例文では手に持てる木の棒を指しています。
22. じょっぴんかる
意味:鍵をかける
使う場面:家族と戸締まりを確かめるとき
会話例:
「もう寝るの?」
「うん、じょっぴんかっておいてね」
普段の用事でも、独特の響きが印象に残る言葉です。地域や世代によっては使わないため、通じなければ「鍵をかけてね」と言い換えられます。
恋人・友達に気持ちを伝える会話のコツ
褒めたいときは「めんこい」、お礼に返すなら「なんも」、帰り際なら「したっけね」。一度にいくつも方言を入れるより、その場に合う一言を選ぶと会話になじみます。
恋人に好意を伝えるときも、特別な方言へ無理に置き換える必要はありません。「一緒にいると落ち着く」「また会いたい」と気持ちを伝え、普段使う方言を添えるくらいで十分です。「めんこい」は褒め言葉で、告白と同じ意味ではありません。
「〜っしょ」「〜だべさ」は、言い方によって念押しにも聞こえます。かわいく見せようと語尾を重ねるより、相手の返事を待ちながら話すほうがやわらかく伝わります。
まとめ
北海道のかわいい方言を会話に取り入れるなら、意味だけでなく、誰にどんな気持ちで言うかも大切です。褒める、励ます、誘うなど、自分が使いたい場面から選んでみてください。
普段の話し方に合わなければ、無理に使わなくても大丈夫。相手が話した言葉の意味がわかるだけでも、会話を楽しむきっかけになります。