徳島で「まけまけに注いで」と言われたら、コップの縁ぎりぎりまでなみなみと。「せこいわ」と階段で足を止めた人は、息が苦しくなったのかもしれません。かわいい響きの言葉から阿波弁らしい語尾まで、会話で意味が分かる100選です。
徳島のかわいい言葉と告白に使える表現
1. おもっしょい
意味:面白い、楽しい。
使う場面:一緒にいるのが楽しいと伝えるとき。
例文:一緒に帰ると、おもっしょい話が尽きんなあ。→ 一緒に帰ると、面白い話が尽きないね。
2. こんまい(こまい)
意味:小さい。
使う場面:子どもの足跡を見つけて。
例文:こんまい足跡が、砂場まで続いとうよ。→ 小さな足跡が砂場まで続いているよ。
3. こそばい
意味:くすぐったい。
使う場面:猫が顔を寄せてきたとき。
例文:そのひげ、手のひらに当たってこそばいわ。→ そのひげが手のひらに当たって、くすぐったいよ。
4. びんび
意味:魚を親しんで呼ぶ言葉。
使う場面:子どもと魚を見て。
例文:びんびが岩の陰から出てきたよ。→ お魚が岩の陰から出てきたよ。
5. ぱっぱ
意味:おんぶ。子どもにかける言葉。
使う場面:歩き疲れた子を背負うとき。
例文:橋の向こうまで、ぱっぱしよか。→ 橋の向こうまで、おんぶしようか。
6. おみいさん
意味:雑炊、おじや。
使う場面:朝食を相談して。
例文:昨日のおだしで、おみいさんにしようか。→ 昨日のだしで、雑炊にしようか。
7. ちょっぴん
意味:ほんの少し。
使う場面:少量を分けてもらうとき。
例文:味をみたいけん、ちょっぴん残しといて。→ 味をみたいから、ほんの少し残しておいて。
8. やりこい
意味:やわらかい。
使う場面:食べ頃を確かめて。
例文:こっちの桃、もうやりこいな。→ こちらの桃はもうやわらかいね。
9. ぬくい
意味:暖かい、温かい。
使う場面:隣に座った人に話しかけて。
例文:そこ、日が当たってぬくいだろ?→ そこは日が当たって暖かいでしょう?
10. うち
意味:私。女性の話し手などが使う一人称。
使う場面:親しい相手に気持ちを打ち明けて。
例文:うち、前から好きやったんよ。→ 私、前から好きだったんだよ。
挨拶・ありがとう・がんばれの声かけ
11. えっとぶり
意味:久しぶり。
使う場面:帰省先で幼なじみに会って。
例文:えっとぶり! 声聞いたらすぐ分かったわ。→ 久しぶり! 声を聞いたらすぐ分かったよ。
12. どちらいか
意味:どういたしまして、こちらこそ。
使う場面:「荷物を預かってくれてありがとう」への返事に。
例文:どちらいか。うちもこの前、助けてもろたし。→ どういたしまして。私もこの前、助けてもらったしね。
13. がんばりなはいよ
意味:頑張ってね、と励ます言い方。
使う場面:年長の人が試合に出る子を見送って。
例文:今日は初試合やな。がんばりなはいよ。→ 今日は初試合だね。頑張ってね。
14. いけるで?
意味:大丈夫? できそう?。
使う場面:手伝おうか迷っているとき。
例文:その箱、一人でいけるで?→ その箱は一人で持てそう?
15. かんまん
意味:かまわない、いいよ。
使う場面:待ち合わせを遅らせてもよいか聞かれて。
例文:五時でもかんまんよ。先に本を選んどく。→ 五時でもかまわないよ。先に本を選んでおくよ。
16. ほな(ほんなら)
意味:それでは、それじゃあ。
使う場面:帰り際に次の約束をして。
例文:ほな、続きは日曜に話そか。→ それじゃあ、続きは日曜日に話そうか。
17. きい
意味:おいで、来て。
使う場面:雨宿りしている友達を軒先へ呼んで。
例文:こっちきい。ここのほうがぬれんよ。→ こっちにおいで。ここならあまりぬれないよ。
18. なんしに
意味:何のために、どうして。
使う場面:予定と違う行動が気になって。
例文:なんしに先に駅まで行ったん?→ どうして先に駅まで行ったの?
19. どしたん
意味:どうしたの。
使う場面:足を止めた相手を気遣って。
例文:どしたん、靴に石でも入った?→ どうしたの、靴に石でも入った?
20. ほうなん
意味:そうなの。語調で相づちにも問いにもなる。
使う場面:知人から引っ越しの話を聞いて。
例文:ほうなん。次は海の近くに住むんやね。→ そうなんだ。次は海の近くに住むんだね。
徳島でよく使う方言と、意味を取り違えやすい言葉
21. せこい
意味:体が苦しい、息が詰まるようにつらい。
使う場面:急な階段を上った直後に。
例文:ちょっと待って。最後の石段で胸がせこいわ。→ 少し待って。最後の石段で息が苦しいよ。
22. あずる
意味:思うように進まず手こずる。
使う場面:固い結び目をほどいて。
例文:箱はすぐ開いたけど、ひもをほどくんにあずったわ。→ 箱はすぐ開いたけれど、ひもをほどくのに手こずったよ。
23. まけまけ(まけまけいっぱい)
意味:容器の縁まで、今にもこぼれそうなほどいっぱい。
使う場面:湯飲みをそっと受け取って。
例文:まけまけに入れてくれたけん、まず一口飲もう。→ なみなみと注いでくれたから、まず一口飲もう。
24. まける
意味:水などがこぼれる。
使う場面:傾いたバケツを見て。
例文:ほら、水がまけよる。取っ手を持って。→ ほら、水がこぼれている。取っ手を持って。
25. つまえる
意味:出したものをしまう、片付ける。
使う場面:雨が上がって玄関を整えるとき。
例文:長靴が乾いたら、棚につまえといて。→ 長靴が乾いたら、棚にしまっておいて。
26. おまはん
意味:あなた、お前さん。親しさや口調で響きが変わる。
使う場面:昔からの仲間に順番を譲って。
例文:次はおまはんの番じょ。→ 次はあなたの番だよ。
27. ごっつい(ごつい)
意味:すごい。程度が大きいことを強める。
使う場面:予想以上に大きな音がして。
例文:ごっつい音したな。太鼓、もう始まったん?→ すごい音がしたね。太鼓はもう始まったの?
28. こっぱ〜
意味:とても、ひどく、と後ろの言葉を強める。
使う場面:強い寒さをくだけて言うとき。
例文:川沿いはこっぱ寒いけん、手袋しとき。→ 川沿いはすごく寒いから、手袋をしておいて。
29. がいな(がいに)
意味:気が強い、勢いが強い。「がいに」は力を込める様子にも使う。
使う場面:箱をくくったひもが食い込んでいて。
例文:がいにくくったけん、ほどくんが大変や。→ きつく結んだから、ほどくのが大変だ。
30. ごじゃ
意味:でたらめ、筋の通らない話。
使う場面:話のつじつまが合わないとき。
例文:ごじゃ言うたらあかん。昨日は店、休みやったよ。→ でたらめを言っちゃだめ。昨日は店が休みだったよ。
31. さくい
意味:もろい、壊れやすい。
使う場面:古い道具の材質を確かめて。
例文:この板、端がさくいけん、そっと持ってな。→ この板は端がもろいから、そっと持ってね。
32. またい
意味:おとなしい、気が弱い。人柄を評する昔からの言い方。
使う場面:親が子ども時代を振り返って。
例文:昔はまたい子で、言いたいこともよう言わなんだ。→ 昔はおとなしい子で、言いたいこともなかなか言えなかった。
33. てがう
意味:からかう、ちょっかいを出す。
使う場面:緊張している相手をそっとしてほしいとき。
例文:本番前やけん、今はてがわんといて。→ 本番前だから、今はからかわないで。
34. おぶける
意味:びっくりする。
使う場面:誰もいないと思った部屋で声がして。
例文:押し入れから返事がして、おぶけたわ。→ 押し入れから返事がして、びっくりしたよ。
35. さら
意味:新品、おろしたて。
使う場面:雨の日に新しい靴を履くか迷って。
例文:さらの靴は、晴れた日におろすわ。→ 新品の靴は晴れた日に初めて履くよ。
36. おっきょい
意味:大きい。
使う場面:初めて見た道具の大きさに驚いて。
例文:この釜、おっきょいな。何人分炊けるん?→ この釜は大きいね。何人分炊けるの?
37. さどい(さどこい)
意味:動きがすばしこい。
使う場面:庭を走る生き物を目で追って。
例文:あのトカゲ、さどいな。もう石の向こうや。→ あのトカゲはすばしこいね。もう石の向こうだ。
38. どくれる
意味:すねる、ふてくされる。
使う場面:仲間に入れてもらえなかった子を見て。
例文:弟、写真に写れんかったけん、どくれとう。→ 弟は写真に入れなかったから、すねている。
39. へらこい(へらごい)
意味:ずるい、抜け目がない。
使う場面:勝負の途中で条件を変えられて。
例文:負けそうになってからルール変えるんは、へらこいわ。→ 負けそうになってからルールを変えるのは、ずるいよ。
40. きゃっきゃがくる
意味:いらいらして腹が立つ。
使う場面:何度やっても作業をやり直すはめになって。
例文:また糸が抜けた。もう、きゃっきゃがくるわ。→ また糸が抜けた。もう、いらいらするよ。
家・台所・遊びで耳にする阿波弁
41. ちっか
意味:ちくわ。
使う場面:冷蔵庫の中身で一品作るとき。
例文:ちっか一本残っとるけん、きゅうりを詰めよか。→ ちくわが一本残っているから、きゅうりを詰めようか。
42. おさい
意味:ご飯に添えるおかず。
使う場面:お弁当の中身を知らせて。
例文:今日のおさい、昨日の芋の天ぷらじょ。→ 今日のおかずは、昨日の芋の天ぷらだよ。
43. こんこ
意味:たくあん。
使う場面:お茶漬けの支度で。
例文:こんこは薄う切ったほうが、お茶漬けに合うな。→ たくあんは薄く切ったほうがお茶漬けに合うね。
44. なぎたん
意味:包丁。昔ながらの呼び名。
使う場面:刃を研ぐ前に場所を尋ねて。
例文:祖母が使いよったなぎたん、どこにつまえたん?→ 祖母が使っていた包丁はどこにしまったの?
45. こっしゃえ
意味:支度、用意。
使う場面:料理を始める前の段取りを話して。
例文:鍋のこっしゃえはできたけん、後は火にかけるだけや。→ 鍋の支度はできたから、あとは火にかけるだけだ。
46. ぞうし
意味:台所の洗い物。昔ながらの言い方。
使う場面:食後に家事を引き受けて。
例文:ぞうしは私がするけん、お茶飲んどき。→ 洗い物は私がするから、お茶を飲んでいてね。
47. お腹がおきる
意味:お腹がいっぱいになる。
使う場面:食後にもう一品勧められて。
例文:おいしかった。もうお腹がおきて、一口も入らん。→ おいしかった。もう満腹で、一口も入らないよ。
48. むつごい(むっごい)
意味:脂や味が重たく、くどく感じる。
使う場面:食べ進めて味の印象が変わったとき。
例文:揚げたてはええけど、三つ目はむつごいな。→ 揚げたてはいいけれど、三つ目は重たく感じるね。
49. うちんく
意味:私の家、うち。
使う場面:待ち合わせ場所に自宅を提案して。
例文:雨なら、うちんくで集まろか。→ 雨なら私の家に集まろうか。
50. つっかけ
意味:つま先からさっと履けるサンダルなど。
使う場面:玄関から庭に出るとき。
例文:庭先までやけん、つっかけで行くわ。→ 庭先までだから、サンダルで行くよ。
51. あぶらご
意味:鬼ごっこなどで、捕まっても鬼にならない小さい子。
使う場面:年の離れた子が一緒に遊ぶとき。
例文:妹も入れて。まだ小さいけん、あぶらごな。→ 妹も入れて。まだ小さいから、捕まっても鬼にならない役ね。
52. おせ
意味:大人。
使う場面:子ども用と大人用に道具を分けて。
例文:おせの下駄は重いけん、こっちを履き。→ 大人の下駄は重いから、こちらを履きなさい。
53. ごんた
意味:わんぱくな子、いたずらっ子。
使う場面:子どものころの失敗談を笑って。
例文:うちの兄はごんたで、障子に指で穴を開けよった。→ うちの兄はいたずらっ子で、障子に指で穴を開けていた。
54. げと
意味:びり、最後の順位。
使う場面:走る順番や結果を話して。
例文:走るんはげとでも、泳ぐんは得意やった。→ 走るのはびりでも、泳ぐのは得意だった。
55. ぼに
意味:お盆。
使う場面:帰省の時期を相談して。
例文:今年のぼにには、みんなで墓参りできそうやな。→ 今年のお盆には、みんなでお墓参りできそうだね。
56. ながせ
意味:梅雨。季節を表す古い言葉。
使う場面:昔の家仕事を振り返って。
例文:祖父は、ながせの前に屋根を見よった。→ 祖父は梅雨の前に屋根を点検していた。
57. さかもげ
意味:爪のわきにできるささくれ。
使う場面:指先が布に引っかかって。
例文:さかもげが毛糸に引っかかってしもた。→ ささくれが毛糸に引っかかってしまった。
58. めいぼ
意味:ものもらい。
使う場面:目元の話をするとき。
例文:集合写真の日に、めいぼができてなあ。→ 集合写真の日に、ものもらいができてね。
59. やいと
意味:お灸。
使う場面:昔の暮らしの話を聞いて。
例文:この箱、ばあちゃんのやいとの道具なんやって。→ この箱は、おばあちゃんのお灸の道具なんだって。
60. ぞうよ
意味:費用、かかり。昔ながらの言葉。
使う場面:古い家の修理について話して。
例文:瓦を全部替えたら、ぞうよもようけ要るな。→ 瓦を全部替えたら、費用もたくさんかかるね。
動作・量・様子を伝える徳島の方言
61. いらう
意味:手で触る、いじる。
使う場面:修理途中の時計を指して。
例文:針はいらわんといて。今合わせたとこやけん。→ 針には触らないで。今合わせたところだから。
62. かく
意味:持ち上げて運ぶ、担ぐ。
使う場面:二人で重い荷物を動かすとき。
例文:このたんす、片方かいてくれる?→ このたんすの片側を持ち上げてくれる?
63. たてる
意味:戸を閉める。
使う場面:風で書類が飛びそうなとき。
例文:紙が舞うけん、そこの戸をたてて。→ 紙が舞うから、そこの戸を閉めて。
64. はさかる
意味:すき間に挟まる。
使う場面:引き出しが開かないわけを調べて。
例文:封筒が裏にはさかっとったんや。→ 封筒が裏側に挟まっていたんだ。
65. はめる
意味:仲間や組に入れる。
使う場面:遊びの輪に加わりたいとき。
例文:次の試合、私もはめてな。→ 次の試合は私も仲間に入れてね。
66. つんでいく
意味:車などに人を乗せていく。
使う場面:同じ方向へ行く人を誘って。
例文:役場まで行くんやったら、つんでいくよ。→ 役場まで行くなら、車に乗せていくよ。
67. いぬ
意味:帰る。
使う場面:日暮れに家路につくとき。
例文:洗濯物が外やけん、先にいぬわ。→ 洗濯物が外にあるから、先に帰るね。
68. もんてくる
意味:戻ってくる。
使う場面:外出後に再び顔を出すと伝えて。
例文:鍵返しに、夕方もう一回もんてくる。→ 鍵を返しに、夕方もう一度戻ってくるよ。
69. こげる
意味:日に焼ける。
使う場面:屋外で過ごした日の腕を見て。
例文:片腕だけこげとう。ずっと窓側やったけんな。→ 片腕だけ日焼けしている。ずっと窓側だったからね。
70. ほうる
意味:捨てる。
使う場面:古い紙を整理するとき。
例文:その袋、伝票が入っとうけん、まだほうらんといて。→ その袋は伝票が入っているから、まだ捨てないで。
71. めげる(めぐ)
意味:めげるは壊れる、めぐは壊す。
使う場面:傘を開いて骨の曲がりに気づいて。
例文:昨日の風で、傘の骨がめげたんよ。→ 昨日の風で傘の骨が壊れたんだよ。
72. わっせる
意味:忘れる。
使う場面:出かける人に声をかけて。
例文:水筒だけはわっせんように、靴の横へ置いとき。→ 水筒だけは忘れないように、靴の横に置いておいて。
73. おわえる
意味:追いかける。
使う場面:飛んだ帽子を取りに走って。
例文:風で飛んだ帽子、堤防までおわえたわ。→ 風で飛んだ帽子を堤防まで追いかけたよ。
74. ぬさくる
意味:ぬりつける、こすりつける。
使う場面:畑仕事の後で。
例文:泥をズボンにぬさくらんと、水で流しな。→ 泥をズボンにこすりつけず、水で流しなさい。
75. まがる
意味:邪魔になる。
使う場面:通路に置かれた荷物を動かすとき。
例文:ここへ置いたら戸にまがるけん、奥へ寄せよう。→ ここに置くと戸の開け閉めの邪魔だから、奥に寄せよう。
76. しわしわ
意味:ゆっくり、少しずつ。
使う場面:急がなくてよい相手に。
例文:先に席取っとくけん、しわしわ来たらええよ。→ 先に席を取っておくから、ゆっくり来ればいいよ。
77. ようけ
意味:たくさん。
使う場面:潮干狩りの帰りに。
例文:今日は貝より石をようけ拾ったな。→ 今日は貝より石をたくさん拾ったね。
78. じゅるい(じるい)
意味:地面が水を含んでぬかるんでいる。
使う場面:雨上がりの空き地で。
例文:門の手前がじゅるいけん、板の上を通り。→ 門の手前はぬかるんでいるから、板の上を通りなさい。
79. びしょこ
意味:ずぶぬれ。
使う場面:傘からはみ出した荷物を見て。
例文:背中は平気やけど、かばんがびしょこや。→ 背中は大丈夫だけど、かばんがずぶぬれだ。
80. だすい
意味:ゆるい、締まりがない。
使う場面:荷造りのひもを確かめて。
例文:ここの結び目がだすいけん、締め直そか。→ ここの結び目がゆるいから、締め直そうか。
阿波弁の語尾・会話をつなぐ言い回し
81. 〜じょ
意味:〜だよ、と相手に知らせる語尾。
使う場面:好きな人に気持ちを伝えるとき。
例文:前からずっと好きなんじょ。→ 前からずっと好きなんだよ。
82. 〜けん(〜やけん)
意味:〜から、〜だから、と理由を添える。
使う場面:日程をずらしたいわけを話して。
例文:土曜は仕事やけん、日曜に会わん?→ 土曜日は仕事だから、日曜日に会わない?
83. 〜だろ
意味:〜でしょう、と見当をつけたり相手に確かめたりする。
使う場面:昔の写真を見ながら。
例文:ここ、前は本屋やっただろ?→ ここは前は本屋だったでしょう?
84. 〜でないで
意味:〜じゃないか。気づいたことを相手に示す。
使う場面:探し物が思いがけない所にあって。
例文:探しよった青い傘、玄関にあるでないで。→ 探していた青い傘は玄関にあるじゃないか。
「あるでないで」は、目の前にちゃんと「ある」と言っている場面。「ない」の音が途中に聞こえても、ここでは見つけた傘を指しています。
85. 〜つかい
意味:〜してください、と頼む。
使う場面:紙を切る間だけ持ってほしいとき。
例文:この端、ちょっと押さえてつかい。→ この端を少し押さえてください。
86. 〜ない
意味:〜しなさい、〜するといいよ、と促す。
使う場面:席を譲って休むよう勧めるとき。
例文:そこ空いとうけん、座りない。→ そこは空いているから、座りなさい。
87. 〜られん(〜れん)
意味:〜してはいけない。
使う場面:焼きたての鉄板に伸びた手を止めて。
例文:まだ熱いけん、さわられんよ。→ まだ熱いから、触っちゃだめだよ。
88. 〜しよる(〜しよう・〜しよん)
意味:今まさに〜している。
使う場面:電話で居場所と作業を伝えて。
例文:今、裏で箱を組み立てよる。→ 今、裏で箱を組み立てているよ。
89. 〜しとう(〜しとる)
意味:すでに〜している、そういう状態にある。
使う場面:準備が済んでいることを確かめて。
例文:宛名はもう書いとうけん、切手だけ頼むわ。→ 宛名はもう書いてあるから、切手だけお願いね。
90. 〜しもって
意味:〜しながら。
使う場面:二つのことを同時に進めるとき。
例文:昔話しもって包んだら、もう十個できたな。→ 昔話をしながら包んだら、もう十個できたね。
91. 〜せんで?
意味:〜しない?と誘う。
使う場面:帰り道、同じ方向の人に。
例文:次の角まで一緒に散歩せんで?→ 次の角まで一緒に散歩しない?
92. 〜やな
意味:〜だね、と感想を分け合う。
使う場面:静かな港で海を眺めて。
例文:今日は船の音までよう聞こえる日やな。→ 今日は船の音までよく聞こえる日だね。
93. ほなけんど
意味:だけれど、でも。
使う場面:話を受けて別の事情を伝えるとき。
例文:近道やな。ほなけんど、夜は暗いよ。→ 近道だね。でも夜は暗いよ。
94. ほなって
意味:だって。
使う場面:選んだ理由を聞かれて。
例文:ほなって、こっちの絵のほうが好きなんよ。→ だって、こっちの絵のほうが好きなんだよ。
95. ほんま
意味:本当。
使う場面:うれしい知らせを聞き返して。
例文:ほんま? あの店、また開けるん?→ 本当? あの店がまた開くの?
「ほんま」「ちゃう」は関西弁にもある言葉です。徳島のことばには関西と共通する表現があり、「ほんまに好きなんじょ」のように阿波弁の語尾と組み合わせて使えます。
96. ちゃう
意味:違う。
使う場面:よく似た二つを取り違えられて。
例文:ちゃうちゃう、私のはふたが丸いほう。→ 違うよ、私のはふたが丸いほうだよ。
97. いっこも(いっちも)
意味:少しも。後ろに打ち消しを伴う。
使う場面:古い写真の友人が今とそっくりで。
例文:笑うた顔、いっこも変わってないな。→ 笑った顔が少しも変わっていないね。
98. ほんなん
意味:そんなこと、そんなもの。
使う場面:頼まれ事を気軽に引き受けて。
例文:ほんなん、帰りに寄ったら済むよ。→ そんなことなら、帰りに寄れば済むよ。
99. ほれ
意味:それ。
使う場面:相手の手元にある物を示して。
例文:ほれ、私が探しよった赤い糸じょ。→ それは私が探していた赤い糸だよ。
100. あんじょう
意味:うまく、具合よく。
使う場面:直した道具を試して。
例文:一枚かませたら、あんじょう戸が閉まったわ。→ 一枚挟んだら、具合よく戸が閉まったよ。
まとめ
気に入った阿波弁はありましたか? 久しぶりの友達に「えっとぶり!」、帰りの遅い人には「しわしわ来たらええよ」。声をかけた相手との距離まで伝わってくる言い方ですね^^