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高知県の方言一覧100選|かわいい言葉・語尾や種類・よく使う土佐弁の意味と例文

高知で「ぼっちり」と言われたら、サイズや量がぴったりということ。「たまるか!」は、びっくりしたときに出るひと言です。朝ドラ『あんぱん』でも耳にする土佐弁から、県西部の幡多弁まで、100の言葉を意味と例文で紹介します。

かわいい響きの土佐弁

1. ぼっちり

意味:ちょうどいい、ぴったり。

使う場面:残った料理に合う器を選ぶとき。

例文:この小鉢やったら、ぼっちり入るね。→ この小鉢なら、ちょうど入るね。

2. こんまい(こまい)

意味:小さい。

使う場面:砂浜で小さなものを見つけたとき。

例文:こんまい貝が、袖にひっついちゅう。→ 小さな貝が袖にくっついている。

3. おぼこい

意味:あどけない、まだ幼い感じがする。

使う場面:昔の写真を見返して。

例文:入学したころは、まだおぼこい顔やね。→ 入学したころは、まだあどけない顔だね。

4. うだく

意味:抱く、抱っこする。

使う場面:中土佐町周辺で、赤ちゃんを腕に抱くとき。

例文:ちょっと私にもうだかせて。→ ちょっと私にも抱っこさせて。

5. ぬくい

意味:温かい。

使う場面:日なたでひと息ついたとき。

例文:石の上、まだぬくいね。→ 石の上はまだ温かいね。

6. ろいろい

意味:あちこち歩き回る様子。

使う場面:店先を眺めて歩くとき。

例文:朝市をろいろいしよったら、お昼になった。→ 朝市をあちこち歩いていたら、お昼になった。

7. じこじこ

意味:だんだん、少しずつ変わっていく様子。

使う場面:空の色が変わるのを眺めて。

例文:西の空がじこじこ赤うなりゆう。→ 西の空がだんだん赤くなっている。

8. ちくちく

意味:少しずつ。

使う場面:手間のかかる作業を続けるとき。

例文:休みの日に、ちくちく写真を整理しゆう。→ 休みの日に少しずつ写真を整理している。

ありがとう・別れの挨拶と会話のひと言

9. おおきに

意味:ありがとう。

使う場面:おすそ分けを受け取って。高知にも記録のあるお礼の言葉。

例文:まあ、きれいな柚子。おおきに。→ まあ、きれいな柚子。ありがとう。

10. ほいたら(ほいたらね)

意味:それなら、それじゃあね。

使う場面:帰り際に次に会う約束をして。

例文:ほいたら、また橋のとこでね。→ それじゃあ、また橋のところでね。

11. たまるか

意味:まあ! びっくりした!

使う場面:予想を超えるものを見て、思わず声が出たとき。

例文:たまるか、去年植えた木にもう実がなっちゅう!→ まあ、去年植えた木にもう実がなっている!

共通語の「負けてたまるか」は強く打ち消す言い方。土佐弁では、目の前のものに感心して「たまるか!」だけでひと言になるのが面白いところです。

12. かまん

意味:かまわない、いいよ。

使う場面:空いている席を使っていいか聞かれて。

例文:そこの席なら、座ってかまんよ。→ そこの席なら、座っていいよ。

13. ばっさり

意味:しまった、残念だ。

使う場面:取り置きしてもらうつもりだった品が売り切れて。

例文:ばっさり、あの青いのが欲しかったに。→ 残念、あの青いのが欲しかったのに。

14. どういて

意味:どうして、なぜ。

使う場面:予定より早く帰る理由を尋ねて。

例文:どういて今日は先にいぬるが?→ どうして今日は先に帰るの?

15. いえる、いえる

意味:そうだね、その通り、と相手の話に同意する相づち。

使う場面:中土佐町周辺で、友達の意見にうなずいて。

例文:「朝の海が一番きれいやね」「いえる、いえる」→ 「朝の海が一番きれいだね」「そうだね、本当に」

よく使う土佐弁と日常の言い回し

16. たっすい(たっすいが・たっすいがー)

意味:弱々しい、力や手応えが足りない。

使う場面:音の勢いや飲み物の飲み応えが物足りないとき。

例文:この太鼓、端を打ったらたっすい音やね。→ この太鼓は端を打つと力のない音だね。

「たっすいが」の「が」は「もの・の」に当たります。「たっすいがはいかん」なら、手応えのないものはだめだ、という意味。語尾を伸ばした「たっすいがー」も、中心になる言葉は「たっすい」です。

17. しゃんしゃん

意味:手早く、さっさと。

使う場面:雨が来る前に店じまいするとき。

例文:雲が来たき、しゃんしゃん看板を入れよう。→ 雲が来たから、手早く看板をしまおう。

18. しわい

意味:しつこい、粘り強い。

使う場面:なかなか取れない汚れを見て。

例文:この染みはしわいね。三回洗うたに。→ この染みはしぶといね。三回も洗ったのに。

19. がいな

意味:荒っぽい、勢いが強い。

使う場面:勢いよく戸を閉める人に。

例文:そんながいな閉め方したら、ガラスが割れるで。→ そんな乱暴な閉め方をしたら、ガラスが割れるよ。

20. ようたんぼ

意味:酔っぱらい。

使う場面:宴会帰りに自分の失敗を笑って。

例文:昨日の私はようたんぼよ。靴を左右逆に履いちょった。→ 昨日の私は酔っぱらいだよ。靴を左右逆に履いていた。

21. はちきん

意味:気が強く、行動力のある女性を指す呼び名。

使う場面:昔の商店街で活躍した人を語って。

例文:祖母ははちきんで、一人で店を始めたがよ。→ 祖母は気丈で、一人で店を始めたんだよ。

22. いごっそう

意味:信念を曲げない、頑固な男性。

使う場面:仕事のやり方を譲らない職人について。

例文:あのいごっそうが、今日は弟子の案を採ったと。→ あの頑固な人が、今日は弟子の案を採用したんだって。

23. こじゃんと

意味:たくさん、ものすごく。

使う場面:収穫したものを並べて。

例文:今年は庭の梅がこじゃんと採れた。→ 今年は庭の梅がたくさん採れた。

24. まっこと

意味:本当に、心から。

使う場面:思いがけない親切に感謝して。

例文:遅くまでまっことありがとう。→ 遅くまで本当にありがとう。

25. ぎっちり

意味:しょっちゅう、頻繁に。

使う場面:よく会う人について話して。

例文:あの二人、図書館でぎっちり会うがやと。→ あの二人は図書館でしょっちゅう会うんだって。

26. ざんじ

意味:すぐに。

使う場面:留守番中に雨が降ってきて。

例文:洗濯物や。ざんじ取り込もう。→ 洗濯物だ。すぐ取り込もう。

27. もうまあ

意味:もうすぐ。

使う場面:料理の出来上がりを待つ人に。

例文:もうまあ焼けるき、お皿を出して。→ もうすぐ焼けるから、お皿を出して。

28. めっそ

意味:あまり、それほど。後ろに打ち消しを伴うことが多い。

使う場面:荷物の重さを尋ねられて。

例文:持ってみたら、めっそ重うないよ。→ 持ってみると、それほど重くないよ。

29. ひいとい

意味:一日。

使う場面:一つの作業に時間をかけたとき。

例文:ひいといかけて、網を直した。→ 一日かけて網を直した。

30. いぬる

意味:帰る。

使う場面:用事を済ませて帰宅するとき。

例文:日が落ちる前にいぬるきね。→ 日が落ちる前に帰るからね。

31. いきしに

意味:行く途中に。

使う場面:出がけに頼み事をするとき。

例文:駅にいきしに、はがきを出してくれん?→ 駅に行く途中で、はがきを出してくれない?

32. いんま

意味:ついさっき。

使う場面:訪ね人と行き違ったとき。

例文:いんま、赤い傘を差して出ていったよ。→ ついさっき、赤い傘を差して出ていったよ。

33. いっさんに

意味:一度に、一斉に。

使う場面:音を聞いた動物の様子を語って。

例文:戸が開いたら、猫がいっさんに出てきた。→ 戸が開くと、猫が一斉に出てきた。

34. おらんく(うちんく)

意味:私の家、うち。

使う場面:集合場所を相談するとき。

例文:地図はおらんくにあるき、取ってくる。→ 地図はうちにあるから取ってくる。

35. おまん

意味:あなた、お前。

使う場面:気心の知れた相手に話を振って。

例文:おまんは、どの写真がえいと思う?→ 君はどの写真がいいと思う?

36. げに

意味:実に、なるほど本当に。

使う場面:評判の景色を実際に見て。

例文:坂はしんどかったけんど、げにえい眺めや。→ 坂はきつかったけれど、本当にいい眺めだ。

37. おきゃく

意味:人が集まって飲食する宴席。

使う場面:祝いの席の支度をするとき。

例文:今晩はおきゃくやき、大皿を出した。→ 今晩は宴会だから、大皿を出した。

38. いられ

意味:せっかちな人。

使う場面:返事を待てずに電話をかけた自分のことを話して。

例文:返事は明日でえいのに、私もいられやね。→ 返事は明日でいいのに、私もせっかちだね。

39. どくれる

意味:すねる。

使う場面:遊びに誘われなかった子を見て。

例文:一人だけ留守番やと聞いて、弟がどくれた。→ 一人だけ留守番だと聞いて、弟がすねた。

40. ようだい

意味:文句や屁理屈。

使う場面:説明する前から不平を言われて。

例文:ようだいは後にして、まず味をみてや。→ 文句は後にして、まず味をみてよ。

41. りぐる

意味:細部まで丁寧に仕上げる、凝る。

使う場面:贈り物の包装を見て。

例文:包み紙の角まで、ようりぐっちゅうね。→ 包み紙の角まで、よく丁寧に仕上げてあるね。

暮らし・食べ物・体の調子を表す方言

42. ちゃがまる

意味:道具などが壊れる。

使う場面:長く使った家電が止まったとき。

例文:扇風機がちゃがまって、今晩はうちわの出番や。→ 扇風機が壊れて、今晩はうちわの出番だ。

43. こんこ

意味:たくあん。

使う場面:おにぎりに漬物を添えるとき。

例文:おにぎりの横に、こんこを二切れ入れたよ。→ おにぎりの横に、たくあんを二切れ入れたよ。

44. うまえる

意味:水を足して湯をぬるくする、濃い味を薄める。

使う場面:中土佐町周辺で、熱くしすぎた湯を調整するとき。

例文:湯が熱かったら、自分でうまえてよ。→ 湯が熱かったら、自分で水を足してね。

45. ほとびる

意味:水を含んでふやける。

使う場面:水に浸した豆の様子を見るとき。

例文:晩から水につけた豆が、ようほとびちゅう。→ 夜から水に浸した豆が、よくふやけている。

46. かまえる

意味:用意する、準備する。

使う場面:客を迎える前に。

例文:お茶は私がかまえるき、座布団を頼むね。→ お茶は私が用意するから、座布団をお願いね。

47. いける

意味:土に埋める。

使う場面:中土佐町周辺で、畑仕事をするとき。

例文:落ち葉はあの穴にいけちょいて。→ 落ち葉はあの穴に埋めておいて。

48. ほたえる

意味:はしゃいで騒ぐ。

使う場面:昼寝中の子の隣で遊ぶ兄に。

例文:ほたえるなら庭に行きや。妹が寝ゆうき。→ はしゃぐなら庭に行きなさい。妹が寝ているから。

49. まぎる

意味:邪魔になる。

使う場面:机の上に物が多くて仕事がしにくいとき。

例文:この箱がまぎるき、下へ置いてえい?→ この箱が邪魔だから、下に置いていい?

50. つくなむ

意味:しゃがむ、身をかがめる。

使う場面:低い位置にあるものをのぞくとき。

例文:そこへつくなんだら、巣の入り口が見えるよ。→ そこにしゃがめば、巣の入り口が見えるよ。

51. のける

意味:取り除く。

使う場面:作業場所を空けてもらうとき。

例文:新聞をのけて。そこに型紙を広げるき。→ 新聞をどけて。そこに型紙を広げるから。

52. うるこ

意味:魚のうろこ。

使う場面:中土佐町周辺で、魚をさばいた後に。

例文:袖に銀色のうるこが一枚ついちゅう。→ 袖に銀色のうろこが一枚ついている。

53. みぞい

意味:短い。

使う場面:ひもや布の長さを比べて。

例文:そのひもはみぞいき、長い方で結ぼう。→ そのひもは短いから、長い方で結ぼう。

54. ひやい

意味:寒い、冷たい。

使う場面:日が陰った川辺で。

例文:橋の下は風がひやいね。→ 橋の下は風が冷たいね。

55. しるい

意味:地面が水を含んでぬかるんでいる。

使う場面:雨上がりの道を選ぶとき。

例文:畑の端はまだしるいき、こっちから入ろう。→ 畑の端はまだぬかるんでいるから、こちらから入ろう。

56. だきな

意味:雑な、いいかげんな。

使う場面:ひもを結び直しながら。

例文:こんなだきな結び方やったら、すぐほどける。→ こんな雑な結び方だと、すぐほどける。

57. おっこうな

意味:大げさな。

使う場面:小さな頼み事なのに立派な道具が出てきて。

例文:紙を一枚切るだけで、おっこうな道具やね。→ 紙を一枚切るだけなのに、大げさな道具だね。

58. こっとり

意味:すっかり、全部。

使う場面:お菓子の箱が空になっていて。

例文:昨日焼いたクッキー、こっとりなくなっちゅう。→ 昨日焼いたクッキーが、すっかりなくなっている。

59. ことこと

意味:ゆっくりと。

使う場面:坂道で連れの歩幅に合わせて。

例文:時間はあるき、ことこと上がろう。→ 時間はあるから、ゆっくり上がろう。

60. ことうた

意味:身にこたえた、疲れた。

使う場面:慣れない重仕事を終えて。

例文:二階まで箱を運んだのは、腰にことうた。→ 二階まで箱を運んだのは、腰にこたえた。

61. だらしい

意味:体がだるい、しんどい。

使う場面:寝不足で動くのがおっくうな朝。

例文:よう寝られんかったき、今日はだらしい。→ よく眠れなかったから、今日は体がだるい。

62. ひだるい

意味:空腹だ。

使う場面:朝早くから働き通したとき。

例文:昼の鐘が待てんばあ、ひだるい。→ 昼の鐘が待てないくらい、お腹がすいている。

63. はちがはる

意味:お腹がいっぱいになる。

使う場面:ごちそうを勧められて。

例文:もうはちがはって、おかわりは入らん。→ もうお腹がいっぱいで、おかわりは入らない。

64. のうが悪い

意味:具合や収まりがよくない。

使う場面:服を着て動きにくいところを伝えて。

例文:この上着、腕を上げたらのうが悪いがよ。→ この上着は、腕を上げると具合が悪いんだよ。

65. ぞんぞんする

意味:寒気がする。

使う場面:急に冷えを感じて。

例文:背中がぞんぞんするき、もう一枚着る。→ 背中がぞくぞくするから、もう一枚着る。

66. めぼう

意味:ものもらい。

使う場面:まぶたの違和感について話して。

例文:めぼうができて、眼鏡に替えたがよ。→ ものもらいができて、眼鏡に替えたんだよ。

67. きっぽ

意味:傷の跡。

使う場面:昔のけがの話をするとき。

例文:肘のきっぽは、自転車で転んだときのよ。→ 肘の傷跡は、自転車で転んだときのものだよ。

68. まける

意味:皮膚がかぶれる。

使う場面:肌に合わないものを話題にして。

例文:私はこのテープにまけるき、別のにする。→ 私はこのテープでかぶれるから、別のにする。

69. ふたふたする

意味:胸がどきどきする。

使う場面:走った後の感じを人に伝えるとき。

例文:階段を駆けたら、まだ胸がふたふたしゆう。→ 階段を駆けたので、まだ胸がどきどきしている。

70. さもとない

意味:心細い、頼りなく感じる。

使う場面:初めての道を一人で歩いて。

例文:道しるべが消えちょって、さもとないね。→ 道しるべが消えていて、心細いね。

71. ひがちになる

意味:夢中になる。

使う場面:時間を忘れて手仕事に集中したとき。

例文:模様を考えるのにひがちになって、日が暮れた。→ 模様を考えるのに夢中になって、日が暮れた。

72. いそしい

意味:まめでよく働く。

使う場面:中土佐町周辺で、先回りして仕事をする人を見て。

例文:朝のうちに草まで引いて、いそしい人やね。→ 朝のうちに草まで抜いて、まめな人だね。

土佐弁の語尾・動詞につく言い回し

73. 〜にゃあ(〜にゃ・〜にゃー)

意味:〜ね、〜だなあ。

使う場面:一緒に景色を見て、同じ気持ちを分け合うとき。

例文:雨上がりの山は、色が濃いにゃあ。→ 雨上がりの山は色が濃いね。

74. 〜ろう(〜ろ)

意味:〜だろう、〜でしょう。

使う場面:相手の気持ちや事情を推し量って。

例文:あの坂を歩いたら、暑かったろう。→ あの坂を歩いたなら、暑かったでしょう。

75. 〜で

意味:〜よ、と相手に知らせる。

使う場面:気づいていない人に声をかけて。

例文:ポケットから切符が見えゆうで。→ ポケットから切符が見えているよ。

76. 〜き

意味:〜から、〜ので。

使う場面:次の行動の理由を添えて。

例文:床がまだぬれちゅうき、こっちを通って。→ 床がまだぬれているから、こちらを通って。

77. 〜ゆう

意味:ちょうど〜している。

使う場面:電話口で、今まさにしている作業を伝えるとき。

例文:今、名前を書きゆう。あと一文字だけ。→ 今、名前を書いている。あと一文字だけ。

78. 〜ちゅう(〜ちょる)

意味:すでに〜している、結果が残っている。

使う場面:準備が済んでいることを確かめて。

例文:封筒にはもう名前を書いちゅうよ。→ 封筒にはもう名前を書いてあるよ。

79. 〜が

意味:〜の、〜もの。語尾を上げると「〜なの?」。

使う場面:時計を見て出発時間を確かめるとき。

例文:もう出るが? まだ五分あるよ。→ もう出るの? まだ五分あるよ。

80. 〜ばあ

意味:〜くらい、〜ほど。

使う場面:おおよその量を指で示して。

例文:土は指一本ばあ入れたらえいよ。→ 土は指一本分くらい入れればいいよ。

81. 〜にかあらん

意味:どうやら〜らしい、〜に違いない。

使う場面:状況を見て見当をつけるとき。

例文:明かりが消えたき、店じまいしたにかあらん。→ 明かりが消えたから、どうやら店じまいしたらしい。

82. 〜られん

意味:〜してはいけない。

使う場面:触ると崩れるものに注意を促して。

例文:まだ固まってないき、押されんで。→ まだ固まっていないから、押してはいけないよ。

83. 〜ぜよ

意味:〜だよ、〜だぞ、と念を押す。

使う場面:昔風の土佐ことばで力を込めて。

例文:勝負は明日ぜよ。→ 勝負は明日だぞ。

84. 〜けんど

意味:〜だけれど。

使う場面:気に入った品の惜しいところを話して。

例文:形は好きやけんど、私には大きいね。→ 形は好きだけれど、私には大きいね。

85. 〜ら

意味:人などをまとめて「〜たち」。

使う場面:一緒に行く仲間を指して。

例文:私らは、次の船に乗るきね。→ 私たちは次の船に乗るからね。

86. 〜ち

意味:人の言葉などを受ける「〜って」。

使う場面:聞いた話を取り次いで。

例文:姉ちゃんが、昼には戻るち。→ お姉ちゃんが昼には戻るって。

高知の方言の種類と地域差|西部・幡多弁の言葉

高知県の中部・東部の土佐弁と、西部の幡多弁。違いを聞き取りやすいのが「何をしているか」の言い方です。今まさに手紙を書いているなら、土佐弁では「書きゆう」、幡多弁では「書きよう」。幡多の「書きよう」は、ここでは「一緒に書こう」という誘いではありません。

以下は主に土佐清水で使われる言葉です。同じ幡多でも町や世代によって言い方が変わります。

87. だいや

意味:あらまあ、びっくりした。

使う場面:土佐清水で、思いがけない光景に出合って。

例文:だいや、巣からもう顔を出しちょる!→ あらまあ、巣からもう顔を出している!

88. まいまいする

意味:うきうきして落ち着かない。

使う場面:土佐清水で、待ち遠しかった予定の朝に。

例文:初めて船に乗るけん、朝からまいまいしちょる。→ 初めて船に乗るから、朝からうきうきしている。

89. あらける

意味:物を脇に寄せる。

使う場面:土佐清水で、食卓に皿を置く場所を作るとき。

例文:そのお盆、端へあらけてくれる?→ そのお盆を端に寄せてくれる?

90. たろばあ

意味:たくさん、十分なほど。

使う場面:土佐清水で、山ほど届いた野菜を分けて。

例文:芋はたろばああるけん、持って帰りや。→ 芋はたくさんあるから、持って帰ってね。

91. なし(なーし)

意味:なぜ、どうして。

使う場面:土佐清水で、行き先が変わった理由を尋ねて。

例文:なし、今日は裏道から行くが?→ どうして今日は裏道から行くの?

92. おうのよ

意味:ああ困った、とこぼす言葉。

使う場面:土佐清水で、出かける前に探し物をして。

例文:おうのよ、片方の手袋がない。→ ああ困った、片方の手袋がない。

93. ざまに

意味:非常に、とても。

使う場面:幡多で、予想以上の大きさに驚いて。

例文:このカボチャ、ざまに重いね。→ このカボチャはとても重いね。

94. へち

意味:別のところ、よその方。

使う場面:土佐清水で、見当違いの場所を探していたとき。

例文:鍵はここやった。へちを探しよった。→ 鍵はここだった。別のところを探していた。

95. じゅうが悪い(じゅんわるい)

意味:なじみが悪い、しっくりこない。

使う場面:土佐清水で、新しい道具を手に取って。

例文:このはさみ、手が小さい私にはじゅうが悪い。→ このはさみは、手が小さい私にはしっくりこない。

96. なんちゃあない

意味:なんでもない、大したことはない。

使う場面:土佐清水で、少しの手間を気にする相手に。

例文:封筒一枚届けるばあ、なんちゃあないよ。→ 封筒一枚を届けるくらい、どうってことないよ。

97. たいそい

意味:しんどい、骨が折れる。

使う場面:土佐清水で、重いものを運ぶ段取りをして。

例文:この箱を一人で上げるのはたいそいね。→ この箱を一人で持ち上げるのはしんどいね。

98. 〜かよ(〜かえ)

意味:〜ですか、〜するの?。

使う場面:土佐清水で、家族の予定を聞いて。

例文:明日の朝も、弁当がいるかえ?→ 明日の朝も、お弁当がいるの?

99. 〜けん

意味:〜から。幡多で理由を添える言い方。

使う場面:出発を遅らせるわけを話して。

例文:霧が濃いけん、もう少し待とう。→ 霧が濃いから、もう少し待とう。

100. ちゃんとしもうた

意味:しまった、困った。

使う場面:土佐清水で、うっかりに気づいた瞬間に。

例文:ちゃんとしもうた、家に土産を置いてきた。→ しまった、家にお土産を置いてきた。

まとめ

「書きゆう」ならまだペンを動かしている途中、「書いちゅう」ならもう紙に文字がある。同じ「書いている」でも、目に浮かぶ場面が違いますね。私は、ぴたりと合う器を見つけたときの「ぼっちり」という響きが好きです^^

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