日本全国、一番最初に習うあいさつとして親しみがある「さようなら」。「さようなら」は別れの言葉として変わらないだろうと思っていました。

でも調べてみると、沖縄から北海道まで、栃木や岩手、もちろんそれ以外の県も全国各地いろいろな「さようなら」があることがわかりました。

また最近は、「さようなら」の代わりに別な言葉で多く使われていることもわかりました。

そこでこの記事では、「さようなら」の語源や各都道府県での方言、「さようなら」の代わりの言葉などをまとめてみました。

 

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「さようなら」はもともとどんな言葉?起源は?

「さようなら」は別れの挨拶として、幼稚園から知っている言葉だと思います。

実は、「さようなら」は昔から別れの言葉ではありませんでした。

そもそもは「さらば」「さようならば」という接続詞から派生した言葉でした。

 

源氏物語での「さらば、今日こそは限りなめれ」や江戸時代での「さようなら、ごきげんよう」など「さようなら」の後ろに言葉を語ることで使用されていた接続詞でしたが、後ろの言葉が省略されて、「さようなら」と独立した別れの言葉として使われるようになりました。

 

日本全国の「さようなら」とは?!特徴的な「さようなら」8選紹介

「さようなら」は最近それ自体使用する機会が少なくなり、別な別れの言葉が使用されることが増えました。

地域でも「さようなら」の代わりになる方言を見つけることができました。

そんな中でも、おもしろい「さようなら」をいくつか紹介します。

 

北海道の方言「したっけ」

北海道では、別れの挨拶として多用される方言です。

また、話題を変える接続詞としても使われることもあり、「さようなら」の語源と通じるものがあります。

 

宮城の方言「んでまず」

「さようなら」という意味の方言ではないですが、またねというニュアンスで使われます。

「んでまず」のこけしのLINEスタンプがあり、かわいらしかったです。

その他には、「んでなー」や「さいならー」という方言もあります。

 

岩手の方言「お静かに」

うるさいので黙っていてほしいという意味ではありません。

岩手では、「お静かに、ご油断なく」のような形で使用される方言です。

 

栃木の方言「いってみる」

「いってきます」と出かけるときに使うのでなく、別れの言葉として使うようです。

お暇しましょうや帰りましょうという意味で用いています。

栃木に行った際は、混乱しないように注意してくださいね。

 

石川の方言「いらしておいであそばせ」

まるで舞子さんが使うような言葉ですね。

石川県では、また来てくださいねという意味を込めて使用されることがあるそうです。

 

岐阜の方言「あば」

岐阜県では、「あば」や「あばあば」が使われています。

「あばよ」という別れの挨拶がありますが、省略してできたのではないかといわれています。

 

鹿児島の方言「あしたごわんそ」

また会いましょうという意味で使われることが多いそうです。

「そいなら」や「ほいなら」などの方言もありますが、これらはまたねというニュアンスで使われます。

 

沖縄の方言「またやーさい」

なんと沖縄では、「さようなら」に該当する言葉がないそうです。

「またやーさい」はまた会いましょうという意味です。どちらかというと英語のSee you againの方が近いですね。

「ぐぶりーさびら」という方言もあります。これは失礼しますという意味でも使うことがあり、Excuse meのニュアンスで使われるそうです。

 

さようならはもう使われない、代わりに使用されている言葉とは

最近は、「さようなら」をいわないという方もいらっしゃるでしょう。

「さようなら」には、永遠の別れのイメージが伴うからかもしれないですね。

「さようなら」の代わりに使われている言葉を、まとめてみました。

 

「バイバイ」「じゃあね」「また明日」「また会いましょう」「ではまた」

友人との遊んだ帰りなど、再会を願う言葉がさようならの代わりに使われています。

英語でいうSee you laterに似ている言葉であり、日本もこちらにシフトしてきたのかなと感じました。

 

「ごきげんよう」

もともとは相手の体調を気遣う丁寧なあいさつ表現です。

今では学習院などの限られた場所でしか使わていないです。

 

「お疲れ様でした」

会社から帰宅する際に、よく使用されていますよね。

もともとは相手の苦労をねぎらう言葉のはずなのに、別れの言葉として使われているのは不思議ですね。

 

「お先に失礼します」

職場で先に帰宅する際に用いられています。

「相手より先に立ち去ることを許してください」という意味が込められている言葉です。

 

まとめ

この記事では、「さようなら」の日本全国の方言一覧、おもしろい「さようなら」の方言などをご紹介しました。

「さようなら」について調べてみると、各都道府県によって、さまざまな「さようなら」がありましたね。

「さようなら」の方言というよりも、「また会いましょう」の方言が多かったことにも驚きました。

でも、いつのまにか「さようなら」以外の別れの言葉を使っていたことに気づきませんでした。

もともとの意味でなく、違う意味の言葉が代わりに使われていくのもおもしろいですね。

このように、言葉の語源や各地域の方言を伝えていくことで、言葉のおもしろさを広めていけたらいいなと思っています。