北海道から九州まで日本各地で使われている「がめる」。

広い地域で使われていますが、違った意味で使われている地域もあるようです。

この記事では「がめる」がどこの方言なのか、主につかわれている地域はどこなのか、また意味、語源、使い方に違いはあるのかなどをご紹介していきますね。

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「がめる」の意味・語源

「がめる」は「 盗む」という意味と「賭け事で無理な手で大勝ちを狙う」という意味があります

語源は諸説あり、元々は麻雀の専門用語や麻雀の時にだけ「無理な手で大勝ちを狙う」という意味で使用されていた「がめる」が、麻雀以外でも「盗む」という意味で広く使われるようになったというのが有力な説のようです。

なお「がめる」は、一度くわえたら離さないすっぽんの「かめ」と、きつい・ごついの「つい」を組み合わせた「がめつい」から来ているとも言われています。

また「盗む」以外の意味で、北海道では「にらむ」、鳥取では「疲れる」という意味で使われていることがわかりました。

 

どこで使われる?

日本全国の広い地域で使われています。
「盗む」という意味で、おもに関西から九州地方で使われていますが、青森・茨城・新潟などでも使われています。

それでは一部ですが、ご紹介していきますね。

 

東北地方

津軽弁や宮城弁で「盗む、ちょろまかす」という意味で使われています。

 

関東地方

茨城弁や栃木弁、群馬県の一部でも「盗む」という意味で使われています。

 

中部地方

金沢弁ではよく使われており、富山や長野でも使われています。

新潟県では「盗む」よりもう少し軽めの「ちょっと失敬」のような意味で使われている地域もあるようです。

 

関西地方

兵庫など多くの地域で使われていますが、大阪弁では「抜け目なくごまかす」「隠し留める」という意味で使われています。麻雀用語として知られているようですよ。

 

中国地方

広島弁や岡山弁では「盗む」「こっそり自分のものにする」という意味で使われています。

 

九州地方

九州弁として多くの地域で使われており、特に博多弁で「盗む」「寄せ集める」という意味で使われています。

博多には「がめ煮」というものがありますが、これは、材料をいろいろとってきて煮込むもので、ありあせのものを何もかも「がめ」くりこんで煮込むことから、筑前煮とは呼ばず「がめ煮」になったと言われています。

 

その他の意味は?

北海道

北海道では「盗む」という意味のほかに「にらむ」という意味でも使われています。

ちなみに北海道弁では「盗む」ことを「ぎる」と言うそうで、区別して使っている地域もあるのですね。

 

鳥取弁

鳥取では「非常に疲れる」「体が弱った状態になる」という意味で使われています。

 

まとめ

「がめる」について、どこで使われているのか、使われ方についてご紹介しました。
全国的に使われているようですが、麻雀をする方にはわりと馴染みのある言葉らしいですね。
また、違った意味でも使われている地域もあることがわかりました。
まだまだ地域によっては他にもたくさんあると思います。
「がめる」について調べてみましたが、方言だとは思わずに使われていたり、地域によっても使われ方が違うのは面白いですね。