2015年から連載が始まり、2021年4月からアニメも放送されている『灼熱カバディ』。高校生たちがカバディというマイナースポーツを通して、激しくぶつかり合う姿に熱さを感じずにはいられません。王城正人、宵越竜哉、高谷煉、井浦慶、六弦歩など人気キャラ達もカバディの中で熱い言葉を残しています。

今回は、灼熱カバディの名言まとめを厳選して紹介していきます。独断と偏見で解説していますので、悪しからずでお願いします。

※ネタバレも含んでしまうので、ネタバレが嫌いな方はお気を付けください。

 

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【灼熱カバディ】宵越達哉【攻撃手】この燃える世界は、気持ちがいいんだ。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 1巻 第7話】

最初に紹介するのは、宵越竜哉の名言からです。宵越竜哉はスポーツが大嫌いになっていました。宵越竜哉は畦道相馬とコンビを組んで、水澄京平と伊達真司の2年コンビと練習試合をしていました。水澄京平が攻撃している際、宵越竜哉は畦道相馬と手をつなぐという予想外の動きをしましたが、それでも水澄京平は回避したのでした。宵越竜哉は、”どうしたら勝てる、どうしたらあの連携ができる”と燃え上がっていました。宵越竜哉がスポーツが好きだったことを思い出していくこのシーンは、大好きシーンの1つです。

 

【灼熱カバディ】畦道相馬【守備手】1人でも、戦える技術を!!!

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 4巻 第35話】

灼熱カバディは各キャラクターのカバディに対する物語が丁寧に描かれています。いくつか紹介します。畦道相馬は能京高校の守備手として活躍していますが、田舎出身で人数が少なかったため、高校に入るまでにはスポーツをしたことはありませんでした。畦道相馬は奏和高校との練習試合にて初めて敗北を経験します。守備で活躍することもなく、しかも出血で途中退場してしまった上での敗北でした。役に立てなかった自分への憤り、何もできなかった悔しさをばねに、夏の合同合宿で強くなることを誓ったセリフです。

 

【灼熱カバディ】神畑樹【攻撃手】命を・・・

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 4巻 第35話】

灼熱カバディには、いろいろな動機でカバディに取り組む選手がいます。その中には命を削りながらカバディに取り組んでいる選手がいると知ったら、あなたは驚くでしょう。英峰高校神畑樹は、身長203cm、体重82.8kg(第36話時点)と体格が大柄です。しかし、カバディには80kg以下しか出れないという制限があります。200cmのBMIは90kgであるため、減量は過酷です。夏でもヒーターをつけ、汗をだしきるという方法などをとっているのです。試合中には汗をかくことができず、体内に熱がこもるため、幻覚をみてしまい、途中交代もしたこともあるのです。打倒星海高校とはいえ、命を削ってやる姿は驚愕とは言えません。

 

【灼熱カバディ】佐倉学【攻撃手】ありがとうございます。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 4巻 第35話】

強い選手には、カバデイをやるうえで芯となる信念があることが多いです。埼玉紅葉高校佐倉学が、カバデイをやる芯に気づいた瞬間の名言です。佐倉学は王城正人に匹敵する強さと王城正人以上のポテンシャルをもつ天才として描かれますが、メンタルが弱く、試合中のプレーにムラがありました。夏に合同合宿した際もプレーにムラがありましたが、能京高校との練習試合で仲間たちのおかげでカバディをやれていることに気づきます。カバデイに対する感謝に目覚めた佐倉学は、能京高校から一挙に7得点を獲得します。こうやって、選手が試合中に覚醒するシーンをうまく描いているのも灼熱カバディの魅力です。

 

【灼熱カバディ】高谷煉【攻撃手】・・・水泳でもね、バチャバチャ手足動かしゃあ、タイムが縮む訳じゃない。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第125話】

高谷煉は灼熱カバディの中でも人気の選手です。高谷煉は追い込まれれば追い込まれるほど強くなる稀有な選手であるため、試合中にイライラすることはほとんどありません。しかし、そんな高谷煉が怒りを見せた貴重なシーンになります。上記シーンは、関東大会2回戦埼玉紅葉高校との試合、佐倉学の攻撃を守備最強六弦歩が止められませんでした。奏和高校の柱である六弦歩が退場となり、追い込まれる奏和高校。しかし、この状況でも面白いと感じている高谷煉であったが、チームメイトからこんな時に何をいっているんだとつぶやきます。それを聞いた高谷煉が相手の胸倉をつかみ、自身の信念をぶつけているセリフなのです。キャラクターの信念が垣間見えるのがとてもいいです。

 

【灼熱カバディ】佐倉学【攻撃手】あとは任せた。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第130話】

スポーツ漫画によくあるセリフと同時にカバデイだからこそのセリフです。佐倉学がいる埼玉紅葉高校は関東大会で敗退します。約束を果たせなかったお詫びという名目で、宵越竜哉に開店という技術を教えるためにやってきますが、真意は違いました。”競技人口が少ないからかな。新しい人が来るとどうも口を挟みたくなる。そして新しく来た人に結果を残されると、すごく嬉しくて、すごく、同時に凄く腹が立つんだ”と語りました。そして、佐倉学の心残りである王城正人の力になることに対してケジメをつけました。だから、託したのです、「後は任せた。」と。このセリフには、佐倉学のカバディに対する人生が詰まっています。灼熱カバディが本当にすごい漫画だと感じずにはいられません。

 

【灼熱カバディ】木崎新太郎【守備手】迷うなよ。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 14巻 第148話】

灼熱カバディの中でベスト3に入る試合、関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校。この試合の名言は山ほどあります。上記シーンは、前半終了後の休憩時です。六弦歩は前半最初だけでしか活躍できてませんでした。その原因は王城正人への因縁の強い意気込みで、プレーがから回っていたからでした。私情のせいでチームに多大な迷惑をかけてしまうなら、私情をを捨てようとしました。その時、奏和高校木崎新太郎が六弦歩に伝えたセリフです。その後、木崎新太郎は今更身勝手であることを自覚したのかと、そしてそれでもついてきたのは、六弦歩が強いからだと語ったのでした。六弦歩が不器用ながらも、周りに信頼されていることがよくわかるシーンです。

 

【灼熱カバディ】伊達真司【守備手】笑わないのか?いつもみたいに。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス  14巻 第155話】

引き続き、関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校から紹介します。奏和高校エース高谷煉は能京高校相手に得点を獲得しており、倒すのは困難でした。そんな中、なんと伊達真司が高谷煉を守備で倒すのでした。混乱する高谷煉に不気味にこう話しかけます、「笑わないのか?いつもみたいに!」これほど怖いものはありません。でも、これらは伊達真司だけではできませんでした。井浦慶というブレーンから教えてもらったことを活かした結果でした。パワーという強みを活かし、頭を使う仲間と出会ったからことできたパワー勝負。灼熱カバディのキャラクターの進化がみられるのも魅力です。

 

【灼熱カバディ】高谷煉【攻撃手】招待するぜ。俺のいた世界に。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 14巻 第150話】

灼熱カバディには選手を象徴するシーンがあります。上記シーンもその1つです。高谷煉は元水泳選手でした。水泳は息継ぎが必要なスポーツであり、水の中に潜るために息を止めることもあります。そして水泳をやっているからこそ、心肺機能が高いのです。攻防の展開が早く、他の選手の息継ぎが追いつけない中、高谷煉は息が続いているのは水泳からきています。まるで水中に沈められているような世界が高谷煉が味わっている世界であり、それを表現したのが上記シーンなのです。

 

【灼熱カバディ】井浦慶【攻撃手】俺は、攻撃手だった。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 15巻 第168話】

関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校はとても白熱するものになりました。その始まりはこのシーンだったと思います。後半ラスト数秒。高谷煉の攻撃は能京高校の負けを決定づけるほど粘りをみせました。点数は2点差。残り1秒の中、能京高校の攻撃手である王城正人と宵越竜哉は、相手のコートまでいくのに1m以上で、とても間に合いません。しかし、最後の攻撃は始まっていました。なぜなら、井浦慶が攻撃していたからでした。自分は凡人で、宵越竜哉が攻撃手としてあんなに成長していたら、仕方がないと思っていました。でも心の奥底で、完全に諦めきれませんでした。その気持ちがなかったら、井浦慶は攻撃していなかったでしょう。このシーンは欠かせません。

 

【灼熱カバディ】井浦慶【攻撃手】割りに合わねぇなぁ・・・

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 15巻 第168話】

関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校は延長戦にもつれ込みます。そのきっかけは井浦慶の最後の攻撃でした。井浦慶は2点を獲得し、意地だけで攻撃を成功させたのでした。この井浦慶のプレーには派手な技とかは一切ありませんでした。でも6年間歩んできた井浦慶というプレーヤーの全てがつまっていました。この試合をみていた律心高校亜川公継コーチは、”ただ走っただけに近い特質すべき事のない平凡な攻撃だったが、値千金の攻撃だ”と評しています。未来の自分が少しでも面白かったと笑えるように頑張りましたが、出血するまでやって同点でした。本当に割りに合わないなとしみじみ感じながら、にこにこしていました。

 

【灼熱カバディ】王城正人【攻撃手】僕に、一切の力を貸さないでください。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 15巻 第172話】

関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校は延長戦も壮絶な戦いになります。カバディの延長戦はPKのようなイメージでお互い5回ずつ攻撃します。もちろん王城正人も攻撃にでます。その時の回想シーンです。王城正人は毎日練習の合間に神社に祈っていました。しかし、祈る言葉は神様の力を頼りたくないというお願いでした。神様の力を借りるための場所なのに神様の力を貸さないでほしいという願うエゴイスチックなシーンです。カバデイというスポーツに対する取り組み方は人それぞれですが、こんな考え方があるなんて思いもしませんでした。

 

【灼熱カバディ】王城正人【攻撃手】愛の力だ。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 15巻 第172話】

王城正人にとってカバディは愛そのものです。そして、その愛はかなり深く、神聖で、利己的なのです。上記シーンは、関東大会3回戦の延長戦、王城正人が攻撃し、因縁の六弦歩を倒し、4点獲得した時です。奏和高校との因縁、六弦歩との因縁、カバディへの愛、あらゆることが絡まりあい、発せられた言葉に感動を覚えます。灼熱カバディへのキャラクターがいかに作り込まれているか感じられるシーンだと思います。

 

【灼熱カバディ】宵越竜哉【攻撃手】この灼熱が、俺の世界だ!!!

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 14巻 第150話】

上記シーンは宵越竜哉を象徴しているシーンとなります。宵越竜哉の世界観のテーマは灼熱であり、炎の世界を表しています。このシーンは灼熱カバディにとって重要な意味を持っています。宵越竜哉にとって、燃えるような世界は、カバディをやることで思い出させてくれたスポーツに対する熱さを象徴しており、物語の前半部分とリンクしています。また、宵越竜哉のライバルのようなポジションである高谷煉が水中の世界を表現しています。灼熱と水中の対比が、宵越竜哉と高谷煉のライバル関係とリンクしているのです。このシーンをみて、自分も灼熱のように燃え上がったことは言うまでもありません。

 

【灼熱カバディ】六弦歩【攻撃手】お前は、奏和の誇りだ。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 16巻 第177話】

関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校はついに決着します。。子供のような無邪気な男、高谷煉が男泣きしている貴重なシーンです。延長戦、奏和高校最後の攻撃は、高谷煉でした。この最後攻撃に珍しく燃え上がる高谷煉、畦道相馬に攻撃しようとしたが、宵越竜哉から後ろから羽交い絞めにされ、後ろに倒されます。その影響で自陣に戻ってきた高谷煉は、攻撃成功となります。審判が2点と言おうとする最中、高谷煉は畦道相馬に触れていないですと自己申告します。スポーツの世界、審判の言うことが優先されます。もし言わなければ勝てたかもしれない。でも嘘をつけば、自分が死んでしまうとわかっていたからこそ自己申告したのです。このシーンは感情が湧き上がり、つい涙を流しそうになります。このシーンで、私は高谷煉が好きになりました。

 

まとめ

灼熱カバディの名言まとめを紹介しました。厳選して15個にしましたが、選ぶのにかなり苦労しました。灼熱カバディには、キャラクター1人1人に物語があり、カバディに対する強い思いを各々持っています。確固たる使命のもとカバディに取り組む人もいれば、今まで運動部に入ったこともなかったけどカバデイの試合をみて心動かされて飛び込んだ人もいます。高校生がカバディというスポーツを通じて、ぶつかりあったり、悔しがったり、涙をながしたりする姿をみて、青春を感じずにはいられません。灼熱カバディには紹介したい名言がまだまだありますし、灼熱カバディはまだまだ続いています。また紹介したい名言があれば、追加していきます。今後も灼熱カバディの魅力について伝えていきたいと思います。

読んでくださり、ありがとうございました。

 

※今後も追記予定です!