王城正人、六弦歩など元世界組が戦ったインド代表のキャプテン、ヴィハーン。インド代表をチーム優勝に導き、MVPまで勝ち取ったの世界一の選手です。そんな最強格のインドの選手が、日本の奥武高校に留学生としてやってきました。関東大会決勝リーグにて、ベスト4に勝ち上がったのは、ヴィハーンがいたからに他なりません。王城正人とヴィハーンとの因縁の戦いに注目です。

今回は、ヴィハーンの強さ、名言や名シーン、過去、見所などを徹底的に紹介していきます!

※ネタバレも含んでしまうので、ネタバレが嫌いな方はお気を付けください。

 

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ヴィハーンの驚愕の過去・経歴とは??!初登場時期や世界組との因縁を徹底解説!!

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 16巻 第181話】

ヴィハーンが初登場したのは、関東大会第3回戦能京高校VS奏和高校の試合に決着がついた後です。能京高校の関東大会決勝リーグ初戦の相手が、奥武高校に決まりました。副部長の井浦慶が収集してきた情報から3年からヴィハーンが入学してきたことが判明しました。能京高校メンバーはほとんど知りませんでしたが、王城正人だけが驚愕していたのでした。

なぜなら、中学世界選手権のMVP選手だったからです。インド代表の選手で、チーム優勝している優秀な選手でした。カバディの本場で世界一となった彼は、中学卒業後すぐにプロの下部組織に入ったと聞かされていました。王城正人曰く、「わざわざ日本に来る理由がない」のでした。そんな彼が、奥武高校に入学しており、関東大会決勝リーグで能京高校に襲い掛かってきたのでした。

そして王城正人だけがなぜ知っていたのかといえば、王城正人が元世界組だったからです。

世界組とは、カバディ世界大会に出場した中学生メンバーの総称です。高校のカバディ関係者達がよく使用しています。12名の一軍とその他二軍に分かれています。王城正人の代のメンバーには、星海高校不破仁をはじめ、奏和高校六弦歩、英峰高校神畑樹、伯麗IS外園丈治など、騒動たるメンバーがそろっていました。世界大会は、インドで開催されました。インド代表との合同合宿にて出会ったのが、ヴィハーンでした。

 

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どうして日本にやってきたの?!ヴィハーンの過去とは!!

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 19巻 第196話】

王城正人と同じ世代に、奥武高校山田駿がいます。山田駿は王城正人とともに、カバディのプロを目指すことを夢見ていました。彼は世界組として負けた後、世界を知ることでプロに最短で近づくために、プロに一番近いヴィハーンとオンライン上で3年間交流を図っていました。ヴィハーンがプロを目指していることを知っていた山田駿は、高校3年になる間際にプロに昇格できなかったヴィハーンを奥武高校海外留学生として誘ったのでした。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 19巻 第194話】

ヴィハーンは中学時代、インド代表を優勝に導き、個人としてはMVPを取りました。そんな将来有望な選手でした。ヴィハーン自身も将来有望な選手になることを目指し、カバディのプロクラブアカデミーに入りました。しかし、ヴィハーンはアカデミーで最悪の敗北を経験することを想像していませんでした。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 19巻 第195話】

今まで遊び感覚で取り組んでいたヴィハーンは、アカデミーで初めてカバデイを学びました。将来、カバディで自分が輝くために必死に取り組みました。子供の頃から憧れたカバディのプロになるために、そして、故郷の皆に、仲間に、倒してきた人間に誇れるプロになるために頑張りました。しかし、アカデミー入学してから3年目、2回連続でプロ昇格のチャンスを逃してしまいました。ヴィハーンと同期の攻撃種はプロになっていったのに、ヴィハーンは全く成長せず、プロになれなかったのです。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 19巻 第195話】

ヴィハーンは初めての挫折を味わっていました。カバデイを遊び感覚で取り組み、中学世界大会でMVPまで獲得したヴィハーンにとって、3年間の努力量と結果の乖離によるダメージは相当のものでした。最初から期待されなければ、こんなことを味わうこともなく終わることができました。しかし、相手に期待されていました。故郷のみんなから励まされ、同期に応援され、今まで倒してきた敵の想いを背負い、ここまできたのに、大勢の人間を裏切ってしまう負け方をしたヴィハーンにはとても耐えられませんでした。そういうタイミングで、日本に誘われたのでした。

だって世界一はここなんだから!ヴィハーンがついに復活!!そのきっかけとは!?

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 20巻 第196話】

ヴィハーンは中学時代からレベルがかなり高かったため、奥武高校は関東大会決勝リーグまでたどりつきました。しかし、ヴィハーンは挫折中の状態で日本にやってきたため、王城正人にはヴィハーンが成長していないことはすぐにわかりました。能京高校の守備メンバーである伊達真司や水澄恭平、畦道相馬に止められたり、ヴィハーンが攻撃に出ても、無得点のまま終わってしまうこともありました。能京高校の守備も成長しているのは事実ですが、本来であれば止められるはずがありません。

ヴィハーンの攻撃はどんどん精彩を欠き、上記図のような表情で能京高校に倒されてしまいます。あまりにもかわいそうすぎて、辛いです。ヴィハーンの絶望感が表情から読み取れて、漫画を読んでいて辛いものがありました。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 20巻 第197話】

関東大会決勝リーグ初戦、能京高校と19点差をつけられた奥武高校は、ヴィハーンのスランプにより、突破口が見当たりませんでした。練習中は問題なかったことも知っているため、手が付けられなかったのです。しかし、とんでもないところから助っ人がやってきました。それは、奏和高校六弦歩と伯麗IS外園丈治でした。ヴィハーンが弱いと自分たちの評判がさがるためというかなり利己的な理由でしたが、2人のアドバイスを始めました。

六弦歩からは、イップスであることを指摘しました。イップスには特定の治療法があるわけでなく、今気にしてもしょうがないと話をし、必死に手足を動かせば、前に進める訳でもなく、楽しむ余裕が要ると話しました。外園丈治は奥武高校がやってきたことを教えてほしいと伝えました。振り返らないと自分にとって大事なことも忘れてしまうからでした。そして、問いました、どんな道を進みたかったのかと。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 20巻 第198話】

元世界組の2人からのアドバイスで、ヴィハーンは思い出したのでした。幼いころ、憧れた王城正人の父親である王城直人という選手のことを。そして、うまくなることも、プロになることも目標ではなく、コートで笑える選手になりたかったことを。それらに気づいた時の試合後半から、ヴィハーンの攻撃の動きに精細さが戻ってきました。

そして奥武高校が守備となり、宵越竜哉が攻撃する際、ヴィハーンは衝撃をうけます。インドのアカデミーにはなかった宵越竜哉のカーブの動きに刺激を受けました。その時に気づくのです。カバデイの道は人それぞれだということを、そして自分はどこにも行く必要はなかったことを、自分が世界一であることに目覚めたのでした。その悟りの直後の顔が上記です。人が変わった時、表情や目、オーラも含め全体的に変わるといいます。明らかに変わりすぎて、絵を見た瞬間、自分も震え上がりました。

ヴィハーンの強さは神レベル?!世界一の強さの秘密とは!!

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 20巻 第199話】

悟りを開いてからのヴィハーンの攻撃は、神がかっていました。畦道相馬は世界組以上のオーラを感じ取り、向上心の権化である宵越竜哉ですら、学ぶ気が起きないといわしめるほどの攻撃でした。畦道相馬を見ずに手首をタッチし、井浦慶と王城正人に気づかれずに2人同時に背中をタッチし、王城正人が隠し持っている守備のカウンターをあっけなくほどき、守備でタックルしてきた関隆太と伊達真司をブリッジでかわす。この攻撃の流れをどうやって組み立てているのか、どんな論理で動いているのか全く分かりません。攻撃が芸術にまで達しています。

しかし、当の本人は適当なのです。アカデミー時代のコーチには適当と言われていたが、仕方なかったのでした。本人は神様からのお告げのような感覚で自然に攻撃していたのです。

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 20巻 第200話】

ヴィハーンは関東大会決勝リーグ初戦、能京高校との試合後半戦で完全に覚醒しました。それどころか、攻撃手の神になったのかもしれません。現実主義の宵越竜哉ですら、現実味のない何かと表現するほどの存在でした。覚醒したヴィハーンを止められる図が全く想像つきません。ヴィハーンこそ最強だなと感じた灼熱カバディ200話でした。

まとめ

ヴィハーンについて語りました。ヴィハーンはイップスに陥り、そこまで強くないという見られ方をされがちでしたが、覚醒し神がかった強さを見せつけました。ヴィハーンをただの最強外国人という立場にせず、天才ゆえの挫折の物語を語りつつ、イップスを乗り越えるさまはとても灼熱カバディらしく、燃える展開でした。能京高校との試合は続きますが、ヴィハーンと活躍が気になって仕方がないです。今後もヴィハーンの面白さを伝えていきます。他にも灼熱カバディの魅力的なキャラクターや熱くなる試合などは沢山ありますので、引き続き伝えていきます。

ここまで読んでくださり、ありがとうございました。

※今後もどんどん情報を追記予定です!