能京高校のエース、王城正人。

攻撃手としての圧倒的センスとカバディへの愛、そして魔王としての側面など語りたいことがやまない人気の選手です。今回は、マンガワン内の人気投票で2位、王城正人のキャラクター紹介・名言・名シーンから強さの秘密を考察していきたいと思います!

※アニメ派の方は、ネタバレも含んでしまうので、ネタバレが嫌いな方はお気を付けください。

 

<div id=”keni_toc”></div>
スポンサーリンク

キャラクター紹介

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第11話】

王城正人は私立能京高校に通う高校3年生。能京高校カバディ部の部長。ポジションは攻撃手。身長は171cm、体重58kg。BMI19.84という極度の軽さ。カバディ歴10年以上のベテランで、中学時代は、”世界組”と呼ばれる元全国中学カバディ選抜一軍チーム所属メンバーでした。かなり小柄で華奢な体格でありますが、世界組が所属する高校カバディ部でも、一度に5点以上の得点を獲得できるほどの凄腕の攻撃手であり、他校のプレーヤーや指導者、カバディ協会からも名を知られる存在です。相手の呼吸や相手の予備動作からタイミングを読みつつ、あえてずらすことで攻撃するカウンターに似た攻撃手段を得意としています。攻撃する際の豹変ぶりから、「魔王」と呼ばれています。

 

王城正人のカバディシーン

その1宵越竜哉との初対戦

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第10話】

王城正人は初めて畦道相馬と会話した際、「呼吸とタイミングをずらす。それだけで・・・生き物は何もできない」と話していました。宵越竜哉と腕相撲した際、瞬殺されるほど力もなく弱々しい感じでした。宵越竜哉への自己紹介を兼ねて、1対1のバトルが行われました。王城正人の攻撃が始まった際も何も感じなかったはずでしたが、いつのまにかタッチされたシーン。まさに呼吸とタイミングをずらされた瞬間であり、これが王城正人の強さの秘訣です。あまりにも一瞬の出来事で、衝撃です。自分がされたらと思うと、ぞっとします。

 

その2奏和高校との練習試合

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第15話】

上記シーンは、関東ベスト4の実績をもつ奏和高校と練習試合中。前半途中、畦道相馬がけがを負い、王城と交代しました。奏和高校エース高谷煉は王城正人と戦うことを楽しみしており、心の声で「世界組」と思っていました。王城正人は高谷煉の思考の一瞬を見透かし、タイミングをずらすことで、タッチを成功させました。上記写真からもわかるように元世界組の六弦歩以外タッチされている状態であり、世界組レベルでない限り初見では防ぐことができませんでした。

 

その3英峰高校との練習試合

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第47話】

王城正人は攻撃に並々ならぬ情熱をかけています。呼吸とタイミングをずらすカウンターばかりに目が行きがちであるが、攻撃に対する動作も精錬されています。英峰高校2年生若菜剛が攻撃している姿をみて驚嘆しているのは、攻撃の一挙手一投足が全ての攻撃につながっており、攻撃すればするほど加速していくからです。筋力という武器は持ち合わせていないが、攻撃にささげるために鍛錬し続けた結果できる芸術的動作です。こんなに流れるように攻撃できるなんて、凄すぎて言葉になりません。

 

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第47話】

王城正人はカバディの攻撃手の実力は全国レベル。基礎、技術ともにかなり高いレベルにまで高められています。しかし、最大の武器は危機察知能力です。上記シーンは、英峰高校神畑樹から2点をとられ、逆転を許しましたが、王城正人が追撃によって攻撃しはじめたシーンです。一番倒したい神畑樹を倒そうと怒涛の攻撃をします。神畑樹は過酷なダイエットにより体力が限られているはずでしたが、頭によぎったのは、撲殺されるイメージでした。察知した王城正人は速攻で対象を切り替えなければなりませんでした。神畑樹の気迫もすごいですが、それを事前にわかる王城正人もありえないよと衝撃を感じていました。

スポンサーリンク

その4関東大会1回戦 伯麗IS

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第88話】

カバディは競技人口が少ないため、高校選抜の初戦が関東大会となっています。関東大会1回戦、序盤は宵越竜哉を攻撃手として活用していましたが、伯麗IS部長外園丈治の守備とリーダーシップ能力により、交代することとなりました。王城正人対策を準備してきており、いざ王城正人と戦うことになった際のシーンです。王城正人は関東大会でもひるむことなく、呼吸とタイミングをずらし、圧倒的力で大量得点を獲得していたおかげで、能京高校は救われました。これこそ王城正人だなと唖然としてしまいました。

 

その5関東大会2回戦 大山律心高校

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第100話】

関東大会2回戦は昨年能京高校が1回戦で戦った相手のリベンジマッチです。ですが、部長大和鉄雄の冷徹な判断力と柔軟さに、能京高校は開始直後なのに6点も取られており、全滅寸前でした。王城正人の攻撃、極度のプレッシャーがかかっている上、大山律心高校は全員が王城正人を倒せる筋力と平均的な能力をもっており、王城正人のカウンターと相性悪い相手でした。そんな中でも、王城正人は長年磨いてきたカウンターを成功させてきました。職人芸のような美しさがあり、見惚れてしまいます。

 

その6関東大会3回戦 奏和高校

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第172話】

関東大会3回戦は能京高校の因縁の相手である奏和高校です。奏和高校には王城正人のライバルともいえる守備最強六弦歩がいます。世界組時代から競い合ってきた相手であり、実力も拮抗しています。そんな2人が戦うのは高校最後でした。だからこそ、お互い全力をぶつけあったのです。王城正人は自分の磨いてきたカウンター、フェイント、軽さなど全てをだしきっていました。奏和高校との試合は、王城正人の攻撃の集大成と言える試合だったと私は感じます。

スポンサーリンク

王城正人の名言・名シーン

その1「あの危険で素晴らしい世界に・・・」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第8話】

能京高校での練習は、サーキットトレーニングを主に行っており、パワー・スタミナ・スピードの練習があります。王城正人はスピード練習である梯子ダッシュを驚異的に繰り返していました。そのオーバーワークがたたり、入院していました。たびたび副部長井浦慶が見舞いに来ており、新入部員として宵越竜哉が入部したことも聞いていました。いざ退院の日、王城正人が初顔出ししたシーンでした。カバディが楽しみで仕方がない様子がよくわかります。いかにも強者オーラがでていて、かっこいいですね。

 

その2「カバディへの愛の違いだ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第16話】

上記シーンとは違うエピソードですが、カバディ協会会長で、元世界組監督であった水堀新が、カバディ全国大会を少しでも盛り上げるために、世界組を集めた取材をする話がありました。水堀新が「どうしてカバディやってる?」と聞いた際、「愛しているからです。」と即答していました。王城正人はこれほどカバディへの愛が深いのです。それは試合でも一貫しています。上記名言は、奏和高校との練習試合中、奏和高校六弦歩との一騎打ちのシーン。奏和高校六弦歩は王城正人を倒すことを切望していましたが、王城正人を狩るという意識では勝てませんでした。なぜなら、王城正人はカバディへの愛にあふれているからです。王城正人を追うくらいならカバディへの愛のために自分を磨きなさいという理屈ですが、常人にはできない発想です。カバディへの愛を一度でいいから自分も味わってみたくなりました。

 

その3「キミが僕の代わりだ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第18話】

奏和高校との練習試合、後半前のインターバル。能京高校副部長井浦慶から王城正人は後半戦最初の攻撃に出てはいけないと言われていた。王城正人は抵抗するが、井浦慶から熱き想いと王城正人の体力的および体格的リスクを伝えられ、理解を示しました。しかし、奏和高校エース高谷煉の攻撃を止めるのは、王城正人しかいない状況でした。なんとか止めてほしいと願い、宵越竜哉に全てを託した時のセリフです。部長としての役割を果たせなくて申し訳ないというよりも、大事なシーンで攻撃に参加できない自分の不甲斐なさを私は感じていました。やるせないですね。

 

その4「僕を止めてくれ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第22話】

奏和高校との練習試合後、新入部員が3人加入した能京高校カバディ部。新たな練習方法として、チーム伊達とチーム水澄に分かれ、各々王城正人が攻撃する方法が考案されました。点をとられなかったチームが勝ちであり、お互いに競い合いながら、攻撃手を倒す方法を考えるのが目的でしたが、攻撃するのに容赦しない王城正人は魔王モードの顔がでてしまっていました。全国制覇のため、奏和高校で浮き彫りになった守備力強化のためだからこそ、容赦はしない。でもこの狂気はあまりにも人が変わり過ぎだろうと感じずにいられませんでした。

スポンサーリンク

その5「僕の世界の部長は、圧倒的な力でチームを引き上げるんだ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第88話】

王城正人は能京高校カバディ部部長です。副部長である井浦慶は指導係や戦略家として支えていましたが、部長王城正人は違う側面で部をリードしていました。上記シーンは、関東大会1回戦、伯麗ISとの試合中。伯麗IS部長外園丈治は元世界組でかつ同期なのでよく知っていました。部長とはどうあるべきかということを語っているシーンです。圧倒的な力でチームを引き上げるという考えですが、その圧倒的な力とは、魔王の姿のことなので、傍から見たら恐怖でしかない。魔王が自分の見方でよかったなとつくづく感じています。

 

その6「君がいて良かった。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第103話】

王城正人の一言は、部のメンバーを救っていることが多いです。副部長井浦慶は長年、王城正人と共に歩んできたため、語り合うことが多く、宵越竜哉は攻撃手の模範として、方向性を占めてしてくれており、畦道相馬には敗北を知るまで、言う言葉を選んでいたこともあります。そういう一面がある王城正人が、水澄京平に語りかけたこの一言は、水澄京平にとって感極まる一言でした。この後流した涙に、私も目が潤まずにはいられませんでした。

 

その7「大会が終わったら。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第130話】

王城正人の父親はカバディの日本代表選手でした。王城正人と違い、攻撃も守備もできるオールラウンダーだったと王城正人は語っています。久納栄司や律心高校亜川公継コーチ、水堀新カバディ協会会長も王城先輩と慕う人物でした。上記シーンは、関東大会2回戦終了後、久納コーチとともに父親の墓参りに行った時のシーンです。久納コーチがコーチになったことの報告と関東大会で勝ち上がっている報告をしていました。次来る時は、全国制覇の報告することを誓って。

スポンサーリンク

その8「ちゃんと帰ってる。」

王城正人の攻撃に対する熱意は計り知れないものがあります。象徴的なシーンがいくつかあります。上記シーンは、関東大会3回戦奏和高校との試合中のことです。前半戦終了間際、能京高校の攻撃の際、王城正人は六弦歩の因縁などを活用し、3人にタッチし、自陣に戻ろうとしました。六弦歩は王城正人のつま先を掴み、奏和高校のコート側まで投げ飛ばしました。攻撃失敗と思われましたが、なんと証拠を残し、自陣に帰ったことを証明したのでした。王城正人の魔王モードはほんとに狂気です。

 

その9「僕に、一切の力を貸さないでください。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第172話】

王城正人にとって攻撃とは、神聖なものであり、神聖なものでないのです。なぜこのような文章になってしまうのかというと上記のシーンが関わっています。関東大会3回戦奏和高校との試合は延長戦にもつれ込みます。PKのようなイメージでお互い5回ずつ攻撃します。もちろん王城正人も攻撃にでます。その時の回想シーンです。王城正人は毎日練習の合間に神社に祈っていました。しかし、祈る言葉は神様の力を頼りたくないというお願いでした。神様の力を借りるための場所なのに神様の力を貸さないでほしいという願うエゴイスチックなシーンです。王城正人にとってカバディでの攻撃は生命そのものなのかもしれないなと感じたシーンでした。

 

その10「愛の力だ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第172話】

王城正人にとってカバディは愛そのものです。その2でも説明した通り、カバディへの愛し方がかなり深いのです。そして、カバディへの神聖で利己的な執念はその8やその9でも感じられたと思います。上記シーンは、関東大会3回戦の延長戦、王城正人が攻撃し、因縁の六弦歩を倒し、4点獲得した時です。奏和高校との因縁、六弦歩との因縁、カバディへの愛、あらゆることが絡まりあい、発せられた言葉に感動を覚えます。灼熱カバディへのキャラクターがいかに作り込まれているか感じられるシーンだと思います。

 

その11「なろうね。日本一。残り、全部勝って。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第186話】

王城正人が清々しい表情をしています。能京高校は大番狂わせで決勝リーグに進出し、日本一に一歩近づきました。そんな中、王城正人は決勝リーグ直前悩んでいました。選手としてでなく、部長としての自分の在り方に。しかし、伯麗IS外園丈二と話をしたことで、全てが一つにつながります。強豪でない高校選んだことも、プレーヤーとしてあり続けたことも、全て勝利につながっていました。そこに繋がっていたことに気づいたからこその清々しさだったんだなと思います。どんな強者でも悩みはあるんだなと考えさせられました。

 

その12「きっといい思い出で終わらないから。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第187話】

上記は決勝リーグ1回戦、奥武高校との試合開始直前のシーンです。奥武高校には元世界組山田駿がいました。王城正人とはカバディの選手を志すもの同士意気投合していましたが、山田駿が試合開始直前に、高校でカバディ辞めるといってきました。カバディはマイナースポーツ、辞めてしまうのも仕方ありませんし、尊重しています。でも、王城正人の闘志がメラメラと燃え上がっているシーンです。いつも強者のシーンが多いですが、いつも以上に闘志を感じられる気がしてます。それは今の仲間のためなのか、過去の仲間のためなのか、深いなと感じます。

 

その13「一番楽しそうだったんだ。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第197話】

このシーンは王城正人のシーンではありません。上記は王城正人の父親王城直人と奥武高校に留学していたヴィハーンの回想シーンです。王城直人は灼熱カバディ界で有名な選手であり、能京高校コーチ久納栄司も王城先輩と慕っています。ヴィハーンの回想では、無名の選手でありながら、誰よりも楽しそうにプレーしていたと、そして彼みたいになりたいと語っていました。王城正人も父親王城直人のカバディを楽しむ姿をみて、カバディを志したのかなと想像を掻き立てられました。

 

その14「攻撃手最強の座・・・勝ちと一緒にもらう。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第203話】

決勝リーグ1回戦の王城正人はとても燃えているなと感じています。特に王城正人のこのシーンは顕著な気がします。やはり奥武高校のヴィハーンの存在が大きいでしょう。ヴィハーンは王城正人の代の世界大会、インド代表選手であり、MVPを取ったスターです。スターと同時に王城正人にとっていつか倒したいライバルでした。もう戦うことがないと思っていた矢先、日本で因縁の決着をつけられる機会を得ました。最強になりたかったのです。男なら一度は憧れる最強の座、王城正人にも体型に似合わない野心を持っていたんだなと感じたワンシーンでした。

 

その15「逃げ切ってね、その脚で。」

【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 第204話】

王城正人は自分自身で限界を感じていました。体格を大きくする才能もなければ、瞬発力の才能もなければ、相手を倒せる筋力の才能もなければ、あらゆる局面を打破できる才能もない。世界大会の経験後、自分1人の限界を感じていたのでした。だからこそ、仲間を集めてました、勝利のために。でも、もし1人になった時、自分は倒されていないかもしれない。だからこそ、後輩の宵越にこの表情を出したんです。捨て身の覚悟、ある種の寂しさ、複雑な感覚を感じさせる名シーンだと思います。

 

まとめ

王城正人について語りました。王城正人は能京高校のエースであり、最も点数をとる攻撃手です。主人公宵越竜哉には悪いが、能京高校には王城正人がいないと成り立ちません。これからも王城正人の魔王っぷりには度肝を抜かれることでしょう。そして、何よりカバディへの愛の深さに感動しました。カバディに対して、文字通り命をかけている王城正人に私も厳かな気持ちを感じてしまいます。王城正人はほんとうに凄いキャラクターです。今後も灼熱カバディの魅力的なキャラクターや熱くなる試合などを伝えていきます。

読んでくださり、ありがとうございました。

 

※今後も追記予定です!