香川県の方言「讃岐弁」には、かわいい響きの言葉や、日常でよく使う独特の表現があります。「よっけ=たくさん」「お腹がおきる=満腹になる」など、意味を知ると面白い言葉も多いですね^^
この記事では、かわいい方言・よく使う讃岐弁・あいさつ・面白い表現・語尾を100項目に分け、意味と例文を紹介します。
香川のかわいい方言10選
響きや呼び方に親しみを感じる言葉を集めました。子どもに話すときの幼児語も含めています。
1. けっこい
意味:きれい、美しい。
使う場面:花や景色、身につけた物を褒めるとき。
例文:その青い髪飾り、けっこいなあ。→ その青い髪飾り、きれいだね。
2. こんまい(ちんまい)
意味:小さい。
使う場面:小さな物や動物を見つけたとき。
例文:こんまい貝殻が、砂の上に並んどる。→ 小さな貝殻が、砂の上に並んでいる。
3. やらこい
意味:やわらかい。
使う場面:食べ物や布などの感触を伝えるとき。
例文:このタオル、洗ってもやらこいね。→ このタオル、洗ってもやわらかいね。
4. ぴっぴ
幼児語
意味:うどんを指す幼児語。
使う場面:小さな子どもと食事の話をするとき。
例文:お昼のぴっぴ、少し冷めたよ。→ お昼のうどん、少し冷めたよ。
5. おんまい
幼児語・昔ながらの言い方
意味:お菓子を指す幼児語。
使う場面:子どもにお菓子を渡すとき。
例文:おんまいは、こっちのお皿にあるよ。→ お菓子は、こちらのお皿にあるよ。
6. びび(おび)
幼児語
意味:魚を指す幼児語。
使う場面:子どもに魚を見せたり、食べさせたりするとき。
例文:今日のびびは、骨を取ってあるけんね。→ 今日のお魚は、骨を取ってあるからね。
7. ほんぞ
昔ながらの言い方
意味:かわいい子。
使う場面:子どもへの愛情を込めて話すとき。
例文:よう笑う、ほんぞやなあ。→ よく笑う、かわいい子だね。
8. おとんぼ
意味:きょうだいの末っ子。
使う場面:家族の話をするとき。
例文:うちのおとんぼも、春から中学生なんよ。→ うちの末っ子も、春から中学生なんだよ。
9. おとっちゃま
意味:怖がりな人、臆病者。
使う場面:怖くてためらっている様子を話すとき。
例文:雷が鳴ると、うちの犬はおとっちゃまになるんよ。→ 雷が鳴ると、うちの犬は怖がりになるんだよ。
かわいい響きですが、人に向けるとからかいにもなる言葉です。
10. あまちこい
昔ながらの言い方
意味:甘い。
使う場面:菓子や飲み物の甘さを話すとき。
例文:この飴、思ったよりあまちこいね。→ この飴、思ったより甘いね。
香川でよく使う讃岐弁20選
11. まんでがん
意味:全部、残らず。
使う場面:物や作業の全体を指すとき。
例文:写真はまんでがん、この封筒に入れたよ。→ 写真は全部、この封筒に入れたよ。
「まんで」と言うこともあります。
12. よっけ(ようけ)
意味:たくさん。
使う場面:数や量の多さを話すとき。
例文:今日は港に船がよっけおるね。→ 今日は港に船がたくさんいるね。
13. がいに
意味:とても、ひどく。
使う場面:程度の強さを表すとき。
例文:夕方になって、がいに風が出てきた。→ 夕方になって、とても風が強くなってきた。
「がいな」は強い・勢いがあるという意味でも使います。
14. お腹がおきる
意味:満腹になる。
使う場面:食事を十分に食べたとき。
例文:おにぎりも食べたけん、お腹がおきたわ。→ おにぎりも食べたから、お腹がいっぱいになったよ。
15. まける
意味:液体などがこぼれる、あふれる。
使う場面:コップや容器から中身が出たとき。
例文:急に揺れて、コーヒーがまけた。→ 急に揺れて、コーヒーがこぼれた。
16. むつごい
意味:味がくどい、濃厚でしつこい。
使う場面:料理の濃さや後味を話すとき。
例文:このソースは、かけすぎるとむつごいな。→ このソースは、かけすぎると味がくどいね。
17. えらい
意味:体がしんどい、疲れてつらい。
使う場面:疲労を感じて休みたいとき。
例文:荷物を運び続けて、腕も背中もえらいわ。→ 荷物を運び続けて、腕も背中もつらいよ。
18. どくれる
意味:すねる、ふてくされる。
使う場面:思いどおりにならず不機嫌な様子を話すとき。
例文:席を取られて、弟がどくれとる。→ 席を取られて、弟がすねている。
19. いかん
意味:だめ、よくない。
使う場面:禁止や不都合を伝えるとき。
例文:この紙は濡らしたらいかんよ。→ この紙は濡らしたらだめだよ。
「行かない」の意味になる場合は、会話の内容で区別します。
20. かまん
意味:かまわない、いいよ。
使う場面:相手の申し出を受け入れるとき。
例文:少し遅れるん? 私はかまんよ。→ 少し遅れるの? 私はかまわないよ。
21. うちんく
意味:私の家、わが家。
使う場面:家の場所や自宅での予定を話すとき。
例文:日曜はうちんくで、写真を見ようよ。→ 日曜は私の家で、写真を見ようよ。
22. いぬ
意味:帰る。
使う場面:帰宅する時間や予定を伝えるとき。
例文:買い物が済んだら、今日はもういぬわ。→ 買い物が済んだら、今日はもう帰るよ。
動物の犬とは別の言葉です。
23. いがむ
意味:ゆがむ、曲がる。
使う場面:物の形や向きがずれたとき。
例文:額縁が少しいがんどるよ。→ 額縁が少し傾いているよ。
24. いろう(いらう)
意味:触る、いじる。
使う場面:物に手を触れることを話すとき。
例文:このつまみはいろわんといてね。→ このつまみは触らないでおいてね。
25. しのべる
意味:片づける、しまう。
使う場面:使った物を元の場所へ戻すとき。
例文:遊び終わったカード、箱にしのべとこう。→ 遊び終わったカードを箱にしまっておこう。
26. あずる
意味:手こずる、うまくいかず困る。
使う場面:作業に時間がかかっているとき。
例文:糸がからまって、ほどくのにあずった。→ 糸がからまって、ほどくのに手こずった。
27. じょんならん
意味:どうにもならない、手に負えない。
使う場面:自分の力では解決しにくいことを話すとき。
例文:鍵が見つからんことには、じょんならんな。→ 鍵が見つからないことには、どうにもならないね。
28. なんちゃ
意味:何も、少しも。主に否定の表現と一緒に使う。
使う場面:何もない、まったくできていないと伝えるとき。
例文:箱を開けたけど、なんちゃ入っとらんかった。→ 箱を開けたけれど、何も入っていなかった。
29. さら
意味:新品、まだ使っていない物。
使う場面:新しく買った物を話すとき。
例文:そのノートはさらやけん、最初から使えるよ。→ そのノートは新品だから、最初から使えるよ。
30. しゃんしゃん
意味:てきぱき、素早く。
使う場面:作業や支度を進めるとき。
例文:しゃんしゃん準備して、涼しいうちに出よう。→ てきぱき準備して、涼しいうちに出よう。
讃岐弁のあいさつ・声かけ5選
31. なんしょんな(なんがでっきょんな)
「なんがでっきょんな」は西讃など
意味:何をしているの。近況を尋ねる声かけにもなる。
使う場面:知人と顔を合わせたとき。
例文:久しぶりやなあ。なんがでっきょんな?→ 久しぶりだね。最近どうしているの?
作業内容だけでなく、「調子はどう?」という挨拶になることもあります。
32. おいでまーせ
昔ながらの歓迎の言葉
意味:いらっしゃいませ、ようこそ。
使う場面:訪れた人を迎えるとき。
例文:おいでまーせ。お席はこちらです。→ いらっしゃいませ。お席はこちらです。
33. ほんだらの
意味:それじゃあね、またね。
使う場面:親しい人と別れるとき。
例文:ほんだらの。また金曜日に会おう。→ それじゃあね。また金曜日に会おう。
34. おごっつぉ
意味:ごちそうさま。
使う場面:食事を終え、お礼を伝えるとき。
例文:おごっつぉ。煮魚、おいしかったわ。→ ごちそうさま。煮魚、おいしかったよ。
「ごっつお」は、ごちそうそのものを指すこともあります。
35. おこらいなさんせ
昔ながらの丁寧な言い方
意味:お許しください、ごめんなさい。
使う場面:相手にわびるとき。
例文:長いこと待たせて、おこらいなさんせ。→ 長いこと待たせて、ごめんなさい。
香川の面白い言葉・意味が意外な表現20選
標準語と意味が違う言葉や、音が印象に残る表現です。「ほっこ」「へらこい」など、人を悪く言う意味の言葉もあります。
36. おもっしょい
意味:面白い、楽しい。
使う場面:話や出来事を楽しんでいるとき。
例文:その話、おもっしょいけん、続きも聞かせて。→ その話、面白いから、続きも聞かせて。
37. おかっこ(おかっこまり)
意味:正座。
使う場面:座敷などでの座り方を話すとき。
例文:慣れんおかっこで、足がしびれたわ。→ 慣れない正座で、足がしびれたよ。
38. まがる
意味:邪魔になる。
使う場面:通路などを物がふさいでいるとき。
例文:その箱、ここに置いたらまがるわ。→ その箱、ここに置くと邪魔になるよ。
道が「曲がる」という意味とは異なります。
39. かる
意味:借りる。
使う場面:本や道具を借りたいとき。
例文:脚立を一日だけ、かってもええ?→ 脚立を一日だけ借りてもいい?
「買う」ではなく「借りる」の意味です。
40. うったて
香川・岡山など
意味:物事の始め。習字では筆を下ろす書き始めの部分。
使う場面:文字の書き方や、取りかかりを話すとき。
例文:この字は、うったてをもう少し大きくしよう。→ この字は、書き始めの部分をもう少し大きくしよう。
41. うそまい
昔ながらの言い方
意味:うそ、冗談。
使う場面:相手の話を軽く打ち消すとき。
例文:全部なくしたって? うそまいやろ。→ 全部なくしたって? 冗談でしょう。
42. ごじゃ
意味:でたらめ、筋の通らないこと。
使う場面:無理のある話や勝手なことを言われたとき。
例文:そななごじゃ、今になって言わんといて。→ そんなでたらめを、今になって言わないで。
43. おおける
昔ながらの言い方
意味:驚く、びっくりする。
使う場面:思いがけない物音や出来事に驚いたとき。
例文:急に後ろから呼ばれて、おおけたわ。→ 急に後ろから呼ばれて、びっくりしたよ。
44. さいあがる
意味:ふざける、調子に乗る。
使う場面:はしゃぎすぎる様子を話すとき。
例文:褒められたら、すぐさいあがるんやから。→ 褒められると、すぐ調子に乗るんだから。
45. てがう
意味:からかう。子どもの相手をする意味でも使う。
使う場面:人をからかったり、小さな子と遊んだりするとき。
例文:本気にするけん、あんまりてがわんといて。→ 本気にするから、あまりからかわないで。
46. ほっこ
意味:ばか、愚か者。
使う場面:失敗を自嘲したり、相手を悪く言ったりするとき。
例文:財布を置いて買い物に出るなんて、ほっこやなあ。→ 財布を置いて買い物に出るなんて、ばかだなあ。
「ほっこり」と違い、悪口にもなる言葉です。
47. へらこい
意味:ずるい、抜け目がない。
使う場面:自分だけ得をしようとする行動を話すとき。
例文:当たりの場所を先に見たん? へらこいなあ。→ 当たりの場所を先に見たの? ずるいね。
48. ねんごげな
昔ながらの言い方
意味:自慢げな、得意そうな。
使う場面:自慢したり、得意な顔をしたりする様子を話すとき。
例文:弟は賞状を持って、ねんごげな顔をしとる。→ 弟は賞状を持って、得意そうな顔をしている。
49. げんしゃ
意味:お金持ち。
使う場面:裕福な暮らしや人について話すとき。
例文:あそこの家は、昔からげんしゃやったそうや。→ あそこの家は、昔からお金持ちだったそうだ。
50. まっつい
意味:そっくり、まったく同じ。
使う場面:顔や形がよく似ている物を比べるとき。
例文:この二つの湯飲み、模様までまっついやな。→ この二つの湯飲み、模様までまったく同じだね。
51. わや
意味:めちゃくちゃ、台無し。
使う場面:物が乱れたり、予定が崩れたりしたとき。
例文:雨で紙が濡れて、地図がわやになった。→ 雨で紙が濡れて、地図が台無しになった。
52. おとまし
高松・塩江など
意味:面倒だ、うっとうしい。
使う場面:手間のかかることを億劫に感じるとき。
例文:また最初から数えるんは、おとましのう。→ また最初から数えるのは面倒だね。
53. しょうたれ
意味:だらしないこと、だらしない人。
使う場面:衣服や生活の乱れを話すとき。
例文:脱いだ服をそのままにして、しょうたれやなあ。→ 脱いだ服をそのままにして、だらしないね。
54. ぎょうさんげ
昔ながらの言い方
意味:大げさな様子。
使う場面:身ぶりや話が大きすぎると感じたとき。
例文:小さな傷なのに、ぎょうさんげに騒いどる。→ 小さな傷なのに、大げさに騒いでいる。
55. どんどろさん
意味:雷、雷さま。
使う場面:雷が鳴り出したとき。
例文:どんどろさんが鳴りだしたけん、洗濯物を入れよう。→ 雷が鳴りだしたから、洗濯物を取り込もう。
「どんどろ」「どんどろはん」とも言います。
暮らし・食べ物・体を表す讃岐弁35選
身の回りの物や動作を表す言葉です。昔ながらの呼び名も含み、香川以外の地域と共通する語もあります。
56. いわえる
昔ながらの言い方
意味:ひもなどで結ぶ。
使う場面:物を束ねたり、固定したりするとき。
例文:箱が開かんように、ひもでいわえといて。→ 箱が開かないように、ひもで結んでおいて。
57. おらぶ
意味:叫ぶ、大声を出す。
使う場面:遠くへ声をかけるとき。
例文:浜の向こうから名前をおらんだけど、聞こえんかった?→ 浜の向こうから名前を叫んだけれど、聞こえなかった?
58. おごく
昔ながらの言い方
意味:叱る。
使う場面:人が叱る、叱られる場面を話すとき。
例文:窓を割ってしもうて、父におごかれた。→ 窓を割ってしまって、父に叱られた。
59. おわえる
意味:追いかける。
使う場面:先に行った人や動物を追うとき。
例文:猫をおわえたら、垣根の向こうへ逃げた。→ 猫を追いかけたら、垣根の向こうへ逃げた。
60. ちみきる
意味:つねる。
使う場面:指で皮膚をつまむ動作を話すとき。
例文:寝ぼけとるかと思って、ほっぺたをちみきった。→ 寝ぼけているかと思って、頬をつねった。
61. めげる(めぐ)
意味:壊れる。「めぐ」は壊す。
使う場面:道具や器具が壊れたとき。
例文:傘の骨がめげて、閉じられんようになった。→ 傘の骨が壊れて、閉じられなくなった。
62. すばる
昔ながらの言い方
意味:水分が抜け、しおれる。
使う場面:野菜や植物がしおれたとき。
例文:水をやり忘れて、葉っぱがすばっとる。→ 水をやり忘れて、葉がしおれている。
63. よばう
昔ながらの言い方
意味:液体がにじみ出る、漏れる。
使う場面:袋や容器の外に汁などが出てきたとき。
例文:袋の底から、漬物の汁がよばいよる。→ 袋の底から、漬物の汁がにじみ出ている。
64. こっしゃい
昔ながらの言い方
意味:支度、準備。
使う場面:出発や食事の用意をするとき。
例文:弁当のこっしゃいは、もうできた?→ お弁当の準備は、もうできた?
「こしらい」という形もあります。
65. さかし
意味:逆さま、反対。
使う場面:物の向きが逆であると伝えるとき。
例文:その絵、上下がさかしになっとるよ。→ その絵、上下が逆さまになっているよ。
66. しきにつく
昔ながらの言い方
意味:泥などがこびりつく。
使う場面:汚れが固まって落ちにくいとき。
例文:長靴に泥がしきについとる。→ 長靴に泥がこびりついている。
67. ものご
昔ながらの言い方
意味:容器、入れ物。
使う場面:物を入れる器を探すとき。
例文:残った豆を入れるものご、ある?→ 残った豆を入れる容器はある?
68. ねき
意味:そば、脇。
使う場面:物の位置や置き場所を伝えるとき。
例文:植木鉢のねきに、じょうろを置いたよ。→ 植木鉢のそばに、じょうろを置いたよ。
69. いきし
意味:行く途中、行きがけ。
使う場面:目的地へ向かう途中の用事を話すとき。
例文:いきしに切手を買っておこう。→ 行く途中に切手を買っておこう。
70. もどりに
意味:帰る途中に、帰りがけに。
使う場面:帰路の寄り道や用事を話すとき。
例文:もどりにパン屋へ寄ってもええ?→ 帰りがけにパン屋へ寄ってもいい?
71. ひして
昔ながらの言い方
意味:一日中、終日。
使う場面:朝から続くことを話すとき。
例文:今日はひして、庭の草を抜いとった。→ 今日は一日中、庭の草を抜いていた。
72. みよるまに
意味:見ているうちに、ほんの短い間に。
使う場面:変化が早いことを話すとき。
例文:雲がみよるまに広がってきた。→ 雲が見る間に広がってきた。
73. むさんこに
昔ながらの言い方
意味:むやみに、やたらに。
使う場面:考えずにたくさんすることを話すとき。
例文:むさんこに買うたら、冷蔵庫に入らんよ。→ むやみに買ったら、冷蔵庫に入らないよ。
74. よもよもする
昔ながらの言い方
意味:ぐずぐずする、動作が遅い。
使う場面:なかなか支度が進まないとき。
例文:玄関でよもよもせんと、靴を履きまい。→ 玄関でぐずぐずせずに、靴を履きなさい。
75. でぼちん
意味:おでこ、額。
使う場面:顔の部位を指して話すとき。
例文:でぼちんに、葉っぱが一枚ついとるよ。→ おでこに葉が一枚ついているよ。
76. あげと
昔ながらの言い方
意味:あご。
使う場面:顔や食べる動作について話すとき。
例文:かたい物を噛みすぎて、あげとが疲れた。→ かたい物を噛みすぎて、あごが疲れた。
77. けんびき
意味:肩こりや、疲れからくる体の不調。
使う場面:肩などがこっていると話すとき。
例文:長いこと縫い物をして、けんびきが出たわ。→ 長いこと縫い物をして、肩がこってきたよ。
肩こりを指すほか、疲れによる不調を広く表す場合もあります。
78. がち
昔ながらの言い方
意味:食いしん坊。
使う場面:よく食べる人の様子を話すとき。
例文:私ががちなんを知って、大盛りにしてくれたんやな。→ 私が食いしん坊だと知って、大盛りにしてくれたんだね。
79. ごぜん
昔ながらの言い方
意味:ご飯。
使う場面:食事や米のご飯の話をするとき。
例文:ごぜんを炊いたけん、おかずを並べよう。→ ご飯を炊いたから、おかずを並べよう。
80. ごはんをつぐ
意味:ご飯を茶碗によそう。
使う場面:食卓でご飯を取り分けるとき。
例文:お茶碗を出してくれたら、ごはんをつぐよ。→ お茶碗を出してくれたら、ご飯をよそうよ。
81. はぶ
昔ながらの言い方
意味:歯茎。
使う場面:口の中の状態を話すとき。
例文:鏡で見たら、はぶが少し赤かった。→ 鏡で見ると、歯茎が少し赤かった。
82. ぎりぎり
意味:頭のつむじ。
使う場面:髪の生え方や頭の形を話すとき。
例文:ここにぎりぎりがあるけん、髪がはねるんやね。→ ここにつむじがあるから、髪がはねるんだね。
時間や限界を表す「ぎりぎり」とは別の意味です。
83. てっしょ
昔ながらの言い方
意味:小皿、取り皿。
使う場面:料理を取り分けるとき。
例文:漬物を分けたいけん、てっしょを二枚出して。→ 漬物を分けたいから、小皿を二枚出して。
84. まいだれ
昔ながらの言い方
意味:エプロン、前掛け。
使う場面:料理や作業の支度をするとき。
例文:粉が飛ぶけん、まいだれを掛けとこう。→ 粉が飛ぶから、エプロンを掛けておこう。
85. めご
昔ながらの言い方
意味:かご。
使う場面:収穫物や荷物をかごに入れるとき。
例文:採れたみかんは、めごにまとめよう。→ 採れたみかんは、かごにまとめよう。
86. ひろな
観音寺・三豊周辺など
意味:庭。
使う場面:家の外の庭について話すとき。
例文:ひろなの端に、梅の木を植えたんよ。→ 庭の端に梅の木を植えたんだよ。
87. ひしてがい
観音寺・三豊周辺など
意味:一日おき。
使う場面:日を空けて繰り返す予定を話すとき。
例文:今週はひしてがいに、畑を見に行くんよ。→ 今週は一日おきに畑を見に行くんだよ。
「ひして=一日中」とは意味が異なります。
88. やむ
観音寺・三豊周辺など
意味:菓子や海苔などが湿気る。
使う場面:乾いた食品が湿気を吸ったとき。
例文:袋を開けたままにして、せんべいがやんだ。→ 袋を開けたままにして、せんべいが湿気った。
89. おこいた
昔ながらの言い方
意味:かまぼこ。
使う場面:食事の材料や盛り付けを話すとき。
例文:おこいたも切って、お皿に並べよう。→ かまぼこも切って、お皿に並べよう。
90. でこ
昔ながらの言い方
意味:人形。
使う場面:飾ったり、子どもが遊んだりする人形を話すとき。
例文:このでこは、祖母が大事にしとったんよ。→ この人形は、祖母が大事にしていたんだよ。
讃岐弁の語尾・言い回しと特徴10選
理由を表す「けん・きん」、勧める「まい」、動作や状態を表す「よる・とる」など、会話で使う形を例文で見ていきます。
91. 〜けん(〜きん)
「けん」は東讃、「きん」は西讃など
意味:〜から、〜ので。理由を表す。
使う場面:予定や判断の理由を伝えるとき。
例文:橋が混んどるけん、少し遅れるね。→ 橋が混んでいるから、少し遅れるね。
地域差の目安で、現在は同じ地域や家庭でも言い方が混ざります。
92. 〜まい
意味:〜しなさい、〜してみて。
使う場面:相手に勧めたり、行動を促したりするとき。
例文:熱くないけん、一口食べてみまい。→ 熱くないから、一口食べてみて。
「きまい」は「来なさい・おいで」。言い方で勧めにも指示にもなります。
93. 〜よる(〜しょる・〜しょん)
意味:〜しているところ。進行中の動作を表す。
使う場面:いま何をしているか伝えるとき。
例文:今、返事を書きよるけん、もう少し待って。→ 今、返事を書いているところだから、もう少し待って。
「何しょん?」は「何をしているの?」という形です。
94. 〜とる(〜とん)
意味:〜ている。動作の結果や続いている状態を表す。
使う場面:準備が済んだことや現在の状態を伝えるとき。
例文:切符はもう買うとるけん、大丈夫や。→ 切符はもう買ってあるから、大丈夫だよ。
「〜よる」との区別には、動詞や話し手による幅があります。
95. 〜げな
意味:〜そうな、〜のような。
使う場面:見た目や様子から受けた印象を伝えるとき。
例文:うまげな箱に入っとるけん、贈り物にええね。→ 立派な箱に入っているから、贈り物にいいね。
「うまげな」は、食べ物が「おいしそう」という意味に限りません。
96. 〜のー
東讃など
意味:〜ね、〜だなあ。呼びかけや感想に添える。
使う場面:親しい相手と気持ちを共有するとき。
例文:夕焼けが海に映って、きれいやのー。→ 夕焼けが海に映って、きれいだね。
「〜なー」を使う地域や話し手もいます。
97. 〜もって
意味:〜しながら。
使う場面:二つの動作を並行して行うとき。
例文:ラジオを聞きもって、豆の皮をむいた。→ ラジオを聞きながら、豆の皮をむいた。
98. 〜やかし
意味:〜なんか、〜など。
使う場面:物や人を取り上げて話すとき。
例文:私やかし、まだ一度も行ったことないよ。→ 私なんか、まだ一度も行ったことがないよ。
99. 〜いた
東讃など
意味:〜をください、〜してください。
使う場面:物を頼んだり、渡してもらったりするとき。
例文:そこにある赤い鉛筆、取っていた。→ そこにある赤い鉛筆を取ってください。
「いたー」と伸ばす言い方もあります。
100. 〜つか
西讃など
意味:〜をください、〜してください。
使う場面:親しい相手に物や手助けを頼むとき。
例文:荷物が多いきん、戸を開けてつか。→ 荷物が多いから、戸を開けてください。
「いた」とは別の形の依頼表現です。
まとめ
知っている讃岐弁や、初めて聞く言葉はありましたか?「ぴっぴ」のかわいらしさから、「お腹がおきる」の意外な意味まで、香川の言葉には味わいがありますね。私は「なんがでっきょんな」と気軽に声をかけ合う感じが好きです^^