北海道から沖縄まで、日本全国の方言・意味・由来を紹介

愛知県の方言一覧100選|かわいい言葉・種類別・面白い表現・よく使う方言の意味と例文

愛知県の方言には、「おいでん」「もうやっこ」のようなかわいい言葉や、「ときんときん」「けった」といった面白い表現があります。「机をつる」「鍵をかう」など、意味を知らないと戸惑う言葉もありますね^^

名古屋・尾張と三河の方言100選を、種類別に意味と例文付きで紹介します。

言葉から探す(50音順)

愛知のかわいい言葉・親しみのある表現10選

1. やっとかめ

意味:久しぶり。

使う場面:しばらく会っていなかった知人に声をかけるとき。

例文:やっとかめだね。前に会ったの、桜の季節だったね。→ 久しぶりだね。前に会ったのは桜の季節だったね。

名古屋・尾張を代表する、昔ながらの挨拶です。

2. おぼこい(おぼっこい)

意味:幼さが残っている、あどけない。

使う場面:子どもの表情や、まだ幼く見える姿について話すとき。

例文:この写真のころは、まだおぼこい顔しとるね。→ この写真のころは、まだあどけない顔をしているね。

尾張・三河など。「かわいい」だけでなく、経験が浅いという含みもあります。

3. こやあ

意味:おいで、来なさい。

使う場面:親しい人を自分のいる場所へ呼ぶとき。

例文:こっちこやあ。窓から虹が見えるよ。→ こっちへおいで。窓から虹が見えるよ。

名古屋・尾張の言い方。「こやー」とも書きます。

4. おいでん

意味:おいで、来てね。

使う場面:友人や家族を家や集まりへ誘うとき。

例文:土曜の午後、うちへおいでん。一緒にパン焼こう。→ 土曜の午後、うちへおいで。一緒にパンを焼こう。

三河で親しまれる呼びかけです。

5. 〜してちょう(〜してちょー)

意味:〜してほしい、〜してちょうだい。

使う場面:身近な相手に頼みごとをするとき。

例文:その写真、あとで送ってちょう。→ その写真を、あとで送ってちょうだい。

名古屋・尾張。「ちょう」を伸ばす表記もあります。

6. 〜なも

意味:〜ですね、〜ねえ。

使う場面:穏やかに話しかけたり、相手と感想を分かち合ったりするとき。

例文:庭の梅が、今年も咲いたなも。→ 庭の梅が、今年も咲きましたね。

名古屋の伝統的な語尾。現在の日常会話で誰もが使う表現ではありません。

7. ぬくとい

意味:温かい、暖かい。

使う場面:日なたや寝具などの心地よい温かさを伝えるとき。

例文:干した毛布、まだぬくといね。→ 干した毛布が、まだ温かいね。

尾張・三河のほか、愛知県外でも使われます。

8. もうやっこ(もーやっこ)

意味:分け合うこと、一緒に使うこと。

使う場面:一つのものを独り占めせず共有するとき。

例文:この色鉛筆は、二人でもうやっこね。→ この色鉛筆は、二人で一緒に使おうね。

名古屋・尾張など。食べ物を分ける場合にも使います。

9. けっこい

意味:きれいだ、美しい。

使う場面:花や装いなどを見て、きれいだと感じたとき。

例文:けっこい花束だね。玄関に飾ろうか。→ きれいな花束だね。玄関に飾ろうか。

三河の言葉。「結構です」という断りの意味ではありません。

10. おくれん

意味:ちょうだい、ください。

使う場面:物を分けてもらったり、手渡してもらったりするとき。

例文:青い折り紙も一枚おくれん。→ 青い折り紙も一枚ちょうだい。

東三河・田原など。「送れない」という意味とは文脈で区別します。

意味や響きが面白い愛知の方言12選

11. けった(けったマシーン)

意味:自転車。

使う場面:近場へ出かける手段や、通学の話をするとき。

例文:駅までなら、けったで十分だね。→ 駅までなら、自転車で十分だね。

名古屋・尾張など。長い呼び方の「けったマシーン」も同じものです。

12. ときんときん

意味:先が細く鋭くとがっている様子。

使う場面:削った鉛筆などの先端を見たとき。

例文:ときんときんに削ったで、細い線も描けるよ。→ 先を鋭くとがらせたから、細い線も描けるよ。

名古屋・尾張など。「とっきんとっきん」は強めた言い方です。

13. ちんちん(ちんちこちん)

意味:触れるとやけどしそうなほど熱い。

使う場面:沸かした湯や、熱を持った器について話すとき。

例文:この鉄板、まだちんちんだで、鍋つかみ使ってね。→ この鉄板はまだとても熱いから、鍋つかみを使ってね。

尾張・三河など。熱さを表す方言としての用法です。

14. ぱーぱー

意味:戸や窓などを開けたままにしている様子。

使う場面:扉が閉まっていないことを知らせるとき。

例文:玄関がぱーぱーだよ。風で開いたのかな。→ 玄関が開けっ放しだよ。風で開いたのかな。

名古屋・尾張などで聞かれる表現です。

15. びたびた

意味:水を含んで、すっかり濡れている様子。

使う場面:雨や水仕事で衣服などが濡れたとき。

例文:水をこぼして、靴下までびたびたになった。→ 水をこぼして、靴下までびっしょり濡れた。

名古屋・尾張など。「びったびた」と強めることもあります。

16. どべ

意味:いちばん最後、最下位。

使う場面:競争の順位や並び順を話すとき。

例文:くじを引く順番、今日は私がどべだね。→ くじを引く順番は、今日は私が最後だね。

愛知のほか、周辺地域でも使われます。

17. 放課(ほうか)

意味:学校の授業と授業の間の休み時間。

使う場面:次の授業までの過ごし方を話すとき。

例文:次の放課に、図書室の本を返してくる。→ 次の休み時間に、図書室の本を返してくる。

愛知の学校で聞かれる地域語。「放課後」とは時間帯が違います。

18. いんちゃん

意味:じゃんけん。

使う場面:順番や役割を決めるとき。

例文:窓側に座る人、いんちゃんで決めよまい。→ 窓側に座る人を、じゃんけんで決めよう。

名古屋・尾張の昔ながらの呼び方。掛け声には違いがあります。

19. ざら板(ざらいた)

意味:すのこ状の板。

使う場面:学校の出入口や水回りに敷く板について話すとき。

例文:靴を脱いだら、そこのざら板に上がってね。→ 靴を脱いだら、そこのすのこに上がってね。

名古屋・尾張などの呼び名です。

20. さむぼろ

意味:寒さなどで皮膚に立つ鳥肌。

使う場面:冷たい風に当たって肌がぶつぶつしたとき。

例文:夕方の風に当たったら、腕にさむぼろが立った。→ 夕方の風に当たったら、腕に鳥肌が立った。

名古屋・尾張など。地域によって「さぶぼろ」ともいいます。

21. めんぼ

意味:ものもらい。

使う場面:まぶたの腫れものについて日常の会話で話すとき。

例文:写真のころ、右目にめんぼができとったんだわ。→ 写真のころ、右目にものもらいができていたんだよ。

名古屋・尾張などでの呼び名です。

22. つんつん

意味:服の丈などが短く、体に対して小さくなった様子。

使う場面:成長して袖や裾が足りなくなったとき。

例文:去年の上着、袖がつんつんになったね。→ 去年の上着は、袖が短くなったね。

名古屋周辺の用法。機嫌の悪い態度を表す「つんつん」とは別です。

暮らしでよく使う方言・動作の言葉18選

23. つる(机をつる)

意味:持ち上げて運ぶ。

使う場面:掃除や模様替えで机などを移動させるとき。

例文:この机、一緒につってくれる? 奥へ置きたいんだわ。→ この机を一緒に運んでくれる? 奥へ置きたいんだよ。

尾張・三河で聞かれます。天井からぶら下げる意味ではありません。

24. かう(鍵をかう)

意味:鍵をかける、施錠する。

使う場面:外出前や戸締まりの確認をするとき。

例文:裏口の鍵もかったで、出かけられるよ。→ 裏口にも鍵をかけたから、出かけられるよ。

尾張・三河など。「鍵を買う」ことではありません。

25. ほかる

意味:捨てる。

使う場面:いらなくなった物を処分するとき。

例文:その包装紙はほかって、中のカードだけ残しといて。→ その包装紙は捨てて、中のカードだけ残しておいて。

尾張・三河など。「ほかっておく」は放置する意味にもなります。

26. なぶる

意味:手で触る、いじる。

使う場面:物に触れたり、機械を操作したりするとき。

例文:設定はなぶっとらんよ。音量を変えただけ。→ 設定はいじっていないよ。音量を変えただけ。

名古屋・尾張などでは、相手をいたぶる意味を伴わずに使います。

27. いざらかす

意味:場所をずらす、動かす。

使う場面:置いてある物を少し移して空間を作るとき。

例文:椅子を少しいざらかして、通り道を空けよまい。→ 椅子を少しずらして、通り道を空けよう。

名古屋・尾張の言い方です。

28. まわし

意味:準備、支度。

使う場面:外出や仕事に取りかかる用意をするとき。

例文:明日の弁当のまわし、今夜のうちにしとくね。→ 明日の弁当の準備を、今夜のうちにしておくね。

名古屋・尾張の昔ながらの用法。「まわしをする」といいます。

29. みえる

意味:いらっしゃる。来る・いるなどの尊敬表現。

使う場面:先生や来客の所在、到着を話すとき。

例文:先生はもうみえる? 先に挨拶したいんだけど。→ 先生はもういらっしゃる? 先に挨拶したいんだけど。

尾張・三河など。目に見えるという意味だけではありません。

30. おぼわる

意味:覚えられる、自然と身につく。

使う場面:繰り返すうちに手順や言葉が頭に入ったとき。

例文:毎朝聞いとったら、歌詞がおぼわったわ。→ 毎朝聞いていたら、歌詞を覚えたよ。

名古屋・尾張などで聞かれる言い方です。

31. あかる

意味:液体などがこぼれる。

使う場面:器から中身が外へ出てしまったとき。

例文:ふたが緩くて、かばんの中にお茶があかってまった。→ ふたが緩くて、かばんの中にお茶がこぼれてしまった。

尾張の言葉。明るくなるという意味ではありません。

32. つくねる

意味:物を無造作に積む、重ねて置く。

使う場面:衣類や紙などをひとまとめに置くとき。

例文:読み終わった雑誌は、そこにつくねといて。→ 読み終わった雑誌は、そこに重ねて置いておいて。

尾張・三河など。肉を丸める意味とは別の用法です。

33. はさかる

意味:物と物の間に挟まる。

使う場面:食べ物や小物が隙間に入り込んだとき。

例文:歯の間に、ごまがはさかっとる気がする。→ 歯の間に、ごまが挟まっている気がする。

名古屋・尾張などで聞かれます。

34. ひしゃける

意味:押されたりして、つぶれる。

使う場面:箱などの形が崩れてしまったとき。

例文:重い荷物の下で、空き箱がひしゃけとった。→ 重い荷物の下で、空き箱がつぶれていた。

尾張・三河などにある言い方です。

35. ぼう

意味:追う、追い払う。

使う場面:寄ってきた虫などを遠ざけるとき。

例文:お菓子にハエが寄ってきたで、うちわでぼって。→ お菓子にハエが寄ってきたから、うちわで追い払って。

尾張・三河などの昔ながらの言葉です。

36. ねぶる

意味:舌でなめる。

使う場面:食べ物や動物の動きを話すとき。

例文:犬が空っぽの皿を、まだねぶっとる。→ 犬が空っぽの皿を、まだなめている。

愛知だけでなく、ほかの地域にもある語です。

37. こわける

意味:壊れる。

使う場面:道具やおもちゃなどが使えなくなったとき。

例文:傘の留め具がこわけて、閉じても広がっちゃう。→ 傘の留め具が壊れて、閉じても広がってしまう。

尾張・三河など。「小分けにする」とは別の言葉です。

38. ひやかす

意味:冷たくする、冷やす。

使う場面:飲み物などを冷やしておくとき。

例文:来客用の麦茶、冷蔵庫でひやかしといたよ。→ 来客用の麦茶は、冷蔵庫で冷やしておいたよ。

名古屋周辺などの用法。からかう意味の「冷やかす」と区別します。

39. かす(米をかす)

意味:米をとぐ。

使う場面:炊飯の下ごしらえをするとき。

例文:米をかしとくで、おかずの用意を頼むね。→ 米をといでおくから、おかずの用意を頼むね。

名古屋・尾張などの言い方です。

40. かんこうする

意味:考えて工夫する、方法を検討する。

使う場面:すぐには決めず、やり方を考えるとき。

例文:棚が入らんのか。置き方をかんこうしてみるわ。→ 棚が入らないのか。置き方を工夫してみるよ。

名古屋・尾張の昔ながらの言い方。観光することではありません。

気持ち・体調・状態を表す方言12選

41. えらい

意味:体がだるい、疲れてつらい。

使う場面:休みたいほど体に負担を感じたとき。

例文:階段を何往復もしたら、足がえらくなった。→ 階段を何往復もしたら、足が疲れてつらくなった。

尾張・三河など。立派だと褒める「偉い」とは別の意味です。

42. おそがい

意味:怖い、恐ろしい。

使う場面:暗い場所や不気味な音に怖さを感じたとき。

例文:誰もおらんはずなのに物音がして、おそがかった。→ 誰もいないはずなのに物音がして、怖かった。

尾張・三河などに伝わる言葉です。

43. あんき

意味:安心できること、気楽なこと。

使う場面:心配がなくなって気持ちが落ち着いたとき。

例文:迎えに来てもらえるなら、帰りはあんきだわ。→ 迎えに来てもらえるなら、帰りは安心だよ。

名古屋・尾張など。「暗記」とは別の意味です。

44. 往生こく(おうじょうこく)

意味:困る、手間がかかって苦労する。

使う場面:予定どおりに進まず、対応に困ったとき。

例文:鍵が見つからんで、朝から往生こいたわ。→ 鍵が見つからなくて、朝から困ったよ。

尾張・三河など。「おうじょこく」と短くなることもあります。

45. わや

意味:台無し、めちゃくちゃな状態。

使う場面:準備や予定が崩れてしまったとき。

例文:データが消えて、半日かけた作業がわやだわ。→ データが消えて、半日かけた作業が台無しだよ。

名古屋・尾張のほか、関西などにもある言葉です。

46. だだくさ

意味:扱いが雑で、いい加減な様子。

使う場面:物をぞんざいに扱うことについて話すとき。

例文:だだくさに詰めたら、せっかくの花が傷むよ。→ 雑に詰めたら、せっかくの花が傷むよ。

尾張・三河など。無駄遣いの意味になる場合もあります。

47. こっすい(こすい)

意味:ずるい、抜け目なく自分だけ得をする。

使う場面:不公平なやり方に不満を感じたとき。

例文:自分だけ答え見とったの? それはこっすいわ。→ 自分だけ答えを見ていたの? それはずるいよ。

愛知県外でも使われます。相手を非難する響きがあります。

48. なまかわ

意味:怠けること、手を抜くこと。

使う場面:面倒がって仕事を後回しにしているとき。

例文:なまかわして洗濯ためたら、干す場所がなくなった。→ 怠けて洗濯物をためたら、干す場所がなくなった。

名古屋・尾張など。「なまかわする」という形でも使います。

49. たわけ(たーけ)

意味:ばか、愚かな人や行い。

使う場面:腹を立てて相手を叱ったり、失敗を責めたりするとき。

例文:雨の中に書類置くなんて、たわけだなあ。→ 雨の中に書類を置くなんて、ばかだなあ。

尾張・三河などの強い言い方。親しげな口調でも悪口になり得ます。

50. こわい

意味:食べ物などが硬い。

使う場面:炊いた米などの硬さを話すとき。

例文:水が少なかったかな。今日のご飯、ちょっとこわいね。→ 水が少なかったかな。今日のご飯は、ちょっと硬いね。

名古屋周辺などの用法。恐怖を表す意味とは異なります。

51. やぐい

意味:作りや強度が弱く、頼りない。

使う場面:道具や建物などの丈夫さを見たとき。

例文:この台はやぐいで、重い鉢は載せんほうがいい。→ この台は強度が弱いから、重い鉢は載せないほうがいい。

尾張・三河など。三河では体の弱さに使う場合もあります。

52. ぼっさい

意味:古びている、見た目がくたびれている。

使う場面:長く使った物の外観について話すとき。

例文:ぼっさい袋だけど、持ち手はまだ丈夫なんだわ。→ 古びた袋だけど、持ち手はまだ丈夫なんだよ。

名古屋・尾張など。物の見た目についての用法です。

量・程度・時間を表す方言10選

53. でら(どえらい)

意味:とても、ものすごく。

使う場面:大きさやおいしさなどを強く伝えるとき。

例文:この桃、でら甘い。何もかけんでいいね。→ この桃はとても甘い。何もかけなくていいね。

名古屋・尾張の代表的な強調表現。関連する「どえらい」もここにまとめています。

54. まっと

意味:もっと。

使う場面:量を増やしたり、程度を強めたりしてほしいとき。

例文:照明をまっと明るくすると、文字が読みやすいね。→ 照明をもっと明るくすると、文字が読みやすいね。

尾張・三河などで聞かれます。

55. まっぺん(もっぺん)

意味:もう一度。

使う場面:聞き直したり、同じことをやり直したりするとき。

例文:最後の番号だけ、まっぺん教えてくれる?→ 最後の番号だけ、もう一度教えてくれる?

名古屋・尾張など。「まあ一遍」に通じる言い方です。

56. もうはい(まあはい)

意味:もう、すでに。

使う場面:思ったより早く物事が進んでいるとき。

例文:もうはい片付いたの? 私も手伝うつもりだったのに。→ もう片付いたの? 私も手伝うつもりだったのに。

名古屋・尾張などで聞かれる言い方です。

57. ようけ

意味:たくさん。

使う場面:物の量や人数が多いとき。

例文:今年は庭の柿がようけ実ったで、少し持ってって。→ 今年は庭の柿がたくさん実ったから、少し持っていって。

愛知のほか、関西などにも広がる言葉です。

58. きんのう(きんにょう)

意味:昨日。

使う場面:前の日の出来事を話すとき。

例文:きんのう借りた傘、玄関に置いとくね。→ 昨日借りた傘を、玄関に置いておくね。

尾張・三河など。田原では「きんにょう」の形も見られます。

59. ちゃっと

意味:急いで、すぐに。

使う場面:時間をかけず行動してほしいとき。

例文:雨が来そうだで、洗濯物をちゃっと入れよまい。→ 雨が降りそうだから、洗濯物を急いで取り込もう。

尾張・三河など。少量を表す「ちょっと」とは違います。

60. ちいと

意味:少し、ちょっと。

使う場面:時間や量を少なめに表すとき。

例文:塩をちいと足したら、味が決まったね。→ 塩を少し足したら、味が決まったね。

愛知だけでなく、ほかの地域にもある言い方です。

61. めっそ(めっそう)

意味:目分量、おおよその見当。

使う場面:きっちり量らずに分量を決めるとき。

例文:煮物の砂糖は、いつもめっそで入れとるよ。→ 煮物の砂糖は、いつも目分量で入れているよ。

尾張・三河など。「滅相もない」とは別の用法です。

62. あまたらこい

意味:甘みが強すぎる、甘ったるい。

使う場面:菓子や飲み物の甘さが口に残るとき。

例文:シロップ入れすぎたかな。ちょっとあまたらこいわ。→ シロップを入れすぎたかな。ちょっと甘ったるいよ。

名古屋・尾張など。単においしく甘いという褒め言葉ではありません。

名古屋弁・尾張弁の語尾と挨拶8選

名古屋市周辺を含む尾張の言い方です。三河と共通する表現もあります。

63. 〜だがね

意味:〜だよ、〜だよね。

使う場面:相手に知らせたり、同意を求めたりするとき。

例文:集合場所は、駅の西口だがね。→ 集合場所は、駅の西口だよ。

名古屋・尾張。口調によって念押しの強さが変わります。

64. 〜だがや

意味:〜じゃないか、〜だなあ。

使う場面:気づいたことを強く言ったり、驚きを表したりするとき。

例文:探しとった本、こんなところにあったがや。→ 探していた本が、こんなところにあったじゃないか。

名古屋・尾張の語尾。「だがね」と同じ場面で機械的に置き換えられるわけではありません。

65. 〜まい(行こまい)

意味:〜しよう。

使う場面:相手を誘って、一緒に行動しようとするとき。

例文:混む前に、昼ご飯を食べに行こまい。→ 混む前に、昼ご飯を食べに行こう。

尾張の「行こまい」に対し、三河では「行かまい」なども使われます。

66. 〜だもんで(〜だで)

意味:〜だから、〜なので。

使う場面:理由を説明して次の話につなげるとき。

例文:明日は休みだもんで、少し遠くまで出かけるわ。→ 明日は休みだから、少し遠くまで出かけるよ。

尾張・三河で聞かれます。「ほんだで」「ほいだで」などにもつながる表現です。

67. 〜とる

意味:〜ている。

使う場面:今の動作や、続いている状態を話すとき。

例文:入口で待っとるで、着いたら声かけてね。→ 入口で待っているから、着いたら声をかけてね。

尾張・三河のほか、西日本の各地でも使われます。

68. 〜やあ(食べやあ)

意味:〜しなさい、〜してね。

使う場面:親しい相手に行動を勧めるとき。

例文:焼けたところから、先に食べやあ。→ 焼けたところから、先に食べてね。

名古屋・尾張。「やあ」だけをどの動詞にも付けるのではなく、動詞に応じて形が変わります。

69. 〜せん(〜やせん)

意味:〜しない。

使う場面:行動をしないことや、否定を伝えるとき。

例文:そんなに急がんでも、電車はまだ来やせんよ。→ そんなに急がなくても、電車はまだ来ないよ。

名古屋・尾張などの否定表現。「やせん」を縮めた形もあります。

70. ごぶれいします

意味:失礼します。

使う場面:訪問先を辞去したり、人前を離れたりするとき。

例文:明日は朝が早いので、そろそろごぶれいします。→ 明日は朝が早いので、そろそろ失礼します。

名古屋・尾張の伝統的な挨拶。「無礼なことをします」と宣言する意味ではありません。

三河弁の語尾・呼びかけ8選

岡崎・豊田などの西三河と、豊橋・田原などの東三河。語尾にも地域ごとの違いがあります。

71. 〜じゃん

意味:〜じゃないか、〜だよね。

使う場面:見つけたことを伝えたり、相手と認識を確かめたりするとき。

例文:この席、海がよく見えるじゃん。→ この席は、海がよく見えるじゃないか。

三河を代表する語尾の一つ。現在は愛知県外でも広く使われます。

72. 〜だら

意味:〜だろう、〜でしょう。

使う場面:予想や確認を相手に投げかけるとき。

例文:この量なら、二人で食べきれるだら。→ この量なら、二人で食べきれるでしょう。

三河の語尾。地域や前に来る言葉によって「ら」の形にもなります。

73. 〜りん

意味:〜しなさい、〜してね。

使う場面:相手に勧めたり、気遣って声をかけたりするとき。

例文:荷物はここに置いて、座りん。→ 荷物はここに置いて、座ってね。

三河。「食べりん」「見りん」など、動詞と組み合わせて使います。

74. 〜だに

意味:〜だよ。

使う場面:相手が知らないことを教えるとき。

例文:帰りのバスは、反対側の乗り場だに。→ 帰りのバスは、反対側の乗り場だよ。

東三河で特徴的な語尾。動詞の後などでは「〜に」となることもあります。

75. 〜のん

意味:〜ね、〜ねえ。

使う場面:感想を穏やかに伝え、相手にも呼びかけるとき。

例文:夕焼けが海に映って、きれいだのん。→ 夕焼けが海に映って、きれいだねえ。

豊橋・田原など、東三河で聞かれる語尾です。

76. ほい

意味:ねえ、おい。

使う場面:相手の注意をこちらへ向けたいとき。

例文:ほい、そっちの袋も持ってくれる?→ ねえ、そっちの袋も持ってくれる?

東三河の呼びかけ。「のんほい」と続ける言い方もあります。

77. 〜ぞん

意味:〜ぞ、〜だぞ。

使う場面:決意を表したり、相手へ強く伝えたりするとき。

例文:次の試合は、最後まで走りきるぞん。→ 次の試合は、最後まで走りきるぞ。

豊橋・田原など、東三河の語尾です。

78. 〜げな

意味:〜だそうだ。

使う場面:人から聞いた話を伝えるとき。

例文:駅前に、新しい本屋ができるげな。→ 駅前に、新しい本屋ができるそうだ。

三河のほか、尾張にもある伝聞表現。「げえな」などの形もあります。

三河の暮らしに伝わる言葉22選

三河の各地域に伝わる表現を集めました。日常的な言葉から、昔ながらの言い回しまで紹介します。

79. ひずるい(ひずるしい)

意味:まぶしい。

使う場面:日差しや照り返しで目を開けにくいとき。

例文:カーテン開けたら、朝日がひずるいね。→ カーテンを開けたら、朝日がまぶしいね。

三河の言葉。田原などでは「ひずるしい」ともいいます。

80. じゅるい

意味:地面がぬかるんでいる。

使う場面:雨上がりの道や畑の状態を話すとき。

例文:畑の入口、まだじゅるいで、長靴でおいでん。→ 畑の入口はまだぬかるんでいるから、長靴でおいで。

三河などで聞かれる言葉です。

81. けなるい(けなりい)

意味:うらやましい。

使う場面:人の持ち物や経験をいいなと感じたとき。

例文:窓から海が見えるなんて、けなるいなあ。→ 窓から海が見えるなんて、うらやましいなあ。

西三河の「けなるい」、田原などの「けなりい」といった形があります。

82. こんきい(こんきー)

意味:疲れる、しんどい。面倒だという意味にもなる。

使う場面:作業が続いて負担を感じたとき。

例文:ずっと立ちっぱなしはこんきいで、少し座ろう。→ ずっと立ちっぱなしはしんどいから、少し座ろう。

東三河など。「根気がある」と褒める意味とは異なります。

83. いきる

意味:蒸し暑い。

使う場面:湿気が多く、むっとする暑さを感じたとき。

例文:雨が上がったら、急にいきるようになったね。→ 雨が上がったら、急に蒸し暑くなったね。

西三河・幸田などの言葉。生きるという意味とは別です。

84. おとましい

意味:もったいない。

使う場面:まだ使えるものを捨てるのを惜しむとき。

例文:この布を捨てるのはおとましいで、小物入れにしよう。→ この布を捨てるのはもったいないから、小物入れにしよう。

西三河・幸田などに伝わる言葉です。

85. きーない

意味:黄色い。

使う場面:花や服などの色を表すとき。

例文:庭のきーない花、今朝やっと開いたよ。→ 庭の黄色い花が、今朝やっと開いたよ。

西三河など。名古屋周辺では「きい」という形もあります。

86. ちみきる(ちみくる)

意味:指先でつねる。

使う場面:皮膚をつままれたことなどを話すとき。

例文:ほっぺたをちみきられて、びっくりしたわ。→ ほっぺたをつねられて、びっくりしたよ。

西三河の「ちみきる」、田原などの「ちみくる」を一つにまとめています。

87. さばくる

意味:かき回す、あちこち探って乱す。

使う場面:引き出しや袋の中を探し回るとき。

例文:引き出しをさばくったら、古い切符が出てきた。→ 引き出しをかき回していたら、古い切符が出てきた。

西三河・幸田などの言葉です。

88. 笑む(えむ)

意味:物にひびが入る、割れ目ができる。

使う場面:陶器などに細い割れが見つかったとき。

例文:大事にしとった茶碗が、底のところで笑んどる。→ 大事にしていた茶碗の底に、ひびが入っている。

西三河・幸田などの用法。笑顔になる意味ではありません。

89. いざる

意味:位置がずれる、動く。

使う場面:敷物や並べた物の位置が変わったとき。

例文:座布団がいざっとるで、真ん中へ戻しといて。→ 座布団がずれているから、真ん中へ戻しておいて。

西三河など。「いざらかす」が人の動かす行為を指すのに対し、こちらはずれる側の動きです。

90. いね

意味:寝相。

使う場面:寝ている間の姿勢や動きについて話すとき。

例文:いねが悪くて、朝には枕が足元にあった。→ 寝相が悪くて、朝には枕が足元にあった。

三河に伝わる言葉。植物の稲とは別です。

91. ぐろ(くろ)

意味:端、隅。

使う場面:道や部屋の端へ寄るよう伝えるとき。

例文:道のぐろに、自転車を寄せとこう。→ 道の端に、自転車を寄せておこう。

西三河では「ぐろ」、田原などでは「くろ」の形もあります。

92. ふちゃる

意味:捨てる。

使う場面:不要になったものを処分するとき。

例文:割れた鉢はふちゃるけど、受け皿は残しとくよ。→ 割れた鉢は捨てるけど、受け皿は残しておくよ。

西三河など。「ほかる」と同じ意味を持つ、別の語です。

93. やけずる

意味:やけどする。

使う場面:熱いものに触れてしまったことを話すとき。

例文:焼きたてを急いで食べて、口の中をやけずった。→ 焼きたてを急いで食べて、口の中をやけどした。

三河のほか、尾張にも見られる言葉です。

94. せんしょ

意味:おせっかい。

使う場面:頼まれていないことまで世話を焼くとき。

例文:聞かれてもないのに口出して、せんしょだったかな。→ 聞かれてもいないのに口を出して、おせっかいだったかな。

西三河・幸田などに伝わる言葉です。

95. こんきと

意味:ときどき。

使う場面:毎回ではなく、間を置いて起こることを話すとき。

例文:あの店には、こんきと顔を出しとるよ。→ あの店には、ときどき顔を出しているよ。

西三河・幸田などの言葉。「こんきい=しんどい」とは別語です。

96. さらくがいい

意味:格好がよい、見栄えがよい。

使う場面:服装や物の取り合わせがよく見えるとき。

例文:その上着には、黒い靴のほうがさらくがいいね。→ その上着には、黒い靴のほうが格好がよいね。

西三河・幸田などの昔ながらの言い回しです。

97. てんぐるま

意味:肩車。

使う場面:子どもを肩に乗せることについて話すとき。

例文:てんぐるましてもらったら、山車の上まで見えた。→ 肩車をしてもらったら、山車の上まで見えた。

東三河・田原などの呼び名です。

98. らんごく

意味:散らかっていること、乱雑な様子。

使う場面:部屋や物置の片付き具合を話すとき。

例文:物置がらんごくで、脚立までたどり着けんわ。→ 物置が散らかっていて、脚立までたどり着けないよ。

西三河・幸田などに伝わる言葉です。

99. なんご

意味:穏やか、のんびりした様子。

使う場面:せかせかせず、ゆったり過ごすとき。

例文:今日は予定もないで、なんごに過ごそまい。→ 今日は予定もないから、のんびり過ごそう。

西三河・幸田などの昔ながらの言葉です。

100. はしゃぐ

意味:乾く、乾燥する。

使う場面:洗濯物などから水分が抜けたとき。

例文:風があったで、厚いタオルもようはしゃいだね。→ 風があったから、厚いタオルもよく乾いたね。

東三河・田原などの用法。浮かれて騒ぐ意味の「はしゃぐ」とは異なります。

まとめ

知っている言葉や、意外な意味の方言はありましたか? 「もうやっこ」の親しみやすい響きも、「ときんときん」の伝わりやすさも、愛知の言葉の面白いところですね^^

こちらもよく読まれています

記事一覧へ戻る

関連記事 Relation Entry