北海道から沖縄まで、日本全国の方言・意味・由来を紹介

福岡弁・方言一覧100選|かわいい言葉・種類別・よく使う表現の意味と例文

福岡弁には、「すいとう」「よかよ」といったかわいい響きの言葉や、「からう=背負う」「なおす=片付ける」のような、意味を知ると面白い表現があります。

この記事では、福岡の方言・言い回し100選を、意味と例文付きで紹介します。博多弁を中心に、北九州・筑後・筑豊の言葉も掲載しています。

言葉から探す(50音順)

福岡弁のかわいい響き・親しみのある言葉10選

1. すいとう(好いとう)

意味:好きだ、好意を持っている。

使う場面:恋人や家族への気持ち、好きなものを伝えるとき。

例文:笑ったときの、その顔がすいとうよ。→ 笑ったときの、その顔が好きだよ。

「すいとー」「好いとる」などの形もあります。

2. あいらしか

意味:かわいらしい、愛らしい。

使う場面:小さな動物や愛嬌のある姿を見て、気持ちが和んだとき。

例文:両手で木の実ば持っとう。あいらしかねえ。→ 両手で木の実を持っている。かわいらしいねえ。

3. よか

意味:良い。承諾するときは「いいよ」の意味。

使う場面:誘いに応じたり、相手の選択を肯定したりするとき。

例文:窓側の席でよかよ。景色も見えるし。→ 窓側の席でいいよ。景色も見えるし。

「もうよか」は「もう十分」「もういい」という断りにもなります。

4. 〜と?

意味:〜の? 事情や相手の行動を尋ねる語尾。

使う場面:予定や近況を親しい相手に聞くとき。

例文:今、なんしようと? 少し電話できる?→ 今、何をしているの? 少し電話できる?

博多弁の代表的な疑問の形です。

5. 〜っちゃん

意味:〜なんだ、〜んだよ。

使う場面:事情を説明したり、自分のことを打ち明けたりするとき。

例文:来月、駅の近くに引っ越すっちゃん。→ 来月、駅の近くに引っ越すんだ。

6. 〜ちゃる

意味:〜してあげる。

使う場面:相手のために何かをすると申し出るとき。

例文:その箱、車まで運んじゃるよ。→ その箱を車まで運んであげるよ。

「書いちゃる」「読んじゃる」のように、前の動詞で形が変わります。

7. きんしゃい

意味:おいで、来なさい。

使う場面:相手を招いたり、近くへ呼んだりするとき。

例文:時間ができたら、晩ご飯食べにきんしゃい。→ 時間ができたら、晩ご飯を食べにおいで。

「〜んしゃい」は「〜しなさい」。洋服の話なら「着なさい」の意味にもなります。

8. 〜んしゃる

意味:〜なさる、〜していらっしゃる。

使う場面:目上の人や身近な人の動作に敬意を添えるとき。

例文:先生、向こうの席に座っとんしゃるよ。→ 先生は、向こうの席に座っていらっしゃるよ。

博多などの尊敬表現。「〜んしゃあ」ともいいます。

9. あのくさ

意味:あのね、あのさ。

使う場面:話を切り出したり、少し言いにくい相談を始めたりするとき。

例文:あのくさ、土曜日の約束、午後に変えてもよか?→ あのね、土曜日の約束を午後に変えてもいい?

「くさ」は話の調子を整える言葉です。

10. すんまっしぇん

意味:すみません。

使う場面:軽く謝ったり、人に声をかけたりするとき。

例文:すんまっしぇん、この傘はどなたのですか。→ すみません、この傘はどなたのですか。

昔ながらの博多の発音。「すんまっせん」も同じ表現です。

博多弁でよく使う語尾・言い回し14選

11. 〜ばい

意味:〜よ、〜だよ。

使う場面:情報を知らせたり、自分の判断をはっきり伝えたりするとき。

例文:集合場所、今年は南口ばい。→ 集合場所は、今年は南口だよ。

博多・筑後などで使われます。

12. 〜たい

意味:〜だ、〜だよ。

使う場面:説明や返事を言い切るとき。

例文:私が頼んだとは、こっちの定食たい。→ 私が頼んだのは、こちらの定食だよ。

「食べたい」の「たい」とは別の、文末の言葉です。

13. 〜けん(〜やけん)

意味:〜から、〜なので。

使う場面:理由を添えて予定や判断を話すとき。

例文:今日は荷物が多いけん、駅まで迎えに行くよ。→ 今日は荷物が多いから、駅まで迎えに行くよ。

14. 〜ばってん

意味:〜けれど、〜だけど。

使う場面:前の話に、反対の事情や気持ちを続けるとき。

例文:店は小さかばってん、奥に庭があるとよ。→ 店は小さいけれど、奥に庭があるんだよ。

15. 〜かいな

意味:〜かな、〜だろうか。

使う場面:分からないことを考えたり、相手に確かめたりするとき。

例文:このバス、図書館の前に止まるかいな。→ このバスは、図書館の前に止まるかな。

16. 〜ろうもん

意味:〜だろう、〜でしょうが。

使う場面:相手も知っているはずのことを確認したり、念を押したりするとき。

例文:先週も、この道ば通ったろうもん。→ 先週も、この道を通ったでしょう。

語調によっては、強く言い聞かせる響きになります。

17. 〜げな

意味:〜だそうだ、〜だって。

使う場面:人から聞いた話を伝えるとき。

例文:あそこのパン屋、来週から朝七時に開くげな。→ あそこのパン屋は、来週から朝七時に開くそうだ。

福岡県内の複数地域で聞かれる伝聞の表現です。

18. 〜ごたる(〜ごたあ)

意味:〜のようだ、〜みたいだ。

使う場面:見た印象をたとえたり、様子から推測したりするとき。

例文:この雲、魚のごたるね。→ この雲は、魚みたいだね。

19. 〜きる

意味:〜することができる。

使う場面:自分の能力や、やれるかどうかを話すとき。

例文:この重さなら、一人でも持ちきるよ。→ この重さなら、一人でも持てるよ。

「しきらん」は「できない」。標準語の「最後までやりきる」とは異なる用法です。

20. 〜ば

意味:〜を。

使う場面:動作の対象になるものを示すとき。

例文:帰りに牛乳ば一本買ってきて。→ 帰りに牛乳を一本買ってきて。

博多・筑後などの言い方です。

21. 〜よう・〜とう

意味:動作の途中の「〜している」と、結果・状態の「〜している」。

使う場面:今していることと、すでにそうなっていることを言い分けるとき。

例文:弟は今こっちに来よう。姉はもう来とうよ。→ 弟は今こちらに向かっている。姉はもう来ているよ。

博多などの形。「とっとーと?」は「取ってあるの?」という言い方です。

22. 〜んがた

意味:〜の家。

使う場面:訪ねる場所や、自宅のことを話すとき。

例文:日曜日は、うちんがたで昼ご飯にしよう。→ 日曜日は、私の家で昼ご飯にしよう。

23. こげん・そげん・あげん・どげん

意味:こんなふうに・そんなふうに・あんなふうに・どんなふうに。

使う場面:やり方や程度を示したり、方法を尋ねたりするとき。

例文:この布、どげん折ると? こげんでよか?→ この布は、どう折るの? こんなふうでいい?

「こげな・そげな・あげな・どげな」は「こんな・そんな・あんな・どんな」。

24. なし(なして)

意味:なぜ、どうして。

使う場面:理由や事情が分からず、聞き返すとき。

例文:なし、今日は裏の入口から入ると?→ どうして、今日は裏の入口から入るの?

程度・量・時間を表す福岡の方言8選

25. ばり

意味:とても、すごく。

使う場面:強い感想を短く伝えるとき。

例文:この椅子、ばり座りやすいね。→ この椅子は、すごく座りやすいね。

比較的新しい言い方として広まった表現です。

26. ちかっぱ

意味:とても、ものすごく。力いっぱい。

使う場面:程度の強さや、力を込めた動作を表すとき。

例文:向かい風がちかっぱ強くて、前に進まん。→ 向かい風がものすごく強くて、前に進まない。

27. いっちょん

意味:全然、少しも。

使う場面:否定の言葉と組み合わせて、程度がゼロに近いことを伝えるとき。

例文:説明書の字が小さくて、いっちょん読めん。→ 説明書の字が小さくて、全然読めない。

28. いっちゃん

意味:一番、最も。

使う場面:いくつかの中で順位や好みを示すとき。

例文:この写真が、いっちゃん自然に撮れとうね。→ この写真が、一番自然に撮れているね。

「いっちょん=全然」とは意味が違います。

29. ほんなごと

意味:本当に、本当のこと。

使う場面:驚きや実感を込めたり、話が本当か確かめたりするとき。

例文:朝から手伝ってくれて、ほんなごと助かったよ。→ 朝から手伝ってくれて、本当に助かったよ。

30. さっち(さっちが)

意味:必ず、どうしても。

使う場面:強い希望や、そこまでしなければならないのかという気持ちを表すとき。

例文:今日さっち行かないかんと? 明日じゃいかん?→ 今日どうしても行かないといけないの? 明日では駄目?

地域や文脈によって「わざわざ」の意味にもなります。

31. なんぼ

意味:いくら、どれくらい。

使う場面:値段や量を尋ねるとき。

例文:この籠、二つ合わせてなんぼになる?→ この籠は、二つ合わせていくらになる?

関西などでも使われる、福岡だけに限らない言葉です。

32. いっとき

意味:しばらくの間。

使う場面:少し時間を置くことや、ある期間のことを話すとき。

例文:雨が弱まるまで、いっときここで待っとこう。→ 雨が弱まるまで、しばらくここで待っておこう。

暮らしの中で使う福岡の方言20選

33. なおす

意味:しまう、片付ける。

使う場面:使い終わった道具を元の場所へ戻すとき。

例文:三脚は使い終わったけん、袋になおしとって。→ 三脚は使い終わったから、袋にしまっておいて。

ここでは「修理する」という意味ではありません。

34. からう

意味:背負う。

使う場面:リュックや荷物を背中に掛けるとき。

例文:両手を空けたいけん、荷物はリュックに入れてからうよ。→ 両手を空けたいから、荷物はリュックに入れて背負うよ。

「かろう」ともいいます。

35. はわく

意味:ほうきで掃く。

使う場面:玄関や庭の掃除をするとき。

例文:鉢を動かすけん、その下もはわいとって。→ 鉢を動かすから、その下も掃いておいて。

36. ほげる・ほがす

意味:穴があく・穴をあける。

使う場面:衣類の穴や、道具で穴をあける作業を話すとき。

例文:この袋、底がほげとう。別のに替えよう。→ この袋は、底に穴があいている。別のものに替えよう。

自分で穴をあける場合は「ほがす」といいます。

37. かたす

意味:仲間に入れる。

使う場面:遊びや集まりへの参加を頼むとき。

例文:次の試合からでよかけん、私もかたして。→ 次の試合からでいいから、私も仲間に入れて。

標準語のくだけた「片す=片付ける」とは別の意味です。

38. あつかう

意味:触る、いじる。

使う場面:道具や機械に手を触れることを話すとき。

例文:そのつまみは調整したけん、もうあつかわんでね。→ そのつまみは調整したから、もう触らないでね。

39. いらう

意味:触る、いじる。

使う場面:細かなものを指で触ったり、いじったりするとき。

例文:乾くまでは、表面をいらわんほうがよかよ。→ 乾くまでは、表面を触らないほうがいいよ。

関西・中国地方などでも使われます。

40. きびる

意味:結ぶ、くくる、束ねる。

使う場面:ひもで物をまとめたり、結び目を作ったりするとき。

例文:枝が広がらんように、ひもできびっとこう。→ 枝が広がらないように、ひもで束ねておこう。

41. いぼる

意味:泥やぬかるみに埋まる、はまり込む。

使う場面:地面に足や車輪を取られたとき。

例文:畑の端で長靴がいぼって、片足だけ抜けん。→ 畑の端で長靴が泥にはまって、片足だけ抜けない。

42. こわる

意味:筋肉がこる、運動や作業の後に体が痛む。

使う場面:慣れない運動の翌日などに体の状態を話すとき。

例文:昨日の草取りで、太ももがこわっとう。→ 昨日の草取りで、太ももが筋肉痛になっている。

43. ねまる

意味:食べ物が傷む、腐る。

使う場面:保存した料理やご飯の状態を話すとき。

例文:この煮物、においが変やね。ねまっとるかもしれん。→ この煮物は、においが変だね。傷んでいるかもしれない。

福岡など九州の用法。ほかの地方では「座る」を表すこともあります。

44. かやす

意味:返す、ひっくり返す。

使う場面:物を裏返したり、うっかり倒したりするとき。

例文:袖が引っかかって、湯飲みをかやしてしもうた。→ 袖が引っかかって、湯飲みを倒してしまった。

45. ぱげる

意味:壊れる。

使う場面:道具などが使えなくなったことを話すとき。

例文:傘の骨がぱげて、きれいに閉じられん。→ 傘の骨が壊れて、きれいに閉じられない。

「ぱける」「ちゃげる」などの言い方もあります。

46. ほたる

意味:捨てる、放り出す。

使う場面:不要なものを処分するか相談するとき。

例文:その空き箱は、まだほたらんで。荷物を送るとに使うけん。→ その空き箱は、まだ捨てないで。荷物を送るのに使うから。

筑豊・添田などでも確認される言葉です。

47. おらぶ

意味:大声で叫ぶ。

使う場面:遠くへ声を届けたり、大きな声が出たりしたとき。

例文:川の向こうに友達がおったけん、名前をおらんだ。→ 川の向こうに友達がいたから、名前を大声で呼んだ。

48. おごる

意味:叱る。

使う場面:誰かが注意されたことを話すとき。

例文:廊下を走って、先生におごられた。→ 廊下を走って、先生に叱られた。

「食事代を出す」という標準語の意味と、文脈で区別します。

49. はらかく

意味:腹を立てる、怒る。

使う場面:不機嫌になった理由や、怒った様子を話すとき。

例文:約束の時間を忘れとったけん、友達がはらかいとる。→ 約束の時間を忘れていたから、友達が怒っている。

50. はぶてる

意味:すねる、ふてくされる。

使う場面:思いどおりにならず、黙り込んだり不機嫌になったりしたとき。

例文:弟は最後のプリンを食べられて、はぶてとう。→ 弟は最後のプリンを食べられて、すねている。

中国地方などにもある言葉です。

51. たまがる

意味:びっくりする、驚く。

使う場面:予想外の音や出来事に驚いたとき。

例文:窓のすぐ外で鳥が鳴いて、たまがった。→ 窓のすぐ外で鳥が鳴いて、びっくりした。

52. こまめる

意味:大きな額のお金を、小銭などにくずす。

使う場面:支払いのために両替したいとき。

例文:駐車場で小銭がいるけん、先にお札をこまめとこう。→ 駐車場で小銭がいるから、先にお札をくずしておこう。

気持ち・体調・状態を表す福岡の方言15選

53. こすか

意味:ずるい。

使う場面:自分だけ得をするような行動に不満を言うとき。

例文:片付けの前に帰ると? それはこすかよ。→ 片付けの前に帰るの? それはずるいよ。

「こすい」ともいいます。

54. せからしか

意味:うるさい、わずらわしい。

使う場面:繰り返される声かけや、騒がしさが気になるとき。

例文:何度も急かさんで。せからしかねえ。→ 何度も急かさないで。うるさいなあ。

「しぇからしか」「せからしい」も同じ系統の表現です。

55. しゃーしい

意味:うるさい、面倒くさい、煩わしい。

使う場面:騒音や込み入った手間にうんざりしたとき。

例文:隣の部屋から音楽が響いて、しゃーしいね。→ 隣の部屋から音楽が響いて、うるさいね。

「しゃあしい」「しゃーしか」とも書きます。

56. しろしか

意味:うっとうしい、おっくうだ。

使う場面:長雨や湿気などで、気分が晴れないとき。

例文:朝から霧雨が続いて、しろしかねえ。→ 朝から霧雨が続いて、うっとうしいねえ。

「しろしい」ともいいます。

57. きつか

意味:疲れた、しんどい、つらい。

使う場面:作業や移動で体に負担を感じたとき。

例文:階段で五階まで上がったら、さすがにきつかね。→ 階段で五階まで上がったら、さすがにしんどいね。

「きつい」も同じ意味で使います。

58. えずか

意味:怖い、恐ろしい。

使う場面:物音や暗い場所などに恐怖を感じたとき。

例文:誰もおらんはずやのに、物音がしてえずかった。→ 誰もいないはずなのに、物音がして怖かった。

「えずい」「えすか」など、地域によって形が変わります。

59. はがいか

意味:悔しい、歯がゆい。

使う場面:惜しいところで届かなかったり、思うようにできなかったりしたとき。

例文:あと一点で負けたけん、はがいかねえ。→ あと一点で負けたから、悔しいねえ。

「はがいい」ともいいます。

60. ぬっか

意味:暖かい、暑い。

使う場面:気温や日当たり、物の温かさを話すとき。

例文:ここは日が当たるけん、冬でもぬっかね。→ ここは日が当たるから、冬でも暖かいね。

「ぬくい」の形もあり、暑さを表すかは状況によります。

61. ふとか

意味:大きい、太い。

使う場面:体格や物の大きさに触れるとき。

例文:庭の木、見ん間にふとうなったね。→ 庭の木は、見ない間に大きくなったね。

細長いものの太さだけでなく、全体の大きさにも使います。

62. こまか

意味:小さい。

使う場面:小さな物や、子どものころのことを話すとき。

例文:こまか箱に、貝殻を一つずつ入れた。→ 小さな箱に、貝殻を一つずつ入れた。

「細かい」という意味に限らず、物のサイズを表します。

63. こゆか

意味:濃い。

使う場面:飲み物の味や、色の濃さを話すとき。

例文:お茶がこゆかけん、お湯を少し足そう。→ お茶が濃いから、お湯を少し足そう。

「こゆい」ともいいます。

64. こそばいか

意味:くすぐったい。

使う場面:肌に軽く触れられたときの感覚を伝えるとき。

例文:首に髪が当たって、こそばいか。→ 首に髪が当たって、くすぐったい。

「こそばい」「こそばいい」などの形もあります。

65. とぜんなか

意味:寂しい、退屈だ。

使う場面:話し相手がいないときや、手持ち無沙汰な気持ちを話すとき。

例文:孫が帰ってから、夕方になるととぜんなか。→ 孫が帰ってから、夕方になると寂しい。

筑後などで聞かれる昔ながらの言葉。「とぜなか」ともいいます。

66. やおいかん

意味:簡単にはいかない、骨が折れる。

使う場面:予想以上に難しい仕事や、大変な段取りを話すとき。

例文:この坂で家具を運ぶとは、やおいかんね。→ この坂で家具を運ぶのは、簡単にはいかないね。

67. つまらん

意味:駄目だ、いけない、役に立たない。

使う場面:よくない行動を止めたり、具合が悪いことを伝えたりするとき。

例文:そんな置き方したらつまらんよ。通れんけん。→ そんな置き方をしたら駄目だよ。通れないから。

「面白くない」だけではなく、禁止や否定にも使います。

食べ物・生き物・人を表す面白い言葉14選

68. うまか

意味:おいしい、うまい。

使う場面:料理や飲み物のおいしさを伝えるとき。

例文:この焼きおにぎり、醤油が香ばしくてうまかね。→ この焼きおにぎりは、醤油が香ばしくておいしいね。

69. こしょう

意味:唐辛子。

使う場面:昔ながらの食材名や、柚子こしょうの材料について話すとき。

例文:今年は畑のこしょうを使って、柚子こしょうを作るよ。→ 今年は畑の唐辛子を使って、柚子こしょうを作るよ。

九州にある呼び名です。普通の黒こしょうを指す場合もあるので、料理の文脈で区別します。

70. かしわ

意味:鶏肉。

使う場面:ご飯やうどんの具、料理の材料を話すとき。

例文:今日は、かしわとごぼうで炊き込みご飯にしよう。→ 今日は、鶏肉とごぼうで炊き込みご飯にしよう。

関西などにも共通する呼び名です。

71. かべちょろ

意味:ヤモリ。地域によってはトカゲ類を指すこともある。

使う場面:家の壁や窓辺で、小さな爬虫類を見つけたとき。

例文:玄関の明かりの横に、かべちょろがおったよ。→ 玄関の明かりの横に、ヤモリがいたよ。

呼ぶ対象に地域差があるため、「必ずヤモリだけ」とは限りません。

72. すいばり

意味:木や竹などの、細いとげ。

使う場面:手足に小さな木片が刺さったとき。

例文:木箱を持ったら、指にすいばりが刺さった。→ 木箱を持ったら、指に細い木のとげが刺さった。

中国地方などでも使われる言葉です。

73. なば

意味:きのこ。

使う場面:山のきのこや、料理に使うきのこの話をするとき。

例文:祖母は、きのこのことを「なば」って呼びよった。→ 祖母は、きのこのことを「なば」と呼んでいた。

筑豊・大任などに残る呼び名。九州のほかの地域でも使われます。

74. ごりょんさん

意味:商家のおかみさん、奥さんを敬って呼ぶ言葉。

使う場面:博多の商家や、山笠に関わる人の話をするとき。

例文:店のことは、ごりょんさんがよう知っとんしゃる。→ 店のことは、おかみさんがよくご存じだ。

博多の伝統的な呼称です。

75. じょうもん

意味:上等なもの、質の良いもの。

使う場面:品物の出来や品質を褒めるとき。

例文:この器はじょうもんやけん、来客用にとっとこう。→ この器は上等なものだから、来客用に取っておこう。

博多の昔ながらの言葉。「じょうもんさん」は美人をいう用法もあります。

76. しゃれこつ

意味:おしゃれな人、おしゃれ好き。

使う場面:服装や小物に気を配る人の話をするとき。

例文:祖父は帽子まで選ぶ、しゃれこつやった。→ 祖父は帽子まで選ぶ、おしゃれな人だった。

77. まんまんしゃん

意味:仏様を指す幼児語。

使う場面:小さな子どもに、仏壇へのお参りを話すとき。

例文:お花を替えたけん、まんまんしゃんに手を合わせようか。→ お花を替えたから、仏様に手を合わせようか。

家庭内などで伝わる呼び方です。

78. のぼせもん

意味:何かに夢中になる人、熱中しやすい人。

使う場面:祭りや趣味に強く打ち込む人のことを話すとき。

例文:祭りの話になると、あの人はのぼせもんやね。→ 祭りの話になると、あの人は夢中になるね。

博多では山笠に熱中する人の話にも使われます。

79. ずんだれる

意味:服などがだらりと下がる、身なりがだらしなくなる。

使う場面:衣服の着崩れを指摘するとき。

例文:上着の裾がずんだれとうよ。ベルトに挟まっとらん?→ 上着の裾がだらりと垂れているよ。ベルトに挟まっていない?

80. びったれ

意味:身なりや暮らしぶりがだらしない人。

使う場面:散らかしっぱなしなどの様子を非難するとき。

例文:脱いだ服を積み上げて、びったれやねえ。→ 脱いだ服を積み上げて、だらしないねえ。

人への悪い評価を含む言葉です。

81. つやつける

意味:格好をつける、気取る。

使う場面:普段より気取った格好や態度をからかうとき。

例文:写真のときだけ、そんなにつやつけんでもよかよ。→ 写真のときだけ、そんなに格好をつけなくてもいいよ。

北九州弁・筑豊弁でも聞かれる表現11選

北九州市周辺の北九州弁と、飯塚・田川・直方などの筑豊弁。ここでは、その地域で聞かれる表現を集めています。

82. 〜ちゃ

意味:〜だよ、〜なんだよ。

使う場面:自分の気持ちや考えを、親しい相手に伝えるとき。

例文:この景色が好きっちゃ。また一緒に来たいね。→ この景色が好きなんだよ。また一緒に来たいね。

北九州、特に小倉・門司側などで特徴的な語尾です。

83. 〜ち

意味:〜と、〜って。

使う場面:人の言葉を引用したり、聞いた話を伝えたりするとき。

例文:受付は二階ち言いよったよ。→ 受付は二階だと言っていたよ。

北九州・筑豊などで聞かれる引用の形です。

84. 〜き

意味:〜から、〜なので。

使う場面:理由を添えて話を続けるとき。

例文:帰りは遅くなるき、先に食べとって。→ 帰りは遅くなるから、先に食べておいて。

筑豊や北九州周辺の一部で使われます。「〜け」を使う地域もあります。

85. たう・たわん

意味:届く・届かない。

使う場面:手や物が目的の場所まで届くか話すとき。

例文:背伸びしても、物干しの端に手がたわん。→ 背伸びしても、物干しの端に手が届かない。

北九州などの言い方。山口・広島などにも分布します。

86. なんかかる

意味:寄りかかる。

使う場面:壁や背もたれに体を預けるとき。

例文:その柵はぐらつくき、なんかからんで。→ その柵はぐらつくから、寄りかからないで。

筑豊・大任など。博多にもある表現です。

87. ぞろびく

意味:引きずる。

使う場面:衣服の裾や荷物が地面をこする様子を話すとき。

例文:ひもが長すぎて、床をぞろびいとるよ。→ ひもが長すぎて、床を引きずっているよ。

筑豊などで使われ、博多にも見られます。

88. たくる

意味:まくる、まくり上げる。

使う場面:袖や裾を上げるとき。

例文:水がはねるき、ズボンの裾をたくっとこう。→ 水がはねるから、ズボンの裾をまくっておこう。

筑豊・大任などの言い方です。

89. せがう

意味:からかう、いじめる。

使う場面:人をわざと困らせるようなやり取りを話すとき。

例文:失敗をせがわれて、黙ってしまった。→ 失敗をからかわれて、黙ってしまった。

筑豊・大任など。「せがむ=ねだる」とは別の言葉です。

90. ひねきる

意味:つねる。

使う場面:指先で皮膚をつまむ動作を話すとき。

例文:腕をひねきられたとこが、赤くなっとう。→ 腕をつねられたところが、赤くなっている。

筑豊・大任などで使われます。

91. ぎょうらしい

意味:大げさだ、仰々しい。

使う場面:小さなことを大きく騒ぐ様子に触れるとき。

例文:一個落としただけで、ぎょうらしく騒がんでもよかろう。→ 一個落としただけで、大げさに騒がなくてもいいでしょう。

筑豊など。「ぎょうらしか」という形もあります。

92. こぎる

意味:値切る。

使う場面:買い物で値段を下げてもらう話をするとき。

例文:朝市で少しこぎったら、おまけを付けてくれた。→ 朝市で少し値切ったら、おまけを付けてくれた。

筑豊などで使われ、博多にも見られます。

筑後弁・久留米周辺の言葉4選

久留米・筑後・八女など、県南部の言葉です。

93. ほとめき

意味:心を込めてもてなすこと、おもてなし。

使う場面:客を迎える準備や、迎えてもらった感想を話すとき。

例文:遠くから来た親戚に、旬の料理でほとめきしよう。→ 遠くから来た親戚に、旬の料理でおもてなしをしよう。

筑後の言葉。久留米市も「ほとめきの街」として紹介しています。

94. ばさらか

意味:とても、たくさん。

使う場面:物の多さや程度の大きさに驚いたとき。

例文:今年は柿がばさらか採れたけん、分けて持って帰って。→ 今年は柿がたくさん採れたから、分けて持って帰って。

筑後・八女など。筑豊にもあり、地域によっては「大ざっぱ」の意味もあります。

95. こがしこ

意味:これだけ、これくらい。

使う場面:量や大きさを、手元のものを示して伝えるとき。

例文:味噌はこがしこでよか? まだ足す?→ 味噌はこれくらいでいい? まだ足す?

筑後の、特に昔ながらの言い方です。

96. がまだす

意味:精を出す、一生懸命に働く。

使う場面:作業に打ち込む様子や、頑張った一日を話すとき。

例文:午前中がまだしたけん、畑の草取りが済んだ。→ 午前中に精を出したから、畑の草取りが済んだ。

筑後など。熊本を含む九州のほかの地域でも使われます。

筑豊などに伝わる人柄・動作の言葉4選

97. てれっと

意味:ぼんやりと、気が抜けた様子で。

使う場面:何もせずにぼうっとしていたことを話すとき。

例文:窓の外をてれっと見よったら、降りる駅を過ぎた。→ 窓の外をぼんやり見ていたら、降りる駅を過ぎた。

筑豊などで聞かれ、博多にもある言葉です。

98. とんぴんはる

意味:調子に乗る。

使う場面:浮かれて出しゃばったり、ふざけたりする様子を話すとき。

例文:褒められたら、すぐとんぴんはり出した。→ 褒められたら、すぐ調子に乗り始めた。

筑豊・大任などの言い方です。

99. げってん

意味:意地を張る人、気難しくて素直にならないこと。

使う場面:なかなか意見を変えない人の性格を話すとき。

例文:兄はげってんで、一度決めたら変えん。→ 兄は頑固で、一度決めたら変えない。

筑豊など。人への批判的な言い方になります。

100. きばる

意味:頑張る、力を入れて取り組む。

使う場面:作業を進めるときや、ひと踏ん張りするとき。

例文:片付けはあと一部屋やき、もう少しきばろう。→ 片付けはあと一部屋だから、もう少し頑張ろう。

筑豊・大任などにもある表現で、福岡だけの言葉ではありません。

まとめ

聞いたことのある言葉や、意外な意味の方言はありましたか? 「すいとう」の柔らかい響きも、「かべちょろ」のユニークな呼び名も、福岡の言葉は面白いですね^^

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