京都弁・京都の方言には、「はんなり」「かいらしい」のようなかわいい言葉から、「いけず」などの悪口、強く聞こえる怖い表現、響きが面白い言葉まであります。「にぬき=ゆで卵」「なおす=片付ける」のように、意味を知ると会話がつながる言葉もありますね^^
この記事では、京都の言葉を100項目にまとめ、意味・使う場面・例文・標準語訳を紹介します。
京都市街の京ことばを中心に、関西共通の語や伝統的な言い回しも含めています。丹波・丹後など京都府全域で同じように使う、という一覧ではありません。語尾も数に含め、別表記や活用形は一つにまとめました。
言葉から探す(50音順・100項目)
- あがる
- あて
- あほ
- あまえた
- あらくたい
- あんじょう
- いがむ
- いけず
- いちびる
- いぬ・いね
- いらう
- いらち
- 〜え
- えんばんと
- おあがりやす
- おいど
- おいない
- おおきに
- おかい
- おきばりやす
- おくどさん
- おこうこ
- おこしやす・おいでやす
- おしたじ
- おすもじ
- おせん
- おたのもうします
- おっちん
- おはようおかえり
- おばんざい
- おべべ
- おぼこい
- おまん
- おやかまっさん
- かいらしい
- かたくま
- かまへん
- かんにん
- きさんじな
- きずい
- きずつない
- ぎょうさん
- けったい
- ごめんやす
- ごんぼ
- さいなら
- さがる
- さぶいぼ
- さら
- しばく
- しぶちん
- じゅんさいな
- しょうもない
- しんきくさい
- しんどい
- すいば
- せつろしい
- せんぐり
- せんど
- そーろと
- だんない
- ちょちょこばる
- 〜ておくれやす
- でぼちん
- てれこ
- てんご
- どくしょうな
- 〜どす
- どぼづけ
- どやす
- どんくさい
- どんつき
- なおす
- なんぼ
- にぬき
- ぬくい
- ねき
- ねぶる
- はばかりさん
- 〜はる
- はんなり
- ひやこい
- ぶぶ・おぶう
- べべた
- ほかす
- ほたえる
- ほっこりする
- ほな
- まったり
- まどす
- まむし
- むしやしない
- やどがえ
- ややこ
- やらこい
- よばれる
- よろしおす
- ろーじ
- わや
- わらける
京都弁の挨拶・よく聞く言い回し15選
1. おおきに
意味:ありがとう。
使う場面:してもらったことへのお礼。
例文:傘を貸してくれて、おおきに。助かったわ。→ 傘を貸してくれて、ありがとう。助かったよ。
2. おこしやす・おいでやす
意味:いらっしゃいませ、ようこそ。
使う場面:来客を迎えるとき。
例文:おこしやす。お連れさんは奥にいてはります。→ いらっしゃいませ。お連れの方は奥にいらっしゃいます。
歓迎の挨拶。「初めての客か常連か」で必ず使い分けるとは限りません。
3. ごめんやす
意味:ごめんください、失礼します。
使う場面:訪問先で声をかけるとき。
例文:ごめんやす。お願いしてた品、受け取りに来ました。→ ごめんください。頼んでいた品を受け取りに来ました。
昔ながらの丁寧な挨拶です。
4. おやかまっさん
意味:お邪魔しました。
使う場面:訪問先を辞去するとき。
例文:話し込んでしもて、おやかまっさんどした。→ 話し込んでしまって、お邪魔しました。
「おやかましゅうございました」を縮めた昔ながらの表現。
5. はばかりさん
意味:ご苦労さま、お手数をかけました。
使う場面:相手の手間や働きをねぎらうとき。
例文:二階まで運んでもろて、はばかりさん。→ 二階まで運んでもらって、お手数をかけました。
6. おきばりやす
意味:頑張ってください。
使う場面:仕事や用事に向かう人への声かけ。
例文:明日はお店の初日どすな。おきばりやす。→ 明日はお店の初日ですね。頑張ってください。
7. おたのもうします
意味:お願いします。
使う場面:仕事を頼むときや、改まって挨拶するとき。
例文:着物の仕立て、今回もおたのもうします。→ 着物の仕立てを、今回もお願いします。
花街などでも聞かれる丁寧な言い回しです。
8. おいない
意味:おいで、来なさい。
使う場面:親しい相手を招くとき。
例文:縁側、風が通るしこっちへおいない。→ 縁側は風が通るから、こちらへおいで。
9. おあがりやす
意味:召し上がってください。
使う場面:食事やお茶菓子を勧めるとき。
例文:焼きたてどすし、熱いうちにおあがりやす。→ 焼きたてですから、熱いうちに召し上がってください。
10. かんにん
意味:ごめん、許して。
使う場面:失敗や行き違いを謝るとき。
例文:日にちを一日間違えてた。かんにんな。→ 日にちを一日間違えていた。ごめんね。
11. ほな
意味:それでは、じゃあ。
使う場面:話を切り上げたり、次の行動に移ったりするとき。
例文:ほな、橋の手前で待ち合わせしよか。→ じゃあ、橋の手前で待ち合わせしようか。
12. さいなら
意味:さようなら。
使う場面:帰り際の挨拶。
例文:今日はこれで失礼します。さいなら。→ 今日はこれで失礼します。さようなら。
13. おはようおかえり
意味:いってらっしゃい。早く無事に帰ってきてね。
使う場面:出かける家族を見送るとき。
例文:雨が強うなる前に、おはようおかえり。→ 雨が強くなる前に帰ってきてね。いってらっしゃい。
帰宅した人への「おかえり」ではなく、送り出す挨拶です。
14. 〜どす
意味:〜です。
使う場面:物事を丁寧に伝えるとき。
例文:こちらが今月の新作どす。→ こちらが今月の新作です。
伝統的な京ことば。現在は花街や接客、年配者の会話などで聞かれます。
15. 〜はる
意味:〜なさる、〜される。
使う場面:相手や話題の人の動作に敬意を添えるとき。
例文:先生、次の展示も見に来はるそうやで。→ 先生は、次の展示も見にいらっしゃるそうだよ。
京都のかわいい言葉・やわらかな表現15選
16. はんなり
意味:品のある、明るく華やかな様子。
使う場面:着物や色合いなどの印象を話すとき。
例文:淡い桃色の帯で、はんなりした装いやね。→ 淡い桃色の帯で、上品で華やかな装いだね。
17. かいらしい
意味:かわいらしい。
使う場面:小物や動物などを愛らしいと思ったとき。
例文:その鳥の箸置き、丸うてかいらしいな。→ その鳥の箸置きは、丸くてかわいらしいね。
18. あまえた
意味:甘えん坊。
使う場面:身近な人や動物の甘える様子を話すとき。
例文:うちの猫、抱っこしてほしい時だけあまえたになるねん。→ うちの猫は、抱っこしてほしい時だけ甘えん坊になるんだ。
19. おぼこい
意味:あどけない、まだ世慣れていない。
使う場面:人の顔つきや雰囲気を話すとき。
例文:制服着ると、まだおぼこい感じが残ってるな。→ 制服を着ると、まだあどけない感じが残っているね。
20. おっちん
意味:座ること、おすわり。
使う場面:幼い子に座ってもらうとき。
例文:絵本読むし、ひざにおっちんして。→ 絵本を読むから、ひざに座って。
21. おべべ
意味:着物、衣服。
使う場面:子どもの服や着物について話すとき。
例文:お祝いに着るおべべ、用意しといたえ。→ お祝いに着る服を、用意しておいたよ。
「べべ」ともいう、昔ながらの呼び方です。
22. おいど
意味:お尻。
使う場面:体の部分や座り心地を話すとき。
例文:長いこと座ってたし、おいどが痛いわ。→ 長く座っていたから、お尻が痛いよ。
23. ややこ
意味:赤ちゃん。
使う場面:乳児のことを話すとき。
例文:隣のおうちに、ややこが生まれたんやって。→ 隣の家に、赤ちゃんが生まれたんだって。
24. ぬくい
意味:暖かい、温かい。
使う場面:気温や物の温かさを伝えるとき。
例文:この湯たんぽ、朝までぬくかったわ。→ この湯たんぽは、朝まで温かかったよ。
25. あて
意味:私。
使う場面:自分のことを指すとき。
例文:あては、もう少しここで待ってます。→ 私は、もう少しここで待っています。
主に女性の伝統的な言い方で、今では古風に響きます。
26. かまへん
意味:構わない、気にしなくていい。
使う場面:頼みを受け入れたり、相手の遠慮を解いたりするとき。
例文:返すのは来週でもかまへんよ。→ 返すのは来週でも構わないよ。
27. だんない
意味:大丈夫、差し支えない。
使う場面:心配する相手を安心させるとき。
例文:少し遅うなっても、だんないえ。→ 少し遅くなっても、大丈夫だよ。
昔ながらの言い方です。
28. よろしおす
意味:いいです、結構です。
使う場面:選んだ物や提案を丁寧に肯定するとき。
例文:お包みは、その薄紫の紙でよろしおす。→ 包み紙は、その薄紫の紙でいいです。
「よい」を丁寧にした伝統的な表現。
29. 〜え
意味:〜よ。
使う場面:知らせたり、やわらかく念を押したりするとき。
例文:お茶、ここに置いといたえ。→ お茶を、ここに置いておいたよ。
30. 〜ておくれやす
意味:〜してください。
使う場面:相手に丁寧に頼むとき。
例文:お名前を、こちらに書いておくれやす。→ お名前を、こちらに書いてください。
昔ながらの丁寧な言い回しです。
京都の悪口・怖い言葉15選|強い意味を持つ表現
からかいや非難を含む言葉と、脅しにもなる強い表現をまとめています。
31. いけず
意味:意地悪、意地悪な人。
使う場面:わざと困らせる言動を評するとき。
例文:場所を知ってるのに教えてくれへんなんて、いけずやな。→ 場所を知っているのに教えてくれないなんて、意地悪だね。
32. いちびる
意味:調子に乗ってふざける。
使う場面:ふざけすぎる人をたしなめるとき。
例文:いちびって人の帽子かぶらんといて。→ ふざけて人の帽子をかぶらないで。
33. いらち
意味:せっかち、気が短い人。
使う場面:待つのが苦手な性格を話すとき。
例文:あて、いらちやし、返事来る前に支度してしまう。→ 私はせっかちだから、返事が来る前に支度してしまう。
34. しぶちん
意味:けちな人、出し惜しみする人。
使う場面:金品を出したがらない態度を評するとき。
例文:紙袋の一枚まで惜しむなんて、しぶちんやな。→ 紙袋の一枚まで惜しむなんて、けちだね。
35. どくしょうな
意味:ひどい、むごい、悪らつな。
使う場面:相手の仕打ちなどを強く非難するとき。
例文:預かった品を勝手に売るなんて、どくしょうな話や。→ 預かった品を勝手に売るなんて、ひどい話だ。
昔ながらの表現。舞鶴・福知山・京田辺などにも用例があります。
36. しんきくさい
意味:じれったい、もどかしい。
使う場面:物事が進まず、いらだつとき。
例文:話が行ったり来たりで、しんきくさいなあ。→ 話が行ったり来たりで、もどかしいなあ。
37. じゅんさいな
意味:いい加減な、態度がはっきりしない。
使う場面:あやふやな返答や無責任な態度を評するとき。
例文:昨日と今日で話が違うし、じゅんさいな返事やな。→ 昨日と今日で話が違って、いい加減な返事だね。
古風な言い方です。
38. どんくさい
意味:動作が鈍い、要領が悪い。
使う場面:手際の悪さや不器用さを話すとき。
例文:切符買う列を間違えるなんて、あて、どんくさいわ。→ 切符を買う列を間違えるなんて、私、要領が悪いな。
39. あほ
意味:ばか、愚かなことや人。
使う場面:失敗へのぼやきや、人の行動への非難。
例文:鍋を火にかけたつもりで、別のコンロつけてた。あほやなあ。→ 鍋を火にかけたつもりで、別のコンロをつけていた。ばかだなあ。
40. しばく
意味:たたく、殴る。
使う場面:けんかや暴力的な言い方について話すとき。
例文:「しばいたろか」なんて言われて、口論になった。→ 「殴ってやろうか」なんて言われて、口論になった。
41. どやす
意味:強く殴りつける。
使う場面:乱暴な行動や強い威嚇を表すとき。
例文:「どやすぞ」なんて、大きな声出さんといて。→ 「殴りつけるぞ」なんて、大きな声を出さないで。
山科・醍醐などにも用例がある強い表現です。
42. いぬ・いね
意味:帰る、立ち去る。「いね」は「帰れ」。
使う場面:帰ることを伝えるときや、相手を追い払うとき。
例文:「はよいね」なんて言わんでも、もう帰るわ。→ 「早く帰れ」なんて言わなくても、もう帰るよ。
「いぬ」は古風な動詞。命令形の「いね」は強い言い方になります。
43. きずい
意味:わがまま、気まま。
使う場面:自分の都合ばかり通そうとする様子を話すとき。
例文:自分の好きな店しか行かへんなんて、きずいやな。→ 自分の好きな店にしか行かないなんて、わがままだね。
昔ながらの言い方です。
44. あらくたい
意味:手荒い、乱暴な。
使う場面:物の扱いや動作の荒さを指すとき。
例文:引き出しを蹴って閉めるなんて、あらくたいな。→ 引き出しを蹴って閉めるなんて、乱暴だね。
45. しょうもない
意味:つまらない、くだらない。
使う場面:期待外れの内容や些細なことを話すとき。
例文:しょうもない意地張って、謝るの遅なったわ。→ くだらない意地を張って、謝るのが遅くなったよ。
京都の面白い言葉・響きが印象的な方言15選
46. けったい
意味:妙だ、変わっている。
使う場面:見慣れない物や不思議な出来事に驚いたとき。
例文:持ち手が三つもある、けったいな急須やな。→ 持ち手が三つもある、変わった急須だね。
47. ほたえる
意味:ふざけて騒ぐ、じゃれ合う。
使う場面:はしゃぐ子どもなどの様子を話すとき。
例文:布団の上でほたえて、枕がどっか飛んでった。→ 布団の上でふざけて、枕がどこかへ飛んでいった。
48. てんご
意味:いたずら、悪ふざけ。
使う場面:人を困らせるふざけた行動を話すとき。
例文:靴を隠すてんごは、もうおしまいにしよ。→ 靴を隠すいたずらは、もうおしまいにしよう。
49. わらける
意味:思わず笑ってしまう。
使う場面:話やしぐさがおかしくて笑うとき。
例文:猫が箱からはみ出して寝てるの、わらけるな。→ 猫が箱からはみ出して寝ているのは、思わず笑っちゃうね。
50. わや
意味:めちゃくちゃ、台無し。
使う場面:段取りや物の状態が乱れたとき。
例文:番号札が混ざって、席順がわやになった。→ 番号札が混ざって、席順がめちゃくちゃになった。
51. でぼちん
意味:おでこ、額。
使う場面:顔の部分について話すとき。
例文:帽子脱いだら、でぼちんに跡ついてたわ。→ 帽子を脱いだら、おでこに跡が付いていたよ。
52. さぶいぼ
意味:鳥肌。
使う場面:寒さや感動などで鳥肌が立ったとき。
例文:川の水に足入れた途端、さぶいぼ出た。→ 川の水に足を入れた途端、鳥肌が立った。
53. いがむ
意味:ゆがむ、曲がる。
使う場面:物の形や位置がずれたとき。
例文:箱のふた、いがんでて閉まらへん。→ 箱のふたがゆがんでいて、閉まらない。
54. てれこ
意味:あべこべ、入れ違い。
使う場面:対になる物や順番が入れ替わったとき。
例文:二人分の名札、てれこになってるえ。→ 二人分の名札が、入れ違いになっているよ。
55. べべた
意味:最下位、いちばん最後。
使う場面:競争や順位について話すとき。
例文:今年の福引きの順番、うちの班がべべたやった。→ 今年の福引きの順番は、私たちの班が最後だった。
56. かたくま
意味:肩車。
使う場面:子どもを肩に乗せることを話すとき。
例文:小さいころ、お父さんにかたくましてもろたな。→ 小さいころ、お父さんに肩車してもらったね。
昔ながらの呼び方です。
57. ちょちょこばる
意味:かがむ、体を小さく縮める。
使う場面:狭い所などで身をかがめるとき。
例文:低い枝の下、ちょちょこばって通った。→ 低い枝の下を、身をかがめて通った。
58. きさんじな
意味:気楽な、気苦労のない。また、快活な。
使う場面:気楽な暮らしぶりや明るい人柄を話すとき。
例文:用事も済んで、今日はきさんじな一日や。→ 用事も済んで、今日は気楽な一日だ。
古風な京ことばです。
59. せつろしい
意味:忙しい、気ぜわしい。
使う場面:用事に追われて落ち着かないとき。
例文:開店と配達が重なって、朝からせつろしいわ。→ 開店と配達が重なって、朝から気ぜわしいよ。
60. きずつない
意味:申し訳ない、気が引ける。
使う場面:相手に負担をかけて恐縮するとき。
例文:車まで出してもろて、きずつないわ。→ 車まで出してもらって、申し訳ないよ。
「きずい=わがまま」とは別の言葉です。
意味を知ると分かりやすい京都の日常語25選
61. なおす
意味:片付ける、しまう。
使う場面:使い終わった物を収納するとき。
例文:客用の湯のみ、上の棚になおしといて。→ 客用の湯のみを、上の棚にしまっておいて。
62. ほかす
意味:捨てる。
使う場面:要らない物を処分するとき。
例文:破れた包み紙だけ、ほかしとこか。→ 破れた包み紙だけ、捨てておこうか。
63. いらう
意味:触る、いじる。
使う場面:物に手を触れることを話すとき。
例文:そのつまみ、いらうと音が大きなるえ。→ そのつまみをいじると、音が大きくなるよ。
64. さら
意味:新品、新しい物。
使う場面:まだ使っていない品について話すとき。
例文:お客さん来るし、さらのふきん出しとこ。→ お客さんが来るから、新しいふきんを出しておこう。
「さらぴん」ともいいます。
65. ねき
意味:そば、すぐ近く。
使う場面:物や人の位置を伝えるとき。
例文:鍵は花瓶のねきに置いたはずや。→ 鍵は花瓶のそばに置いたはずだ。
66. あがる
意味:北へ進む。
使う場面:京都市街で道順を説明するとき。
例文:この通りを少しあがると、右に郵便局があるえ。→ この通りを少し北へ進むと、右に郵便局があるよ。
67. さがる
意味:南へ進む。
使う場面:京都市街で目的地への行き方を伝えるとき。
例文:橋を渡ってから、川沿いをさがってな。→ 橋を渡ってから、川沿いを南へ進んでね。
68. ろーじ
意味:家と家の間などの細い通路、路地。
使う場面:住宅の場所や通り道について話すとき。
例文:表の通りから、ろーじを入った二軒目や。→ 表の通りから、路地に入った二軒目だ。
69. どんつき
意味:突き当たり。
使う場面:道や建物の中を案内するとき。
例文:階段上がって、どんつきの部屋に集まって。→ 階段を上がって、突き当たりの部屋に集まって。
70. すいば
意味:お気に入りの場所、自分にとって居心地のよい場所。
使う場面:よく行く所や、とっておきの場所を話すとき。
例文:雨の日は、窓際の読書席があてのすいばや。→ 雨の日は、窓際の読書席が私のお気に入りの場所だ。
71. しんどい
意味:疲れてつらい、負担が大きい。
使う場面:体の疲れや大変さを伝えるとき。
例文:一日じゅう荷ほどきして、腰がしんどいわ。→ 一日中荷ほどきをして、腰がつらいよ。
72. ほっこりする
意味:疲れが出て、一息つく。
使う場面:ひと仕事を終えて力が抜けたとき。
例文:片付けが終わったら、急にほっこりして座り込んだ。→ 片付けが終わったら、急に疲れが出て座り込んだ。
京ことばでは「癒やされる」だけでなく、疲れた後の安堵にも使います。
73. なんぼ
意味:いくら。
使う場面:値段や数量を尋ねるとき。
例文:この布、あと一メートル足したらなんぼになる?→ この布は、あと一メートル足したらいくらになる?
74. ぎょうさん
意味:たくさん。
使う場面:人や物の多さを伝えるとき。
例文:昨日の写真、ぎょうさん送ってもろたわ。→ 昨日の写真を、たくさん送ってもらったよ。
「ようけ」「たんと」なども、量の多さを表す別の言い方です。
75. せんど
意味:何度も、ずいぶん。
使う場面:同じことを繰り返したり、十分にしたりしたとき。
例文:せんど探したのに、かばんの底に入ってた。→ 何度も探したのに、かばんの底に入っていた。
76. せんぐり
意味:順々に、次から次へと。
使う場面:人や物の動きが続くとき。
例文:焼けた分から、せんぐり箱に詰めていこ。→ 焼けた分から、順々に箱に詰めていこう。
77. えんばんと
意味:あいにく、折悪しく。
使う場面:都合が合わないことを伝えるとき。
例文:えんばんと、その日は店を休んでおります。→ あいにく、その日は店を休んでおります。
古風な言い方で、「えんばと」ともいいます。
78. あんじょう
意味:うまく、具合よく。
使う場面:仕事や作業の仕上がりを話すとき。
例文:破れたところ、あんじょう縫うてもろた。→ 破れたところを、うまく縫ってもらった。
79. そーろと
意味:ゆっくりと、そっと。
使う場面:静かに慎重に動くとき。
例文:寝てるし、戸はそーろと閉めてな。→ 寝ているから、戸はそっと閉めてね。
「そろっと」など、表記に揺れがあります。
80. やらこい
意味:柔らかい。
使う場面:食べ物や物の手触りを伝えるとき。
例文:この革、思うてたよりやらこいな。→ この革は、思っていたより柔らかいね。
81. ひやこい
意味:冷たい。
使う場面:水や物に触れた冷たさを話すとき。
例文:井戸の水で冷やしたん、ひやこくておいしいわ。→ 井戸の水で冷やした物は、冷たくておいしいよ。
82. ねぶる
意味:なめる。
使う場面:飴などを口の中でなめるとき。
例文:歩きながら、もろた飴をねぶってた。→ 歩きながら、もらった飴をなめていた。
83. まどす
意味:弁償する。
使う場面:壊したり失くしたりした物の埋め合わせを話すとき。
例文:借りた皿を欠かしてしもたし、まどさせて。→ 借りた皿を欠けさせてしまったから、弁償させて。
昔ながらの言い方です。
84. やどがえ
意味:引っ越し、住まいを移すこと。
使う場面:住居を替える予定を話すとき。
例文:来月やどがえするし、本を整理してるんや。→ 来月引っ越すから、本を整理しているんだ。
「やどがい」ともいう古風な言葉です。
85. おくどさん
意味:かまど。
使う場面:昔の台所や炊事道具の話をするとき。
例文:この家、おくどさんが今も残ってるんやね。→ この家は、かまどが今も残っているんだね。
食べ物・食卓にまつわる京都の言葉15選
86. ぶぶ・おぶう
意味:お茶。
使う場面:お茶をいれたり勧めたりするとき。
例文:ぶぶをいれたし、ひと息つこか。→ お茶をいれたから、ひと息つこうか。
87. にぬき
意味:ゆで卵。
使う場面:食事や弁当の中身について話すとき。
例文:明日の弁当に入れるし、にぬき二つ作っとこ。→ 明日の弁当に入れるから、ゆで卵を二つ作っておこう。
88. むしやしない
意味:小腹を満たす軽い食事や間食。
使う場面:食事までのつなぎに少し食べるとき。
例文:晩ご飯は遅なるし、おにぎりでむしやしないしよ。→ 夕食は遅くなるから、おにぎりで小腹を満たそう。
89. おばんざい
意味:家庭で日常的に作るおかず、惣菜。
使う場面:毎日の食卓の料理を話すとき。
例文:冷蔵庫の野菜で、おばんざいを二品作った。→ 冷蔵庫の野菜で、普段のおかずを二品作った。
90. おかい
意味:お粥。
使う場面:食事の献立について話すとき。
例文:朝は梅干し添えて、おかいにしよか。→ 朝は梅干しを添えて、お粥にしようか。
91. ごんぼ
意味:ごぼう。
使う場面:材料の下ごしらえや買い物のとき。
例文:ごんぼ、細う切って水にさらしといて。→ ごぼうを細く切って、水にさらしておいて。
92. おしたじ
意味:しょうゆ。
使う場面:料理の味付けや食卓で調味料を頼むとき。
例文:仕上げに、おしたじをほんの少し足すんや。→ 仕上げに、しょうゆをほんの少し足すんだ。
女房ことばに由来する昔ながらの呼び名です。
93. おこうこ
意味:たくあん。
使う場面:漬物を切ったり食卓に出したりするとき。
例文:おこうこも切ったし、ご飯よそって。→ たくあんも切ったから、ご飯をよそって。
「こうこ」ともいいます。
94. どぼづけ
意味:ぬか漬け。
使う場面:漬物の漬かり具合を話すとき。
例文:きゅうりのどぼづけ、今朝は浅めに出した。→ きゅうりのぬか漬けを、今朝は浅めに取り出した。
95. おまん
意味:まんじゅう。
使う場面:茶菓子を選んだり勧めたりするとき。
例文:今日のお茶菓子は、栗の入ったおまんや。→ 今日のお茶菓子は、栗の入ったまんじゅうだよ。
昔ながらの呼び名です。
96. おせん
意味:せんべい。
使う場面:おやつや茶菓子について話すとき。
例文:缶の中に、胡麻のおせんが入ってるえ。→ 缶の中に、胡麻のせんべいが入っているよ。
昔ながらの呼び名です。
97. おすもじ
意味:寿司。
使う場面:ちらし寿司などの献立を話すとき。
例文:お祝いの日やし、おすもじに錦糸卵を飾ろ。→ お祝いの日だから、お寿司に錦糸卵を飾ろう。
女房ことばに由来する古風な表現で、「すもじ」ともいいます。
98. まむし
意味:うなぎの蒲焼。また、それを使ったご飯。
使う場面:うなぎ料理の注文や献立の話をするとき。
例文:今日は奮発して、まむしをよばれよか。→ 今日は奮発して、うなぎ料理をいただこうか。
関西の昔ながらの料理の呼び方です。
99. まったり
意味:とろりと丸みがあり、穏やかな口当たり。
使う場面:料理や菓子の味わいを評するとき。
例文:この胡麻豆腐、まったりして口に残るな。→ この胡麻豆腐は、とろりとした穏やかな味わいが口に残るね。
100. よばれる
意味:ごちそうになる、食事をいただく。
使う場面:勧められた料理を受けるとき。
例文:ええ匂いやな。あても少しよばれてええ?→ いい匂いだね。私も少しいただいていい?
まとめ
聞いたことのある言葉や、意外な意味の方言は見つかりましたか?私は、やわらかな挨拶だけでなく、「むしやしない」のように暮らしが浮かぶ京都の言葉も面白いなと思います^^