秋田県の方言には、「めんけ」のようなかわいい言葉や、「しったげ」「んだ」のようによく使う表現があります。「なげる=捨てる」「こえ=疲れた」など、意味を知らないと戸惑う言葉も面白いですね^^
この記事では、秋田の方言100選を意味・使う場面・例文つきで紹介します。「ありがとう」を伝える言葉から難しい方言まで、気になる種類からご覧ください。地域や世代で異なる言い方は、各項目に添えています。
秋田のかわいい方言・親しみのある言葉10選
「かわいい」を表す語と、響きや呼び方に親しみを感じる語を集めました。
1. めんけ(めんこい)
意味:かわいい。愛らしい。
使う場面:動物や小物を見て、心を引かれたとき。
例文:その耳の垂れだ犬、めんけなあ。→ その耳の垂れた犬、かわいいね。
「めんけえ」などとも発音します。別表記は一項目にまとめています。
2. しょし
意味:恥ずかしい。
使う場面:人前で褒められて照れたとき。
例文:みんなの前で名前呼ばれるど、しょしな。→ みんなの前で名前を呼ばれると、恥ずかしいな。
文脈によっては、恐縮する気持ちにも使います。
3. びゃっこ
意味:少し。ちょっと。
使う場面:量を控えめにお願いするとき。
例文:そのジャム、びゃっこ分けで。→ そのジャム、少し分けて。
4. わらし
意味:子ども。
使う場面:子どもの様子を話すとき。
例文:わらしだぢ、庭で遊んでら。→ 子どもたちが庭で遊んでいる。
「わらしっこ」とも言います。
5. どやぐ
意味:友達。仲間。
使う場面:親しくしている相手を紹介するとき。
例文:学生のころのどやぐど、久しぶりに会った。→ 学生のころの友達と、久しぶりに会った。
6. じぇんこ
意味:お金。
使う場面:買い物に使うお金について話すとき。
例文:じぇんこ貯めで、新しい自転車買う。→ お金を貯めて、新しい自転車を買う。
7. ばっち
大館など
意味:きょうだいの末っ子。
使う場面:家族の中で一番下の子を話題にするとき。
例文:うぢのばっちも、春がら中学生だ。→ うちの末っ子も、春から中学生だ。
8. ぬぐだまる
意味:体などが温まる。
使う場面:寒い所から戻って、ほっとしたとき。
例文:湯さ入ったら、足までぬぐだまった。→ お湯に入ったら、足まで温まった。
9. ねふて
意味:眠い。
使う場面:眠気を感じていることを伝えるとき。
例文:映画まだ途中だども、ねふてぐなった。→ 映画はまだ途中だけれど、眠くなった。
10. おもしぇ
意味:面白い。楽しい。
使う場面:話や遊びを楽しんでいるとき。
例文:この写真、おもしぇ顔に写ってらな。→ この写真、面白い顔に写っているね。
秋田の挨拶・ありがとうを伝える方言10選
感謝をそのまま伝える「ありがど」と、恐縮も込める「しがだね」。相手に何を伝えたいかで、言葉の選び方が変わります。
11. ありがど
意味:ありがとう。
使う場面:助けてもらったお礼を伝えるとき。
例文:駅まで迎えに来てけで、ありがど。→ 駅まで迎えに来てくれて、ありがとう。
「ありがとう」が濁って聞こえる言い方です。
12. しがだね(しかだね)
県南など
意味:申し訳ない。恐縮する。
使う場面:手間をかけてもらい、感謝と恐縮を伝えるとき。
例文:こんなに届けでもらって、しがだねな。→ こんなに届けてもらって、申し訳ないね、ありがとう。
単純な「ありがとう」との置き換えではなく、相手への恐縮が含まれます。地域や場面により「かわいそう」の意味もあります。
13. なんも
意味:気にしないで。どういたしまして。
使う場面:お礼や謝罪に、気にしなくてよいと返すとき。
例文:「手間かげだね」「なんも、帰り道だったがら」。→ 「手間をかけたね」「気にしないで、帰り道だったから」。
14. おばんだす
能代など
意味:こんばんは。
使う場面:夕方から夜に、人に会ったとき。
例文:おばんだす。今日も遅ぐまでご苦労さんだす。→ こんばんは。今日も遅くまでご苦労さまです。
「おばんです」とも言います。
15. おんであれ
秋田の歓迎表現
意味:いらっしゃい。来てください。
使う場面:訪ねて来る人を迎えたり、誘ったりするとき。
例文:今度は家族も連れで、おんであれ。→ 今度は家族も連れて、いらしてください。
16. へば(せば)
意味:それでは。それなら。
使う場面:会話を切り替えたり、別れを告げたりするとき。
例文:へば、続ぎは明日話すべ。→ それでは、続きは明日話そう。
「へばな」「へば、まんつ」は別れの挨拶にもなります。
17. まめ
秋田各地・年配の会話など
意味:元気。健康でいること。
使う場面:久しぶりに会う人の近況を尋ねるとき。
例文:しばらぐだな。まめでらが?→ 久しぶりだね。元気でいる?
18. ぶじょほ
秋田各地・昔ながらの言い方
意味:失礼。行き届かないこと。
使う場面:失礼したことを詫びるとき。
例文:返事遅ぐなって、ぶじょほしたす。→ 返事が遅くなって、失礼しました。
「ぶちょほ」とも。「不調法」に通じる言葉です。
19. け
意味:食べて。食べなさい。
使う場面:親しい相手に食べ物を勧めるとき。
例文:焼ぎたてだよ。この端っこ、け。→ 焼きたてだよ。この端のところを食べて。
同じ「け」でも、文脈によって「来い」「かゆい」などの意味になります。
20. んだ
意味:そうだ。そうだね。
使う場面:相手の話に同意するとき。
例文:「明日は休みだよな」「んだ、店も休みだ」。→ 「明日は休みだよね」「そうだよ、店も休みだ」。
「んだんだ」は同意を重ねる言い方です。
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21. しったげ
意味:とても。すごく。
使う場面:程度の大きさを伝えるとき。
例文:今日の夕焼げ、しったげ赤いな。→ 今日の夕焼け、すごく赤いね。
22. じっぱり
意味:たくさん。いっぱい。
使う場面:物の多さを話すとき。
例文:畑で豆、じっぱり採れだ。→ 畑で豆がたくさん採れた。
23. なげる
意味:捨てる。
使う場面:不要になった物を処分するとき。
例文:破れだ袋だば、もうなげでいいよ。→ 破れた袋なら、もう捨てていいよ。
24. ちょす
意味:触る。いじる。
使う場面:物に手を触れることを話すとき。
例文:乾ぐまで、その絵ちょさねで。→ 乾くまで、その絵に触らないで。
25. かだる
意味:仲間に入る。加わる。
使う場面:遊びや集まりに参加するとき。
例文:次の試合、私もかでで。→ 次の試合、私も仲間に入れて。
例文の「かでで」は「加えて」の形です。
26. ねまる
意味:座る。
使う場面:相手に腰を下ろしてもらうとき。
例文:荷物置いで、こっちさねまれ。→ 荷物を置いて、こちらに座って。
27. ながまる
県南など
意味:横になる。寝転ぶ。
使う場面:体を横たえて休むとき。
例文:昼飯のあど、びゃっこながまる。→ 昼ご飯のあと、少し横になる。
「座る」の「ねまる」とは分けて使います。
28. こしゃる
意味:作る。
使う場面:食事や手作りの物を用意するとき。
例文:残った布で、小さい袋こしゃった。→ 残った布で、小さい袋を作った。
29. ける
意味:あげる。くれる。
使う場面:物を相手に渡すとき。
例文:この切手、一枚けるよ。→ この切手、一枚あげるよ。
30. おべる
意味:知る。覚える。
使う場面:名前や方法を知っているか尋ねるとき。
例文:あの花の名前、おべでら?→ あの花の名前、知っている?
31. おがる
意味:育つ。大きくなる。
使う場面:植物や子どもの成長を話すとき。
例文:窓辺の苗、ずいぶんおがったな。→ 窓辺の苗、ずいぶん大きくなったね。
32. たなぐ
県南など
意味:手に持つ。持ち上げて運ぶ。
使う場面:物を持って移動するとき。
例文:そっちの箱たないで、車まで来て。→ そちらの箱を持って、車まで来て。
「たがぐ」などの形もあります。
33. たねる
意味:探す。
使う場面:見つからない物を探すとき。
例文:眼鏡たねでだら、頭さあった。→ 眼鏡を探していたら、頭に載っていた。
34. かます
大館など
意味:かき混ぜる。
使う場面:鍋や器の中身を混ぜるとき。
例文:底さ沈んでらがら、よぐかまして。→ 底に沈んでいるから、よくかき混ぜて。
35. はがえぐ
意味:はかどる。
使う場面:作業が順調に進んでいるとき。
例文:二人でやるど、片付げもはがえぐ。→ 二人でやると、片付けもはかどる。
36. かっちゃぐ
意味:引っかく。
使う場面:爪などで傷がついたことを話すとき。
例文:枝で手の甲かっちゃいだ。→ 枝で手の甲を引っかいた。
37. こえ
意味:疲れた。体がだるい。
使う場面:仕事や運動の疲れを伝えるとき。
例文:坂道ずっと歩いだがら、こえなあ。→ 坂道をずっと歩いたから、疲れたなあ。
「こええ」「こうぇぁ」などとも。怖いという意味ではありません。
38. ごしゃぐ
意味:怒る。叱る。
使う場面:叱られたことや怒っている様子を話すとき。
例文:約束忘れで、ごしゃがれだ。→ 約束を忘れて、叱られた。
39. どでんする
意味:びっくりする。
使う場面:突然の出来事に驚いたとき。
例文:空の箱だと思ったら猫いて、どでんした。→ 空の箱だと思ったら猫がいて、びっくりした。
40. あんべ
意味:具合。調子。
使う場面:体や物の状態を確かめるとき。
例文:昨日より、体のあんべいいが?→ 昨日より、体の具合はいい?
「いいあんべ」なら、ちょうどよい具合という意味にもなります。
41. さび
意味:寒い。
使う場面:気温の低さを話すとき。
例文:風出できて、急にさびぐなった。→ 風が出てきて、急に寒くなった。
42. しゃっけ(ひゃっけ)
意味:冷たい。
使う場面:水や物に触れた感覚を伝えるとき。
例文:井戸の水、夏でもしゃっけな。→ 井戸の水は、夏でも冷たいね。
「はっこえ」などの形もあり、ここでは同じ項目にまとめています。
43. ぬぎ
意味:暖かい。暑い。
使う場面:部屋や天気の暖かさを話すとき。
例文:日が入る窓際は、ぬぎな。→ 日が入る窓際は、暖かいね。
44. やばち
意味:濡れて不快だ。湿っぽい。
使う場面:服や靴が濡れたとき。
例文:雪入って、靴下やばちぐなった。→ 雪が入って、靴下が濡れて気持ち悪くなった。
45. はらちえ
意味:お腹いっぱいだ。
使う場面:食事を十分食べたとき。
例文:おかわりしたがら、もうはらちえ。→ おかわりしたから、もうお腹いっぱい。
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46. がっこ
意味:漬物。
使う場面:食卓で漬物を出すとき。
例文:小皿さ、きゅうりのがっこ出して。→ 小皿に、きゅうりの漬物を出して。
「いぶりがっこ」は燻してから漬けたもの。「がっこ」自体は漬物を指します。
47. ぼだっこ
意味:塩鮭。塩鮭の切り身。
使う場面:ご飯のおかずについて話すとき。
例文:弁当に、焼いだぼだっこ入れだ。→ お弁当に、焼いた塩鮭を入れた。
とくに塩気の強い塩鮭を指して親しまれる呼び名です。
48. しぇっこ
意味:おかず。
使う場面:ご飯と一緒に食べる物を話すとき。
例文:今日のしぇっこは、魚ど煮物だ。→ 今日のおかずは、魚と煮物だ。
「しゃっこ」「しぇぁっこ」などとも。
49. おづげ
意味:味噌汁。
使う場面:食事の汁物を用意するとき。
例文:おづげさ、ねぎも入れよう。→ 味噌汁に、ねぎも入れよう。
「おづげっこ」とも言います。
50. きみ
大館など
意味:とうもろこし。
使う場面:夏の野菜を話題にするとき。
例文:きみ茹でだがら、皿持って来て。→ とうもろこしを茹でたから、お皿を持ってきて。
県南では「とっきみ」などとも呼びます。
51. ばっけ
意味:ふきのとう。
使う場面:春の山菜を見つけたとき。
例文:雪消えだどごさ、ばっけ出でだ。→ 雪が消えた所に、ふきのとうが出ていた。
52. まめのご
横手・増田などの昔ながらの呼び名
意味:きなこ。
使う場面:餅などにきなこを添えるとき。
例文:餅さ、まめのごかげで食べる。→ お餅に、きなこをかけて食べる。
53. はやす
意味:野菜などを切る。
使う場面:料理の下ごしらえをするとき。
例文:鍋に入れる大根、薄ぐはやして。→ 鍋に入れる大根を、薄く切って。
54. うるがす
意味:水などに浸しておく。
使う場面:豆や食器を水につけるとき。
例文:乾いだ豆は、夜のうぢにうるがしておぐ。→ 乾いた豆は、夜のうちに水に浸しておく。
「うるかす」とも言います。
55. あめる
意味:食べ物が傷む。腐る。
使う場面:食べ物の状態を確かめるとき。
例文:この煮物、あめでねが?→ この煮物、傷んでいない?
56. みんじゃ
大仙など・昔ながらの呼び名
意味:台所。
使う場面:調理する場所や物の置き場所を伝えるとき。
例文:ざるだば、みんじゃに置いだよ。→ ざるなら、台所に置いたよ。
57. え
意味:家。
使う場面:帰る場所や自宅のことを話すとき。
例文:忘れ物したがら、一回えさ戻る。→ 忘れ物をしたから、一度家に戻る。
58. あさま
意味:朝。
使う場面:朝の予定や出来事を話すとき。
例文:あさま、窓開げだら鳥がいだ。→ 朝、窓を開けたら鳥がいた。
59. ばんげ
意味:夕方。夜。
使う場面:日の暮れるころ以降の予定を話すとき。
例文:ばんげになったら、電話する。→ 夜になったら、電話する。
時間の範囲は地域や文脈で変わります。
60. おどでな
意味:おととい。
使う場面:二日前の出来事を話すとき。
例文:おどでな借りだ本、もう読んだ。→ おととい借りた本は、もう読んだ。
61. しが
意味:氷。
使う場面:池や水たまりの凍った様子を話すとき。
例文:バケツの水さ、しが張ってら。→ バケツの水に、氷が張っている。
地域によっては、つららも「しが」と呼びます。
62. たろんぺ
意味:つらら。
使う場面:軒先の氷について話すとき。
例文:屋根の下さ、長いたろんぺ下がってら。→ 屋根の下に、長いつららが下がっている。
63. しっぱね
意味:歩いたときなどにはねる泥水。
使う場面:雨の日の服の汚れを話すとき。
例文:ズボンの後ろさ、しっぱね上がった。→ ズボンの後ろに、泥水がはねた。
64. かまり
大館など
意味:におい。香り。
使う場面:食べ物などの香りを感じたとき。
例文:玄関まで、パンのいいかまりする。→ 玄関まで、パンのいい香りがする。
よい香りにも、嫌なにおいにも使います。
65. はだげる
大館など
意味:片付ける。取り除く。
使う場面:邪魔な物や積もった雪を除けるとき。
例文:戸の前の雪、はだげでおいだ。→ 戸の前の雪を、取り除いておいた。
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66. まなぐ
意味:目。
使う場面:目の様子や視線を話すとき。
例文:その人形、まなぐが丸いな。→ その人形、目が丸いね。
67. なづぎ(なじぎ)
横手など
意味:額。おでこ。
使う場面:額についた物や汗について話すとき。
例文:なづぎさ、葉っぱついでるよ。→ おでこに、葉っぱがついているよ。
68. このげ
横手など・昔ながらの呼び名
意味:眉毛。
使う場面:顔や眉の様子を話すとき。
例文:写真だど、このげが濃ぐ見えるな。→ 写真だと、眉毛が濃く見えるね。
69. ほたぼ
横手など
意味:頬。ほっぺた。
使う場面:顔の一部分を指すとき。
例文:ほたぼさ、ご飯粒ついでら。→ ほっぺたに、ご飯粒がついている。
70. おどげぁ
横手など・昔ながらの呼び名
意味:あご。
使う場面:あごの位置や様子を話すとき。
例文:おどげぁさ、白い絵の具ついだ。→ あごに、白い絵の具がついた。
71. くろこぼし
横手など・昔ながらの呼び名
意味:くるぶし。
使う場面:足首の周りを指すとき。
例文:この靴下、くろこぼしまでしかねな。→ この靴下、くるぶしまでしかないね。
72. みみたんぽ
横手・増田など
意味:耳たぶ。
使う場面:耳の下の柔らかい部分を指すとき。
例文:寒ぐで、みみたんぽまで赤ぐなった。→ 寒くて、耳たぶまで赤くなった。
73. もぞ(もんぞ)
横手など
意味:寝言。たわごと。
使う場面:眠っている人が話したことを伝えるとき。
例文:昨日、夢の中でもぞこいでだよ。→ 昨日、夢の中で寝言を言っていたよ。
「もぞこぐ」は、筋の通らないことを言う意味にもなります。
74. とぜねぁ
横手・仙北など県南
意味:寂しい。退屈だ。
使う場面:人がいなくなり、手持ちぶさたに感じるとき。
例文:孫帰ったあどは、とぜねぁな。→ 孫が帰ったあとは、寂しいね。
「とじぇね」「とぜねえ」などとも。
75. うだで
仙北・雄勝など、地域差のある表現
意味:嫌だ。悲惨だ。嘆かわしい。
使う場面:気の進まないことや、つらい状態を話すとき。
例文:せっかぐの畑が荒れで、うだでな。→ せっかくの畑が荒れて、嘆かわしいね。
「すごい」など程度を強める使い方もあり、文脈で意味が変わります。
76. じょさね
意味:簡単だ。たやすい。
使う場面:思ったより手間がかからないとき。
例文:この留め具だば、片手でもじょさね。→ この留め具なら、片手でも簡単だ。
「ぞさね」とも言います。
77. いだまし
意味:もったいない。惜しい。
使う場面:まだ使える物を惜しむとき。
例文:一回しか着てね服、なげるのいだまし。→ 一度しか着ていない服を、捨てるのはもったいない。
「えだまし」などとも発音します。
78. しねぁ
県南など
意味:弾力や筋があり、噛み切りにくい。
使う場面:肉などの歯応えを話すとき。
例文:この肉、しねぁがら小さぐ切ろう。→ この肉は噛み切りにくいから、小さく切ろう。
単に硬いというより、粘りやしなやかさのある硬さを表します。
79. まがす
意味:こぼす。ひっくり返す。
使う場面:器の中身がこぼれたとき。
例文:袖ひっかげで、コップの水まがした。→ 袖を引っかけて、コップの水をこぼした。
80. ばぐる
意味:交換する。取り替える。
使う場面:持っている物を互いに取り替えるとき。
例文:その色、私のどばぐらね?→ その色、私のと交換しない?
81. こごまる
横手・増田など
意味:しゃがむ。
使う場面:姿勢を低くするとき。
例文:棚の下見るのに、こごまった。→ 棚の下を見るために、しゃがんだ。
82. のかがる
県南など
意味:寄りかかる。
使う場面:壁や背もたれに体を預けるとき。
例文:その戸、開ぐがらのかがらねで。→ その戸は開くから、寄りかからないで。
83. よばる
意味:呼ぶ。招く。
使う場面:人を呼んだり、家へ招待したりするとき。
例文:休みの日に、どやぐよばって飯食う。→ 休みの日に、友達を招いてご飯を食べる。
84. しける
横手・増田などの言い方
意味:手伝う。
使う場面:相手の作業に手を貸すとき。
例文:箱運ぶの、私もしけるよ。→ 箱を運ぶのを、私も手伝うよ。
85. までに
県南など
意味:丁寧に。念入りに。
使う場面:仕事の仕上げ方を話すとき。
例文:角のどごまで、までに磨いだ。→ 角のところまで、丁寧に磨いた。
期限を表す「明日までに」とは別の使い方です。
86. おわりはじもの
横手・増田など・昔ながらの言葉
意味:旬の終わりに採れる野菜や果物。
使う場面:季節の最後の収穫物を話すとき。
例文:このきゅうり、おわりはじものだ。→ このきゅうりは、旬の終わりの収穫物だ。
87. めっこめし
県南など
意味:十分に炊けず、芯が残ったご飯。
使う場面:ご飯の炊き上がりを話すとき。
例文:水少ねがったのが、めっこめしになった。→ 水が少なかったのか、芯の残ったご飯になった。
88. たましえれ
横手・増田などの昔ながらの言葉
意味:新しい物を初めて使うこと。
使う場面:道具などの使い始めを話すとき。
例文:新しい鍋、今日たましえれする。→ 新しい鍋を、今日初めて使う。
89. はかはかす
意味:はらはらする。どきどきする。
使う場面:結果が気になって落ち着かないとき。
例文:最後の一球見で、はかはかした。→ 最後の一球を見て、どきどきした。
「はっかはっかする」とも言います。
90. えふりこぎ
意味:見栄を張る人。格好をつける人。
使う場面:無理に格好をつけた振る舞いを話すとき。
例文:読めね本並べで、えふりこぎしてだ。→ 読めない本を並べて、格好をつけていた。
相手に向けると、からかいや非難になる言葉です。
秋田弁の語尾・会話の言い回し10選
91. 〜っこ
意味:名詞に添えて、親しみなどを表す形。
使う場面:身近な物を親しみを込めて呼ぶとき。
例文:庭の花っこ、咲いだよ。→ 庭のお花が咲いたよ。
「犬っこ」「茶っこ」など。付けた語を別々に数えることはしていません。
92. 〜さ
意味:〜に。〜へ。
使う場面:場所や向かう先を伝えるとき。
例文:明日は港さ行ぐ。→ 明日は港へ行く。
93. 〜だば
意味:〜なら。〜は。
使う場面:話題を取り上げたり、条件を示したりするとき。
例文:午後だば、時間あるよ。→ 午後なら、時間があるよ。
94. 〜ども
意味:〜けれど。〜ても。
使う場面:前の話と異なることを続けるとき。
例文:小さいども、丈夫なかばんだ。→ 小さいけれど、丈夫なかばんだ。
95. 〜べ
意味:〜だろう。〜しよう。
使う場面:予想したり、相手を誘ったりするとき。
例文:明日は早いがら、そろそろ帰るべ。→ 明日は早いから、そろそろ帰ろう。
同意を求める「〜だべ?」にも使います。
96. 〜だす
秋田市・能代など
意味:〜です。
使う場面:少し丁寧に説明するとき。
例文:私の席だば、窓側だす。→ 私の席は、窓側です。
県内でも丁寧な言い方は異なり、県南には「〜んし」などの形があります。
97. 〜たんせ
横手など県南
意味:〜してください。
使う場面:相手に丁寧に何かを勧めるとき。
例文:焼げだ餅、あがってたんせ。→ 焼けたお餅を、召し上がってください。
「のんでたんせ」などでも使います。例文の「あがる」は食べることを丁寧に言う形です。
98. 〜ねばね
意味:〜しなければならない。
使う場面:必要な用事を話すとき。
例文:閉まる前に、荷物出さねばね。→ 閉まる前に、荷物を出さなければならない。
99. 〜してら
意味:〜している。
使う場面:今続いている動作を伝えるとき。
例文:弟は二階で勉強してら。→ 弟は二階で勉強している。
「〜してらった」は「〜していた」に当たります。
100. 〜ねぁ
意味:〜ない。
使う場面:否定したり、できないことを伝えたりするとき。
例文:今日は車使わねぁ。→ 今日は車を使わない。
「ね」「ねえ」とも表記されます。発音は地域や話し手で異なります。
まとめ
耳にしたことのある秋田弁や、初めて意味が分かった言葉はありましたか?「びゃっこ」の柔らかい響きも、「まめでらが?」と気にかけてくれる挨拶もいいですね。私は、暮らしの場面が浮かんでくる秋田の言葉に親しみを感じます^^