青森県の方言には、「めごい」のようなかわいい言葉や、「ごんぼほる」「じゃんぼ」といった面白い言葉がたくさんあります。「け」「わ」など、短くても意味を知らないと難しい表現もありますよね。
挨拶や「ありがとう」の伝え方、よく使う言葉から語尾まで100選を、意味・使う場面・例文付きで紹介します。津軽を中心に、南部・下北の言い方も掲載しています。
言葉から探す(50音順)
- あずましい
- あどはだり
- あめる
- あんべ
- いずい
- いだわしい
- うるがす
- えふりこぎ
- おがる
- おはよごす
- おばんです
- おべだふり
- おぼこ
- おもへ
- おんでやんせ
- かさまい
- かしがる
- かだる
- かちゃくちゃね
- かっちゃぐ
- かに
- かます
- かまり
- からぽねやみ
- きまげる
- きみ
- け
- けっぱる
- けやぐ
- こいへ
- こへる
- こわい(こえ)
- ごんぼほる
- 〜さ
- さがしい
- じぇんこ
- しかへる
- しがま
- しげね
- しばれる
- しゃっこい
- じゃわめぐ
- じゃんぼ
- しょし
- じょっぱり
- たなぐ
- 〜だびょん
- たまな
- たんげ
- たんぱら
- ちゃかし
- ちょす
- つかしい
- でご
- どってん
- とろける
- な・おめ
- なげる
- なして
- なもなも
- なんば
- なんぼ
- にかむ
- ぬぐだまる
- ねっぱる
- ねぷて
- ねまる
- のれそれ
- は
- はがいぐ
- ばぐる
- ばっけ
- 〜ばって
- ばやめぐ
- 〜はんで・〜だすけ・〜だして
- へずね
- へば
- まいね
- まがす
- まがなる
- まっこ
- までに
- まま
- むつい
- め
- めぐせ
- めごい
- めやぐだ
- めらし
- もつけ
- やっこい
- ゆっこ
- ゆるぐね
- よばる
- わ・わい
- わいは
- わがね
- わらし
- わんつか
- んだ
青森の挨拶・ありがとうを伝える方言10選
1. めやぐだ
地域:津軽
意味:ありがとう。申し訳ないほどありがたい、という気持ち。
使う場面:手間をかけてもらった相手に、お礼を伝えるとき。
例文:駅まで送ってもらって、めやぐだじゃ。→ 駅まで送ってもらって、本当にありがとう。
「迷惑」に由来し、感謝と恐縮が重なる言い方です。親しい間柄や年配の人の会話で聞かれます。
2. おはよごす
地域:津軽
意味:おはようございます。
使う場面:朝、近所の人や顔見知りに挨拶するとき。
例文:おはよごす。今日は早いですね。→ おはようございます。今日は早いですね。
3. おばんです
地域:青森県内・東北各地など
意味:こんばんは。
使う場面:日が暮れてから人に会ったとき。
例文:おばんです。今、帰りですか。→ こんばんは。今、帰りですか。
青森だけの言葉ではなく、東北のほかの県でも使われます。
4. へば
地域:津軽・南部・下北
意味:それでは、それなら。別れ際には「じゃあね」。
使う場面:会話を終えたり、次の予定を決めたりするとき。
例文:へば、明日の朝、迎えに行くね。→ それじゃあ、明日の朝、迎えに行くね。
「せば」ともいいます。
5. こいへ
地域:津軽
意味:おいで、来て。
使う場面:親しい人を自宅や催しに誘うとき。
例文:日曜日、うちさこいへ。→ 日曜日、うちにおいで。
6. おんでやんせ
地域:南部・八戸周辺
意味:いらっしゃい、おいでください。
使う場面:お客さんを歓迎したり、訪問を呼びかけたりするとき。
例文:近くに来たら、おんでやんせ。→ 近くに来たら、おいでください。
7. かさまい
地域:下北
意味:お越しください、いらっしゃい。
使う場面:下北へ来てほしい気持ちや歓迎を伝えるとき。
例文:今度は家族で、かさまい。→ 今度は家族で、お越しください。
「来さまい」と書かれることもあります。
8. かに
地域:津軽
意味:ごめん、ごめんなさい。
使う場面:身近な相手に謝るとき。
例文:かに、借りた傘、車に忘れた。→ ごめん、借りた傘を車に忘れた。
9. なもなも
地域:津軽
意味:いえいえ、どういたしまして。
使う場面:お礼や恐縮の言葉に、気にしなくていいと返すとき。
例文:なもなも、ちょうど買い物に行くところだったから。→ いえいえ、ちょうど買い物に行くところだったから。
お礼への返答のほか、相手の言葉をやわらかく否定する場面でも使います。
10. けっぱる
地域:津軽・南部・下北
意味:頑張る、力を尽くす。
使う場面:試合や仕事に向かう人を励ますとき。
例文:決勝まで来たんだ。最後までけっぱれ!→ 決勝まで来たんだ。最後まで頑張れ!
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「かわいい」を表す言葉と、響きに親しみのある言葉を集めました。
11. めごい
地域:津軽など
意味:かわいい、愛らしい。
使う場面:子どもや動物などを、いとおしく感じたとき。
例文:眠ってる子猫、めごいなあ。→ 眠っている子猫、かわいいなあ。
「めんこい」「めんごい」など、地域による言い方もあります。
12. けやぐ
地域:津軽
意味:友達、仲のよい仲間。
使う場面:一緒に過ごす友人のことを話すとき。
例文:休みになったら、けやぐと釣りに行く。→ 休みになったら、友達と釣りに行く。
13. あずましい
地域:津軽など
意味:居心地がよい、落ち着く。
使う場面:気兼ねなくゆっくりできる場所や時間について話すとき。
例文:この窓際の席、あずましいな。→ この窓際の席、落ち着くな。
14. わらし
地域:津軽・南部など、東北各地
意味:子ども。
使う場面:子どもたちの様子を話すとき。
例文:わらし達、庭で雪だるま作ってる。→ 子どもたちが庭で雪だるまを作っている。
15. おぼこ
地域:津軽
意味:赤ちゃん、幼い子ども。
使う場面:小さな子を見守ったり、家族で話題にしたりするとき。
例文:おぼこが寝たから、少し静かにしよう。→ 赤ちゃんが寝たから、少し静かにしよう。
16. ゆっこ
地域:津軽など
意味:お湯、お風呂。
使う場面:入浴を誘ったり、お湯の様子を話したりするとき。
例文:冷えたね。ゆっこに入ろう。→ 冷えたね。お風呂に入ろう。
17. めらし
地域:津軽・昔ながらの言葉
意味:娘、若い女性。
使う場面:昔ながらの言い方で、若い女性のことを話すとき。
例文:隣のめらし、春から東京で働くんだって。→ 隣の家の娘さん、春から東京で働くんだって。
18. つかしい
地域:津軽
意味:親しい、気心が知れている。
使う場面:長く付き合いのある人との関係を説明するとき。
例文:あの人とは、昔からつかしいんだ。→ あの人とは、昔から親しいんだ。
19. さがしい
地域:津軽
意味:賢い、利口だ。おとなしい。
使う場面:子どもの利発さや、落ち着いている様子を話すとき。
例文:一度見ただけで覚えたの? さがしいなあ。→ 一度見ただけで覚えたの? 賢いなあ。
20. ぬぐだまる
地域:津軽
意味:体が温まる。
使う場面:暖房やお風呂などで、冷えた体が温まるとき。
例文:ストーブのそばで、やっとぬぐだまった。→ ストーブのそばで、やっと体が温まった。
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21. もつけ
地域:津軽
意味:お調子者、はしゃぎ好きの人。
使う場面:場を盛り上げる人や、調子に乗る人について話すとき。
例文:兄はもつけで、集合写真でも変な顔をする。→ 兄はお調子者で、集合写真でも変な顔をする。
親しみを込める場合も、からかう場合もあります。
22. じょっぱり
地域:津軽
意味:頑固者、意地っ張り。
使う場面:一度決めると意見を変えない人について話すとき。
例文:じょっぱりだから、納得するまで自分で調べる。→ 頑固だから、納得するまで自分で調べる。
23. ごんぼほる
地域:津軽
意味:駄々をこねる、意地を張る。
使う場面:思いどおりにならず、すねたり抵抗したりするとき。
例文:帰りたくないって、ごんぼほってる。→ 帰りたくないと言って、駄々をこねている。
24. えふりこぎ
地域:津軽
意味:格好つけ、見えっ張り。
使う場面:人によく見られようとする様子を話すとき。
例文:寒いのに上着を着ないなんて、えふりこぎだな。→ 寒いのに上着を着ないなんて、格好つけだな。
相手を茶化す響きがある言葉です。
25. ちゃかし
地域:津軽
意味:そそっかしい人、落ち着きのない人。
使う場面:慌てて失敗した人や、自分のうっかりを話すとき。
例文:財布を持たずに店に来るなんて、わもちゃかしだ。→ 財布を持たずに店に来るなんて、私もそそっかしい。
26. かちゃくちゃね
地域:津軽
意味:ごちゃごちゃしている。気持ちが落ち着かず、いらいらする。
使う場面:散らかった場所や、考えがまとまらない状態を表すとき。
例文:いっぺんに話されると、かちゃくちゃね。→ いっぺんに話されると、頭がごちゃごちゃする。
物の散らかりにも、気分の混乱にも使います。
27. わいは
地域:津軽
意味:あらまあ、うわあ。
使う場面:思いがけない出来事に驚いたとき。
例文:わいは、もうこんな時間!→ あらまあ、もうこんな時間!
28. どってん
地域:津軽
意味:びっくり。驚いた様子。
使う場面:急な音や予想外の知らせに驚いたとき。
例文:急に名前を呼ばれて、どってんした。→ 急に名前を呼ばれて、びっくりした。
29. おべだふり
地域:津軽・南部・下北
意味:知ったかぶり。
使う場面:知らないのに知っているように話すことを指すとき。
例文:おべだふりしないで、分からないところは聞こう。→ 知ったかぶりしないで、分からないところは聞こう。
30. からぽねやみ
地域:津軽
意味:怠け者、面倒がって動かない人。
使う場面:仕事や手伝いを避ける様子を話すとき。
例文:今日はからぽねやみで、洗濯を明日に延ばした。→ 今日は怠け者で、洗濯を明日に延ばした。
31. たんぱら
地域:津軽
意味:短気、気が短い人。
使う場面:待てずに怒るなど、せっかちな気性を話すとき。
例文:父はたんぱらで、返事を待たずにまた電話する。→ 父は気が短くて、返事を待たずにまた電話する。
32. じゃわめぐ
地域:津軽
意味:心がざわつく、わくわくする。寒気がする。
使う場面:祭りへの高揚感や、ぞくぞくする感覚を表すとき。
例文:ねぷたの太鼓が聞こえると、胸がじゃわめぐ。→ ねぷたの太鼓が聞こえると、胸がわくわくする。
楽しい気持ちに限らず、寒気などにも使う言葉です。
33. おもへ
地域:津軽
意味:面白い、楽しい。
使う場面:話や出来事を面白いと感じたとき。
例文:じいちゃんの釣りの話、おもへな。→ おじいちゃんの釣りの話、面白いな。
34. まっこ
地域:津軽
意味:お年玉。
使う場面:お正月にもらうお金のことを話すとき。
例文:まっこをためて、新しい自転車を買いたい。→ お年玉をためて、新しい自転車を買いたい。
35. じゃんぼ
地域:津軽
意味:髪の毛。
使う場面:髪が伸びたことや、散髪の話をするとき。
例文:父さん、じゃんぼ伸びたね。→ お父さん、髪が伸びたね。
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36. ねまる
地域:津軽・南部・下北
意味:座る。
使う場面:腰を下ろして休んだり、相手に席を勧めたりするとき。
例文:そこの椅子さねまって、靴ひも結ぼう。→ そこの椅子に座って、靴ひもを結ぼう。
37. なげる
地域:津軽・南部・下北
意味:捨てる。
使う場面:ごみや不要になった物を処分するとき。
例文:この紙袋、まだ使うからなげないで。→ この紙袋はまだ使うから、捨てないで。
38. たなぐ
地域:津軽・南部・下北
意味:持つ、持ち上げる。
使う場面:荷物などを手に持ったり、運んだりするとき。
例文:重い方の箱は、わがたなぐ。→ 重い方の箱は、私が持つ。
39. かだる
地域:津軽・下北、南部では「かでる」など
意味:仲間に入る、加わる。
使う場面:遊びや集まりに参加するとき。
例文:次の試合、わもかだっていい?→ 次の試合、私も加わっていい?
40. ちょす
地域:津軽など
意味:触る、いじる。
使う場面:物に手を触れたり、機械などをいじったりするとき。
例文:乾くまで、その絵ちょさないで。→ 乾くまで、その絵を触らないで。
41. しかへる
地域:津軽
意味:教える、知らせる。
使う場面:道順や方法を相手に伝えるとき。
例文:バスの乗り場、しかへて。→ バスの乗り場を教えて。
42. こへる
地域:津軽
意味:作る。
使う場面:料理や手作りの物について話すとき。
例文:日曜日に、本棚をこへる。→ 日曜日に、本棚を作る。
43. おがる
地域:津軽など
意味:育つ、大きくなる。
使う場面:子どもや植物の成長について話すとき。
例文:庭のひまわり、ずいぶんおがったな。→ 庭のひまわり、ずいぶん大きくなったな。
44. かしがる
地域:津軽など
意味:傾く。
使う場面:物が斜めになっている状態を表すとき。
例文:壁の時計、少しかしがってる。→ 壁の時計が少し傾いている。
45. かっちゃぐ
地域:津軽など、南部では「かっちゃく」など
意味:引っかく。
使う場面:爪などで物や皮膚をひっかくとき。
例文:猫に手をかっちゃがれた。→ 猫に手を引っかかれた。
46. まがす
地域:津軽
意味:こぼす。
使う場面:飲み物や汁を容器の外にこぼすとき。
例文:お茶まがしたから、布巾取って。→ お茶をこぼしたから、布巾を取って。
47. ばぐる
地域:津軽
意味:交換する、取り替える。
使う場面:持ち物や担当を相手と交換するとき。
例文:そのカードと、こればぐらない?→ そのカードと、これを交換しない?
48. まがなる
地域:津軽
意味:支度が整う、準備ができる。
使う場面:着替えや外出の準備ができたか話すとき。
例文:まがなったら、玄関に来て。→ 準備ができたら、玄関に来て。
49. までに
地域:津軽
意味:丁寧に、念入りに。
使う場面:手を抜かず、きちんと作業することを表すとき。
例文:角のところまで、までに拭いてくれた。→ 角のところまで、丁寧に拭いてくれた。
「何時までに」という期限の意味とは別です。
50. はがいぐ
地域:津軽
意味:はかどる、順調に進む。
使う場面:仕事や片付けの進み具合を話すとき。
例文:二人でやると、仕事がはがいぐな。→ 二人でやると、仕事がはかどるな。
51. とろける
地域:津軽・昔ながらの言葉
意味:片付ける、しまう。
使う場面:使った物を元の場所へ戻すとき。
例文:使った道具、とろけてから帰ろう。→ 使った道具を片付けてから帰ろう。
ここでは「溶けて柔らかくなる」という意味ではありません。
52. よばる
地域:津軽
意味:呼ぶ、呼びかける。
使う場面:離れた場所にいる人に声をかけるとき。
例文:外にいる父さん、よばってきて。→ 外にいるお父さんを呼んできて。
53. のれそれ
地域:津軽
意味:精いっぱい、一生懸命に。
使う場面:力を出し切って働いたり、取り組んだりするとき。
例文:朝からのれそれ働いて、畑を片付けた。→ 朝から一生懸命に働いて、畑を片付けた。
54. わんつか
地域:津軽・南部・下北
意味:少し、わずか。
使う場面:量や時間が少ないことを伝えるとき。
例文:出発まで、まだわんつか時間がある。→ 出発まで、まだ少し時間がある。
55. たんげ
地域:津軽
意味:とても、ずいぶん。たくさん。
使う場面:程度の強さや量の多さを表すとき。
例文:今日はたんげ歩いたな。→ 今日はずいぶん歩いたな。
食べ物・味・料理を表す青森の方言15選
56. め
地域:津軽
意味:おいしい。
使う場面:食べ物を味わって感想を伝えるとき。
例文:焼きたての魚、めなあ。→ 焼きたての魚、おいしいなあ。
57. まま
地域:津軽など
意味:ご飯、食事。
使う場面:食事の用意や、食べる時間の話をするとき。
例文:ままの前に、手を洗ってこよう。→ ご飯の前に、手を洗ってこよう。
58. け
地域:津軽
意味:食べなさい、食べて。
使う場面:身近な人に食べ物を勧めるとき。
例文:おかわりあるから、もっとけ。→ おかわりがあるから、もっと食べて。
「け」は文脈によって「ください」「かゆい」などにもなります。ここでは食べるよう勧める用法です。
59. きみ
地域:津軽
意味:とうもろこし。
使う場面:夏の食材やおやつの話をするとき。
例文:畑でもらったきみ、ゆでようか。→ 畑でもらったとうもろこしを、ゆでようか。
60. たまな
地域:津軽
意味:キャベツ。
使う場面:野菜の買い物や料理をするとき。
例文:たまな半分、千切りにしておいて。→ キャベツ半分を千切りにしておいて。
61. でご
地域:津軽
意味:大根。
使う場面:畑の野菜や煮物の材料について話すとき。
例文:このでご、煮物にしたらよさそうだ。→ この大根は煮物にしたらよさそうだ。
62. なんば
地域:津軽
意味:唐辛子。
使う場面:料理に辛味を足すとき。
例文:辛いのが好きなら、なんば足す?→ 辛いのが好きなら、唐辛子を足す?
63. ばっけ
地域:津軽など
意味:ふきのとう。
使う場面:春の山菜や、その料理を話題にするとき。
例文:ばっけが出てきた。もう春だね。→ ふきのとうが出てきた。もう春だね。
64. かまり
地域:津軽・南部など
意味:におい、香り。
使う場面:料理などから漂うにおいを表すとき。
例文:台所から、いいかまりがする。→ 台所から、いいにおいがする。
よい香りにも、気になるにおいにも使います。
65. かます
地域:津軽
意味:かき混ぜる。
使う場面:鍋や器の中身を混ぜるとき。
例文:底に砂糖が残ってるから、よくかまして。→ 底に砂糖が残っているから、よくかき混ぜて。
66. うるがす
地域:津軽
意味:水などに浸す、浸して柔らかくする。
使う場面:豆を戻したり、乾いた物を水につけたりするとき。
例文:豆は今夜から水にうるがしておこう。→ 豆は今夜から水につけておこう。
「うるかす」ともいいます。
67. あめる
地域:津軽・南部・下北
意味:食べ物が傷む、腐る。
使う場面:食品の保存や、傷みについて話すとき。
例文:あめる前に、残りは冷蔵庫に入れよう。→ 傷む前に、残りは冷蔵庫に入れよう。
68. やっこい
地域:津軽・下北など
意味:柔らかい。
使う場面:食べ物の歯触りや、物の柔らかさを表すとき。
例文:この煮豆、やっこくできたね。→ この煮豆は柔らかくできたね。
69. むつい
地域:津軽
意味:口の中がぱさついて、飲み込みにくい。
使う場面:パンやいもなどを食べて、口の水分が取られるように感じるとき。
例文:このパン、むついから牛乳もほしい。→ このパンはぱさついて飲み込みにくいから、牛乳もほしい。
70. あどはだり
地域:津軽
意味:おかわりをねだること。さらに欲しがること。
使う場面:食べ物などを、もう一度求めるとき。
例文:弟がカレーをあどはだりしてる。→ 弟がカレーのおかわりをねだっている。
気持ち・体調・状態を表す青森の方言15選
71. しばれる
地域:津軽・南部・下北
意味:厳しく冷え込む、凍えるほど寒い。
使う場面:冬の強い寒さについて話すとき。
例文:今夜はしばれるから、水道が心配だ。→ 今夜は厳しく冷え込むから、水道が心配だ。
72. しゃっこい
地域:津軽など
意味:冷たい。
使う場面:水や物に触れて、冷たさを感じたとき。
例文:井戸の水、しゃっこくて気持ちいい。→ 井戸の水が冷たくて気持ちいい。
73. ねぷて
地域:津軽
意味:眠い。
使う場面:眠気を感じたとき。
例文:夕べ遅かったから、まだねぷて。→ 昨夜遅かったから、まだ眠い。
74. いだわしい
地域:津軽
意味:もったいない、惜しい。
使う場面:物や労力を無駄にしたくないと感じるとき。
例文:まだ履ける靴を捨てるのは、いだわしい。→ まだ履ける靴を捨てるのは、もったいない。
75. あんべ
地域:津軽など
意味:具合、調子、加減。
使う場面:体調や、物の具合を確かめるとき。
例文:昨日より、あんべよくなった?→ 昨日より、具合はよくなった?
「あんべえ」ともいいます。
76. めぐせ
地域:津軽・下北
意味:恥ずかしい。
使う場面:照れや、人前での恥ずかしさを感じるとき。
例文:昔の写真を見られるの、めぐせな。→ 昔の写真を見られるのは、恥ずかしいな。
77. しょし
地域:南部
意味:恥ずかしい、照れくさい。
使う場面:人に褒められるなどして照れたとき。
例文:そんなに褒められると、しょしいな。→ そんなに褒められると、照れくさいな。
「しょしい」ともいいます。
78. しげね
地域:津軽
意味:寂しい。
使う場面:人が帰ったあとなど、寂しさを感じるとき。
例文:孫が帰ると、家の中がしげね。→ 孫が帰ると、家の中が寂しい。
79. きまげる
地域:津軽
意味:腹を立てる、怒る。
使う場面:機嫌を損ねたり、腹が立ったりするとき。
例文:名前を間違えたら、きまげてしまった。→ 名前を間違えたら、怒ってしまった。
80. へずね
地域:津軽
意味:つらい、苦しい、切ない。
使う場面:身体や心のつらさを言葉にするとき。
例文:会いたいのに会えないのは、へずねな。→ 会いたいのに会えないのは、つらいな。
81. ゆるぐね
地域:津軽など、県内では「ゆるぐない」なども
意味:楽ではない、大変だ、きつい。
使う場面:作業の負担や、疲れるほどの大変さを表すとき。
例文:この雪を一人で片付けるのは、ゆるぐね。→ この雪を一人で片付けるのは、大変だ。
82. ばやめぐ
地域:津軽・南部・下北
意味:ふらふらする、ふらつく。
使う場面:立ったときなどに足元がふらつく状態を話すとき。
例文:急に立ったら、ばやめいた。→ 急に立ったら、ふらついた。
83. いずい
地域:青森県内の一部・東北各地など
意味:しっくりこない、違和感があって落ち着かない。
使う場面:身につけた物などに、微妙な不快感があるとき。
例文:手袋の縫い目が指に当たって、いずい。→ 手袋の縫い目が指に当たって、違和感がある。
84. ねっぱる
地域:津軽
意味:くっつく、粘りつく。
使う場面:粘り気のある物が、手などに付くとき。
例文:餅が指にねっぱって、離れない。→ 餅が指にくっついて、離れない。
85. にかむ
地域:津軽
意味:しわになる。
使う場面:服や紙にしわが寄ったとき。
例文:かばんに詰めたら、シャツがにかんだ。→ かばんに詰めたら、シャツがしわになった。
意味を知らないと難しい青森の方言・短い言葉と語尾15選
86. わ・わい
地域:津軽の「わ」、下北の「わ・わい」など
意味:私、自分。
使う場面:自分のことを短く言うとき。
例文:今日は、わが先に帰る。→ 今日は、私が先に帰る。
87. な・おめ
地域:津軽・下北の「な」、南部の「おめ」など
意味:あなた、おまえ。
使う場面:親しい相手を指して話すとき。
例文:なは、どっちの道から来た?→ あなたは、どちらの道から来た?
近い間柄での呼び方です。改まった場の「あなた」の代わりには向きません。
88. まいね
地域:津軽・下北
意味:だめだ、いけない。
使う場面:禁止や、うまくいかないことを伝えるとき。
例文:そこに車を止めたら、まいね。→ そこに車を止めたら、だめだ。
「まね」ともいいます。
89. わがね
地域:南部
意味:だめだ、いけない。
使う場面:してはいけないことを伝えるとき。
例文:人の畑に入ったら、わがね。→ 人の畑に入ったら、いけない。
90. んだ
地域:津軽・南部など、東北各地
意味:そうだ、そのとおり。
使う場面:相手の話を肯定したり、同意したりするとき。
例文:んだ、待ち合わせは北口だよ。→ そうだ、待ち合わせは北口だよ。
91. なんぼ
地域:津軽など
意味:いくら、どれくらい。
使う場面:値段や数量を尋ねるとき。
例文:このりんご、一袋なんぼ?→ このりんごは、一袋いくら?
文脈によって「どんなに」「とても」と程度を表すこともあります。
92. なして
地域:津軽など、東北各地
意味:なぜ、どうして。
使う場面:理由を尋ねたり、不思議に思ったりするとき。
例文:なして今日は早く閉まってるの?→ どうして今日は早く閉まっているの?
93. 〜はんで・〜だすけ・〜だして
地域:津軽の「はんで」、南部の「だすけ」、下北の「だして」など
意味:〜だから、〜なので。
使う場面:理由を添えて説明するとき。
例文:明日は休みだはんで、少し遠出しよう。→ 明日は休みだから、少し遠出しよう。
地域で違う理由の言い方を、一つの項目にまとめています。
94. 〜ばって
地域:津軽
意味:〜けれど、〜だけれども。
使う場面:前の内容に、反対の事情を付け加えるとき。
例文:行きたいばって、今日は仕事なんだ。→ 行きたいけれど、今日は仕事なんだ。
95. 〜だびょん
地域:津軽
意味:〜だろう、〜だと思う。
使う場面:はっきり言い切らず、推測を伝えるとき。
例文:あの袋、兄のだびょん。→ あの袋は、兄のだと思う。
96. 〜さ
地域:津軽・南部など、東北各地
意味:〜に、〜へ。
使う場面:行き先や、動作の向かう先を示すとき。
例文:郵便局さ寄ってから帰る。→ 郵便局に寄ってから帰る。
97. は
地域:下北など
意味:もう、すでに。
使う場面:あることが済んでいると伝えるとき。
例文:洗濯物は、は取り込んだ。→ 洗濯物は、もう取り込んだ。
例文の最初の「は」は助詞で、二つ目が「もう」の意味です。
98. こわい(こえ)
地域:南部など
意味:疲れた、体がだるい。
使う場面:作業や運動のあとに、疲労を伝えるとき。
例文:一日中立ってたから、こわいな。→ 一日中立っていたから、体が疲れたな。
恐ろしさを表す「怖い」とは別の用法です。「こえ」ともいいます。
99. じぇんこ
地域:津軽など
意味:お金、銭。
使う場面:手持ちのお金や、買い物の話をするとき。
例文:じぇんこを少しずつためて、旅行に行く。→ お金を少しずつためて、旅行に行く。
100. しがま
地域:津軽
意味:氷、つらら。
使う場面:冬にできる氷や、軒先のつららを指すとき。
例文:軒下のしがま、長くなったな。→ 軒下のつらら、長くなったな。
まとめ
気になっていた青森の方言は見つかりましたか? 短い「け」にも場面によって違う意味があったり、「めやぐだ」に感謝が込められていたり。私は、言葉の意味が分かると会話の印象まで変わるところが面白いなと思います^^