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兵庫県の方言一覧100選|かわいい・よく使う言葉・語尾・種類別の意味と例文

兵庫県の方言には、「知っとう?」「べっちょない」のような親しみのある言葉から、「なおす=片付ける」「なつべる=しまう」といった、意味を知ると面白い表現まであります。

かわいい言葉・よく使う言葉・語尾など100選を、意味と例文付きで紹介します。神戸・阪神、播磨、但馬、丹波、淡路の地域名も、それぞれの項目に添えました。

言葉から探す(50音順)

兵庫のかわいい言葉・親しみのある方言10選

「かわいい」を表す言葉と、やわらかく気持ちを伝えられる言い方を集めました。関西で共通して使う言葉も含みます。

1. かいらしい

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:かわいらしい、愛らしい。

使う場面:小物や動物のかわいさを話すとき。

例文:この箸置き、かいらしい形やなあ。→ この箸置き、かわいらしい形だね。

2. おおきに

地域:県内各地/関西などにも分布

意味:ありがとう。

使う場面:手伝いや心遣いにお礼を伝えるとき。

例文:荷物、玄関まで運んでくれておおきに。→ 荷物を玄関まで運んでくれてありがとう。

3. ほな

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:それでは、それなら。

使う場面:別れ際や、相談がまとまったとき。

例文:ほな、続きは明日の昼に話そか。→ それでは、続きは明日の昼に話そうか。

4. かまへん

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:構わない、気にしなくてよい。

使う場面:相手の申し出を受け入れるとき。

例文:窓開けてもかまへんよ。ちょうど暑かったし。→ 窓を開けても構わないよ。ちょうど暑かったから。

5. べっちょない

地域:播磨

意味:大丈夫、問題ない。

使う場面:心配している相手を安心させるとき。

例文:五分くらい遅れても、べっちょないで。→ 五分くらい遅れても大丈夫だよ。

淡路の「べっちゃない」も近い言い方です。

6. あんじょう

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:うまく、具合よく。

使う場面:物事が順調に進んだことを話すとき。

例文:花瓶の花、あんじょう収まったな。→ 花瓶の花がうまく収まったね。

7. こそばい

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:くすぐったい。

使う場面:肌に触れた感覚や、褒められた照れを表すとき。

例文:猫のひげが手に当たって、こそばいわ。→ 猫のひげが手に当たって、くすぐったいよ。

8. ごんた

地域:神戸・播磨・淡路など

意味:いたずら好きな子、やんちゃな子。

使う場面:子どものいたずらを親しみも込めて話すとき。

例文:昔はごんたやった弟も、もう父親や。→ 昔はいたずら好きだった弟も、もう父親だ。

叱る言い方にもなるため、いつも褒め言葉というわけではありません。

9. ええ

地域:県内各地/関西などにも分布

意味:よい、いい。

使う場面:好みや賛成の気持ちを伝えるとき。

例文:この色、ええなあ。部屋が明るくなりそう。→ この色、いいね。部屋が明るくなりそう。

10. めっちゃ

地域:神戸・阪神など/現在は全国にも普及

意味:とても、すごく。

使う場面:うれしさや驚きを強く伝えるとき。

例文:久しぶりに会えて、めっちゃうれしい。→ 久しぶりに会えて、とてもうれしい。

兵庫だけの言葉ではなく、関西で使われてきた強調表現です。

神戸・阪神などでよく使う方言・暮らしの言葉15選

11. なおす

地域:神戸・阪神など/西日本にも分布

意味:片付ける、しまう。

使う場面:使い終わった物を元の場所へ戻すとき。

例文:使った計量カップ、引き出しになおしといて。→ 使った計量カップを引き出しにしまっておいて。

ここでは「修理する」ではありません。

12. ほかす

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:捨てる。

使う場面:不要な物を処分するとき。

例文:この封筒、住所を消してからほかしてな。→ この封筒は住所を消してから捨ててね。

13. いらう

地域:神戸・播磨など

意味:触る、いじる。

使う場面:物に手を触れたり操作したりするとき。

例文:乾くまで、塗ったところはいらわんといて。→ 乾くまで、塗ったところは触らないで。

14. いぬ

地域:播磨・但馬・淡路など

意味:帰る、立ち去る。

使う場面:訪問先などから帰るとき。

例文:店じまいしたら、今日は早めにいぬわ。→ 店じまいしたら、今日は早めに帰るよ。

「いんだ」は「帰った」。動物の犬とは別の言葉です。

15. よばれる

地域:播磨など/関西にも分布

意味:ごちそうになる。

使う場面:食事やお茶を出してもらったとき。

例文:焼きたてのパン、ひとつよばれます。→ 焼きたてのパンをひとついただきます。

「名前を呼ばれる」とは別の用法です。

16. ほたえる

地域:但馬など/関西にも分布

意味:ふざけて騒ぐ、はしゃぎ回る。

使う場面:子どもなどが動き回って騒ぐとき。

例文:廊下でほたえたら、花瓶に当たるで。→ 廊下でふざけて騒ぐと、花瓶にぶつかるよ。

17. おちょくる

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:からかう。

使う場面:冗談で相手を困らせたり、茶化したりするとき。

例文:名前を読み間違えたん、おちょくらんといて。→ 名前を読み間違えたことを、からかわないで。

18. いちびる

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:調子に乗ってふざける。

使う場面:注目を集めようとして、ふざけすぎるとき。

例文:撮影のたびにいちびるから、写真が全部変顔や。→ 撮影のたびにふざけるから、写真が全部変な顔だ。

19. ほんま

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:本当、本当に。

使う場面:真偽を確かめたり、実感を込めたりするとき。

例文:ほんまにこの道で駅まで行けるん?→ 本当にこの道で駅まで行けるの?

20. あかん

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:だめ、うまくいかない。

使う場面:禁止や、物事が思いどおりにならないことを伝えるとき。

例文:あかん、この鍵では開かへんわ。→ だめだ、この鍵では開かないよ。

21. ようけ

地域:但馬・淡路など/西日本にも分布

意味:たくさん。

使う場面:人や物の多さを話すとき。

例文:庭の梅、今年はようけ実がついたな。→ 庭の梅は、今年たくさん実がついたね。

22. さら

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:新品、まだ使っていない物。

使う場面:新しい衣類や日用品を出すとき。

例文:お客さん用に、さらのタオル出しとこ。→ お客さん用に、新品のタオルを出しておこう。

「さらっぴん」ともいいます。

23. めばちこ

地域:神戸・阪神など/関西にも分布

意味:ものもらい。

使う場面:まぶたにできた腫れ物について話すとき。

例文:めばちこができて、今日は眼鏡にしてん。→ ものもらいができて、今日は眼鏡にしたんだ。

24. おじゃみ

地域:播磨など/関西にも分布

意味:お手玉。

使う場面:昔の遊びや、布製のお手玉について話すとき。

例文:引き出しから、祖母が縫ったおじゃみが出てきた。→ 引き出しから、祖母が縫ったお手玉が出てきた。

25. かえこと

地域:播磨

意味:交換、取り替え。

使う場面:互いに持っている物を交換するとき。

例文:同じ絵柄が出たから、ひとつかえことしよ。→ 同じ絵柄が出たから、ひとつ交換しよう。

「かいこと」ともいいます。

気持ち・体調・状態を表す兵庫の方言15選

26. しんどい

地域:神戸・阪神・播磨など/現在は全国にも普及

意味:疲れた、体がつらい。負担が大きい。

使う場面:体調や作業の大変さを話すとき。

例文:荷物持って坂を上がったら、さすがにしんどいな。→ 荷物を持って坂を上がったら、さすがに疲れたね。

27. えらい

地域:神戸・但馬など

意味:体がつらい、疲れている。

使う場面:体のだるさを伝えるとき。

例文:今日は体がえらいから、夕飯は簡単にするわ。→ 今日は体がだるいから、夕飯は簡単にするよ。

「偉い人」の意味ではなく、体調についての用法です。

28. ぬくい

地域:播磨など/西日本にも分布

意味:暖かい、温かい。

使う場面:気候や物に触れた温かさを話すとき。

例文:干した布団、まだぬくいなあ。→ 干した布団は、まだ温かいね。

29. こわい

地域:播磨など

意味:ご飯などが硬い。

使う場面:炊き上がりや、食べ物の硬さを話すとき。

例文:今日のご飯、いつもよりちょっとこわいな。→ 今日のご飯は、いつもより少し硬いね。

恐怖を表す「怖い」と同じ音ですが、ここでは硬さのことです。

30. しわい

地域:但馬・播磨など

意味:硬くて、かみ切りにくい。

使う場面:肉や干物などを食べるとき。

例文:この干し肉、しわいから細う切ろか。→ この干し肉はかみ切りにくいから、細く切ろうか。

31. じゅるい

地域:播磨・丹波など

意味:水気が多く、ぬかるんでいる。

使う場面:雨上がりの地面の様子を伝えるとき。

例文:畑の入り口がじゅるいから、そっちは避けよ。→ 畑の入り口がぬかるんでいるから、そちらは避けよう。

32. めげる

地域:神戸・播磨・但馬・淡路など

意味:壊れる、故障する。

使う場面:道具や機械が使えなくなったとき。

例文:傘の骨がめげて、うまく閉じられへん。→ 傘の骨が壊れて、うまく閉じられない。

この用法では「気持ちがくじける」ではありません。

33. いがむ

地域:但馬など/関西にも分布

意味:ゆがむ、傾く。

使う場面:物の形や取り付け位置のずれを見るとき。

例文:額縁が少しいがんどる。右を上げてみて。→ 額縁が少し傾いている。右を上げてみて。

34. ずつない

地域:播磨

意味:食べすぎなどで、お腹が張って苦しい。

使う場面:満腹で動きにくいとき。

例文:おかわりまでしたら、ずつのうて動けんわ。→ おかわりまでしたら、お腹が苦しくて動けないよ。

「ずつのうて」は「ずつない」の活用形です。

35. ごうわく

地域:播磨

意味:腹が立つ、いらいらする。

使う場面:納得できない出来事に怒るとき。

例文:順番を抜かされたら、そらごうわくわ。→ 順番を抜かされたら、それは腹が立つよ。

「ごーわく」「ごーがわく」などの言い方もあります。

36. わや

地域:神戸・播磨・但馬など/他地方にも分布

意味:めちゃくちゃ、台無し。

使う場面:物事が乱れたり、うまく収まらなかったりするとき。

例文:箱をひっくり返して、部品の並びがわやになった。→ 箱をひっくり返して、部品の並びがめちゃくちゃになった。

37. しょうもない

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:くだらない、面白くない。

使う場面:冗談や失敗を評するとき。

例文:しょうもない言い間違いやのに、笑いが止まらん。→ くだらない言い間違いなのに、笑いが止まらない。

38. しらこい

地域:播磨など/関西にも分布

意味:白々しい、とぼけているようだ。

使う場面:知っているのに知らないふりをする相手などに言うとき。

例文:自分で隠したんやろ。しらこい顔せんといて。→ 自分で隠したんでしょう。知らないふりをしないで。

相手を非難する響きがあります。

39. けったい

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:奇妙だ、変わっている。

使う場面:見慣れない形や、不思議な出来事に驚くとき。

例文:この石、けったいな模様が入っとるな。→ この石は、変わった模様が入っているね。

40. いがらい

地域:播磨など

意味:喉や舌に刺激を感じるように辛い。

使う場面:辛味の強い食べ物を口にしたとき。

例文:この大根おろし、思ったよりいがらいな。→ この大根おろしは、思ったより刺激が強くて辛いね。

兵庫の方言の語尾・よく使う言い回し15選

41. 〜とう・〜とる

地域:神戸・播磨など

意味:〜ている。

使う場面:今の状態や、続いていることを話すとき。

例文:窓際の席、まだ空いとうで。→ 窓際の席は、まだ空いているよ。

「知っとう=知っている」も同じ形。「〜とう」と「〜とる」は一項目にまとめています。

42. 〜よる・〜よう

地域:神戸・播磨など

意味:〜している途中だ、〜しそうになる。

使う場面:進行中の動作や、起こりかけたことを話すとき。

例文:ちょうど今、駅に向かいよるところや。→ ちょうど今、駅に向かっているところだ。

「〜とう」と使い分ける話者がいます。場面によっては軽蔑の意味にもなります。

43. 〜へん・〜ひん

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜ない。

使う場面:行動や可能性を否定するとき。

例文:袋が固う結んであって、ほどけへん。→ 袋が固く結んであって、ほどけない。

「できひん」のような「〜ひん」も含めています。

44. 〜ねん

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜のだ、〜なんだ。

使う場面:事情や自分の気持ちを説明するとき。

例文:今日は兄の誕生日やねん。帰りにケーキ買うわ。→ 今日は兄の誕生日なんだ。帰りにケーキを買うよ。

45. 〜やろ

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:〜だろう、〜でしょう。

使う場面:予想や、相手への確認をするとき。

例文:この箱なら、全部入るやろ。→ この箱なら、全部入るでしょう。

46. 〜やん

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜じゃないか、〜じゃん。

使う場面:発見や感想を、相手と共有するとき。

例文:新しい靴、よう似合ってるやん。→ 新しい靴が、よく似合っているじゃない。

ここでは同意や感嘆の用法を扱っています。

47. 〜はる

地域:神戸・阪神など/関西にも分布

意味:〜なさる、〜される。

使う場面:人の行動を、敬意を込めて話すとき。

例文:先生、次の展示にも来はるそうやで。→ 先生は、次の展示にもいらっしゃるそうだよ。

48. 〜さす

地域:神戸・播磨など/関西にも分布

意味:〜させる。

使う場面:誰かに何かをさせることを話すとき。

例文:そんなに長いこと待たさんといてな。→ そんなに長い時間、待たせないでね。

「待たす」「行かす」のように使います。

49. 〜け

地域:播磨・淡路など

意味:〜か、〜ですか。

使う場面:相手に尋ねたり確認したりするとき。

例文:帰りの電車、もう決めたんけ?→ 帰りの電車は、もう決めたの?

地域の普段の問いかけにも使われ、疑問形だけで怒っているとは限りません。

50. 〜んといて

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜しないで。

使う場面:相手にやめてほしいことを頼むとき。

例文:まだ読んでるから、そのページめくらんといて。→ まだ読んでいるから、そのページをめくらないで。

「〜んとって」という形もあります。

51. 〜たる

地域:神戸・播磨など/関西共通

意味:〜してあげる。

使う場面:相手のために何かを申し出るとき。

例文:両手ふさがっとるんやな。ドア開けたるわ。→ 両手がふさがっているんだね。ドアを開けてあげるよ。

親しい相手へのくだけた言い方です。

52. 〜てまう

地域:神戸・阪神・播磨など/関西共通

意味:〜てしまう。

使う場面:うっかりした行動や、その結果を話すとき。

例文:名前を書かんと、誰のか分からんようになってまうで。→ 名前を書かないと、誰の物か分からなくなってしまうよ。

過去形には「〜てもた」「〜てもうた」があります。

53. 〜さかい

地域:播磨など/関西にも分布

意味:〜から、〜なので。

使う場面:理由を説明するとき。

例文:荷物はこっちで持つさかい、先に席取っといて。→ 荷物はこちらで持つから、先に席を取っておいて。

54. 〜し(〜しなさい)

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜しなさい、〜食べなさい、〜見なさい。

使う場面:近しい相手に行動を促すとき。

例文:お茶入れたから、ここでひと休みし。→ お茶を入れたから、ここでひと休みしなさい。

動詞の連用形で促す言い方を、まとめて一項目にしています。

55. 〜せなあかん

地域:神戸・阪神など/関西共通

意味:〜しなければならない。

使う場面:必要な用事や、済ませるべきことを話すとき。

例文:明日までに、席の予約せなあかんな。→ 明日までに、席を予約しなければならないね。

播磨の方言|姫路・加古川などの播州弁15選

播磨の言葉は「播州弁」とも呼ばれます。姫路・加古川などで聞かれる表現のほか、地域に残る昔ながらの言葉も紹介します。

56. なんどいや

地域:播磨・神戸周辺

意味:何だよ、何なんだ。

使う場面:驚いたり、不満を込めて問い返したりするとき。

例文:さっきから鳴っとる音、なんどいや。→ さっきから鳴っている音は、何なんだ。

言い方によっては強い詰問になります。

57. だぼ

地域:播磨など

意味:ばか、あほ。

使う場面:怒って相手をののしるとき。

例文:人の荷物を蹴るな、このだぼ。→ 人の荷物を蹴るな、このばか。

強い悪口です。例文は意味を示すためのもので、親しい相手なら必ず許される言葉ではありません。

58. ごじゃ

地域:播磨

意味:無茶、でたらめ。嘘やはったり。

使う場面:筋の通らない話や要求を指摘するとき。

例文:一人で百個運べなんて、ごじゃ言うなあ。→ 一人で百個運べなんて、無茶を言うね。

59. おせらしい

地域:播磨など

意味:大人びている。

使う場面:子どもの言動が年齢より落ち着いて見えるとき。

例文:自分で旅の予定まで立てるんか。おせらしいな。→ 自分で旅の予定まで立てるのか。大人びているね。

60. がいよう

地域:播磨

意味:具合よく、都合よく。

使う場面:配置や段取りをうまく調整するとき。

例文:残りの荷物も、がいよう積んどいて。→ 残りの荷物もうまく積んでおいて。

61. てーてって

地域:播磨

意味:連れていって。

使う場面:誰かの外出に一緒についていきたいとき。

例文:今度その釣り場へ行くんやったら、うちもてーてって。→ 今度その釣り場へ行くなら、私も連れていって。

「てってって」など、発音や表記に揺れがあります。

62. あだける

地域:播磨・但馬など

意味:落ちる、転落する。

使う場面:高い所や足場から落ちることを話すとき。

例文:縁に置いた植木鉢が、下へあだけた。→ 縁に置いた植木鉢が、下へ落ちた。

63. あばきがつかん

地域:播磨の昔ながらの表現

意味:量が多すぎて処理しきれない、収拾がつかない。

使う場面:片付けや仕事が手に余るとき。

例文:一度に箱を開けたら、あばきがつかんようになった。→ 一度に箱を開けたら、片付けきれなくなった。

64. いっけ

地域:播磨などの昔ながらの表現

意味:親戚、一族。

使う場面:親族の集まりや関係を話すとき。

例文:正月はいっけが集まって、にぎやかやった。→ 正月は親戚が集まって、にぎやかだった。

65. おびんた

地域:播磨の昔ながらの表現

意味:怖がり、気の小さい人。

使う場面:怖いものが苦手な性格を話すとき。

例文:うちはおびんたやから、お化け屋敷は遠慮しとくわ。→ 私は怖がりだから、お化け屋敷は遠慮しておくよ。

「おびんたれ」ともいい、人に向けると悪口になる場合があります。

66. はまころ

地域:播磨の一部

意味:自転車の補助輪。

使う場面:子どもの自転車や、乗る練習について話すとき。

例文:はまころ外した自転車、初めて一周できたんや。→ 補助輪を外した自転車で、初めて一周できたんだ。

小さな車輪を指す場合もあります。

67. ガイダ

地域:播磨の一部

意味:カメムシ。

使う場面:家や畑で見つけた虫について話すとき。

例文:網戸の外にガイダがおるから、今は開けんとこ。→ 網戸の外にカメムシがいるから、今は開けないでおこう。

虫の呼び名は、近い地域でも異なります。

68. こまい

地域:播磨など/他地方にも分布

意味:小さい、細かい。

使う場面:大きさや細部を話すとき。

例文:こまい字やから、明るいところで読も。→ 小さい字だから、明るいところで読もう。

69. せんど

地域:播磨など

意味:長い間、ずいぶん。

使う場面:思った以上に時間がかかったとき。

例文:鍵を探すのにせんどかかったのに、上着のポケットにあった。→ 鍵を探すのにずいぶん時間がかかったのに、上着のポケットにあった。

「せんどぶり」は「久しぶり」という言い方です。

70. おわえる

地域:播磨など

意味:追う、追いかける。

使う場面:先に行った人や逃げたものを追うとき。

例文:風で飛んだ帽子を、坂の下までおわえた。→ 風で飛んだ帽子を、坂の下まで追いかけた。

但馬の方言|豊岡・城崎・新温泉町など15選

71. なつべる

地域:但馬

意味:片付ける、しまう。

使う場面:道具や荷物を片付けるとき。

例文:遊び終わった積み木、箱になつべといて。→ 遊び終わった積み木を、箱に片付けておいて。

「まつべる」という言い方もあります。

72. おんなる

地域:但馬

意味:いらっしゃる、おられる。

使う場面:人がいることを敬って話すとき。

例文:先生は今日は図書室におんなるで。→ 先生は今日は図書室にいらっしゃるよ。

73. 〜しなる

地域:但馬

意味:〜なさる、〜される。

使う場面:相手や第三者の行動を敬って話すとき。

例文:隣の方が、毎朝ここの掃除をしなる。→ 隣の方が、毎朝ここの掃除をなさる。

「来なる=来られる」など、動詞につく形もあります。

74. 〜ちゃ

地域:但馬、但東など

意味:〜よ。

使う場面:相手に知らせたり、気持ちを強めたりするとき。

例文:その袋は、わしのだっちゃ。→ その袋は、私のだよ。

文末に添える言葉。ほかの地方にも同じ形があります。

75. だしけー

地域:但馬の一部

意味:だから。

使う場面:理由を受けて、結論を言うとき。

例文:今日は休館日だ。だしけー、明日行かー。→ 今日は休館日だ。だから、明日行こう。

但東ではあまり使わないという地域差もあります。

76. まん

地域:但馬の昔ながらの表現

意味:運、巡り合わせ。

使う場面:幸運や、間の悪さを話すとき。

例文:出かけたとたん雨で、今日はまんが悪いなあ。→ 出かけたとたんに雨で、今日は巡り合わせが悪いね。

77. とっぱすけ

地域:但馬、新温泉町など

意味:あわてんぼう。

使う場面:慌てて失敗する人について話すとき。

例文:切符を忘れて戻ってきたんか。とっぱすけだなあ。→ 切符を忘れて戻ってきたのか。あわてんぼうだね。

78. きゃーりぃ

地域:但馬、豊岡・新温泉町など

意味:気分が悪い、うっとうしい。

使う場面:不快な言動にうんざりするとき。

例文:さっきの嫌味、思い出してもきゃーりぃなあ。→ さっきの嫌味は、思い出しても気分が悪いね。

ここでは吐き気よりも、不愉快な気持ちを表しています。

79. さーで

地域:但馬、日高・関宮など

意味:普段、いつもの。

使う場面:普段着など、特別でない日常のことを話すとき。

例文:畑に出るだけだで、さーでの服で行くわ。→ 畑に出るだけだから、普段の服で行くよ。

80. こば

地域:但馬

意味:横、そば。

使う場面:物や人の位置を伝えるとき。

例文:箱は机のこばに置いてあるで。→ 箱は机の横に置いてあるよ。

81. ながたん

地域:但馬などの昔ながらの表現

意味:包丁。

使う場面:料理や台所の道具を話すとき。

例文:ながたんを研いでもらったら、切れ味が戻った。→ 包丁を研いでもらったら、切れ味が戻った。

82. かたくま

地域:但馬、城崎など

意味:肩車。

使う場面:子どもを肩に乗せるとき。

例文:人垣で見えんのか。かたくましてやろう。→ 人垣で見えないのか。肩車してあげよう。

83. ねしくる

地域:但馬

意味:こすりつける、なすりつける。

使う場面:汚れなどを別の物に付けるとき。

例文:手の絵の具を、椅子にねしくったらあかん。→ 手の絵の具を椅子にこすりつけてはいけない。

84. いかめー

地域:但馬、城崎など

意味:うらやましい。

使う場面:相手の恵まれたことを羨むとき。

例文:家から海が見えるんか。いかめーなあ。→ 家から海が見えるのか。うらやましいね。

「いかめしい」ともいいます。威厳があるという意味ではありません。

85. まぜかす

地域:但馬

意味:かき混ぜる。

使う場面:料理などで中身を混ぜ合わせるとき。

例文:底に沈んどるから、飲む前にまぜかしてな。→ 底に沈んでいるから、飲む前にかき混ぜてね。

丹波の方言|丹波市・丹波篠山市など10選

86. だんない

地域:丹波など

意味:大丈夫、構わない。

使う場面:相手の心配や謝罪を受け止めるとき。

例文:時間はまだあるし、急がんでもだんないで。→ 時間はまだあるから、急がなくても大丈夫だよ。

但馬では「だんにゃー」「だんねー」という形も聞かれます。

87. さんこ

地域:丹波・北播磨など

意味:物が散らかっている様子。

使う場面:部屋や作業場の片付き具合を話すとき。

例文:押し入れを整理し始めたら、部屋中さんこや。→ 押し入れを整理し始めたら、部屋中が散らかっている。

88. ほめく

地域:丹波

意味:蒸し暑い、暑さがこもる。

使う場面:湿気を伴う暑さを話すとき。

例文:雨の前やからか、今日はようほめくなあ。→ 雨の前だからか、今日はひどく蒸し暑いね。

89. ぴりぴり

地域:丹波・但馬の一部

意味:雨がぽつぽつと降る様子。

使う場面:弱い雨や、降り始めを伝えるとき。

例文:外、ぴりぴり降り出したし、洗濯物入れよ。→ 外は雨がぽつぽつ降り出したから、洗濯物を取り込もう。

辛さやしびれを表す一般的な「ぴりぴり」とは別の用法です。

90. ねき

地域:丹波篠山など/関西にも分布

意味:そば、近く。

使う場面:待ち合わせや、物の位置を説明するとき。

例文:郵便受けのねきに、小さい花壇があるやろ。→ 郵便受けのそばに、小さい花壇があるでしょう。

91. 〜ちゃった

地域:丹波市など

意味:〜された、〜なさった。

使う場面:人の行動を敬って話すとき。

例文:先生が、帰りにお菓子を持って来ちゃった。→ 先生が、帰りにお菓子を持っていらっしゃった。

この用法は「来てしまった」という失敗や迷惑の意味ではありません。「〜てや」系の敬語の過去形です。

92. こらいとくれ

地域:丹波市などの昔ながらの表現

意味:許しておくれ、ごめんなさい。

使う場面:失敗や迷惑をかけたことを謝るとき。

例文:返すのが遅うなって、こらいとくれ。→ 返すのが遅くなって、ごめんなさい。

93. おっこい

地域:丹波の一部

意味:大きい。

使う場面:物の大きさに驚いたとき。

例文:畑でおっこい芋が掘れたんや。→ 畑で大きい芋が掘れたんだ。

94. へべちゃい

地域:丹波の一部

意味:平べったい。

使う場面:厚みの少ない形を説明するとき。

例文:へべちゃい石を選んで、水切りしよか。→ 平べったい石を選んで、水切りをしようか。

95. あっちゃべら

地域:丹波篠山

意味:あちら側、向こう側。

使う場面:道順や位置を伝えるとき。

例文:川のあっちゃべらに、新しい店ができたで。→ 川の向こう側に、新しい店ができたよ。

こちら側は「こっちゃべら」といいます。

淡路島の方言|淡路弁の言葉と語尾5選

96. がいな

地域:淡路

意味:すごい、程度や規模が大きい。

使う場面:量や大きさに驚いたとき。

例文:がいな荷物やなあ。何泊するん?→ すごい量の荷物だね。何泊するの?

「がいに寒い」のように、程度を強める「がいに」もあります。

97. 〜だー?

地域:淡路

意味:〜だろう、〜でしょう。

使う場面:相手に同意や確認を求めるとき。

例文:夕べの花火、きれいやっただー?→ 夕べの花火は、きれいだったでしょう?

「〜だ?」とも表記されます。

98. おもっしょい

地域:淡路など

意味:面白い。

使う場面:話や出来事を楽しいと感じたとき。

例文:あの人の釣りの話、続きもおもっしょかったわ。→ あの人の釣りの話は、続きも面白かったよ。

99. おがる

地域:淡路

意味:叫ぶ、大声を出す。

使う場面:離れた相手に大声で呼びかけるとき。

例文:浜からおがったけど、波の音で聞こえんかった。→ 浜から叫んだけれど、波の音で聞こえなかった。

他地方にある「成長する」という意味とは異なる用法です。

100. こんこ

地域:淡路など/四国にも分布

意味:たくあん。

使う場面:食卓の漬物を話すとき。

例文:このこんこ、薄う切ると食べやすいな。→ このたくあんは、薄く切ると食べやすいね。

まとめ

知りたかった兵庫の方言は見つかりましたか? 「べっちょない」と言われると、少しほっとしますよね。同じ兵庫県でも、「なつべる」「さんこ」「がいな」と地域ごとに違う言葉があるのも面白いところです^^

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