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熊本県の方言一覧100選|熊本弁のかわいい言葉・よく使う&通じない方言の意味と例文

熊本県の方言には、「むぞらしか」のようなかわいい言葉や、「あとぜき」「なおす」など、地元ではよく使っていても県外では通じにくい表現があります。熊本弁を聞いて、意味が気になったことはありませんか?

言葉や会話表現100選を、意味・使う場面・例文付きで紹介します。熊本市周辺の言葉を中心に、地域ならではの呼び方も集めました。

言葉から探す(50音順)

熊本弁のかわいい言葉・親しみのある表現10選

愛らしさを伝える言葉と、響きや言い回しに親しみを感じる表現を紹介します。

1. むぞらしか

地域:熊本県内など

意味:かわいい、愛らしい。

使う場面:子どもや動物の表情を見て和むとき。

例文:眠そうな顔も、むぞらしかね。→ 眠そうな顔も、かわいいね。

「むぞか」も同じ意味の言い方です。

2. むしゃんよか

地域:熊本県内など

意味:かっこいい、見栄えがよい。

使う場面:服装や姿、振る舞いを褒めるとき。

例文:新しか眼鏡、むしゃんよかね。→ 新しい眼鏡、かっこいいね。

3. すいとる

地域:熊本県内など

意味:好きだ、好いている。

使う場面:人への好意や食べ物の好みを伝えるとき。

例文:あたの笑った顔、すいとるよ。→ あなたの笑った顔が好きだよ。

「しいとる」とも言います。

4. よか

地域:熊本・九州各地など

意味:よい、いい。十分だ。

使う場面:了承したり、何かを褒めたりするとき。

例文:その席でよかよ。窓が見えるけん。→ その席でいいよ。窓が見えるから。

「もうよか」なら「もう十分、要らない」の意味にも。勧めた物を受け取るのか断るのかは、前後の会話で変わります。

5. こまか

地域:熊本・九州各地など

意味:小さい。

使う場面:小物や小さな子どもの話をするとき。

例文:こまか靴が玄関に並んどる。→ 小さい靴が玄関に並んでいる。

細部の細かさだけでなく、大きさにも使います。

6. こそばいか

地域:熊本県内など

意味:くすぐったい。

使う場面:体に触れられて、くすぐったく感じたとき。

例文:首に毛先が当たって、こそばいか。→ 首に毛先が当たって、くすぐったい。

7. うすぬっか

地域:熊本県内の昔ながらの表現

意味:恥ずかしい、照れくさい。

使う場面:人前で褒められたり、目立ったりするとき。

例文:みんなの前で歌うとは、うすぬっかね。→ みんなの前で歌うのは、照れくさいね。

暑さを表す「ぬっか」とは違い、気持ちを表す言葉です。

8. とぜんなか

地域:熊本県内など

意味:寂しい、退屈だ。

使う場面:話し相手がいないときや、静かすぎるとき。

例文:泊まりに来た孫が帰ると、とぜんなか。→ 泊まりに来た孫が帰ると、寂しい。

「とぜんにゃあ」などとも言います。

9. じじ

地域:熊本の幼児語

意味:魚。

使う場面:小さな子に魚の話をするとき。

例文:水槽のじじ、こっちに来たね。→ 水槽の魚が、こちらに来たね。

10. ひょげもん

地域:熊本県内など

意味:ひょうきんな人、おどける人。

使う場面:周りを笑わせる人の話をするとき。

例文:兄ちゃんはひょげもんで、写真でも変な顔しとる。→ 兄はひょうきんで、写真でも変な顔をしている。

よく使う熊本弁の挨拶・語尾・会話表現15選

11. だんだん

地域:天草・球磨など県南部の伝統的な表現

意味:ありがとう。

使う場面:親切にしてもらったお礼を言うとき。

例文:畑の野菜、分けてもろてだんだん。→ 畑の野菜を分けてもらって、ありがとう。

熊本県全域で一様に使う挨拶ではありません。

12. 〜なっせ

地域:熊本県内など

意味:〜しなさい、〜してください。

使う場面:相手に勧めたり、穏やかに声をかけたりするとき。

例文:雨が強かけん、ここで休みなっせ。→ 雨が強いから、ここで休んでいきなさい。

「きなっせ」は「来てね、いらっしゃい」という呼びかけです。

13. はいよ

地域:熊本県内など

意味:ください、〜してください。

使う場面:物を頼んだり、手助けをお願いしたりするとき。

例文:そこの袋ば取ってはいよ。→ そこの袋を取ってください。

単なる返事の「はいよ」とは違い、お願いの文に付きます。

14. ごぶれいします

地域:熊本県内の昔ながらの挨拶

意味:失礼します。

使う場面:訪問を終えて帰るときなど。

例文:遅くなったけん、そろそろごぶれいします。→ 遅くなったので、そろそろ失礼します。

15. 〜ばい

地域:熊本・九州各地など

意味:〜だよ、〜ですよ。

使う場面:相手に情報や自分の判断を伝えるとき。

例文:入口は建物の反対側ばい。→ 入口は建物の反対側だよ。

16. 〜たい

地域:熊本県内など

意味:〜だよ、〜なんだ。

使う場面:説明や自分の考えを伝えるとき。

例文:この写真、去年の祭りの時たい。→ この写真は、去年の祭りの時のものだよ。

希望の「食べたい」などに付く「たい」とは別の働きです。

17. 〜けん

地域:熊本・九州各地など

意味:〜から、〜ので。

使う場面:理由を添えて話すとき。

例文:帰りは暗くなるけん、ライト持っていこう。→ 帰りは暗くなるから、ライトを持っていこう。

18. ばってん

地域:熊本・九州各地など

意味:だけど、けれども。

使う場面:前の話と違う事情を付け足すとき。

例文:道は狭かばってん、車は通れるよ。→ 道は狭いけれど、車は通れるよ。

19. 〜と?

地域:熊本・九州各地など

意味:〜なの?、〜するの?

使う場面:予定や様子を尋ねるとき。

例文:その席、誰かの分もとっとっと?→ その席は、誰かの分も取ってあるの?

「とっとっと?」のように同じ音が続くのも、会話で耳にする面白さです。

20. 〜ば

地域:熊本・九州各地など

意味:〜を。

使う場面:動作の対象を示すとき。

例文:帰る前に、この紙ば渡してね。→ 帰る前に、この紙を渡してね。

21. 〜しきる

地域:熊本・九州各地など

意味:〜できる。

使う場面:経験や能力としてできるかを話すとき。

例文:この自転車なら、一人で修理しきるよ。→ この自転車なら、一人で修理できるよ。

否定の「しきらん」は「できない」。「最後までやり切る」だけの意味ではありません。

22. 〜なん

地域:熊本市周辺など

意味:〜しなければならない。

使う場面:必要な用事や義務を伝えるとき。

例文:明日は早く起きなんけん、もう寝るね。→ 明日は早く起きなければならないから、もう寝るね。

「せなん」は「しなければならない」。地域によって「にゃん」などの形もあります。

23. ごたる

地域:熊本・九州各地など

意味:〜のようだ、〜みたいだ。

使う場面:様子を見て推測したり、何かにたとえたりするとき。

例文:あの雲、魚のごたるね。→ あの雲は、魚みたいだね。

24. こぎゃん・そぎゃん・あぎゃん・どぎゃん

地域:熊本県内など

意味:こんなふうに・そんなふうに・あんなふうに・どんなふうに。

使う場面:方法や様子を示したり、尋ねたりするとき。

例文:「これ、どぎゃん畳むと?」「こぎゃん、半分に折るとよ」→ 「これは、どう畳むの?」「こうやって、半分に折るんだよ」

手ぶりと一緒に「ぎゃん」と説明されると、実際に見ないと分からないことも。指す距離や対象で形が変わるので、一組で紹介しています。

25. あた

地域:熊本県内など

意味:あなた。

使う場面:親しい相手に呼びかけるとき。

例文:あたは、どっちの色がよか?→ あなたは、どちらの色がいい?

「あーた」「ああた」などの形もあります。

県外では通じにくい熊本弁・あるあるな言葉15選

同じ言葉が熊本以外で使われることもありますが、標準語のつもりで話すと意味がすれ違いやすい表現です。

26. あとぜき

地域:熊本県内など

意味:出入りした後に、戸やドアを閉めること。

使う場面:開けた戸を閉めてほしいとき。

例文:廊下から風が入るけん、あとぜきお願いね。→ 廊下から風が入るから、開けた戸を閉めてね。

戸の張り紙にも使える短い言葉ですが、知らない人には「何をするの?」となりやすい表現です。

27. なおす

地域:熊本を含む西日本各地

意味:片付ける、元の場所にしまう。

使う場面:使い終わった物を戻すとき。

例文:使わん皿は、上の棚になおしといて。→ 使わない皿は、上の棚にしまっておいて。

壊れていない皿でも「なおす」。修理の話だと思うと、会話がすれ違います。

28. からう

地域:熊本・九州各地など

意味:背負う。

使う場面:リュックや荷物を背中に掛けるとき。

例文:両手を空けたいけん、リュックばからっていく。→ 両手を空けたいから、リュックを背負っていく。

29. かたる

地域:熊本県内など

意味:仲間に加わる、参加する。

使う場面:遊びや集まりに入るとき。

例文:次の試合から、私もかたってよか?→ 次の試合から、私も参加していい?

「何かを語る」のではなく、一緒に参加する話です。

30. おごる

地域:熊本県内など

意味:叱る、怒る。

使う場面:注意されたことを話すとき。

例文:黙って道具ば借りたけん、父におごられた。→ 黙って道具を借りたから、父に叱られた。

「おごられた」と聞いても、ごちそうしてもらったとは限りません。

31. ねまる

地域:熊本を含む九州など

意味:食べ物が腐る、傷む。

使う場面:料理が傷んだことを話すとき。

例文:鍋の汁がねまっとったけん、捨てたよ。→ 鍋の汁が傷んでいたから、捨てたよ。

北日本では「座る」の意味で使う地域もあり、同じ音でも意味が変わります。

32. つ

地域:熊本県内など

意味:かさぶた。

使う場面:傷が乾いてできたかさぶたを指すとき。

例文:肘のつが、服に引っかかった。→ 肘のかさぶたが、服に引っかかった。

「つが取れた」だけで話が通じる、短さが印象的な言葉です。

33. のさる

地域:熊本県内など

意味:恵まれる、思いがけず手に入る。

使う場面:物をもらったり、よい機会に恵まれたりしたとき。

例文:近所から栗がのさったけん、分けようか。→ 近所から栗をもらったから、分けようか。

34. くる

地域:熊本県内など

意味:相手のいる所へ行く。

使う場面:電話などで、これから相手の所へ向かうと伝えるとき。

例文:今からそっちにくるけん、入口で待っとって。→ 今からそちらに行くから、入口で待っていて。

自分が向かう場面でも「くる」を使う用法です。

35. こわる

地域:熊本県内など

意味:筋肉が凝る、こわばる。

使う場面:体を使った後の張りや凝りを伝えるとき。

例文:昨日の作業で、肩がこわっとる。→ 昨日の作業で、肩が凝っている。

物が「壊れる」という話ではありません。

36. つめる

地域:熊本県内の用法

意味:鍵を掛ける。

使う場面:家を出る前などに施錠を確かめるとき。

例文:裏の戸は、もうつめたよ。→ 裏の戸は、もう鍵を掛けたよ。

37. はわく

地域:熊本・九州各地など

意味:ほうきで掃く。

使う場面:玄関や庭を掃除するとき。

例文:落ち葉だけ、先にはわいとこう。→ 落ち葉だけ、先に掃いておこう。

38. かせ

地域:熊本県内など

意味:手伝い、加勢。

使う場面:忙しい人の仕事を手伝うとき。

例文:荷物が多かけん、かせに行こう。→ 荷物が多いから、手伝いに行こう。

39. よな

地域:阿蘇周辺など

意味:火山灰。

使う場面:阿蘇の降灰や掃除の話をするとき。

例文:車の屋根によなが積もっとる。→ 車の屋根に火山灰が積もっている。

40. あせる

地域:西原周辺など

意味:探す、あさって探し出す。

使う場面:物を引き出しなどから探すとき。

例文:引き出しばあせったら、古か写真が出てきた。→ 引き出しを探したら、古い写真が出てきた。

この例では「焦る」ではなく、物を探す動作を表します。

日常の動作・仕事で使う熊本の方言20選

41. がまだす

地域:熊本県内など

意味:頑張る、精を出して働く。

使う場面:仕事や作業に力を入れるとき。

例文:午前中がまだしたけん、片付けまで終わった。→ 午前中頑張ったから、片付けまで終わった。

42. さるく

地域:熊本・九州各地など

意味:歩き回る。

使う場面:町歩きや散策をするとき。

例文:知らん路地ばさるいたら、小さか店を見つけた。→ 知らない路地を歩き回ったら、小さい店を見つけた。

「さろく」とも言います。

43. せせくる

地域:熊本県内など

意味:触る、いじる。

使う場面:小さな物などを指先で触るとき。

例文:設定ばせせくったら、音が出らんごつなった。→ 設定をいじったら、音が出なくなった。

44. くびる

地域:熊本県内など

意味:くくる、結ぶ。

使う場面:ひもなどで物をまとめるとき。

例文:新聞ばひもでくびっておいて。→ 新聞をひもで結んでおいて。

「きびる」という言い方もあります。

45. かかじる

地域:熊本県内など

意味:ひっかく、かきむしる。

使う場面:爪で傷が付いたことなどを話すとき。

例文:猫に手の甲ばかかじられた。→ 猫に手の甲をひっかかれた。

46. かずむ

地域:熊本県内など

意味:においを嗅ぐ。

使う場面:香りを確かめるとき。

例文:この花、ちょっとかずんでみて。→ この花の香りを、ちょっと嗅いでみて。

47. こずむ

地域:熊本県内など

意味:積み上げる。

使う場面:箱や荷物を重ねるとき。

例文:軽か箱を上にこずんでね。→ 軽い箱を上に積んでね。

「こづむ」とも表記します。

48. つっこくる

地域:熊本県内など

意味:転ぶ。

使う場面:足を取られて転んだとき。

例文:庭の石につまずいて、つっこくった。→ 庭の石につまずいて、転んだ。

「つこくる」などの形もあります。

49. ねずむ

地域:熊本県内など

意味:つねる。

使う場面:指先で皮膚をつままれたとき。

例文:腕ばねずまんで。ちゃんと起きとるよ。→ 腕をつねらないで。ちゃんと起きているよ。

50. ねんかかる

地域:熊本県内など

意味:もたれる、寄りかかる。

使う場面:背中や体を預けて休むとき。

例文:背もたれにねんかかって、少し休もう。→ 背もたれに寄りかかって、少し休もう。

51. ぞろびく

地域:熊本県内など

意味:引きずる。

使う場面:布や荷物が地面に触れたまま動くとき。

例文:袋の底が地面ばぞろびいとるよ。→ 袋の底が地面を引きずっているよ。

52. うしつる

地域:熊本県内など

意味:捨てる。

使う場面:不要になった物を処分するとき。

例文:中の紙を出してから、封筒ばうしつってね。→ 中の紙を出してから、封筒を捨ててね。

53. いぬる

地域:熊本を含む西日本の一部

意味:帰る、去る。

使う場面:その場を離れて帰るとき。

例文:日が暮れる前に、いのうかね。→ 日が暮れる前に、帰ろうかね。

54. ちぎる

地域:熊本県内など

意味:実などをもぎ取る。

使う場面:畑や庭の作物を収穫するとき。

例文:赤くなったトマトから、ちぎってよかよ。→ 赤くなったトマトから、もぎ取っていいよ。

紙を細かく破る動作だけでなく、実を採る場面にも使います。

55. かごむ

地域:熊本県内など

意味:しゃがむ。

使う場面:低い場所を見るために腰を落とすとき。

例文:棚の下にあるけん、かごんで見て。→ 棚の下にあるから、しゃがんで見て。

56. ふせ

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:衣類の繕い、当て布。

使う場面:布の破れを直すとき。

例文:膝の破れには、裏からふせばしよう。→ 膝の破れには、裏から当て布をしよう。

57. ばちかやす

地域:熊本県内など

意味:ひっくり返す。

使う場面:容器などを勢いよく倒すとき。

例文:椅子を動かしたら、バケツばばちかやした。→ 椅子を動かしたら、バケツをひっくり返した。

58. すたむる

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:水気を切る。

使う場面:洗った物などの水を切るとき。

例文:ざるに上げて、ようすたむってね。→ ざるに上げて、よく水気を切ってね。

59. かたぐる

地域:熊本県内など

意味:肩に担ぐ。

使う場面:長い物や大きな荷物を運ぶとき。

例文:長か竹は、二人でかたぐって運ぼう。→ 長い竹は、二人で肩に担いで運ぼう。

60. せっこむ

地域:熊本県内など

意味:慌てる、急ぐ。

使う場面:急いでいて落ち着かないとき。

例文:せっこんで、切符を机に忘れた。→ 慌てて、切符を机に忘れた。

気持ち・様子・程度を表す熊本弁20選

61. せからしか

地域:熊本・九州各地など

意味:うるさい、わずらわしい。

使う場面:音や繰り返される話を煩わしく感じたとき。

例文:朝から通知が鳴り続けて、せからしか。→ 朝から通知が鳴り続けて、うるさい。

人に直接言うと、強い不満が伝わることがあります。

62. はらかく

地域:熊本県内など

意味:腹を立てる、怒る。

使う場面:何かが気に入らず怒ったとき。

例文:勝手に予定を変えたら、姉がはらかいた。→ 勝手に予定を変えたら、姉が怒った。

「お腹をかく」や「満腹になる」という意味ではありません。

63. えすか

地域:熊本県内など

意味:怖い、恐ろしい。

使う場面:暗い道や危ない状況に怖さを感じたとき。

例文:柵のなか橋は、下を見るとえすか。→ 柵のない橋は、下を見ると怖い。

「えじい」「えじー」などの言い方もあります。

64. たまがる

地域:熊本県内など

意味:驚く、びっくりする。

使う場面:思いがけない音や出来事に驚いたとき。

例文:急に窓が閉まったけん、たまがった。→ 急に窓が閉まったから、びっくりした。

「うったまがる」「ひったまがる」など、強めた形もあります。

65. やおいかん

地域:熊本県内など

意味:簡単にはいかない、大変だ。

使う場面:思ったより手間がかかると分かったとき。

例文:家具を階段で運ぶとは、やおいかんね。→ 家具を階段で運ぶのは、大変だね。

66. はがいか

地域:熊本県内など

意味:悔しい、もどかしい。

使う場面:思うような結果にならなかったとき。

例文:あと一点で負けたとは、はがいかね。→ あと一点で負けたのは、悔しいね。

67. きつか

地域:熊本・九州各地など

意味:疲れた、つらい。

使う場面:体の疲れや作業の大変さを伝えるとき。

例文:荷物を持って坂を上るとは、きつか。→ 荷物を持って坂を上るのは、つらい。

68. しょんなか

地域:熊本県内など

意味:仕方がない。

使う場面:変えられない事情を受け入れるとき。

例文:船が出らんなら、今日はしょんなかね。→ 船が出ないなら、今日は仕方がないね。

69. しちゃかちゃ

地域:熊本県内など

意味:めちゃくちゃ、乱雑。

使う場面:片付いていない状態や混乱を表すとき。

例文:引っ越しの途中で、部屋がしちゃかちゃたい。→ 引っ越しの途中で、部屋がめちゃくちゃだよ。

「しちゃくちゃ」などとも言います。

70. ずんだれ

地域:熊本・九州各地など

意味:だらしない様子。

使う場面:衣服が緩んでいたり、身なりが整っていなかったりするとき。

例文:襟が伸びて、ずんだれた格好になっとる。→ 襟が伸びて、だらしない格好になっている。

71. てれっと

地域:熊本県内など

意味:ぼんやりと。

使う場面:何もせず、ぼうっと過ごしているとき。

例文:休みの日は、窓辺でてれっとしとった。→ 休みの日は、窓辺でぼんやりしていた。

72. もっこす

地域:熊本県内など

意味:頑固な人、意地を通す人。

使う場面:考えを曲げない人の気質を話すとき。

例文:父はもっこすで、道具の置き場所も変えん。→ 父は頑固で、道具の置き場所も変えない。

「肥後もっこす」とも言います。熊本の人全員を指す性格ではありません。

73. わさもん

地域:熊本県内など

意味:新しい物好きな人。

使う場面:新商品や新しい店をすぐ試す人の話をするとき。

例文:新しか店はもう行ったと? わさもんね。→ 新しい店にはもう行ったの? 新しい物好きだね。

74. ぬっか

地域:熊本・九州各地など

意味:暖かい、暑い。

使う場面:気温や体に感じる暖かさを話すとき。

例文:日なたの席は、上着がいらんほどぬっか。→ 日なたの席は、上着が要らないほど暖かい。

75. すーすーすっ

地域:熊本・九州各地など

意味:ひんやりする、すーすーする。

使う場面:隙間風などで冷たく感じるとき。

例文:窓際だけ足元がすーすーすっ。→ 窓際だけ足元がひんやりする。

「すーすー」と「する」の音が続く表現です。

76. すらごつ

地域:熊本県内など

意味:うそ、事実でない話。

使う場面:大げさな話や作り話を指すとき。

例文:魚が一メートルあったとは、すらごつたい。→ 魚が一メートルあったというのは、うそだよ。

77. たいぎゃ

地域:熊本県内など

意味:とても、すごく。

使う場面:量や程度の大きさを強めるとき。

例文:焼きたてのパン、たいぎゃよか匂いがする。→ 焼きたてのパンは、とてもいい匂いがする。

78. いっちょん

地域:熊本・九州各地など

意味:全然、少しも。

使う場面:できないことや分からないことを強く伝えるとき。

例文:地図を見ても、入口がいっちょん分からん。→ 地図を見ても、入口が全然分からない。

主に否定の表現と組み合わせます。

79. さしより

地域:熊本県内など

意味:とりあえず、まずは。

使う場面:最初にすることを決めるとき。

例文:さしより荷物を置いて、受付に行こう。→ とりあえず荷物を置いて、受付に行こう。

「さしおり」とも言います。

80. なんさま

地域:熊本県内など

意味:とにかく、何しろ。

使う場面:細かな話より、まず伝えたいことを言うとき。

例文:なんさま一度、実物を見てほしか。→ とにかく一度、実物を見てほしい。

食べ物・暮らしで使う熊本の方言20選

81. うまか

地域:熊本・九州各地など

意味:おいしい。

使う場面:食べた物のおいしさを伝えるとき。

例文:皮まで焼いた魚は、香ばしくてうまかね。→ 皮まで焼いた魚は、香ばしくておいしいね。

82. ひだるか

地域:熊本県内など

意味:お腹がすいた、ひもじい。

使う場面:食事前の空腹を伝えるとき。

例文:昼ご飯が早かったけん、もうひだるか。→ 昼ご飯が早かったから、もうお腹がすいた。

83. からいも

地域:熊本・南九州など

意味:さつまいも。

使う場面:芋料理や買い物の話をするとき。

例文:からいもは、皮つきのまま蒸そうか。→ さつまいもは、皮付きのまま蒸そうか。

84. なば

地域:熊本・九州など

意味:きのこ。

使う場面:料理に使うきのこの話をするとき。

例文:汁になばを入れると、香りがよかね。→ 汁にきのこを入れると、香りがいいね。

85. ぼうぶら

地域:熊本県内・天草など

意味:かぼちゃ。

使う場面:野菜の収穫や煮物の話をするとき。

例文:大きかぼうぶらを、半分もろたよ。→ 大きなかぼちゃを半分もらったよ。

86. がらかぶ

地域:熊本の沿岸部など

意味:カサゴ。

使う場面:釣った魚や煮付けの話をするとき。

例文:今日のがらかぶは、味噌汁にしよう。→ 今日のカサゴは、味噌汁にしよう。

87. ひともじ

地域:熊本県内など

意味:ワケギなど、細い葉のネギの仲間。

使う場面:郷土料理や野菜の話をするとき。

例文:ひともじをゆでて、酢味噌で食べよう。→ ワケギをゆでて、酢味噌で食べよう。

郷土料理の「ひともじのぐるぐる」にも残る呼び名です。

88. ぶえん

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:塩で保存していない、生の新鮮な魚。

使う場面:魚の鮮度や食べ方の話をするとき。

例文:今日はぶえんが入ったけん、刺身にしよう。→ 今日は新鮮な魚が入ったから、刺身にしよう。

89. しゃー

地域:熊本県内など

意味:おかず。

使う場面:ご飯に添える料理を話すとき。

例文:今夜のしゃーは、焼き魚にしたよ。→ 今夜のおかずは、焼き魚にしたよ。

「飯んしゃー」のようにも使います。

90. しょうけ

地域:熊本県内など

意味:ざる。

使う場面:野菜を洗ったり水を切ったりするとき。

例文:洗った菜っ葉は、しょうけに上げて。→ 洗った菜っ葉は、ざるに上げて。

91. めご

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:かご。

使う場面:収穫物などを入れるかごを指すとき。

例文:ちぎった柿を、めごに入れよう。→ もぎ取った柿を、かごに入れよう。

92. ほけ

地域:熊本県内など

意味:湯気、吐く息。

使う場面:熱い食べ物や寒い日の息を見るとき。

例文:茶碗からほけが上がっとる。→ 茶碗から湯気が上がっている。

93. かまや

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:台所。

使う場面:料理をする場所を指すとき。

例文:鍋なら、かまやの棚にあるよ。→ 鍋なら、台所の棚にあるよ。

94. じゅったんぼ

地域:熊本県内など

意味:泥でぬかるんだ場所。

使う場面:雨の後の田んぼや地面の状態を話すとき。

例文:裏の道がじゅったんぼで、靴が沈む。→ 裏の道がぬかるんでいて、靴が沈む。

95. あど

地域:熊本県内の各地域

意味:かかと。

使う場面:足や靴の当たる場所を伝えるとき。

例文:新しか靴が、あどに当たる。→ 新しい靴が、かかとに当たる。

96. だご

地域:熊本県内など

意味:団子。

使う場面:おやつや郷土料理の話をするとき。

例文:残っただごは、明日蒸し直そう。→ 残った団子は、明日蒸し直そう。

「いきなりだご」「だご汁」などの料理名にも使われます。

97. よさり

地域:熊本県内の昔ながらの言葉

意味:夜。

使う場面:夜の予定や時間帯を話すとき。

例文:よさりは冷えるけん、上着を置いとこう。→ 夜は冷えるから、上着を置いておこう。

98. どべ

地域:熊本を含む西日本など

意味:最後、最下位。

使う場面:順番や競争の順位を話すとき。

例文:走るとはどべだったばってん、楽しかった。→ 走るのは最下位だったけれど、楽しかった。

「どべこす」とも言います。

99. まっぽし

地域:熊本県内など

意味:ぴったり、ずばり。

使う場面:予想などがぴたりと当たるとき。

例文:重さの予想が、まっぽし当たった。→ 重さの予想が、ぴったり当たった。

100. よかしこ

地域:熊本県内など

意味:好きなだけ、よいと思う分だけ。

使う場面:量を相手に任せるとき。

例文:みかんは、よかしこ袋に入れてね。→ みかんは、好きなだけ袋に入れてね。

まとめ

聞き覚えのある熊本弁や、意外な意味の言葉はありましたか? 「なおす」「おごる」の意味が変わる面白さも、「むぞらしか」のやわらかな響きも魅力ですよね。私は、身近な会話の中に熊本らしさが出るところが好きです^^

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