長崎県の方言には、「みじょか」のようなかわいい言葉や、「つ=かさぶた」といった面白い表現があります。「ばい」「たい」の語尾や、あいさつの意味も気になりますよね^^
長崎市・諫早・大村周辺の言葉を中心に、昔ながらの言い回しも含めた100選を種類別に紹介します。各項目で、意味・使う場面・短い例文を確認できます。
言葉から探す(50音順)
- あいたす
- あいばの
- あせがる
- あったらか
- あもじょ
- いけどき
- いじ
- いっちょん
- いんま
- うしつる
- うっかかる
- うったつ
- うっちょく
- えすか
- おえかぶる
- おおきん
- かずむ
- がね
- からう
- からすまがり
- がられる
- かんげ
- きつか
- きびる
- きゃーなえる
- きゃーぶる
- 〜げな
- 〜けん
- こすか
- こずく
- 〜ごたる
- こっぱまる
- こまか
- さばく
- さるく
- 〜さん
- さんばにゃ
- 〜しこ
- しちゃくわちゃ
- じゅっくい
- しょて
- しょんなか
- 〜しんしゃい
- すいか
- ずーし
- ずざんか
- すためる
- ずんだれ
- せからしか
- ぞーたんのごと
- ぞろびく
- だあだ
- 〜たい
- 〜たか
- だぐま
- ちいけん
- ちゃあほい
- ちょいちょい
- ちんちょか
- つ
- でけん
- 〜と?
- とえる
- どげんしとっと
- どりろこいろ
- どんく
- なおす
- なして
- なば
- ぬっか
- ねずむ
- ねぶたか
- ねまる
- のーなる
- 〜ばい
- ばってん
- はぶてる
- はよごんした
- はらかく
- はわく
- ひざんかっぽ
- ぴしゃっと
- びっしゃぐ
- ひやか
- ひようげる
- ひょけらんと
- ひらがり
- ふとか
- へんぶ
- ぼうぶら
- ほげる
- ほめく
- まぎる
- まっぽし
- みじょか
- むこづら
- よーけ
- よか
- 〜らす
- 好いとる(すいとる)
長崎のかわいい方言・親しみのある言葉8選
愛らしさや好意を伝える言葉に加え、子どもとの会話に出てくる呼び方も集めました。
1. みじょか
五島・県北など
意味:かわいい、愛らしい
使う場面:小さな動物や子どもに目を細めるとき
例文:あの子猫、みじょかね。→ あの子猫、かわいいね。
「みぞか」ともいいます。
2. 好いとる(すいとる)
長崎市周辺など
意味:好きである
使う場面:人や物への好意を伝えるとき
例文:私はこの店のパンば好いとる。→ 私はこの店のパンが好きだ。
恋愛だけでなく、食べ物や場所の好みにも使えます。
3. よか
長崎市周辺など
意味:よい、いい
使う場面:誘いに応じたり、物をほめたりするとき
例文:その色、よかね。→ その色、いいね。
「よかよ」は承諾にも、文脈によっては「もう結構」の意味にもなります。
4. こまか
長崎市周辺など
意味:小さい
使う場面:小物や小さな生き物について話すとき
例文:こまか貝殻ば見つけた。→ 小さい貝殻を見つけた。
「こまんか」「こみんか」などの形もあります。
5. ねぶたか
諫早周辺など
意味:眠たい
使う場面:眠気を伝えるとき
例文:まだ九時やけど、ねぶたか。→ まだ九時だけど、眠たい。
6. あもじょ
諫早・大村周辺など/幼児語
意味:お化け
使う場面:子どもとの会話や昔話の中で
例文:絵本にあもじょの出てきた。→ 絵本にお化けが出てきた。
「あもよ」ともいいます。怖い対象を表しますが、ここでは子ども向けの呼び方として紹介しています。
7. だあだ
大村周辺/昔ながらの幼児語
意味:馬
使う場面:小さな子どもに馬を指して話すとき
例文:だあだの草ば食べよる。→ お馬さんが草を食べている。
8. ちいけん
大村周辺/子どもの言葉
意味:じゃんけん
使う場面:遊びの順番を決めるとき
例文:ちいけんで順番ば決めよう。→ じゃんけんで順番を決めよう。
長崎のあいさつ・お礼と別れの言葉5選
9. おおきん
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:ありがとう
使う場面:親切や贈り物にお礼を言うとき
例文:届けてくれて、おおきん。→ 届けてくれて、ありがとう。
「おうきん」の形もあります。壱岐の勝本では「おおきに」というお礼も聞かれます。
10. あいばの
諫早周辺
意味:それでは、さようなら
使う場面:話を終えて別れるとき
例文:あいばの。また寄るけん。→ それじゃあね。また寄るから。
11. どげんしとっと
大村周辺など
意味:どうしているの、調子はどう
使う場面:近況を尋ねるとき
例文:最近、どげんしとっと?→ 最近、どうしているの?
「どがん」など、地域によって言い方が変わります。
12. はよごんした
諫早/昭和初期の挨拶として記録
意味:朝早くから精が出ますね
使う場面:朝から働く人に声をかけるとき
例文:はよごんした。畑仕事ですか。→ 朝早くから精が出ますね。畑仕事ですか。
現在の日常挨拶というより、昔の暮らしの中の言葉です。
13. さんばにゃ
諫早/昭和初期の子どもの挨拶
意味:さようなら、またね
使う場面:遊び終えた子ども同士の別れ際
例文:さんばにゃ。また明日。→ さようなら。また明日。
「さんばね」の形も記録されています。
長崎弁の語尾・会話をつなぐ表現12選
14. 〜ばい
長崎市周辺など
意味:〜だよ、〜だぞ
使う場面:気づいたことや判断を相手に伝えるとき
例文:もうバスの来たばい。→ もうバスが来たよ。
15. 〜たい
長崎市周辺など
意味:〜だよ、〜なんだ
使う場面:自分の考えや事情を説明するとき
例文:これは父の弁当たい。→ これは父のお弁当だよ。
「ばい」と意味が重なる場合もありますが、いつでも同じように入れ替えられるわけではありません。
16. 〜と?
長崎市周辺など
意味:〜の?
使う場面:相手の行動や予定を尋ねるとき
例文:明日もここに来ると?→ 明日もここに来るの?
「何しよっと?」は「何をしているの?」という聞き方です。
17. 〜けん
長崎市・諫早周辺など
意味:〜から、〜なので
使う場面:理由を添えるとき
例文:傘のあるけん、大丈夫。→ 傘があるから、大丈夫。
18. ばってん
長崎市・諫早周辺など
意味:けれども、でも
使う場面:前の話に対して別の事情を続けるとき
例文:遠かばってん、行ってみたか。→ 遠いけれど、行ってみたい。
語尾ではなく、文をつなぐ言葉です。
19. 〜げな
長崎市・諫早周辺など
意味:〜だそうだ、〜らしい
使う場面:人から聞いた話を伝えるとき
例文:あの店、日曜も開いとるげな。→ あのお店、日曜も開いているそうだ。
20. 〜ごたる
諫早周辺など
意味:〜のようだ
使う場面:様子から推測したり、似たものにたとえたりするとき
例文:向こうは雨の降りよるごたる。→ 向こうは雨が降っているようだ。
21. 〜らす
諫早周辺など
意味:〜なさる、〜ていらっしゃる
使う場面:相手を立てて、その人の動作を話すとき
例文:先生が話しよらす。→ 先生がお話ししていらっしゃる。
「しとらす」のような形で使われる敬語表現です。
22. 〜しんしゃい
諫早周辺など
意味:〜しなさい
使う場面:家族などに行動を促すとき
例文:先に準備しんしゃい。→ 先に準備しなさい。
23. 〜たか
長崎市周辺など
意味:〜たい
使う場面:自分の希望を伝えるとき
例文:今日は海まで歩きたか。→ 今日は海まで歩きたい。
「たい」と音が似ていますが、こちらは希望を表す形です。
24. 〜さん
長崎市周辺など
意味:〜へ、〜のほうへ
使う場面:行き先や方向を示すとき
例文:港さん行ってくる。→ 港へ行ってくる。
人名に付ける敬称の「さん」とは別の使い方です。
25. 〜しこ
長崎市周辺など
意味:〜だけ、〜分の量
使う場面:必要な分量を伝えるとき
例文:使うしこ持っていってよかよ。→ 使う分だけ持っていっていいよ。
「あるしこ」は「あるだけ」という意味です。
長崎でよく使う方言・日常の言葉25選
26. さるく
長崎市周辺など
意味:歩き回る、ぶらぶら歩く
使う場面:町歩きや散歩について話すとき
例文:夕方、川沿いばさるこう。→ 夕方、川沿いを歩こう。
観光用の造語ではなく、もともとの暮らしの言葉です。
27. なおす
長崎市・大村・諫早周辺など
意味:片付ける、しまう
使う場面:使った物を元の場所に戻すとき
例文:その皿、棚になおしといて。→ そのお皿、棚にしまっておいて。
修理の意味とは文脈で区別します。
28. からう
長崎市・大村・諫早周辺など
意味:背負う
使う場面:荷物を背中に掛けるとき
例文:両手ば空けるために、かばんばからう。→ 両手を空けるために、かばんを背負う。
29. はわく
長崎市周辺など
意味:ほうきで掃く
使う場面:玄関や庭を掃除するとき
例文:落ち葉ばはわいてから出かける。→ 落ち葉を掃いてから出かける。
30. きびる
長崎市周辺など
意味:ひもなどで結ぶ
使う場面:袋の口や荷物を縛るとき
例文:袋の口ばきびっとこう。→ 袋の口を結んでおこう。
31. さばく
長崎市周辺など
意味:髪をくしでとかす
使う場面:身支度をするとき
例文:髪ばさばいて、写真ば撮ろう。→ 髪をとかして、写真を撮ろう。
料理の「魚をさばく」とは違う意味です。
32. うっちょく
長崎市・大村周辺など
意味:そのままにしておく、放っておく
使う場面:後で使う物を置いておくとき
例文:その箱は、そこにうっちょいて。→ その箱は、そこに置いておいて。
「いっちょく」ともいいます。人について使うと「置き去りにする」の意味にもなります。
33. あせがる
長崎市周辺など
意味:慌てる、急ぐ
使う場面:急いで失敗しそうな人に声をかけるとき
例文:まだ間に合うけん、あせがらんで。→ まだ間に合うから、慌てないで。
34. きつか
長崎市周辺など
意味:疲れてつらい、だるい
使う場面:体力的・精神的なしんどさを話すとき
例文:坂ば上ったら、きつかね。→ 坂を上ったら、しんどいね。
35. きゃーなえる
長崎市周辺など
意味:ひどくくたびれる
使う場面:体を動かして疲れ切ったとき
例文:引っ越しの手伝いで、きゃーなえた。→ 引っ越しの手伝いで、すっかりくたびれた。
「きつか」がつらい状態を広く表すのに対し、こちらは疲れ切る感じを表します。
36. ふとか
長崎市周辺など
意味:大きい
使う場面:物の大きさや人の成長について話すとき
例文:この封筒じゃ入らん。ふとかと、ある?→ この封筒では入らない。大きいのはある?
人に使う場合は、体格・身長などのどれを指すかが文脈で変わります。
37. いじ
長崎市周辺など
意味:とても、すごく
使う場面:程度の強さを伝えるとき
例文:あの映画、いじ面白かった。→ あの映画、すごく面白かった。
「いじで」と強める形もあります。
38. よーけ
長崎市周辺など
意味:たくさん
使う場面:量や人数の多さに触れるとき
例文:今日は客のよーけ来たね。→ 今日はお客さんがたくさん来たね。
39. いっちょん
長崎市周辺など
意味:全然、少しも
使う場面:否定の言葉と組み合わせるとき
例文:その話はいっちょん知らん。→ その話は全然知らない。
「いっちょん分からん」のように、後ろに否定が続きます。
40. しょんなか
長崎市・大村・諫早周辺など
意味:仕方がない、しょうがない
使う場面:予定変更などを受け入れるとき
例文:船の欠航なら、しょんなかね。→ 船の欠航なら、仕方がないね。
「しよんなか」とも表記されます。
41. ぴしゃっと
長崎市周辺など
意味:きちんと、しっかり
使う場面:身なりや仕事の仕上がりを話すとき
例文:書類ばぴしゃっとそろえた。→ 書類をきちんとそろえた。
42. のーなる
長崎市周辺など
意味:なくなる
使う場面:物が見当たらなくなったとき
例文:さっきまであった鍵の、のーなった。→ さっきまであった鍵が、なくなった。
43. まぎる
長崎市周辺など
意味:曲がる
使う場面:道順を説明するとき
例文:次の角ば左にまぎって。→ 次の角を左に曲がって。
ここでは道を曲がる使い方です。
44. まっぽし
長崎市周辺など
意味:真正面、まともに、ちょうど
使う場面:物の位置や当たり方を話すとき
例文:玄関のまっぽしに木のある。→ 玄関の真正面に木がある。
45. かずむ
長崎市・諫早周辺など
意味:においを嗅ぐ
使う場面:香りを確かめるとき
例文:この花のにおいばかずんでみて。→ この花のにおいを嗅いでみて。
46. えすか
諫早周辺など
意味:怖い、恐ろしい
使う場面:恐怖を感じたとき
例文:真っ暗な階段は、えすか。→ 真っ暗な階段は、怖い。
47. なして
諫早周辺など
意味:なぜ、どうして
使う場面:理由を尋ねるとき
例文:なして今日は休みになったと?→ どうして今日は休みになったの?
他の地方にもある言葉ですが、諫早でも使われます。
48. いんま
諫早周辺
意味:今のうち
使う場面:今ならできることを話すとき
例文:雨の降らんいんまに帰ろう。→ 雨が降らない今のうちに帰ろう。
49. でけん
諫早周辺など
意味:できない、だめだ
使う場面:できないことを伝えるとき
例文:今日は一人じゃでけん。→ 今日は一人ではできない。
50. あったらか
大村周辺など
意味:惜しい、もったいない
使う場面:まだ使える物を捨てようとするとき
例文:まだ使えるとに、あったらか。→ まだ使えるのに、もったいない。
長崎の面白い方言・意外な意味の言葉20選
51. つ
長崎市・諫早周辺など
意味:かさぶた
使う場面:傷が治る途中の状態を話すとき
例文:膝の傷に、つのできた。→ 膝の傷に、かさぶたができた。
一音で意味が通じる、短い方言です。
52. びっしゃぐ
長崎市周辺など
意味:押しつぶす
使う場面:箱や空き缶をつぶすとき
例文:空き箱ばびっしゃいで捨てる。→ 空き箱をつぶして捨てる。
「びっしゃげる」は、つぶれることを表します。
53. じゅっくい
長崎市周辺など
意味:びっしょり、ずぶぬれ
使う場面:雨や汗で服がぬれたとき
例文:急な雨で、上着がじゅっくい。→ 急な雨で、上着がびっしょり。
54. ずんだれ
長崎市・大村周辺など
意味:だらしない状態や格好
使う場面:着崩れなどを指摘するとき
例文:シャツの出とる。ずんだれになっとるよ。→ シャツが出ている。だらしない格好になっているよ。
55. きゃーぶる
長崎市周辺など
意味:格好をつける
使う場面:いつも以上に気取っている人について話すとき
例文:今日はえらいきゃーぶっとるね。→ 今日はずいぶん格好をつけているね。
「きゃーぶり」は格好をつける人を指します。
56. ちょいちょい
長崎市周辺など
意味:それ見たことか、いい気味だ
使う場面:親しい相手をからかうとき
例文:水ばかけて自分もぬれたと? ちょいちょい。→ 水をかけて自分もぬれたの? それ見たことか。
標準語の「時々」とは別の意味。相手の失敗をあざける響きがあります。
57. あいたす
長崎市・諫早周辺など
意味:あっ、痛い
使う場面:急に痛みを感じたとき
例文:あいたす、机に肘ばぶつけた。→ あっ、痛い。机に肘をぶつけた。
「あいたー」「あいたーす」と伸ばす言い方もあります。
58. はぶてる
長崎市周辺など
意味:すねる、ふてくされる
使う場面:不満を表情や態度に出しているとき
例文:順番が最後で、はぶてとる。→ 順番が最後で、すねている。
大村の記録には「はぶつる」の形もあります。
59. はらかく
長崎市・諫早周辺など
意味:怒る、腹を立てる
使う場面:怒っている人の様子を話すとき
例文:約束ば忘れられて、はらかいとる。→ 約束を忘れられて、怒っている。
60. がられる
長崎市・諫早周辺など
意味:叱られる
使う場面:注意された出来事を話すとき
例文:廊下ば走って、先生にがられた。→ 廊下を走って、先生に叱られた。
「おごられる」ともいいます。
61. こすか
長崎市周辺など
意味:ずるい
使う場面:不公平なやり方に不満を言うとき
例文:自分だけ先に選ぶとは、こすか。→ 自分だけ先に選ぶのは、ずるい。
62. せからしか
長崎市周辺など
意味:うるさい、面倒くさい
使う場面:騒音や煩わしさを言い表すとき
例文:何度も呼ばんで。せからしか。→ 何度も呼ばないで。うるさいよ。
相手に直接言うと、強く突き放す言い方になります。
63. ほげる
長崎市周辺など
意味:穴が開く
使う場面:衣類や袋に穴を見つけたとき
例文:買ったばかりの靴下に穴のほげた。→ 買ったばかりの靴下に穴が開いた。
自分で穴を開ける場合は「ほがす」といいます。
64. ねずむ
長崎市周辺など
意味:つねる
使う場面:皮膚を指でつまむ動作を話すとき
例文:腕ばねずまんで。→ 腕をつねらないで。
「ねづむ」とも表記されます。
65. おえかぶる
諫早周辺
意味:髪が伸び放題になる
使う場面:散髪前の髪の様子を話すとき
例文:しばらく切らんかったら、おえかぶった。→ しばらく切らなかったら、髪が伸び放題になった。
66. ぞーたんのごと
諫早周辺など
意味:冗談じゃない、とんでもない
使う場面:予想外の要求などに驚くとき
例文:今から全部やり直し? ぞーたんのごと。→ 今から全部やり直し? 冗談じゃないよ。
67. ちんちょか
大村周辺
意味:珍しい、変わっている
使う場面:見慣れない物の形に触れるとき
例文:ちんちょか形の石ば拾った。→ 変わった形の石を拾った。
人に向けると「おかしい」という評価にもなる言葉です。
68. ひようげる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:おどける
使う場面:冗談めいたしぐさで笑わせるとき
例文:弟がひようげて、みんな笑った。→ 弟がおどけて、みんな笑った。
69. ちゃあほい
大村周辺/昔ながらの掛け声
意味:せーの
使う場面:力を合わせて物を持つとき
例文:ちゃあほい、机ば持ち上げよう。→ せーの、机を持ち上げよう。
70. しちゃくわちゃ
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:めちゃくちゃ
使う場面:順序や状態が大きく乱れたとき
例文:風で紙の順番がしちゃくわちゃ。→ 風で紙の順番がめちゃくちゃ。
食べ物・天気・生き物を表す長崎の方言15選
71. ぬっか
長崎市・大村・諫早周辺など
意味:暖かい、暑い
使う場面:気温や体感を話すとき
例文:日なたはぬっかね。→ 日なたは暖かいね。
寒暖の程度や季節によって訳し方が変わります。
72. ねまる
長崎市・諫早周辺など
意味:腐る、食べ物が傷む
使う場面:食品の状態を話すとき
例文:昨日の煮物がねまっとる。→ 昨日の煮物が傷んでいる。
東北などの「座る」という意味とは異なります。
73. すいか
諫早周辺など
意味:酸っぱい
使う場面:果物などの味を言うとき
例文:この実、まだすいかね。→ この実、まだ酸っぱいね。
果物の「スイカ」ではなく、味を表す言葉です。
74. ひやか
諫早周辺など
意味:寒い
使う場面:風や空気の冷たさを感じるとき
例文:朝の港はひやか。→ 朝の港は寒い。
75. ほめく
大村周辺
意味:蒸し暑い
使う場面:湿気の多い暑さについて話すとき
例文:雨の前で、今日はほめくね。→ 雨の前で、今日は蒸し暑いね。
76. ずざんか
大村周辺
意味:うすら寒い
使う場面:少し肌寒く感じるとき
例文:窓ば開けたら、ずざんか。→ 窓を開けたら、うすら寒い。
77. ぼうぶら
大村周辺など
意味:カボチャ
使う場面:畑や料理の話をするとき
例文:ぼうぶらば半分もらった。→ カボチャを半分もらった。
78. なば
大村周辺など
意味:キノコ
使う場面:汁物や山の食べ物を話題にするとき
例文:今夜の汁には、なばば入れよう。→ 今夜のお汁には、キノコを入れよう。
79. ずーし
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:汁のあるご飯、雑炊の類
使う場面:温かいご飯物の話をするとき
例文:今日はずーしにしようか。→ 今日は雑炊にしようか。
80. ひらがり
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:昼食
使う場面:昼の食事に誘うとき
例文:ひらがりの用意ができたよ。→ 昼食の用意ができたよ。
「ひらがい」の形もあります。
81. いけどき
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:休憩、休憩時のおやつ
使う場面:仕事の合間に一息つくとき
例文:そろそろ、いけどきにしよう。→ そろそろ、おやつ休憩にしよう。
82. どんく
大村・諫早周辺など
意味:カエル
使う場面:田んぼなどの生き物について話すとき
例文:田んぼでどんくの鳴きよる。→ 田んぼでカエルが鳴いている。
83. がね
大村周辺など
意味:カニ
使う場面:川などで見た生き物を指すとき
例文:石の下にがねのおった。→ 石の下にカニがいた。
84. だぐま
大村周辺
意味:川にいるテナガエビ
使う場面:川の生き物について話すとき
例文:この川には、だぐまのおる。→ この川には、テナガエビがいる。
85. へんぶ
大村周辺
意味:トンボ
使う場面:空を飛ぶ虫を指すとき
例文:へんぶの竿にとまった。→ トンボが竿にとまった。
昔の暮らしに根づく長崎の方言15選
86. かんげ
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:髪の毛
使う場面:髪の長さや身支度を話すとき
例文:かんげの伸びたね。→ 髪の毛が伸びたね。
87. むこづら
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:額、おでこ
使う場面:額についた汚れなどに気づいたとき
例文:むこづらに墨のついとる。→ おでこに墨がついている。
88. ひざんかっぽ
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:膝頭
使う場面:膝の位置や衣服の汚れを話すとき
例文:ひざんかっぽの所が汚れとる。→ 膝頭のところが汚れている。
89. こずく
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:咳をする
使う場面:咳が出る様子を伝えるとき
例文:さっきから、こずきよるね。→ さっきから、咳をしているね。
90. からすまがり
大村周辺など
意味:こむら返り
使う場面:ふくらはぎがつった出来事を話すとき
例文:夜中にからすまがりになった。→ 夜中にこむら返りになった。
91. うしつる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:捨てる
使う場面:不要な物を処分するとき
例文:この紙は、もううしつってよか?→ この紙は、もう捨てていい?
92. うったつ
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:よそ行きに着替える
使う場面:外出に向けて身支度するとき
例文:祭りに行くけん、うったとう。→ お祭りに行くから、よそ行きに着替えよう。
93. うっかかる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:もたれかかる
使う場面:体を壁などに預けるとき
例文:疲れて柱にうっかかった。→ 疲れて柱にもたれかかった。
94. こっぱまる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:座り込む
使う場面:その場に腰を下ろすとき
例文:玄関にこっぱまって、靴ば磨く。→ 玄関に座り込んで、靴を磨く。
95. しょて
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:以前は、もとは
使う場面:昔との違いを話すとき
例文:しょては、ここに店のあった。→ 以前は、ここにお店があった。
96. すためる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:水などを最後まで流し切る
使う場面:容器に残った水を切るとき
例文:桶の水ばすためておこう。→ 桶の水を最後まで流しておこう。
97. ぞろびく
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:裾などを地面に引きずる
使う場面:衣服が長すぎるとき
例文:裾ばぞろびいて歩きよる。→ 裾を引きずって歩いている。
98. とえる
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:取り入れる、しまう
使う場面:洗濯物などを屋内に入れるとき
例文:洗濯物ばとえてから出よう。→ 洗濯物を取り入れてから出よう。
99. ひょけらんと
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:ひょっこりと
使う場面:思いがけず人が現れたとき
例文:友達がひょけらんと顔ば出した。→ 友達がひょっこり顔を出した。
100. どりろこいろ
大村周辺/昔ながらの言葉
意味:どうにかこうにか
使う場面:苦労しながらも終えたとき
例文:どりろこいろ、夕方までに終わった。→ どうにかこうにか、夕方までに終わった。
長崎県の方言の種類・地域による違い
長崎市周辺の言葉と、佐世保・県北、島原、五島、壱岐、対馬の言葉には違いがあります。同じ地域でも、世代や集落によって使う語や発音は変わります。
たとえば「かわいい」を表す「みじょか」は五島・県北などの言葉。「ありがとう」には大村の「おおきん」、壱岐・勝本の「おおきに」といった違いがあります。この一覧は長崎県内の言葉を集めたもので、100項目すべてが県内どこでも通じるという意味ではありません。
まとめ
知っている言葉や、意味を聞いて意外に感じた方言はありましたか? 短い「つ」にも、歩く様子が浮かぶ「さるく」にも面白さがありますね。私は「みじょか」の親しみのある響きが好きです^^