鹿児島県の方言には、「もぜ」のようなかわいい言葉や、「おやっとさあ」などよく使う挨拶があります。「すんくじら」の面白い響きや、「びんた=頭」のように初めて聞くと難しい意味も気になりますよね^^
鹿児島市周辺や薩摩・大隅の言葉を中心に、昔ながらの表現も含めた100選を、意味・使う場面・例文で紹介します。
言葉から探す(50音順)
- あいがとさげもした
- あいた
- あがいやんせ
- あかくろ
- あかごんこ
- あくっ
- あさねごろ
- あたい
- あったらし
- あまる
- あまん
- いっかすい
- いっがね
- いっき
- いっけ
- いっこっ
- いっぺこっぺ
- いみる
- うんだもしたん
- うんべ
- うんまか
- おかべ
- おごじょ
- おやっとさあ
- かいも
- かかじる
- かくれんご
- かげ
- かけめし
- かごむ
- かざ
- かせ
- かたいごろ
- がっつい
- かてもん
- がね
- かばしか
- がらっぱ
- がらんつ
- きぞわり
- ぎった
- きばる
- きびる
- きらす
- くせらし
- ぐらしい
- けすいばっ
- けもん
- けわするっ
- けわる
- げんね
- さんか
- しいたれご
- しおけ
- じゃっど
- じゃっどん
- すっじゃ
- すんくじら
- ずんだれ
- ずんばい
- だいやめ
- たかたろ
- たかめんちろ
- だれる
- ちょか
- ちんがらっ
- つがんね
- てげてげ
- てご
- でこん
- でず
- てそか
- てんがね
- とぜんね
- なんだ
- ぬっか
- ひい
- びっきょ
- ひったまがっ
- びんた
- ぶえん
- へ
- ぼんの
- もがる
- もぜ
- もっ
- もどっ
- もへ
- もま
- よか
- よかにせ
- よかぶる
- よく
- よごし
- 〜よっか
- よっごろ
- よっころっ
- よま
- よめじょきび
- わっぜ
鹿児島のかわいい方言・親しみのある言葉10選
かわいさや好意を伝える言葉と、響きに親しみを感じる呼び方を集めました。
1. もぜ
意味:かわいい、愛らしい。
使う場面:子どもや動物のしぐさに心が和んだとき。
例文:この子犬、もぜね。→ この子犬、かわいいね。
「もぞか」「むぜ」なども同じ意味の言い方です。
2. すっじゃ
意味:好きだ。
使う場面:好きな相手や気に入ったものを伝えるとき。
例文:あたいは、あんたがすっじゃ。→ 私は、あなたが好きだ。
3. げんね
意味:恥ずかしい、照れくさい。
使う場面:褒められたり、人前に出たりして照れるとき。
例文:みんなの前では、げんねなあ。→ みんなの前では、恥ずかしいなあ。
4. とぜんね
意味:寂しい、心細い。
使う場面:親しい人と離れて、物足りなく感じるとき。
例文:あんたがおらんと、とぜんね。→ あなたがいないと、寂しい。
5. おごじょ
意味:娘さん、若い女性。
使う場面:若い女性について親しみを込めて話すとき。
例文:隣のおごじょが、花を届けてくれた。→ 隣の娘さんが、花を届けてくれた。
「美人」だけを指す言葉ではありません。
6. よかにせ
意味:好青年、格好のよい若い男性。
使う場面:青年の容姿や雰囲気を褒めるとき。
例文:久しぶりに会ったら、よかにせになったね。→ 久しぶりに会ったら、すてきな青年になったね。
「にせ」は青年のこと。「偽物」という意味ではありません。
7. あたい
意味:私。
使う場面:親しい間柄で、自分のことを話すとき。
例文:あたいも、その写真が欲しい。→ 私も、その写真が欲しい。
8. ぼんの
意味:愛情、かわいがる気持ち。
使う場面:家族などに注ぐ愛情を表すとき。
例文:孫へのぼんのが深いね。→ 孫への愛情が深いね。
昔ながらの言い回しです。
9. あかごんこ
鹿児島市周辺の伝統的な言葉
意味:赤ん坊。
使う場面:生まれたばかりの子について話すとき。
例文:あかごんこが、すやすや寝ている。→ 赤ちゃんが、すやすや寝ている。
10. てんがね
大隅で紹介される伝統的な言葉
意味:利口な、賢い。
使う場面:子どもなどの気の利いた行動を褒めるとき。
例文:一人で支度ができて、てんがね子だね。→ 一人で支度ができて、賢い子だね。
鹿児島でよく使う言葉・挨拶と日常会話の方言30選
11. おやっとさあ
意味:お疲れさま。
使う場面:仕事や作業を終えた相手をねぎらうとき。
例文:朝から草取り、おやっとさあ。→ 朝から草取り、お疲れさま。
12. あいがとさげもした
意味:ありがとうございました。
使う場面:手助けやもてなしへの感謝を伝えるとき。
例文:駅まで送ってくれて、あいがとさげもした。→ 駅まで送ってくれて、ありがとうございました。
短く「あいがと」と言う形もあります。
13. あがいやんせ
意味:召し上がれ、どうぞお食べください。
使う場面:用意した食事やお菓子を勧めるとき。
例文:温かいうちに、あがいやんせ。→ 温かいうちに、召し上がれ。
「あがったもんせ」などの言い方もあります。
14. きばる
意味:頑張る、踏ん張る。
使う場面:仕事や練習に力を入れるとき。
例文:大会まで、もうひと月きばるよ。→ 大会まで、もうひと月頑張るよ。
励ます形では「きばれ」。辛抱する意味でも使われます。
15. じゃっど
意味:そうだよ、〜だよ。
使う場面:相手の話を肯定したり、事実を伝えたりするとき。
例文:集合場所は、この広場じゃっど。→ 集合場所は、この広場だよ。
16. じゃっどん
意味:だけれど、しかし。
使う場面:前の話に別の事情を付け加えるとき。
例文:行きたい。じゃっどん、明日は仕事だ。→ 行きたい。だけれど、明日は仕事だ。
17. よか
意味:よい、いい。
使う場面:気に入ったものを褒めたり、了承したりするとき。
例文:窓から桜島が見えて、よか部屋だね。→ 窓から桜島が見えて、いい部屋だね。
18. わっぜ
意味:とても、ものすごく。
使う場面:驚くほどの程度を強調するとき。
例文:展望台は、わっぜ風が強い。→ 展望台は、ものすごく風が強い。
「わぜ」などとも聞こえます。
19. ずんばい
意味:たくさん。
使う場面:物や人の数、量が多いとき。
例文:庭にみかんが、ずんばいなった。→ 庭にみかんが、たくさんなった。
20. いっき
意味:すぐに。
使う場面:間を置かず行動することを伝えるとき。
例文:呼んでくれたら、いっき行くよ。→ 呼んでくれたら、すぐに行くよ。
21. もへ
意味:もう、早くも。
使う場面:思っていたより早い進み具合に気づいたとき。
例文:もへ昼だね。続きは午後にしよう。→ もう昼だね。続きは午後にしよう。
22. がっつい
意味:ちょうど、ぴったり。
使う場面:時間や大きさがうまく合ったとき。
例文:この箱に、がっつい収まった。→ この箱に、ぴったり収まった。
標準語の「がっつり」とは意味が異なります。
23. だれる
意味:疲れる。
使う場面:作業や移動で疲れたことを話すとき。
例文:坂道ばかりで、今日はだれた。→ 坂道ばかりで、今日は疲れた。
強く疲れた様子を「ひんだれた」と言うこともあります。
24. てそか
意味:だるい、体がきつい。
使う場面:体が重く、動くのがおっくうなとき。
例文:朝からてそか。少し横になる。→ 朝からだるい。少し横になる。
「てそい」「てせ」なども同じ系統の言い方です。
25. ぬっか
意味:暑い、暖かい。
使う場面:気温や室内の暖かさを話すとき。
例文:日なたはぬっかね。日陰に入ろう。→ 日なたは暑いね。日陰に入ろう。
「ぬき」などとも言います。
26. さんか
意味:寒い。
使う場面:冷え込む朝や冷たい風について話すとき。
例文:山の朝はさんかね。→ 山の朝は寒いね。
「さみ」などの形もあります。
27. あったらし
意味:惜しい、もったいない。
使う場面:まだ使える物などを手放すのが惜しいとき。
例文:まだ着られるのに、あったらし。→ まだ着られるのに、もったいない。
「新しい」という意味ではありません。
28. あいた
意味:あっ、しまった。
使う場面:忘れ物や失敗に気づいたとき。
例文:あいた、傘を店に置いてきた。→ しまった、傘を店に置いてきた。
痛かったときの声としても使われます。
29. けわするっ
意味:忘れる。
使う場面:予定や持ち物が頭から抜けたとき。
例文:返す本を、けわすれた。→ 返す本を、忘れた。
30. よく
意味:休む、休憩する。
使う場面:一息入れることを勧めるとき。
例文:縁側で、ちょっとよこう。→ 縁側で、ちょっと休もう。
「よくできた」の「よく」とは別の言葉です。
31. かせ
意味:手伝い、加勢。
使う場面:人手が必要な仕事を助けるとき。
例文:引っ越しのかせに来たよ。→ 引っ越しの手伝いに来たよ。
32. きびる
意味:結ぶ、縛る。
使う場面:ひもで荷物をまとめるとき。
例文:新聞をひもできびる。→ 新聞をひもで縛る。
33. かごむ
意味:かがむ。
使う場面:低い位置の物を取ったり、頭を下げたりするとき。
例文:ここは低いから、かごんで通って。→ ここは低いから、かがんで通って。
34. かかじる
意味:引っかく。
使う場面:爪で傷がついたときや、かゆい所をかくとき。
例文:猫が椅子をかかじった。→ 猫が椅子を引っかいた。
「かかじっ」と短くなる形もあります。
35. もどっ
意味:帰る、戻る。
使う場面:外出先から家に帰ることを話すとき。
例文:暗くなる前に、家にもどっ。→ 暗くなる前に、家に帰る。
36. けもん
意味:買い物。
使う場面:店へ出かける用事を伝えるとき。
例文:けもんのついでに、牛乳も買ってくる。→ 買い物のついでに、牛乳も買ってくる。
37. 〜よっか
意味:〜より。
使う場面:二つの物事を比べるとき。
例文:昨日よっか、今日は風が弱いね。→ 昨日より、今日は風が弱いね。
38. いっかすい
意味:教える、言い聞かせる。
使う場面:やり方や心得を相手に伝えるとき。
例文:道具の使い方を、いっかせた。→ 道具の使い方を、教えた。
「いっかすっ」などとも言います。
39. けわる
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:笑う。
使う場面:おかしな話を聞いて笑ったとき。
例文:昔の写真を見て、みんなでけわる。→ 昔の写真を見て、みんなで笑う。
40. ひったまがっ
意味:ひどく驚く、びっくりする。
使う場面:突然の音や思いがけない出来事に驚くとき。
例文:すぐそばで雷が鳴って、ひったまがった。→ すぐそばで雷が鳴って、びっくりした。
「たまがる」の意味を強めた言い方です。
鹿児島の面白い方言・響きがユニークな表現20選
41. てげてげ
意味:ほどほど、大まか、いい加減。
使う場面:細部にこだわりすぎないときや、雑さを指摘するとき。
例文:その辺は、てげてげでよかよ。→ その辺は、ほどほどでいいよ。
「てげ」とも言います。気楽さを勧める場合と、雑だと評する場合があります。
42. いっぺこっぺ
意味:あちこち。
使う場面:いろいろな場所を歩いたり探したりするとき。
例文:鍵を探して、いっぺこっぺ歩いた。→ 鍵を探して、あちこち歩いた。
43. すんくじら
意味:隅、隅っこ。
使う場面:部屋や棚の端の場所を伝えるとき。
例文:予備の電池は、引き出しのすんくじらにある。→ 予備の電池は、引き出しの隅にある。
44. ちんがらっ
意味:めちゃくちゃ、ばらばら。
使う場面:物が壊れたり、ひどく散らかったりしたとき。
例文:落とした模型が、ちんがらっになった。→ 落とした模型が、ばらばらになった。
45. へ
意味:灰。文脈によって、ハエやおならも指す。
使う場面:降灰や身近なものについて話すとき。
例文:車の上に、へが積もった。→ 車の上に、灰が積もった。
短い同じ音でも、何の話かによって意味が変わります。
46. よかぶる
意味:格好をつける、気取る。
使う場面:普段より気取った様子をからかうとき。
例文:写真の前だけ、よかぶるね。→ 写真の前だけ、格好をつけるね。
47. ずんだれ
意味:だらしない、しまりのない様子。
使う場面:着崩れた服装や締まりのない様子を指すとき。
例文:シャツが出て、ずんだれになってるよ。→ シャツが出て、だらしなくなっているよ。
相手への評価になるので、褒め言葉ではありません。
48. けすいばっ
大隅などの伝統的な言葉
意味:ひょうきんな人、いたずら好きな人。
使う場面:人を笑わせるおどけ者について話すとき。
例文:あのけすいばっが、またみんなを笑わせた。→ あのひょうきん者が、またみんなを笑わせた。
49. あまる
意味:子どもが騒ぐ、いたずらをする。
使う場面:子どもがはしゃいで落ち着かないとき。
例文:座敷であまると、花瓶が倒れるよ。→ 座敷で騒ぐと、花瓶が倒れるよ。
物が余るという意味だけではありません。
50. もがる
意味:駄々をこねる。
使う場面:思いどおりにならず、ぐずっているとき。
例文:もう一つ欲しいと、もがる。→ もう一つ欲しいと、駄々をこねる。
51. いっこっ
意味:頑固、頑固者。
使う場面:意見をなかなか変えない人について話すとき。
例文:あの人は、道具選びにはいっこっだ。→ あの人は、道具選びには頑固だ。
52. よっごろ
意味:欲張り。
使う場面:必要以上に欲しがる様子を言うとき。
例文:両方欲しいなんて、よっごろだね。→ 両方欲しいなんて、欲張りだね。
53. あさねごろ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:朝寝坊、朝遅くまで寝ている人。
使う場面:朝になっても起きてこない人を呼ぶとき。
例文:あさねごろさん、朝ご飯が冷めるよ。→ 朝寝坊さん、朝ご飯が冷めるよ。
54. うんだもしたん
意味:あらまあ、これは驚いた。
使う場面:予想していなかったことに驚くとき。
例文:うんだもしたん、庭にタヌキが来てる。→ あらまあ、庭にタヌキが来ている。
「うんだ」「うんだも」と短く言う形もあります。
55. いみる
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:増える、量が多くなる。
使う場面:炊いたり水を含ませたりして量が増すとき。
例文:この米は、炊くとよういみるね。→ この米は、炊くとよく量が増えるね。
56. よっころっ
意味:横になる。
使う場面:体を横たえてくつろぐとき。
例文:畳の上に、少しよっころっ。→ 畳の上に、少し横になる。
57. かくれんご
意味:かくれんぼ。
使う場面:子どもの遊びの名前を話すとき。
例文:庭でかくれんごをしよう。→ 庭でかくれんぼをしよう。
地域や用法によって鬼ごっこを指すこともあります。
58. だいやめ
意味:晩酌。
使う場面:一日の仕事を終え、家でお酒を飲むとき。
例文:今夜のだいやめは、冷ややっこを添えて。→ 今夜の晩酌は、冷ややっこを添えて。
「だれやめ」とも言います。
59. しいたれご
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:末っ子。
使う場面:きょうだいの中で一番下の子を紹介するとき。
例文:うちのしいたれごも、来年は中学生だ。→ うちの末っ子も、来年は中学生だ。
60. かたいごろ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:おしゃべりな人。
使う場面:話好きで会話が尽きない人について言うとき。
例文:かたいごろが集まると、お茶が何杯も要るね。→ おしゃべりな人が集まると、お茶が何杯も要るね。
鹿児島の難しい方言・意味を知りたい言葉20選
61. びんた
意味:頭。
使う場面:頭に触れたり、頭の痛みを伝えたりするとき。
例文:戸口で、びんたをぶつけた。→ 戸口で、頭をぶつけた。
この用法では、平手でたたく「ビンタ」ではありません。
62. なんだ
意味:涙。
使う場面:うれしさや悲しさで涙が出たとき。
例文:手紙を読んだら、なんだが出た。→ 手紙を読んだら、涙が出た。
63. ぐらしい
意味:かわいそう、気の毒。悲しい、つらい。
使う場面:相手の境遇を気の毒に思ったり、悲しさを感じたりするとき。
例文:楽しみにしていた遠足が中止で、ぐらしいね。→ 楽しみにしていた遠足が中止で、かわいそうだね。
「ぐらし」とも言います。
64. きぞわり
意味:気味が悪い、不気味。
使う場面:正体の分からない音などに不気味さを感じるとき。
例文:誰もいないのに足音がして、きぞわりだ。→ 誰もいないのに足音がして、気味が悪い。
65. くせらし
意味:生意気な。
使う場面:出しゃばった態度や口の利き方を指すとき。
例文:そんなくせらしことを言わんでも。→ そんな生意気なことを言わなくても。
人をとがめる響きがあります。
66. つがんね
大隅などの伝統的な言葉
意味:とんでもない、とっぴょうしもない。
使う場面:思いもよらない提案や大げさな話に反応するとき。
例文:一晩で全部直すなんて、つがんね話だ。→ 一晩で全部直すなんて、とんでもない話だ。
「つがらんね」とも言います。
67. あかくろ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:夕暮れ、薄暗くなった時間。
使う場面:日が落ちる頃の景色や時刻を話すとき。
例文:あかくろに、港の明かりがともった。→ 夕暮れに、港の明かりがともった。
「あこくろ」とも言います。
68. あくっ
意味:あくび。
使う場面:眠くてあくびが出るとき。
例文:昨夜は遅くて、あくっが出る。→ 昨夜は遅くて、あくびが出る。
69. がらっぱ
意味:河童。
使う場面:川にまつわる昔話や伝説を話すとき。
例文:この川には、がらっぱの話が残っている。→ この川には、河童の話が残っている。
70. いっけ
意味:親類、親戚。
使う場面:親戚同士の集まりについて話すとき。
例文:法事で、いっけが集まった。→ 法事で、親戚が集まった。
71. いっがね
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:指輪。
使う場面:指輪を着けたり、探したりするとき。
例文:大事ないっがねを、箱にしまった。→ 大事な指輪を、箱にしまった。
72. よま
意味:ひも。
使う場面:物を結ぶひもを使うとき。
例文:袋のよまが、ほどけている。→ 袋のひもが、ほどけている。
73. ぎった
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:ゴム。
使う場面:ゴムひもやゴム製のものについて話すとき。
例文:このぎったは、よく伸びる。→ このゴムは、よく伸びる。
74. かざ
意味:におい、香り。
使う場面:花や食べ物などのにおいに気づいたとき。
例文:玄関まで、花のかざがする。→ 玄関まで、花の香りがする。
よい香りにも、嫌なにおいにも使われます。
75. かげ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:かけら。
使う場面:割れた物の小さな破片について話すとき。
例文:茶わんのかげが、床に残っていた。→ 茶わんのかけらが、床に残っていた。
ここでは、光を遮ってできる「影」ではありません。
76. もま
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:フクロウ。
使う場面:フクロウの姿や鳴き声について話すとき。
例文:森のほうで、もまが鳴いている。→ 森のほうで、フクロウが鳴いている。
77. びっきょ
意味:カエル。
使う場面:田んぼや庭でカエルを見つけたとき。
例文:雨上がりに、びっきょが出てきた。→ 雨上がりに、カエルが出てきた。
「びっ」と短く言う形もあります。
78. たかたろ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:入道雲。
使う場面:夏空に大きく立ち上がる雲を見るとき。
例文:海の向こうに、たかたろが出ている。→ 海の向こうに、入道雲が出ている。
79. たかめんちろ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:メダカ。
使う場面:小川などの小さな魚を見つけたとき。
例文:水路に、たかめんちろが泳いでいる。→ 水路に、メダカが泳いでいる。
「たかめん」「たかめんこ」とも呼ばれます。
80. てご
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:かご。
使う場面:物を入れて運ぶかごを使うとき。
例文:摘んだ野菜を、てごに入れる。→ 摘んだ野菜を、かごに入れる。
食べ物・食卓にまつわる鹿児島の方言20選
81. かいも
意味:サツマイモ。
使う場面:畑の収穫や料理の材料について話すとき。
例文:もらったかいもを、蒸しておこう。→ もらったサツマイモを、蒸しておこう。
「からいも」とも言います。
82. おかべ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:豆腐。
使う場面:豆腐を買ったり、食卓に出したりするとき。
例文:今夜の汁には、おかべを入れよう。→ 今夜の汁には、豆腐を入れよう。
83. きらす
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:おから。
使う場面:豆腐を作ったときに出るおからを料理するとき。
例文:きらすを、にんじんと一緒に煮た。→ おからを、にんじんと一緒に煮た。
84. ぶえん
意味:塩漬けにしていない魚、生の魚。
使う場面:塩蔵品と区別して魚を話題にするとき。
例文:今日は、ぶえんの魚が入ったよ。→ 今日は、塩漬けにしていない魚が入ったよ。
「無塩」に由来する呼び方で、魚の種類の名前ではありません。
85. ちょか
意味:土瓶、急須。
使う場面:お茶や焼酎を入れる器について話すとき。
例文:棚から、ちょかを出しておいて。→ 棚から、土瓶を出しておいて。
「黒ぢょか」は焼酎を温める器として知られています。
86. あまん
大隅などの伝統的な言葉
意味:酢。
使う場面:料理の酸味を調整するとき。
例文:和え物に、あまんを少し足す。→ 和え物に、酢を少し足す。
87. よめじょきび
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:トウモロコシ。
使う場面:畑の実りや夏の食べ物について話すとき。
例文:採れたてのよめじょきびを、ゆでた。→ 採れたてのトウモロコシを、ゆでた。
88. でこん
意味:大根。
使う場面:大根の料理や買い物の話をするとき。
例文:でこんを厚めに切って、煮よう。→ 大根を厚めに切って、煮よう。
89. でず
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:大豆。
使う場面:豆を煮たり加工したりするとき。
例文:でずを一晩、水につけておく。→ 大豆を一晩、水につけておく。
90. よごし
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:豆腐と野菜などを合わせた和え物。
使う場面:白和えのような料理を食卓に出すとき。
例文:ほうれん草のよごしを、小鉢に盛った。→ ほうれん草の豆腐和えを、小鉢に盛った。
この用法では「汚す」という動作ではありません。
91. もっ
意味:餅。
使う場面:正月の食べ物や餅料理について話すとき。
例文:焼いたもっを、雑煮に入れよう。→ 焼いた餅を、雑煮に入れよう。
文脈によっては別の言葉も同じ音になります。
92. ひい
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:ニンニク。
使う場面:料理に香りを付けるとき。
例文:刻んだひいを、油で炒める。→ 刻んだニンニクを、油で炒める。
「昼」などが同じ音になる場合もあります。ここでは食材の意味です。
93. かけめし
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:お茶漬け。
使う場面:ご飯にお茶をかけて食べるとき。
例文:夜食は、さらっとかけめしにしよう。→ 夜食は、さらっとお茶漬けにしよう。
94. しおけ
意味:酒のさかな、つまみ。
使う場面:お酒と一緒に出す料理を選ぶとき。
例文:しおけには、焼き魚を用意した。→ 酒のつまみには、焼き魚を用意した。
塩味の強さを表す「塩気」とは異なる用法です。
95. がね
意味:カニ。また、サツマイモなどを細く切って揚げた郷土料理。
使う場面:カニや、かき揚げに似た料理について話すとき。
例文:揚げたてのがねを、お皿に並べた。→ 揚げたてのサツマイモのかき揚げを、お皿に並べた。
料理としての「がね」は、カニそのものを揚げたものとは限りません。
96. うんまか
意味:おいしい。
使う場面:料理を食べて味を褒めるとき。
例文:この煮物、味がしみてうんまか。→ この煮物、味がしみておいしい。
「うんめ」などの言い方もあります。
97. かてもん
意味:おかず。
使う場面:ご飯と一緒に食べる料理を話題にするとき。
例文:今日のかてもんは、何にしようか。→ 今日のおかずは、何にしようか。
「かてむん」とも言います。
98. がらんつ
鹿児島本土の伝統的な言葉
意味:目刺し。
使う場面:小魚を干したものを焼いて食べるとき。
例文:朝ご飯に、がらんつを焼いた。→ 朝ご飯に、目刺しを焼いた。
99. うんべ
意味:ムベ。アケビに似た実をつける植物。
使う場面:山の実や庭の果実について話すとき。
例文:庭のうんべが、紫に色づいてきた。→ 庭のムベが、紫に色づいてきた。
「んべ」とも言います。
100. かばしか
意味:香ばしい、香りがよい。
使う場面:焼いた食べ物などの香りを楽しむとき。
例文:焼きたての団子は、かばしかね。→ 焼きたての団子は、香ばしいね。
まとめ
聞いたことのある言葉や、意味が意外だった方言はありましたか?「もぜ」のやわらかさも、「ひったまがった」の驚きが伝わる響きも、鹿児島の言葉ならではの面白さがありますね^^