東京都の隣に位置する千葉県に方言ってあるの?千葉弁ってどんな言葉があるの?と思う方も多いと思います。
ということで、千葉弁の特徴やよく使われる方言を調査してきましたよ♪
千葉県出身の知り合いや友人がいたりする方は、話が弾んだり親近感が湧いたり、また千葉県へ引っ越しや仕事でいらっしゃる方は、知っておいて損はないと思います。
本記事では、よく使われる方言を10個ご紹介します。
ぜひ参考にしてみてくださいね!
千葉弁の特徴
千葉弁は隣接地域と区別されるような特徴はあまり見られず、県内の方言のまとまりも薄いですが、おおまかに以下の3つに分けられます。
・房州弁:房総半島南部で広く話されている方言。
・東総弁:房州弁と茨城弁の中間的な方言で、主に北東部で使われる。
・野田弁:野田市周辺の方言。埼玉県東部で話される葛飾方言に含まれることもある。
アクセントは、北部と南部は標準語・共通語と変わらず、中部は標準語・共通語から少し変形しており、野田市付近は茨城弁と似ている無アクセントという特徴があります。
また、千葉県には漁師町が多く、他の人には喧嘩越しに聞こえてしまうような荒い話し方の漁師言葉があります。
あまりに勢いよく千葉弁で話すので、少々こわいと感じるかもしれませんが、必ずしも怒っているわけではないようですよ。
千葉県の方言一覧
千葉の方言は比較的、房総半島南部で広く話されている房州弁が多いようです。
それでは、順にご紹介していきますね。
①あおなじみ
意味:青あざ
例文:ぶつけて「あおなじみ」ができた
主に房州弁(房総半島南部)や東総弁(北東部)で使われており、茨城県でも広く使われています。
そのため、千葉県や茨城県民の中では「方言じゃないと思っていた!」という方がとても多く、びっくりしたランキング上位の方言です。
みんな青タンの事あおなじみって言わない?
友達に引かれたんだが— なし子 (@Nachi_55) June 5, 2022
②うちんち
意味:自分の家
例文:今日「うちんち」来ない?
千葉県内の広い地域で使われています。
「わたし」のことを「うち」と言うのは若者言葉かと思いきや、千葉では広い年代の方が「わたし」を「うち」と言います。そこに「~の家」という意味の「~んち」がむすびついて、「うちんち」となりました。
この言葉も「方言じゃないと思っていた!」という方がとても多く、びっくりしたランキング上位の方言です。
「うちんち」って千葉の方言らしい……
— らむ@ (@16_gi_) August 7, 2020
地元、自分の家の事をうちんち、って言うの方言だっことに気がついてびっくり。あおなじみも線引きも……
— ほし (@Hosi__0715) June 3, 2022
③うっちゃる
意味:捨てる
例文:このゴミ「うっちゃっておいて」
主に房州弁(房総半島南部)で使われています。さらに関東地域や静岡県など、東日本で広く使われており、高齢の方がよく使う言葉のようです。
「うっちゃる」は本来は江戸弁(東京方言)で、相撲の決まり手の「うっちゃり」は土俵際まで押し込まれながら最後に体をひねって相手を「投げ落とす」「投げ捨てる」です。
「ゴミ うっちゃる」 千葉県 房総半島 館山市で 言っていましたね
— 茂ちゃん (@hagi0912shige) June 21, 2020
④おいねー
意味:だめだ
例文:そんなことしちゃ「おいねー」よ
主に房州弁(房総半島南部)で使われており、特に上総地方では地元の人と話をしていると必ずと言っていいほど出てくる有名な言葉です。
地域によっては「おいねえ」「おんね」「おいね」とも言うそうです。
Q:この千葉の方言を標準語に変換せよ
— MORNING BOOOOOOST! (@boooooost_zip) May 25, 2021
⑤おっさ
意味:おお、そうだよ
例文:出身は千葉県?「おっさ!」
主に房州弁(房総半島南部)で使われており、特に木更津に多いようです。
木更津の「おっさ」の掛け声の「やっさいもっさい踊り大会」がテレビドラマ『木更津キャッツアイ』に登場し話題になったことで、ご存知の方もいるかもしれません。
明日から木更津港まつりが始まるよ。明日は「やっさいもっさい踊り」でおっさおっさ、明後日は花火大会だよ。
— チーバくん (@chi_bakun_chiba) August 13, 2013
⑥しびれる
意味:肉体的・精神的に参る
例文:仕事が終わらなくて「しびれる」
主に海沿い地区の漁師言葉です。
同僚がよく「しびれる」を使うので聞いてみたところ「普通に使っていたので意味が伝わらなくて驚いた」とのことでした。ごく一部の地域で使われているようでTwitterでつぶやいているのは見当たりませんでした。
⑦じゅんぐり
意味:順番に
例文:「じゅんぐり」に並んでね
千葉県内では広く使われていますが、甲州や三重県、仙台など割と全国各地で使われているようで、いずれも順番、順序という意味になります。
千葉の方言ではありますが、これは解りやすくて通じる人が多そうですね。
えっ、じゅんぐり、方言なん…!?
— ダイ (@dire2wk9) May 24, 2013
⑧でれすけ
意味:だらしがない
例文:あの人は「でれすけ」だ
千葉県内で広く使われ、茨城県や栃木県でも使われています。映画「フラガール」の中でも多用されており、使用地域は福島県の一部にまで広がっています。
「でれすけ」はもともと「好色でだらしのない人。しまりのないのろい男。」という意味で、そこから「だらしない奴」「いい加減な奴」と意味が広がっていったようですね。
『でれすけ』方言っていいな。いまいち だけど、忠実にやろうとする心意気は伝わったぞい。何回見てもじっくり泣いちまうわ。
#フラガール— ryomuna (@misokanpura) July 28, 2019
⑨ハガチ
意味:ムカデ
主に房州弁(房総半島南部)で使われています。千葉県は農地や田舎町も多いので、ムカデもよく発生するんです。
虫の名前は全国でもいろいろな呼び名がありますが、「ハガチ」と聞いて地元民以外はムカデだとは想像できないのではないでしょうか。
他にも、ゴキブリを「ヘイハチ」、アシダカグモを「グンソウ」と呼びます。おもしろいですね。
ハガチって方言なんだよ〜
皆さんご存知でしたか?
私も若い頃東京で「きゃーハガチ〜」って言ったら?居合わせた友人達が何?何?何?みたいになりまして…そのときにハガチ=方言だと知りました— Nobu_rin (@Noburin61165873) April 25, 2022
⑩ひゃっけ
意味:冷たい
例文:「ひゃっけ」くて気持ちいい
主に房州弁(房総半島南部)や野田弁(野田市周辺)で使われています。
他に「ひゃっこい」「ひゃっこひゃっこ」とも言います。
「ひゃっこい」は北海道や東北を中心によく耳にしますが、元禄時代より前から冷や水の中に白玉を入れて売る江戸の冷や水売りが「ひゃっこい!ひゃっこい!」と掛け声を出して客を集めていたことがルーツです。
このときの「ひゃっこい」が今も多くの地域ですこしずつ言葉を変えて使われているそうです。
冷たいって意味ですw
よく「ひゃっけひゃっけ」って言いますw— 野生のキキ(軟弱者) (@simatya__kiki__) December 27, 2019
まとめ
千葉県でよく使われている10個の方言をご紹介しました。
東京都の隣の首都圏で方言なんてあるの?!と思いましたが、たくさんの方言がありました!
今回ご紹介しきれなかった方言がまだまだたくさんありますので、また追記や別の機会にご紹介しますね。
千葉県出身の知り合いや友人がいたりする方、また千葉県へ引っ越しや仕事でいらっしゃる方は、千葉弁での会話をぜひ楽しんでみてください♪