オリンピックまで1週間を切りましたね!
ナイスなタイミングで今週(2021年7月16日)の『チコちゃんに叱られる!』が、こんな問題と答えを出してくれました。


問題:運動神経がいいってなに?
答え:生まれ持った才能よりも繰り返し練習したおかげ


素晴らしいですよね!
運動神経がいいのって遺伝とかじゃなかったんです。
練習することで運動神経はどんどんよくなっていくんですね。
チコちゃんが教えてくれた「運動神経ってなに?」「なぜ個人差があるの?」「運動神経をもっとよくするためには?」をお伝えしていきます。
オリンピックで勝つために激しい練習に耐え抜いた代表選手たちの言葉も、きっとあなたの胸を熱くしてくれるでしょう!


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運動神経ってなに?


運動神経とは、医学的には脳と全身の筋肉をつないでいる神経のことをいいます。
人が体を動かすとき、脳から「筋肉を動かしなさい」という信号が運動神経によって筋肉に送られます。
その信号を受け取った筋肉が伸縮することで、体が動くのです。


もともと運動神経にそれほど個人差はありません。
生まれたばかりの赤ちゃんを見れば、だいたいみんな同じ動きをしますよね。
そこからどんな動きを繰り返しながら育ったかで、その後の運動神経のよしあしが変わってくるだけです。

なぜ個人差があるの?


生まれたときはそれほど違わない運動神経ですが、育っていくなかでよしあしが変わってくる、と述べました。
人体がどんな動きをするかは、脳からどんな信号が出されたかによります。


番組のなかでは、それを東京都の地下鉄に例えて説明していました。
たしかに東京の鉄道網ってものすごく込み入っているので、脳神経のたとえにはうってつけかもしれませんね(笑)


では、新宿駅から浅草駅への最短ルートは?
新宿駅(都営新宿線)→馬喰横山駅(都営浅草線)→浅草駅。
所要時間は26分。
運動神経がいいとは、脳からこのように最適な信号が出ていることを表します。


一方、運動神経が悪いとは、そもそも脳からの信号がうまく通らず信号がこんがらがって、
新宿駅(大江戸線)→六本木駅(日比谷線)→茅場町(東西線)→日本橋(銀座線)→浅草駅。
所要時間は55分・・・というような状態です。

運動神経をもっとよくするためには?


あなたがこんがらがった地下鉄のような運動神経をお持ちだったとしても、大丈夫です!
運動神経を良くする方法を3つ、ご紹介しましょう!

1.上手な人の真似をしてみよう!

上手な人の動きを真似することで、あなたの脳は最適なルート、つまり最適な体の使い方を学習することができます。
自分一人で練習するより、もっと上手な人から習うとか上手な人の動画を見るなどして練習するほうが、上達はずっと速くなります。

2.うまくできた動きを繰り返して練習することで定着させよう!

うまくできた動きとは、地下鉄で言う最短ルートを通ったということですね。
これを繰り返すことで、どんどんスムーズに最短距離をいつでも間違えずに通れるようになります。
はじめのうちはうまくいったりいかなかったりするでしょう。
けれど、何度も何度も繰り返すうちに無意識でも最適な動きを何度でも再現できるようになります。
繰り返せば繰り返すほど、脳はちゃんと学習します。

3.自分の動きを外から客観的に見て、クセを矯正しよう!

自分ではうまくできているつもりでも、スマホなどで撮影して他人の目線で見てみると、思ったほどじゃなかった、ということはよくあります。
気づけたことが素晴らしいわけで、自分のダメな動きに凹むより、ここはいい感じになってきた、とか、こんな動きもできるようになった、と自分をはげましながら練習を重ねていきましょう。


運動神経は、何度も繰り返すことと、自分の中に良いイメージを作り上げることで、どんどん良くなっていきます。
生まれ持った何かではなく、脳の性質を理解して繰り返し練習することこそ、運動神経を最高に伸ばすことができるのです。

スーパーアスリート達も練習を繰り返した!


最後に、番組内で素晴らしい選手たちの言葉が紹介されていたのでお伝えします。
オリンピック級の選手たちでも、繰り返し繰り返し練習することによってはじめて、そのレベルまで到達できたということを知っていただければと思います。

谷 亮子
2000年シドニー五輪
2004年アテネ五輪
柔道女子48キロ級 金メダル
「オリンピックの連覇という夢に向かって一生懸命練習してきましたので、それを一生懸命発揮しました。」

内村 航平
2012年ロンドン五輪
2016年リオデジャネイロ五輪
体操男子個人総合 金メダル
「いつもの練習では絶対にミスがなかったので、その練習だけを信じて、本当にいつもどうおりを心がけてやりました。」

北島 康介
2004年アテネ五輪
2008年北京五輪
水泳男子平泳ぎ100m・200m 金メダル
「一つずつきちんとクリアして、もうすべてやってきたって思ってその舞台に立てば、もう怖いものは何もないと思うんですよね。」

野口みずき
2004年アテネ五輪
女子マラソン金メダル
「努力は裏切らない。走った距離もそうですけど、毎日の積み重ねがすごくものを言う。」



こんなすごいアスリートの方々でも、みんな、何度も何度も練習しているのですね!

まとめ

運動神経のよしあしは、遺伝じゃなく繰り返し練習したかどうかなんですね。
脳は、正しい動きのイメージを何度も繰り返すこと。
体は、正しい動きのイメージに合わせて何度も動いてみること。
そうやって運動神経がよくなっていくのを感じられたら、きっととっても楽しく、自分を誇らしく思えることでしょう!