さあ準備は万端!!あとは時を待つばかり!

心に響く風景を見たり、ずっと行ってみたかった場所にやっと行けたという感動をどうしても残したくて、人は写真に思いを残すことはよくあることだと思います。

更には、どうしたらこの感動が伝わるものか、
それを自分自身で表現するため、その瞬間を残すために、

人は言葉にしてみたり 詩にしてみたり
音にしてみたり
ダンスに乗せて踊ってみたり
スケッチして絵画にしてみたり

と、その肌で感じた感動を、自分なりの表現で創造し作りだすのでしょう。

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中でも絵に関して言えば、「精巧な絵を描くくらいなら写真に残せばいい」、という考え方も一理あるのかもしれませんし、私も写真を撮るのが好きなので、それもそうだとも思います。
でも、もし自分で一から作って表現できるのであれば、やはり自分のこの手で残してみたい!!表現してみたい!!

その気持ちは誰にでもきっと少なからずあって、上手いとか下手だからで判断するものではなく、また人に優劣をつけられるものではない、自由に表現する気持ちですかね。

そして、人が心からの響きや感動から生み出された絵画や音楽などの「作品」に触れた時、見る人すべてに、その瞬間の思いを伝えることができ、私たちはある意味その表現された作品を見ることで、感動を疑似体験させていただいているなと思うのです。
自己表現のカタチ。その疑似体験を私は藤城清治さんの影絵にも感じていたのかもしれません。

前回から2016年の影絵展に行った思いを綴らせていただいています。

(そんな前回はこちら→藤城清治【影絵展サイン会2016銀座 教文館にて】心の準備編

上記タイトルを見てお分かりかもしれませんが、サイン会について書いてるのですが、前回は展覧会のことでいっぱいになってしまいましたので(笑)
今回は前置きは程々にして、引き続き2016年に藤城清治さんのサイン会で嬉しかったことを書いてみようと思います。

・2016年影絵展「光と影は幸せをよぶ」でのお気に入り

2016年の藤城清治さんの影絵展にピックアップされた過去の作品もたくさんありましたが、今回一番気に入ったのはこのこびとの影絵でした。


(「こびとくんこの指とまれ」展覧会にて撮影)

このハートにとても惹かれました!
ひとりひとりの小さなこびとが、自由に遊んでいる様子が可愛らしいです!
それはただ自由に気ままに遊んでいるかもしれないし、我々を楽しませてくれようと振舞ってくれているのかもなと、いろいろ想像が止みません。

そして、そこに添えられた作品のメッセージがとても好きなので引用させていただきます。

こびとはぼくにとっての一番大切な理想像。そしてぼくの分身。ぼくがいつも元気で絵を描きつづけてこられたのも、こびとくんがぼくの心の中にいつもいるからだ。
嬉しいときも、悲しときも、辛いときも、どんなときでも、ぼくはこびとくんといっしょだから楽しい。
でもこれは、なにもぼくだけのことじゃないと思う。みんなだって、誰でもこびとくんとともだちになればいい。ぼくのこびとはぼくの分身だから、孫悟空みたいに、分身の術で、何人にも増えて、みんなのところへとんで行かせてもいい。それとも、みんながみんな自前のこびとをひとりつくって、持つのもいいんじゃないかな。
みんなが自分の心の中に、一人のこびとを持つようになったら、この世の中は、きっと愛と幸せでいっぱいになるだろう。
みんながこびとくんこの指とまれといって指を出したら、こびとくんがとんでくるかもしれないよ。
(2016年影絵展にて撮影 展示作品へのメッセージ)

・愛叶う 希望の花

2016年のポスターになっている作品はこちら


(2016年ポスターより「愛叶う 希望の花」)

かわいい男の子と女の子がぎゅっとしています!
ポスターも当日会場入口でいただきましたので家に飾っておりますが、(今も貼っていますよ)あまりにもピュアな愛のカタチを感じてすこし照れてしまいましたよ(笑)

この作品の背景などはわからないのですが、藤城清治さんの作品を思い出して見ると、私が知っている限りではありますが、男の子と女の子が手を繋いでいる作品は見たことがありますけど、これほど「ギュッ!」としているのはあまりみないなぁと少し斬新に思いました!

力強さもありますよね!そしてカラフルな色使い。この作品を見えるところに置いておくだけで明るい気持ちにさせてくれる、まさにタイトル通りの明るい未来を感じました!
下まで映っていませんが、猫のモチーフのタイツを履いていて、とてもかわいいのですよ。

他にもケロヨンもたくさんいたし、猫のモチーフについても興味深かったし、宮沢賢治の作品もピックアップされていくつかありました。改めて小学生の頃に読んだ文学と影絵を一緒に嗜むのもいいなと思いました。

・圧巻の一挙公開!アッシジの聖フランシスコ」の原画たち

「アッシジの聖フランシスコ」のコーナーです!
これは今思うと本当に正式な宗教画(聖書画)ですね。教会で聖フランシスコの生涯をみているような気持ちになりました。

ちなみに先日たまたま教会に行ってみたのですが、そこにもこの絵本が置いてありました!

今回は内容については詳しくは触れませんが、聖フランシスコ(聖フランチェスコ)は、キリストが磔刑を受けた際に出来た聖痕(十字架にかけられた時の傷跡)と同じものを両手、両足と脇腹に受けたとされる人物です。そして今回その方の生涯を21年かけてこうして絵で、影絵として語られているのですから、とても感慨深いですね。

前回2015年の展覧会にもあった「聖女クララの光」もこの絵本の一部なのでまた見る事もできました!しかも今回は鉛筆で描かれたデッサンもいくつもあり、制作過程を垣間見たようで面白かったです。


(2016年影絵展にて撮影「聖女クララの光」)

こうしてしっかり影絵を堪能したところで、会場を後にして4Fのグッズコーナーへ急ぎます。

・サイン会のチケット・整理券をもらう!!

サイン対象商品がありますので、そこはチェックしつつですね。どの作品にサインしてもらおうかな!!というのも悩みどころではありました。あれもこれも、図録に書いてもらうのも良いな・・と悩みつつも・・やはり直前の印象が強い「アッシジの聖フランシスコ」の絵本ににサインを書いていただくことにしました!

お会計を済ませ、整理券配布場所直行し・・
無事にサインの権利をいただけました!!

やったー!!

サイン会は午後なのでそれまで少し時間もあるので、お茶をすることにしました。

整理券として、1枚用紙を渡されたのですが、「藤城清治さんへのメッセージをご自由にお書きください」、というものでした。
まさか直接メッセージを書ける機会があるとは!!と、とてもうれしかったのですが、こういう時にこそ、気の利いた言葉が全然浮かばなくて(笑)
なんか文章間違えたけど、もうボールペンで書いちゃった!と、バタバタしながら今伝えたい思いを綴る事にしました。

そして・・ついに時間が!
再び会場の教文館4Fに行ってみますと、すでに人が並んでいます!!

・藤城清治さんご登場!!

藤城清治さんは・・まだ会場には来ていないようだな・・
そう思って少しすると、背後から

「ワッ・・!!」 

と声が聞こえ、すぐに振り返ってみると、そこには、藤城清治さんご本人の登場です!!
私も自分が思っていた以上ににびっくりするほど感動してしまって「本物だ!」と言わんばかりに興奮です!!

自分では気が付かないうちにそれほど、あの作品を生み出す藤城清治さんの情熱に心惹かれていたのですね。

長い列は一人また一人と順番が進みます。

ここには載せていませんが、だんだんサインの番が近づけば、藤城清治さんが少しずつ近づいてくるわけです。
なので私もたまらず邪魔にならない程度に遠くから写真を撮らせて頂きました。

当日の服装は水色の爽やか色のジャケットをまとっていました!!
まさに「アーティスト藤城清治」さんでした!

そして、ついに自分の番が来ました!!
平常心平常心!!(笑)

サインをして欲しい本と先ほど書いたメッセージの紙を受付の方にお渡しすると

え!!?

なんとそのメッセージをその場で耳打ちして藤城清治さんにお伝えしてくれていたのです!!

なんてことでしょう!!
私はそのすべてに感動してしまってすでに感極まってしまいました!!

ご本人を前にした時。
感動はもちろんなのだけど、実際に自分のためにサインを書いてくれて、
自分と握手をしてくれて・・

何とも言えない懐かしいような有難いようなこみ上げる気持ちが沸き上がるばかりでした。

サインをいただき、そして・・・握手‼️
あの作品を作っている手に触れられて本当にありがたいと思いました。

たくさんの作品を生み出した藤城清治さんのその手の皮膚は、カミソリに負けない強さがあるのを皮膚感覚で実感する、そんな感じですかね。
握手はほんの一瞬ですが、ギュッと手を握り合い、少しでも藤城清治さんの思想や温かいものが少しでも私にくっ付いてくれたら嬉しいな!と思いました。
そしてそのあと手を洗うのが勿体無い!という気持ちが分かりましたね(笑)

サインと握手を一人ずつ。
とてもとても体力のいる事だと思いますが、あの一瞬の握手で勇気付けられるのは私だけではなく、みんなが皆そうなのだと思いました!
励まされたり、次の活力になったり!

ただの握手と思われるかもしれませんが、
人との出会いは、どなたでも「ご縁を結んだ」ことを意識してしまいます。

生まれてからすれ違う人を含めたってほんの少しの人としか会えません。
その中で尊敬できる人が何人いることか。
しかも同じ時を過ごせるとは限らないわけです。

自分にとって尊敬できる素敵なアーティストに出会い、握手を交わせる機会が一度でもあったというこの出来事を私はずっと忘れないでしょう。

・また行ってみよう

ちなみに、去年2017年にもサイン会に参加でき、握手をしていただいたのでした。

去年は去年で「もう一度は会えているからな!」と思ったのですが、藤城清治さんを目の前に握手した時はこれ半泣き状態でした(笑)
沸き上がる思いに対して感動の止める術などありませんね。しばらく落ち着くまでに時間がかかりましたが、「今年も元気にサインいただけて来てよかった・・!!」 その思いでいっぱいになりました。

現在も精力的に活動されている藤城清治さん。またいつかサイン会あると良いな!・・と思ったのであれば、ぜひ直接ホームページを拝見していただくことをお勧めいたします!

各地方で展覧会やサイン会の情報が随時上がっております。
本当にすごくパワフルなお方なのです!!そしてそれだけではなく、我々に希望の種をまいてくれているのだろうなと思っています。

今年2018年。
私もタイミングの良い時に、今年も作品に触れながらお会いできる機会を心待ちにしながら・・。

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