子育てをしていると、怖くなったり不安になったりすること、悩みを一人で抱えてしまうことありませんか?
この子を無事育て上げられるだろうか・・・
あまりに高熱が下がらないと、これ以上重篤な症状が出たらどうしようか・・・
親になってからの不安は、書き出せばキリがないほどです。
我が家は、息子が1歳の頃から、夫が単身赴任で、実家も遠く、普段は2人きりの毎日。
夜、高熱で寝ていた息子が初めてビクビクと痙攣しだしたとき、「熱性けいれん」のことは少し知っていたけれど、「どうしよう!!」と、とても不安で心細かったのを覚えています。
そこから、慌てて調べて、どうやら、それは熱性けいれんではなく、悪寒戦慄というものだったようなのですが。
もし、深夜に子供に何かあったら・・・
もし、2人きりのとき、私に何かあってこの子だけが取り残されたら・・・
今でこそ、息子もだいぶ大きくなって、1人で助けを求めることも可能だと思いますが、
私自身が、あまり身体が丈夫なほうではないので、常にそんな不安が、頭にありました。
でも、命を預かるって、そういうことだと思うんです。
そして、子育ての不安って、健康面だけじゃないんですよね。
赤ちゃん期を抜け出した今だって、
将来、〇〇な子になったらどうしよう・・・
私の言動が、この子に悪影響を及ぼしていたらどうしよう・・・
お金の不安に駆られることだってあるかもしれません。
我が子が大切だからこその恐怖って、あると思うんです。
多かれ少なかれ、子育てってそういうものと隣り合わせの部分がある気がします。
だけど、そんな日々の中でも、不安や恐怖でいっぱいだった私の心を、ちょっと楽にしてくれた話がありました。
今日は、そのお話をあなたにもお届けさせていただこうと思います。
こんにちは。学びママです。連日連夜の子育て、いつも本当にお疲れさまです!!
さて、今日は、私が子育て暗黒期を乗り越えた方法、そして現在の奮闘記を余すところなくお伝えしていくシリーズ「あきらめ子育て論」第19回です。
前回に引き続き、今日も、正しく「あきらめる」ことで、子育てがちょっと楽になった、そんな私の体験談をお届けしていきますね。
◆「あきらめ子育て」って何ぞや?と思われた方は
→《子育てがしんどい時期はいつまで?心が楽になる【あきらめ子育て論】》
1.不安が現実となる確率の話
まず、心配性の私の心をちょっと軽くしてくれた最初の話。
それは、アメリカのミシガン大学の研究チームが行ったという調査結果の話でした。
どういう調査結果だったかというと、
『心配事の80%は起こらず、残り20%のうちの16%は、準備によって対応できるものだった』というもの。
つまり、心配事の96%は、起こらないか、起こっても対応できるようなものということなのです。
もちろん、確率が0.01%だろうが、想定外だろうが、起きるときは起きます。
でも、普段、ふとした瞬間に心をよぎるたくさんの不安。
その不安にどっぷりつかってしまっているときは、もう、そんな恐ろしい未来しか見えない!!という状態になってしまうのですが、
客観的な96%という数字を聞いて、よくよく振り返ってみると、そんな恐ろしい妄想の数々が現実化したことは、ほとんどないんですよね(^^;
だからといって、備えをしなくて良いということではないけれど、
1日のうちの大切な時間の多くを、まだ見ぬ未来の不安や心配にばかり割いてしまっているのだとしたら、
その心配事の警戒度、もう少し下げてみても良いかもしれません。
2.日本人の特性の話
さて、ここまで、不安についての話をしてきたわけですが、
気づけば不安や恐れにばかりとらわれている私・・・なんか情けないなぁ。
そんなことを思っていたときに知った新事実!!
それは、なんと、『日本人は世界一不安を感じやすい民族』だということ。
専門家でもないので、詳細は省きますが、これ、遺伝子的に見て、そうなんだそうです。
このことを知ったときに、私は、なんだか、「あ、なら、仕方ないな」って思えたんですよね(^^;
私だけじゃないんだと思って、少しほっとしたし、日本人の特性って聞いて、そんな不安を感じる自分でも仕方ないって認めてあげようって。
もちろん、不安がなくなるなら、それは楽になれるかもって思うんですが、
不安があるからこそ事前に備えることができるのだし、
そうすることによって、何か起こったときに対応できたり、守ることができるものもあると思うんです。
だから、そういう特性だって、決して悪いことばっかじゃないなって。
最近、そういう自分を受け入れて、長所としてうまく活かしていくということを、少し考えられるようになってきたかなと思います^^
3.育てられ方だけじゃないって話
最後に、子供の成長についての話。
子供がどんな大人に成長していくのか、もちろん、そこに大きな親からの影響があることは否定できません。
でも!!
兄弟で、同じ親から生まれて、同じように(実際は同じということは、あり得ないわけですが)育てたのに、まったくタイプが違う!!
というケースを、意外によく耳にしませんか?
うちの息子は一人っ子なので比較対象がいないんですけど、
例えば、私には2歳下の弟がいて、私と弟の性格が似ているかと言われると、男女の差というものを差し引いても、結構正反対に近いんですよね。
なんというか、やはり同じ両親に育てられているわけですから、深い部分の価値観には似たものも流れている気がするのですが、
子供のころから、性格も行動も、好きな食べ物も(これは面白いくらいに合いません!!(笑))弟とは、全然違うなぁと思っていました。
と、まぁ、やっぱり育てられ方だけでは、どうにもならない、持って生まれた性質というのがあって、
それに加えて、子育てに悩む私の心をちょっと軽くしてくれたのは、「育ち方」という言葉でした。
同じように親に怒られて育っても、それがトラウマになる子もいれば、それを糧に成長していく子、それを反面教師として生きていく子。
そんな風に、その子その子の持つ「育ち方」がある。
この「育ち方」という言葉を知った時に、私はちょっと肩の力が抜けたんです。
例えば、自分の子供が何かに成功したとき、「私のおかげよ!!」なんて、あんまり思わないんじゃないでしょうか?
確かにサポートはしたかもしれないけど、結局のところ「頑張ったのはこの子」って思いますよね。
でも、子供が何かに失敗したり、辛い思いをしたときには、「私のせいだ!!」って思っちゃったりするのです。
こうしてみると、不思議だと思いませんか?
なるべく、子供が辛い目にあわないようにって思ってしまうのが、親心。
けれど、もし、そういう事態が、我が子に起こってしまったとしても、決してあなただけのせいじゃないということです。
成長した子供であれば、なおさらですよね。
これは、ベストセラーになった『嫌われる勇気』という本でも同じみのアドラー心理学でいうところの
「課題の分離」という概念にも通ずるところです。
「子供自身の課題」というものを自分と分けて考える。例え、多少の責任が、自分にあると感じようとも。
それは、子供の自立にとっても、自分自身の自立にとっても、大切なことだなと思うのです。
良くも悪くも、すべてが親である自分自身の影響だけでどうにかなるわけなんてない。
そんな風に、自分の力というものを、あまり大きく考えすぎないことも、時には大事なんじゃないでしょうか。
そして、最終的に、私たち親にできるのは、我が子の力を信じること。
それに尽きると思っています。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。