離婚率が35%ともいわれる時代、特に離婚が多いのは、子供が0~2歳の時期、まさに子育ての最中だといいます。
確かに、自分自身のことを振り返ってみても、今のところ、その時期が1番の正念場だったなという気がしますし、この数値にもとてもうなづけます。
というのも、初めての育児(例え、それが2人目3人目であったとしても、初めての2人3人育児)という、母親にとっては、今までとは大きく自分の生活が変わる時期。
今回は私の経験談を踏まえて、「離婚」を考える前にやっておくべきたった2つのポイントを真剣にお伝えしていきます。
いくら、昔より男性が育児に参加することが増えたといっても、この国では、まだまだ育児は、母親主体であることが多いですよね。
そんな中で、産後、気持ちも生活も一変する母親である自分と、そこまで大きくは変わらない夫。
旦那さんを羨ましく思ってしまうことだって、あると思います。
変わってくれない夫。
それが喧嘩の火種になってしまうことだって、大いにあると思います。
「今まさに、そういう状況!!」今日は、そんなあなたに伝えたいお話です。
こんにちは。学びママです。連日連夜の子育て、いつも本当にお疲れさまです!!
さて、今日は、私が子育て暗黒期を乗り越えた方法、そして現在の奮闘記を余すところなくお伝えしていくシリーズ「あきらめ子育て論」第22回です。
前回に引き続き、今日も、正しく「あきらめる」ことで、子育てがちょっと楽になった、そんな私の体験談をお届けしていきますね。
◆「あきらめ子育て」って何ぞや?と思われた方は
→《子育てがしんどい時期はいつまで?心が楽になる【あきらめ子育て論】》
1.数年後の未来から
なぜ、私がお節介にも、今回そんな話をしようと思ったのか。
それは、私自身が、息子が小さかった、この時期の夫婦関係をうまく乗り切ることができなかったから。
今、息子が5歳になり、冷静になって、ようやくあの頃の自分に何が足りなかったのかを振り返ることができるようになったから。
そして、この頃、ちょっと子供が大きくなって、心に余裕ができたママ友からも、似たような話と最近の心の変化について聞くことが増えてきたから。
もし、今まさに、「産後クライシス」とも呼ばれる産後の夫婦の危機に、あなたが直面しているなら、
そんなあなたに、ほんのちょっと先の数年後の未来から、今を乗り越えるヒントをお伝えできるんじゃないかと思ったのです。
2.知ってもらうということ
あなたの旦那さんは、家事や育児に協力してくれますか?
答えが「いいえ」の人は、今、本当に、不満と孤独でいっぱいで苦しい日々だと思います。
“離婚”という2文字が、頭をよぎることさえあるかもしれません。
では、答えが「はい」の人が、順風満帆な夫婦生活の中で、幸せな毎日が送れているのかというと、そうとは限らないんですよね。
例え、旦那さんが、仕事の合間に、できる限りの家事や育児をしてくれているという認識はあったとしても、実は、孤独と不安でいっぱいのあなたの心を満たすには、まだ足りなかったり、
やってくれているからこそ、苦しいこともあるんですよね。
旦那さんなりに頑張ってくれているとは思うから、責めることもできなかったり。
頑張ってくれているのは分かるのだけど、その頑張りも、痒いところには全然手が届かなくて、苛立ちばかりがたまっていったり。
そして、そういう自分を責めてしまったり。
うちの夫も、比較的、育児に協力的なタイプではあったと思いますが、家事は基本苦手。
しかも、出産前の「子供が生まれたら早く帰る」という約束はどこへやら、産後も11時、12時帰宅になるようなこともしばしばで。
買い物を頼めば、「これじゃなーい!!」ってものを買ってくることは日常茶飯事。
仕事だから仕方ない。自分の伝え方も悪かった。
そう頭では理解しているものの、夫への苛立ちは募るばかりでした。
産後1ヶ月半が経ち、お宮参りが終わって、実家から手伝いに来てくれていた母が帰った時期。
当時の私は、小さな命を目の前にして、これから1人でやっていけるだろうかって、心細くて仕方がありませんでした。
まだ、近所にママ友もおらず、季節は夏にさしかかる頃。
1人目の育児ということもあり、暑さの中、まだ首も座らないベビーカー嫌いの息子を抱っこ紐で抱いて、1人で外出するという勇気もなく。
ただ、孤独に息子と引きこもる日々。
夫が帰宅するまで、今日、会話したのは、宅配便のお兄さんだけだったな。そんな日々でした。
毎日息子が、「生きてる」「息してる」ってことに安堵しながら・・・乳腺炎に悩まされながら・・・。
何をしたという実感もないのに、気づけば1日が終わっていく。
誰かに頼りたい!! 1日だけでいいから、もう少しゆっくり寝たい!!
その気持ちとは裏腹に、自分の理想とする妻を演じたかったのか、それとも夫に対する諦めだったのか。
そんな心の悲鳴を、胸の中に封じ込めていました。
その頃の息子はというと、まだ生活リズムが安定しなくて、夜の寝かしつけは深夜にまでおよび。
ひたすら抱っこで、ゆらゆらしながら、廊下を歩いて、やっと寝たと思ったら、布団に置くのに失敗して再び泣かれるという・・・
そんな中でも、翌日の仕事に差し障ると思って、夫には、先に寝てもらっていました。
しかも、別の部屋で。
けれど、最近になって、旦那さんが、ずっと同じ部屋で寝ていたというママ友や、
実際に、夜泣きの対応や、夜のミルクづくりも率先して行っていたというパパの話を聞くことがあり、
うちもそうすれば良かったのかもって、今更ながらに思うようになりました。
そうしていたら、育児の大変さを、少しは夫に分かってもらえていたんじゃないかって思うからです。
今だから、分かること。
それは、結局、自分のしんどさを分かってほしいと心の中では叫びながらも、
当時の私は、どこか「育児は、自分がやらなければいけない仕事」と割り切って、大変さを分かってもらう努力をしなかったんだということです。
産後すぐの頃から、クッキー1枚、揚げ物1つ口にしても、乳腺が詰まってしまい、時には熱が出るような状況が半年続きました。
今思えば、そのときくらい、とっても痛かった(浴室干しの)洗濯物を干したり取り込んだりという作業を手伝ってもらえば良かったんです。
寝かしつけの抱っこくらい、かわってもらえば良かったんです。
なんで、1人で抱えこんでしまっていたんだろう・・・
どこか、心を閉ざして、こじらせて、悲劇のヒロインぶっていたのかもしれません・・・
思い返せば、私は、自分の不甲斐なさに、ひとり涙する日はあっても、夫に泣き叫んで、しんどさを訴えたことはありませんでした。
育児の本当にしんどい部分を、夫婦で一緒に共有するということをしてこなかったんです。
共感力という意味では男の人の方が鈍感だから、イライラしてみたり、さらっとした言葉で訴えるくらいじゃ、結局、その大変さは伝わらないんだと思います。
毎日毎日、しんどいって泣かれたら、それは旦那さんも受け止めるのが大変かもしれないけど、
大げさなくらい泣きわめく日が、あってもいいんじゃないか。
溜め込んでイライラするくらいなら、思いっきり吐き出してしまった方がいい。
その時期を抜けた今は、そう思います。
2人で育児をするって、出産前に思い描いていたような綺麗ごとではおさまらなくて、自分の中のドロドロした部分を目にすることも多いものなのです。
わが家の場合は、持ち家を購入して間もなく、夫が転勤で単身赴任になって、
幸か不幸か、子供が2歳になるころには、週末だけ帰ってくるというスタイルになったので、喧嘩もそこまでしなくてすんだのですが。
もしも、あのまま毎日、夫と顔を合わせていたら、どうなっていたんだろう?と、考えるとちょっと恐ろしいです。
確かに、単身赴任になって、1人で育てられるかなという不安とか、体調不良でも動かなければいけないという大変さはあったけれど。
あの時期に適度な距離感を保てたことと、平日は割り切って1人で育児をできたことは、逆に、気持ち的には楽でした。
でも、「産後クライシス」といわれるその時期は、本当に多くの夫婦にとって、耐え忍ぶ時期でもあるのかもしれません。
世の中には、もちろん、そんな時期でもお互いのことを思いやりながら、順風満帆に絵に描いたような幸せな家庭を築ける方もいるかもしれないけれど、
周りの話を聞いたりしての実感として、喧嘩や夫に対してのイライラというのは、その時期増える傾向にあるなと思います。
では、その時期を、どう乗り越えていけば良いのでしょうか?
3.一緒に学ぶべきこと「イライラの正体」
今、当時を振り返って、反省点として私が思うのは、
1つは、さっき書いた通り、もっと自分のしんどさを思い切り吐き出して、夫にぶつければ良かったということ。
そして、出産前(産後、まさに今その渦中にある場合でも、まだ間に合います!!)に、ちゃんと時間をとって、どれだけ育児が大変なのかということと、産後の変化を共有する時間をとれば良かったということです。
できれば、旦那さんには、ちょっと酷なお願いかもしれないけれど、その時期だけは、イライラすることがあっても、ぐっと堪えて、奥さんの不安や孤独や大変さに寄り添ってほしいし、
奥さんがそれなりに睡眠時間を確保することができて、子供がイヤイヤ期を抜ける時期までは、今までより多めに見てあげてほしいなと思います。
それは、その時期のイライラや気分の浮き沈みは、慣れない育児の疲れがたまるというだけではなく、
女性の体内で、赤ちゃんにより豊かな愛情を注ぐことができる反面、他者への攻撃性が強まってしまう「オキシトシン」と呼ばれるホルモンが、多く分泌されるがゆえの、現象でもあるからです。
生理前や生理中、無性にイライラしたり、理由もなく気分が落ち込んだりという経験は、女性にしか分からないものかもしれないのですが、
自分の意志とは関係なく、そういう気分の波が作られてしまう感じ。あらがえない感じ。
それと同じような現象が、ホルモンの影響で産後も起きるというこの事実を私が知ったのは、授乳期を終えてからでした。
そして、納得しました。
卒乳(完全な卒乳は、息子が2歳5か月の頃でした)後、急に、気持ちが穏やかになった、その理由が分かった瞬間でした。
授乳とオキシトシンの関係はイコールではないかもしれませんが、私の場合は、まるで、憑き物がとれて、やっと本来の自分に戻れたような、そんな感覚があったのです。
これは、本当に周りの多くのママに共感してもらえる話で、その時期を過ぎた今、口をそろえて
「あの頃は夫へのイライラが止まらなかった」「なぜだか分からないけど、やることすべてが嫌だった」
でも、
「今は落ち着いて、夫のいい面も感じられるようになった。」「あの頃より夫婦関係が良くなった。」と言うのです。
もちろん、ホルモンの影響というのも人それぞれですし、その事実にあぐらをかいて良いということではないけれど。
こういう知識を、先に謝っておくような気持ちで、旦那さんと冷静に共有しておくというのは、この時期を乗り越える秘訣であると思います。
今はインターネットで、いくらでも産後の体験談が読める時代。
産後クライシスの時期をうまく乗り越えたいあなた、子育てを機にこじれてしまった夫婦仲を改善したいあなたには、
客観的にこの時期のことを夫婦で学んで、共有する時間をとるということを、私自身の反省をふまえて、心からおすすめしたいと思うのです。
私の子育てで悩み苦しんだ経験と、そこからの学びが、あなたが産後クライシスを乗り越えるための何かのヒントになれば嬉しいです^^
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。