【出典:3月のライオン1巻 表紙より】

さて、今日は『3月のライオン』の記念すべき1巻のあらすじと感想を徒然なるままに語っていきますねーーー‼※ネタバレも含みますので、これから読まれる方はご注意ください。なんと、第1刷発行は遡ること10年前の3月。私が夢見る2●歳だった頃です♡笑。

 

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1巻あらすじ

主人公 桐山零(きりやま れい)17歳 プロ棋士5段 高校1年生。
零は幼い頃に家族を交通事故で亡くし、零の父の友人であったプロ棋士の幸田柾近に内弟子として引き取られます。そこで零は自分の居場所を確保するために将棋を学び、着実に強くなっていきました。しかし、零が幸田の実子である香子、渉よりも将棋が強くなったことで、幸田は香子、渉には将棋を諦めさせるのです。

どんどん家族間での溝が深まり、零はどんどん将棋にのめりこんでいきますいてもたってもいられなくなった零はプロ棋士目前だったため、中学卒業を機に幸田家を出ます。そして六月町に住み始め、川本家三姉妹と出会う…。

そんな物語は17歳の零と、養父の幸田八段との対戦から始まります。。。

 

3月のライオン1巻の感想

暗い影のある零君に注目!

零君は“主人公”っぽくない主人公と言いますか、底抜けの明るさとかないし、キラリと光る人柄とかないし、抱えてるもの有りすぎてるし、とにかく地味ぃぃぃです(笑)やー、でもそこがいいんですけどね♪あ、敬愛の意味を込め、桐山零は零君と呼ばせていただきますね(笑)

1巻の零君は表情の変化や表出はあまりなく、それなのに頭でグルグルと考えていることはものすんごくあって、自分を責めたり、周りの人の優しさに甘えきれなかったり、そんな描写がすごく多い気がします。その中でも“カッコ―の巣の上で”では自分責めの極み!と言わんばかりに、カッコーの托卵(他の鳥の巣に卵を産み育てさせる)と自分が幸田家に引き取られたことを重ねます。

【出典:3月のライオン1巻 177ページ目】

や、や、や、零君の場合はご両親亡くなってるし、選択肢なかったし、仕方なかったじゃん!そんなに図々しい奴じゃないよ君は。早く思いなおして、ねぇ、お願い…(´;ω;`)と心の中で零君に語り掛けていたのは私です(笑)

いつでも他人を思い、自分のせいだと思ってしまう零君ですが、人の想い方がどんどん変化していくのでこの変化も追っていただければ♪

零VS二階堂!どうしても、負けたくない…

零VS二階堂のプロ後初対戦が描かれました。幼少期の対戦エピソードも含まれていて、読むだけでもう、心熱くなってしまいす。零君は家族を失い、“将棋”だけが自分の居場所を確保できる場で、二階堂は病を抱えて“将棋”だけが自分が輝ける場で。お互いがまだ10代のはずなのに“人生かけてる感”がものすごく伝わってきます。

とはいえ、私は勝負事がめっぽう弱くて、端から諦めちゃったりするタイプだったので勝つ喜び、負ける悔しさなんてあんまり感じたことがありません(笑)でもこの話から“勝負”の苦しさや楽しさ、色んな感情が楽しめました♪

それぞれが、巡らせる想い。

『3月のライオン』は夏から始まるのですが、“お盆”のシーンが描かれているんですよ。それが“橋の向こう”“夜空の向こう”です。

川本家はあかり・ひなた・モモの3姉妹だけで生活をしていて、母親は亡くなっています。(父は後に登場してくるのですが…)そして、交通事故により家族を亡くしている零も、川本家のお盆に一緒に参加し過去に想いを巡らせるんですよね。その時のひなたと零君がすごく対照的に描かれていて心が苦しくなるというか、何とも言えない切なさに襲われました。

それがここ。

【出典:3月のライオン1巻 112ページ目】

ひなたは母を亡くした寂しい思いが溢れ出てしまい、送り火を終えた後に一人川沿いへと走りだし、そこで大泣きします。後を追った零はひなたの隣でそっと見守るのですが、零は零で家族を亡くしたことに対して、泣いても仕方がない、悲しくなるから考えないようにと、その感情に蓋をしていたんです。ひなたの姿をみて“自分はこれで良かったのか…と考えてしまう。

こういうことに、良いも悪いもなくて、時に感情を閉じ込めることで対処することも時に感情的になって想いを昇華することも、必要ですよね。私はどっちかというと零君タイプの思考回路なので(笑)これでよかったのか…と思う派ですね。なので、零君にすごく感情移入してしまうんですよー(>_<)‼

あ、扉絵も気にしてください(*´ω`*)

漫画ではおなじみの扉絵(漫画の始まりページに書かれるポスターのようなもの)は、3月のライオンも扉絵は扉絵でストーリー展開されているので、1巻から把握しておくと別ストーリーが楽しめるというお得感♡しかも、単行本だからこそ扉絵だけを追っていけるというワクワク感♡♡♡
零君、ひなた、モモの3人がアイスを食べながら川沿いをお散歩しているところからお話がはじまっています。アイスの行方やいかに‼笑

 

まとめ

ということで!当たり前ではありますが(笑)1巻は零君中心にお話が動いていきました!零君が考えているシーンが結構多いので、というが羽海野さんは心理描写が感動するほど上手なので、零君の抱えている想い、グルグル、テンパりなんかがたくさん出てきてすごく面白いです♪

私は“考えさせられるシーン”とか、“切ないシーン”が気になって、そいういうシーンを取り上げちゃうのですが、川本家の飼ってるネコの戯言とか、零君とゆかいな先輩達とかモモちゃんとか(笑)プププなシーンも満載なので是非お楽しみください♪

最新巻(13巻)に関してのあらすじと感想も書いています♪

【3月のライオン13巻 あらすじと感想と。本編よりも滑川棋士。】