相手に好意を伝える時に使う「好き」。

「好き」には、日本各地、そんなに言葉の違いがないのでは? と思うかもしれませんね。

調べてみると、実際に「好き」という言葉にはあまり方言がないことがわかりました。しかし、「好き」であることを伝える方言には、沖縄や福岡、北海道など、日本各地で独特のおもしろい言い方がありました。

方言で「好き」と告白されると、かわいくてよりキュンとしそうですね^^

そこでこの記事では、日本各地の「好き」を伝える告白の方言を都道府県別一覧にまとめ、特徴のある方言をいくつか取り上げてみました。


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都道府県別「好き」を伝える方言一覧

同じ県内でも地域や世代によって方言が異なるので、ここにまとめた言葉のほか、たくさんの言い方があります。

北海道 好きだべさ、なまら好き 青森 好きだじゃ、好きなんず
岩手 好きだっちゃ 秋田 好ぎだ
山形 好きだず 宮城 好きっちゃ
福島 好きだっちゃ 栃木 好きだべ
茨城 好きだっぺ、好きだっつってっぺ 千葉 好きだべ
埼玉 好きです 東京 好きです
神奈川 好きっしょ 群馬 好きなんさ
新潟 いとしげら、好きらすけ 富山 好きやよ、好きながよ、好きやちゃ
石川 好きやし 長野 めた好き
岐阜 好きなんやって、好きやお 山梨 好きじゃん
静岡 好きだに、好きだもんで 愛知 好きだがに
福井 好きやよ、好きやざ 滋賀 好きやねんか
三重 好きやに 京都 好きどすえ
大阪 好きやよ、好きやねん 奈良 好きや
和歌山 好きやしょ 兵庫 好きやねん
鳥取 好きだけん 島根 すいちょる
岡山 好きじゃけえ 広島 好きじゃけえ
山口 好きっちゃ 香川 好きです
徳島 好きやけん 高知 好きやき
愛媛 好きなんよね 福岡 好いとうよ、好きっちゃん、好きとよ
大分 好きなんに 熊本 好きたい、好きばい
宮崎 好きやっちゃわ 鹿児島 すっじゃ
佐賀 好いとーとよ 長崎 好いとるばい
沖縄 好きさー、しちゅっさー、かなさんどー

 

日本全国の「好き」を伝える方言をみてみると

北海道の「好き」を伝える方言

北海道の方言で「なまら」は、「とても」「ものすごく」という意味です。そのため「なまら好きだべ」は、「とても好きです」ということになります。

とてもかわいくて素朴な表現ですね。

福岡の「好き」を伝える方言

九州の「好き」を伝える方言は、温かみがあって相手の心をグッと掴む言葉として男性からとても人気があります。

とくに福岡の「好いとーよ」は、告白されたらうれしい方言として特に有名ですね。

ところが残念なことに、最近の若い人は「好いとーよ」を日常では使わないそうです。使わない理由は、方言としてのクセが強い言葉だからなのだとか。年代によって使う方言も変わってくるのですね。

「好いとーよ」にかわって若い人が使うのは、「好きとよ」「好きっちゃん」。こちらもかわいくて、思わず使ってみたくなります^^

沖縄の「好き」を伝える方言

「しちゅん」は、「好き」という意味の沖縄方言。
「あなたのことが好きです」という場合、「やーのことがしちゅっさー」というようになります。

若い人たちはあまり使わないそうですが、告白するときには、「愛している」の意味で「かなさんどー」が使われます。「かなさん」が「愛している」で、「どー」が「~います」という意味です。

この「かなさん」に「ちむ(沖縄方言で「心」)」をつけて「ちむがなさん」となると、「心から愛おしい」という意味になります。

「好きさー」はほぼ標準語ですが、最近はこちらを使う人が多いかも、とのことです。ちょっと間延びした語尾がほのぼのしますね。

まとめ

この記事では、日本全国の「好き」を伝える方言をご紹介しました。

方言で「好き」を伝えられると、温かみが加わってキュンとしますよね。

ぜひ旅行に行った時、他県の方と話をする時、言葉の違いを楽しんでみてください^^ そして、「好き」もその地の言葉で伝えてみてくださいね。