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山口県の方言一覧100選|かわいい・有名な方言・挨拶・語尾の意味と例文

山口県の方言には、「ぶち」「〜ちゃ」のような有名な言葉や、かわいい響きの表現がたくさんあります。「たわん=届かない」「なおす=片づける」など、意味を知ると会話がすっと分かる言葉もありますね^^

山口の方言100選を、かわいい言葉・有名な方言・挨拶・日常表現・語尾に分け、意味と短い例文で紹介します。

山口のかわいい方言10選

「かわいい」を意味する言葉と、響きや呼び方に親しみを感じる表現です。山口以外でも使われる言葉を含みます。

1. かいらしい

周南など

意味:かわいらしい。小さく愛らしい様子。

使う場面:動物や小物の愛らしさを話すとき。

例文:この箸置き、かいらしいね。→ この箸置き、かわいらしいね。

2. こまい

意味:小さい。

使う場面:大きさの小さな物や、幼いころを表すとき。

例文:こまい花が庭いっぱいに咲いちょる。→ 小さな花が庭いっぱいに咲いている。

3. ちいと(ちーと)

周南など

意味:少し、ちょっと。

使う場面:量や時間がわずかであることを伝えるとき。

例文:もうちいと、一緒におりたいな。→ もう少し、一緒にいたいな。

「ちいと」と「ちーと」は同じ言葉の表記違いです。

4. やおい

周南など

意味:やわらかい。人柄については、やさしいという意味にもなる。

使う場面:食べ物のやわらかさや人の性格を話すとき。

例文:このパン、耳までやおいね。→ このパン、耳までやわらかいね。

5. ちゃんこ

山口の各地域・幼児語

意味:座ること。主に幼い子への言葉。

使う場面:子どもに腰を下ろしてもらうとき。

例文:ここにちゃんこして、おやつにしよう。→ ここに座って、おやつにしよう。

6. たいたい

周南など・幼児語

意味:魚。

使う場面:小さな子どもと魚を見たり、食事をしたりするとき。

例文:赤いたいたいが泳ぎよるね。→ 赤いお魚が泳いでいるね。

7. まっつい

周南など

意味:そっくり、よく似ている。

使う場面:家族の顔や似た形の物を比べるとき。

例文:笑った顔がお母さんにまっついじゃね。→ 笑った顔がお母さんにそっくりだね。

8. ぬくい

意味:あたたかい。

使う場面:日なたや衣類などの心地よい温度を話すとき。

例文:このひざ掛け、軽いのにぬくいね。→ このひざ掛け、軽いのにあたたかいね。

9. ねぶたい

周南など

意味:眠たい。

使う場面:眠気が出てきたことを伝えるとき。

例文:映画の途中じゃけど、ねぶたいなあ。→ 映画の途中だけれど、眠たいなあ。

10. はんぶっこ

周南など

意味:半分ずつに分けること。

使う場面:食べ物などを二人で分けるとき。

例文:大きな桃じゃね。はんぶっこにしよう。→ 大きな桃だね。半分ずつに分けよう。

山口の有名な方言・よく聞く言葉15選

11. ぶち

意味:とても、すごく。

使う場面:気持ちや程度の強さを伝えるとき。

例文:会えてぶちうれしいっちゃ。→ 会えてとてもうれしいよ。

12. ようけ(よーけ)

意味:たくさん。

使う場面:人や物の数、量の多さを表すとき。

例文:今年は庭の柿がようけなったね。→ 今年は庭の柿がたくさん実ったね。

13. はぶてる

意味:すねる、ふくれっ面になる。

使う場面:思いどおりにならず、不機嫌になった人の様子を話すとき。

例文:じゃんけんに負けて、はぶてちょるん?→ じゃんけんに負けて、すねているの?

14. じら

意味:わがまま、不平。駄々をこねること。

使う場面:子どもがぐずる様子や、無理な要求を話すとき。

例文:帰りたくないって、じらを言いよる。→ 帰りたくないと、駄々をこねている。

「じらをくる」という言い方もあります。

15. たう(たわん)

意味:手などが届く。「たわん」は届かない。

使う場面:高い所や遠い所の物を取れるか確かめるとき。

例文:奥の電気のひも、背伸びしたらたう?→ 奥の電気のひも、背伸びしたら届く?

16. みてる

周南など

意味:使い切ってなくなる、尽きる。

使う場面:調味料や日用品の残りがなくなったとき。

例文:洗剤がみてたけえ、買い物のメモに書いちょこう。→ 洗剤がなくなったから、買い物のメモに書いておこう。

「見ている」という意味とは別の言葉です。

17. えらい

意味:体が疲れている、きつい。

使う場面:作業や運動のあと、疲れを伝えるとき。

例文:坂を上がったらえらいね。ここで休もう。→ 坂を上がると疲れるね。ここで休もう。

18. せんない

意味:面倒だ、しんどい、つらい。

使う場面:手間のかかることが億劫なときや、気が重いとき。

例文:雨の中、もう一度出かけるのはせんないね。→ 雨の中、もう一度出かけるのは面倒だね。

19. なおす

意味:片づける、しまう。

使う場面:使い終わった物を元の場所へ戻すとき。

例文:読み終わった雑誌、棚になおしちょいて。→ 読み終わった雑誌を棚にしまっておいて。

修理の「直す」とは、話の内容で区別します。

20. みやすい

意味:簡単だ、容易だ。

使う場面:仕事や問題に取り組みやすいことを話すとき。

例文:この結び方なら、初めてでもみやすいよ。→ この結び方なら、初めてでも簡単だよ。

21. わや

意味:めちゃくちゃ、台無し。

使う場面:物が乱れたり、予定が大きく崩れたりしたとき。

例文:箱がひっくり返って、せっかく並べたのがわやじゃ。→ 箱がひっくり返って、せっかく並べたものが台無しだ。

22. やぶれる

意味:壊れる。

使う場面:機械や道具が使えなくなったとき。

例文:扇風機がやぶれたけえ、今日はうちわじゃね。→ 扇風機が壊れたから、今日はうちわだね。

紙や布だけでなく、機械の故障にも使います。

23. いらう(いろう)

周南など

意味:触る、いじる。

使う場面:物に触れたり、手を加えたりすることを話すとき。

例文:まだ乾いちょらんけえ、そこはいらわんでね。→ まだ乾いていないから、そこは触らないでね。

24. つばえる

意味:ふざけて騒ぐ、はしゃぎ回る。

使う場面:子どもたちが調子に乗って遊ぶ様子を話すとき。

例文:庭でつばえよった子らが、おやつで戻ってきた。→ 庭ではしゃいでいた子どもたちが、おやつで戻ってきた。

25. ふく

下関など

意味:ふぐ。

使う場面:下関などで魚や料理について話すとき。

例文:今日はふくの鍋にしようか。→ 今日はふぐ鍋にしようか。

下関では「福」を連想する呼び名としても親しまれています。

山口の挨拶・ありがとうを伝える表現8選

「おいでませ」や「幸せます」のほか、昔ながらの挨拶や、相手を気遣う声かけも紹介します。

26. おいでませ

山口の歓迎の言葉

意味:いらっしゃいませ、ようこそ。

使う場面:訪れた人を歓迎するとき。

例文:おいでませ。奥の席へどうぞ。→ いらっしゃいませ。奥の席へどうぞ。

観光の看板でもおなじみですが、誰もが日常的に使う挨拶というわけではありません。

27. 幸せます(しあわせます)

防府をはじめ県内

意味:うれしく思います、助かります、ありがたく思います。

使う場面:相手の気遣いに感謝したり、お願いを丁寧に伝えたりするとき。

例文:日にちを教えていただけると幸せます。→ 日にちを教えていただけると助かります。

単純に「ありがとう」と置き換えるより、「そうしてもらえるとありがたい」という気持ちを表します。

28. おはようあります

昔ながらの山口の挨拶

意味:おはようございます。

使う場面:朝、人に会って挨拶するとき。

例文:おはようあります。今朝は早いですね。→ おはようございます。今朝は早いですね。

「あります」は丁寧さを添える言い方です。

29. ごぶれいします

周南など・昔ながらの挨拶

意味:失礼します。

使う場面:訪問先を辞去するとき。

例文:今日はこれで、ごぶれいします。→ 今日はこれで、失礼します。

「ご無礼します」と書くこともあります。

30. いっておかえり

周南など

意味:行ってらっしゃい。

使う場面:家から出かける人を見送るとき。

例文:いっておかえり。夕方には帰るんじゃろ?→ 行ってらっしゃい。夕方には帰るんでしょう?

31. せわーない

意味:大丈夫、心配ない。

使う場面:気にしている相手を安心させるとき。

例文:五分くらい遅れてもせわーないよ。→ 五分くらい遅れても大丈夫だよ。

「せわあない」「せわない」とも書かれます。

32. およろしさんせ

周南など・古い訪問の挨拶

意味:ごめんください。

使う場面:人の家を訪ね、玄関先から声をかけるとき。

例文:およろしさんせ。回覧板を持ってきました。→ ごめんください。回覧板を持ってきました。

33. まめ

周南など

意味:元気、健康であること。

使う場面:久しぶりに会った人の近況を尋ねるとき。

例文:しばらく会わんかったね。まめじゃった?→ しばらく会わなかったね。元気だった?

日常会話で使う山口方言27選

34. あずる

意味:手こずる、思うようにいかず困る。

使う場面:作業がなかなか進まないとき。

例文:固いふたが開かんで、あずったよ。→ 固いふたが開かなくて、手こずったよ。

35. いぬる

意味:帰る。

使う場面:帰宅やその場を離れることを話すとき。

例文:電車の時間じゃけえ、先にいぬるね。→ 電車の時間だから、先に帰るね。

36. いけん

意味:だめだ、してはいけない。

使う場面:禁止や不都合を伝えるとき。

例文:そこに車を止めたらいけんよ。→ そこに車を止めたらだめだよ。

37. いごく

意味:動く。

使う場面:物や人が動く様子を話すとき。

例文:この椅子、座るたびにいごくね。→ この椅子、座るたびに動くね。

38. おわえる

意味:追いかける。

使う場面:先へ行った人や動物を追うとき。

例文:帽子が飛んで、おわえたけど間に合わんかった。→ 帽子が飛んで追いかけたけれど、間に合わなかった。

39. かずく

周南など

意味:かぶる。

使う場面:帽子や布団などを頭に載せるとき。

例文:日差しが強いけえ、帽子をかずいて出よう。→ 日差しが強いから、帽子をかぶって出よう。

40. かやす

周南など

意味:ひっくり返す、こぼす。

使う場面:容器を倒したり、中身をこぼしたりしたとき。

例文:肘が当たって、お茶をかやしてしもうた。→ 肘が当たって、お茶をこぼしてしまった。

41. きびる

意味:結ぶ、ひもなどで束ねる。

使う場面:荷物や紙類をまとめるとき。

例文:古新聞はひもできびって出そう。→ 古新聞はひもで束ねて出そう。

42. かるう

周南など

意味:背負う。

使う場面:かばんや荷物を背中に載せるとき。

例文:そのリュック、空でもかるうと大きいね。→ そのリュック、空でも背負うと大きいね。

43. てご

意味:手伝い。

使う場面:一人では大変な作業を一緒にするとき。

例文:机を運ぶけえ、てごをしてくれん?→ 机を運ぶから、手伝ってくれない?

44. ねき

周南など

意味:そば、脇、近く。

使う場面:物の置き場所や立ち位置を伝えるとき。

例文:電話のねきに、ペンがあるよ。→ 電話のそばにペンがあるよ。

45. なして(ないて)

周南など

意味:どうして、なぜ。

使う場面:理由を尋ねるとき。

例文:なして今日は遠回りするん?→ どうして今日は遠回りするの?

46. まどう

周南など

意味:弁償する。

使う場面:壊した物などの損害を埋め合わせるとき。

例文:借りた皿を割ったけえ、同じ物を買ってまどうよ。→ 借りた皿を割ったから、同じ物を買って弁償するよ。

47. はわく

周南など

意味:ほうきで掃く。

使う場面:玄関や庭の掃除をするとき。

例文:お客さんが来る前に、玄関をはわこう。→ お客さんが来る前に、玄関を掃こう。

48. いらく

周南など

意味:乾く。

使う場面:洗濯物や濡れた物の状態を確かめるとき。

例文:厚い靴下だけ、まだいらいちょらんね。→ 厚い靴下だけ、まだ乾いていないね。

49. ちびる

意味:すり減る。

使う場面:靴底や道具の先が使ううちに減ったとき。

例文:この靴、かかとがちびちょるね。→ この靴、かかとがすり減っているね。

50. めぐ(めげる)

周南など

意味:壊す、割る。「めげる」は壊れる。

使う場面:物を壊したり、壊れた物を見つけたりしたとき。

例文:無理に引いたら、取っ手がめげた。→ 無理に引いたら、取っ手が壊れた。

気力がなくなる「めげる」とは別の意味です。

51. えどる

意味:手本の線や形をなぞる。

使う場面:文字や模様を写すとき。

例文:薄い紙を重ねて、この花をえどってみよう。→ 薄い紙を重ねて、この花をなぞってみよう。

52. たてる

周南など

意味:戸を閉める。

使う場面:ふすまや戸を閉じてほしいとき。

例文:風が入るけえ、そこの戸をたててね。→ 風が入るから、そこの戸を閉めてね。

53. のけとく

周南など

意味:取っておく、残しておく。

使う場面:あとで必要な物を別に確保するとき。

例文:明日の分も、一つのけといて。→ 明日の分も、一つ取っておいて。

54. ねぶる

意味:なめる、しゃぶる。

使う場面:口や舌でなめる動作を話すとき。

例文:猫が前足をねぶって、顔を洗いよる。→ 猫が前足をなめて、顔を洗っている。

55. はぁ

意味:もう、すでに。

使う場面:時間が過ぎたことや、済んだことを伝えるとき。

例文:はぁ昼じゃね。朝から早かったね。→ もう昼だね。朝からあっという間だったね。

ため息や聞き返しの「はあ?」とは違います。

56. いんにゃ(んにゃ)

周南など

意味:いいえ、いや。

使う場面:相手の質問を否定するとき。

例文:いんにゃ、私の傘は青いほうよ。→ いいえ、私の傘は青いほうだよ。

57. ぶるとっぴん

宇部・山陽小野田周辺など

意味:大急ぎ、大至急。

使う場面:急いで移動したり作業を片づけたりするとき。

例文:忘れ物に気づいて、ぶるとっぴんで取りに戻った。→ 忘れ物に気づいて、大急ぎで取りに戻った。

58. しゃんしゃん

周南など

意味:てきぱき、手際よく。

使う場面:動作や仕事を素早く進めるとき。

例文:午前中にしゃんしゃん済ませて、午後は休もう。→ 午前中にてきぱき済ませて、午後は休もう。

59. やねこい

周南など

意味:厄介だ、簡単にはいかない。

使う場面:複雑な作業や扱いにくい物について話すとき。

例文:この引き出しの修理は、思ったよりやねこいね。→ この引き出しの修理は、思ったより厄介だね。

人に使うと、気難しい・しつこいといった意味にもなります。

60. せーがない

意味:張り合いがない、やりがいがない。

使う場面:努力が報われず、がっかりしたとき。

例文:練習した曲が中止になって、せーがないね。→ 練習した曲が中止になって、張り合いがないね。

暮らし・食べ物・気持ちを表す山口方言30選

体のこと、身近な道具、食べ物、人の様子などを表す言葉です。周南などに伝わる昔ながらの呼び名も含めています。

61. すいばり

意味:木や竹などの細いとげ。

使う場面:木製品を触って、とげが刺さったとき。

例文:古い椅子を持ったら、指にすいばりが刺さった。→ 古い椅子を持ったら、指に木のとげが刺さった。

62. きっぽ

周南など

意味:傷が治ったあとに残る跡。

使う場面:昔のけがや傷跡を話すとき。

例文:このきっぽは、小さいころ転んだときのよ。→ この傷跡は、小さいころ転んだときのものだよ。

63. あおじ

周南など

意味:打ったあとなどにできる青あざ。

使う場面:ぶつけた所の色に気づいたとき。

例文:昨日ぶつけた所が、あおじになっちょる。→ 昨日ぶつけた所が、青あざになっている。

64. はぶ

周南など

意味:歯茎。

使う場面:口の中の状態を話すとき。

例文:歯じゃなくて、はぶのほうが気になるんよ。→ 歯ではなく、歯茎のほうが気になるんだよ。

65. はしかいい

周南など

意味:ちくちくとかゆい、むずがゆい。

使う場面:草や繊維が肌に当たった感覚を話すとき。

例文:草刈りのあと、首のまわりがはしかいい。→ 草刈りのあと、首のまわりがちくちくとかゆい。

66. にがる

周南など

意味:おなかなどが鈍く痛む。

使う場面:腹部の痛みを言葉で伝えるとき。

例文:さっきから、おなかがにがるんよ。→ さっきから、おなかがしくしく痛むんだよ。

67. しわい

周南など

意味:噛み切りにくい、かたい。しつこいという意味もある。

使う場面:肉などの歯ごたえを話すとき。

例文:この肉はちいとしわいけえ、小さく切ろう。→ この肉は少しかたくて噛み切りにくいから、小さく切ろう。

68. まばいい

周南など

意味:まぶしい。

使う場面:強い光を受けたとき。

例文:朝日がまばいいけえ、カーテンを少し閉めよう。→ 朝日がまぶしいから、カーテンを少し閉めよう。

「ばばいい」などの言い方もあります。

69. びっしゃこ(びっしゃ)

周南・宇部など

意味:びしょ濡れの状態。

使う場面:雨や水で衣類などがすっかり濡れたとき。

例文:水たまりにはまって、靴下がびっしゃこじゃ。→ 水たまりにはまって、靴下がびしょ濡れだ。

70. ばんげ

周南など

意味:夕方、日暮れごろ。

使う場面:一日の予定や帰る時間を話すとき。

例文:ばんげには畑から戻るよ。→ 夕方には畑から戻るよ。

71. ししらさむい

周南など

意味:肌寒い。

使う場面:少し寒く感じる天気や場所を話すとき。

例文:日が陰ると、ししらさむいね。→ 日が陰ると、肌寒いね。

72. いぎ

意味:魚の小骨。のどに刺さった骨を指すこともある。

使う場面:魚を食べるとき、小骨について話すとき。

例文:この身にも、まだいぎが残っちょるね。→ この身にも、まだ小骨が残っているね。

73. なば

周南など

意味:きのこ。

使う場面:料理の材料や山のきのこを話すとき。

例文:今夜の汁には、なばを入れよう。→ 今夜の汁には、きのこを入れよう。

74. さね

意味:果物などの種。

使う場面:果物を食べたり、種を取り除いたりするとき。

例文:梅のさねは、こっちの皿に出してね。→ 梅の種は、こちらの皿に出してね。

75. れんぎ

周南など・昔ながらの道具名

意味:すりこぎ。

使う場面:すり鉢で食材をすりつぶすとき。

例文:れんぎは洗って、立てて乾かしちょこう。→ すりこぎは洗って、立てて乾かしておこう。

76. てぼ

周南など・昔ながらの道具名

意味:竹で編んだかご、手かご。

使う場面:収穫した物などをかごに入れるとき。

例文:採った豆は、このてぼに入れてね。→ 採った豆は、この竹かごに入れてね。

77. がんぜき(がんざき)

周南など

意味:熊手。

使う場面:庭や畑で落ち葉などをかき集めるとき。

例文:倉庫からがんぜきを持ってきてくれん?→ 倉庫から熊手を持ってきてくれない?

78. だぶ

周南など

意味:水たまり、泥水のたまった所。

使う場面:雨上がりの道や地面の状態を話すとき。

例文:門の前にだぶができちょるけえ、横を通ろう。→ 門の前に水たまりができているから、横を通ろう。

79. たふぐ

周南など

意味:おたまじゃくし。

使う場面:田んぼや水辺の生き物を見つけたとき。

例文:田んぼの端に、たふぐがおるね。→ 田んぼの端に、おたまじゃくしがいるね。

80. じげ

周南など

意味:地元、その土地。

使う場面:地域の人や土地のことを話すとき。

例文:祭りのことは、じげの人に聞いてみよう。→ 祭りのことは、地元の人に聞いてみよう。

81. くじをくる

周南など

意味:叱る、小言を言う。

使う場面:人が注意されたことを話すとき。

例文:片づけを忘れて、お母さんにくじをくられた。→ 片づけを忘れて、お母さんに叱られた。

子どもがぐずる意味で使われることもあります。

82. きなる

周南など

意味:得意がる、調子に乗る。

使う場面:褒められてはしゃぐ人の様子を話すとき。

例文:一度勝っただけで、きなっちょるね。→ 一度勝っただけで、得意になっているね。

83. やし

意味:ずるいこと、ごまかし。

使う場面:遊びや勝負で不公平なやり方に気づいたとき。

例文:相手の札を見るのは、やしじゃね。→ 相手の札を見るのは、ずるだね。

84. おとどい

周南など・昔ながらの言い方

意味:兄弟、姉妹。

使う場面:家族の関係やきょうだいの人数を話すとき。

例文:あの三人は、おとどいなんよ。→ あの三人は、きょうだいなんだよ。

85. しごーする

周南など

意味:下ごしらえする、処理する、始末する。

使う場面:魚などの食材を料理できる状態にするとき。

例文:魚のしごーは済んだ? 鍋を用意するよ。→ 魚の下ごしらえは済んだ? 鍋を用意するよ。

人に向けると「懲らしめる」という別の意味にもなります。

86. むつこい

周南など

意味:味がしつこい、くどい。

使う場面:料理の濃さや後味を話すとき。

例文:おいしいけど、続けて食べるとむつこいね。→ おいしいけれど、続けて食べると味がくどいね。

87. つっぺ

周南など

意味:貸し借りなし、差し引きゼロ。互角。

使う場面:貸した物や費用のやり取りを精算するとき。

例文:この前のお茶代と合わせたら、これでつっぺじゃね。→ この前のお茶代と合わせたら、これで貸し借りなしだね。

88. こつる

周南など

意味:咳をする。

使う場面:咳が出ている様子を話すとき。

例文:今朝から、弟がこつりよる。→ 今朝から、弟が咳をしている。

89. ひこじる

周南など

意味:引きずる。

使う場面:荷物や衣類が地面を擦る様子を話すとき。

例文:袋をひこじったら、底に穴が開いた。→ 袋を引きずったら、底に穴が開いた。

90. しろしい

意味:うるさい、うっとうしい、煩わしい。

使う場面:騒がしさや、何度も続くことを負担に感じるとき。

例文:同じ話を何度もされると、しろしいね。→ 同じ話を何度もされると、うっとうしいね。

山口弁の語尾の意味と例文10選

91. 〜ちゃ(〜っちゃ)

意味:〜だよ、〜なんだよ。念押しや強調を添える。

使う場面:気持ちを伝えたり、相手に説明したりするとき。

例文:明日も会いたいっちゃ。→ 明日も会いたいよ。

92. 〜ちょる

意味:〜ている。動作の結果が続く状態などを表す。

使う場面:済んだことや、現在の状態を話すとき。

例文:席は二人分、取っちょるよ。→ 席は二人分、取ってあるよ。

動作が進んでいる意味で使う場合もあります。

93. 〜よる

意味:〜している、〜しているところ。

使う場面:いま進んでいる動作を話すとき。

例文:今、夕飯を作りよるけえ、あとで電話するね。→ 今、夕飯を作っているから、あとで電話するね。

94. 〜じゃろ(〜やろ)

意味:〜だろう、〜でしょう。

使う場面:予想を伝えたり、相手に同意を求めたりするとき。

例文:この道なら、駅まで近いじゃろ?→ この道なら、駅まで近いでしょう?

「じゃ」「や」の使い分けには地域差・個人差があります。

95. 〜けえ(〜けぇ)

意味:〜から。理由を説明する言い方。

使う場面:予定や判断の理由を伝えるとき。

例文:明日は早いけえ、今日は先に寝るね。→ 明日は早いから、今日は先に寝るね。

「じゃけえ」は「だから」。「けー」「けん」などの形もあります。

96. 〜そ?(〜ほ?)

「ほ」は県の西南部など

意味:〜なの? と尋ねる語尾。

使う場面:相手の行動や予定を確かめるとき。

例文:昼ごはんは、家で食べるそ?→ 昼ごはんは、家で食べるの?

上がり調子の質問の用法です。質問以外の語尾として使われることもあります。

97. 〜のんた

周南など・昔ながらの言い方

意味:〜ですね、ねえあなた。親しみを添える言い方。

使う場面:相手にやわらかく呼びかけるとき。

例文:久しぶりじゃのんた。→ 久しぶりですね。

98. 〜んにゃ(〜にゃ)

意味:〜しなければ、〜しないと。

使う場面:必要なことや、まだ済んでいないことを話すとき。

例文:明日のうちに、切符を買わんにゃいけん。→ 明日のうちに、切符を買わなければいけない。

99. 〜んさい

周南など

意味:〜しなさい。

使う場面:相手に勧めたり、行動を促したりするとき。

例文:荷物は置いて、先に休みんさい。→ 荷物は置いて、先に休みなさい。

100. 〜ちゃげる

意味:〜してあげる。

使う場面:相手のために何かをすると伝えるとき。

例文:重いほうの袋は、私が持っちゃげる。→ 重いほうの袋は、私が持ってあげる。

まとめ

聞いたことのある山口弁や、意外な意味の言葉はありましたか?「ぶち」の勢いも、「幸せます」のやわらかさも、それぞれ魅力がありますね。私は「いっておかえり」という見送りの言葉が、あたたかくて好きです^^

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