千葉県千葉市中央区にある妙見本宮千葉神社(みょうけんほんぐうちばじんじゃ)は、北辰妙見尊星王:ほくしんみょうけんそんじょうおう(天之御中主大神:あめのみなかぬしのおおかみ)を祀る、全国でも有数の北極星・北斗七星信仰、さらに仏教の妙見信仰とを習合する神社で、通称「千葉の妙見様」と呼ばれ親しまれています。

社殿は、日本で最初に建てられた二階建て、上下に二つの拝殿を有する珍しい朱塗りの重層社殿です。

厄除け開運・八方除けのほか、子供の成長祈願や結婚式や結納式、金婚式など婚姻に関わる祭典も多く、ウェルカムベビーの神社(子育て世帯への配慮がある神社)として認定されたことでも広く知られており、幅広い年代に人気の神社です

また、パワースポットとして数々のメディアでも取り上げられており、本殿には北極星・北斗七星の妙現様と本殿の向かいにある尊星殿には日天神と月天神がお祀りされおり、天体を司る神様が集合していることから、スピリチュアルなパワーをいただけそうなことでも有名な神社です。

この記事では、千葉神社のご利益やご由緒、御朱印の受付時間や駐車場などについてご紹介していきます。

 

 

 

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千葉神社はどこにある?


千葉神社は千葉県千葉市の中心市街地よりほど近い東側にあります。

所在地:葉県千葉市中央区院内1丁目16−1

問い合わせ先: 043-224-2211

開門時間6:00~18:00(夜間立入禁止)

御祈願受付:9:00~15:45

お札・お守りの授与窓口:8:45~17:30

公式サイト:妙見本宮千葉神社

 

アクセス

最寄り駅はJR千葉駅(京成千葉駅)です。

【徒歩の場合】街中ですので何通りかありますが、いずれも10分強ぐらいです。

【バス利用の場合】 千葉駅東口 6番バス乗り場から 「千葉駅北口」行の千葉内陸バスで「院内町」バス停で下車すると、すぐ目の前です。

【車の場合】最寄の穴川インターチェンジより4.5km、約10分程度です。

※千葉神社には無料駐車場はありませんので、近隣の有料駐車場をご利用ください。

有料駐車場は徒歩5分圏内に約500台、徒歩10分圏内に約1000台あります。

近隣の有料駐車場はこちらをご確認ください。

 

千葉神社とはどんな神社?

ご由緒は?

下総の豪族で、守護大名・戦国大名となった一族である千葉氏の守護神である北辰妙見尊星王(妙見菩薩)を本尊とする寺院(千葉妙見宮)として建立され、千葉氏の祖平忠常の子覚算大僧正によって伽藍が整備されたと伝えられています。

以降、千葉宗家のみならず千葉氏一族の信仰が篤く、千葉氏宗家の元服は代々この寺で行われ、千葉常胤の案内で同寺を参拝した事で知られる源頼朝からも手厚く保護されていました。

千葉妙見宮には本来、妙見菩薩とともに1181年(養和元年)に千葉常胤によって鶴岡八幡宮から勧請された八幡神が祀られており、当初は八幡神が弓箭神とし、妙見菩薩は鎮守・産土神・農耕神的な役割を担っていました。

が、千葉氏の一族が多数連座した宝治合戦で一族が動揺した時期(13世紀中期)に一族の団結を維持するために従来の八幡神に代えて、千葉氏を含めた房総平氏において独自の篤い信仰を受けていた妙見菩薩に弓箭神の要素を加えて、千葉氏が妙見菩薩を庇護された存在であることを強調する“妙見説話”が形成されました。

その集大成が『源平闘諍録』であり、後世に千葉妙見宮(千葉神社)を描いた縁起絵巻にも反映されており、現在も末社の1つに八幡神社があるのはその名残であると言われています。

1591年(天正19年)徳川家康が関東に入部し、この寺を参詣して寺領安堵ならびに太刀一振を寄進したとされ、同時に朱印地200石と十万石の格式が与えられました。

江戸時代には北斗山金剛授寺尊光院と称する真言宗の寺院であったが、明治初年の神仏分離によって神社となり、本尊も祭神に改められました。

ただし、妙見菩薩と天之御中主大神は長年神仏習合によって同一とみなされてきた経緯があり、今日でも同社が日本有数の「妙見信仰」の中心とされてきている事には変わりはありません。

ご祭神は?

主祭神は、北辰妙見尊星王:ほくしんみょうけんそんじょうおう(天之御中主大神:あめのみなかぬしのおおかみ)で、北極星・北斗七星を神格化した仏教の天部の一つで、通称「妙見様(みょうけんさま)」とも呼ばれています。

妙見信仰は、インドで発祥した菩薩信仰が、中国で道教の北極星・北斗七星信仰と習合し、仏教の天部の一つとして日本に伝来したものですが、妙見菩薩は他のインド由来の菩薩とは異なり、中国の星宿思想から北極星を神格化したものであることから、形式上の名称は菩薩でありながら実質は大黒天や毘沙門天・弁才天と同じ天部に分類されており、道教に由来する古代中国の思想では、北極星(北辰)は天帝(天皇大帝)と見なされた。これに仏教思想が流入して「菩薩」の名が付けられ、「妙見菩薩」と称するようになったと考えられています。「妙見」とは「優れた視力」の意で、善悪や真理をよく見通す者という意味だそうです。

江戸時代の平田篤胤の復古神道においては、『古事記』や『日本書紀』に登場する天之御中主神は天地万物を司る最高位の神、または北斗七星の神と位置づけられました。その影響で、明治維新の際の神仏分離令によって「菩薩」を公然と祀れなくなってしまった多くの妙見神社の祭神が天之御中主神に改められたとのことです。

相殿神は、香取神宮(千葉県香取市)のご祭神でもある経津主命(ふつぬしのみこと)、ならびに、日本古代史上の伝説的英雄である日本武尊命(やまとたけるのみこと)です。

ご利益は?

千葉神社のご祭神は北辰妙見尊星王(天之御中主大神)、通称・妙見様は北極星・北斗七星の神様で、古来より方角を支配する神様として知られており、全ての星を司る絶大な力を持ってすべての方角を守護するとされていることから、厄除開運・八方除という二つの大きなご利益があると伝えられています。

重層社殿

千葉神社の社殿は、日本で最初に建てられた二階建て、上下に二つの拝殿を有する珍しい朱塗りの重層社殿です。

参拝の際は、ぜひ二階での参拝もしてみてください。一階本殿の両側に階段があります。

また、二階から境内を見渡すのもまた格別ですので、おすすめです。

 

 

分霊社・尊星殿

本殿の向かいには楼門型のこちらも二階建ての尊星殿があります。

とても立派なので初めて訪れた際に、どちらが本殿なのか迷ってしまうほどでした。

中央には御分霊の福徳殿」、二階には「開運殿」、東には日天神(=太陽)の「日天楼」、西には月天神(=月)の「月天楼」の四つに別れており、日・月・星の御力をいただけます。

 

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摂社:千葉天神

本殿左手にある、摂社の千葉天神は学問の神様・菅原道真公がご祭神です。

学問の神様ということで、受験シーズンには受験合格祈願のお参りにたくさんの人が訪れます。受験生以外にも就職を願う方々、さらにはボケ封じを願う老年世代も多数お参りされています。

 

 

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末社

境内左手前の朱塗りの「ねがい橋・かない橋」をわたると、14の末社があります。

これだけの末社が並んでいるのは圧巻です。ゆっくりと一つ一つお参りしたいものです。

それぞれ、ご祭神とご利益を簡単にご紹介しますね。

 

【香取神社】経津主命:地震除け、国土安泰

【姥神社】妙見様の姥:子守り、子育て

【星神社】星香々背男神:厄除開運

【石神社】磐長姫命:寿命延長、身上安全

稲荷神社稲倉魂命、保倉神、稚産霊神:商売繁盛、五穀豊穣

金刀比羅宮金山彦神、大物主命:商売繁昌、縁結び、交通安全

【西之宮】事代主神:商売繁昌、安全豊漁

【八幡神社】誉田別命:勝運

【天神社】菅原道真公:受験合格、学業向上

【日枝神社】大山咋命:家庭守護、健康良運

【三峰神社】伊邪那美神:火防せ

【神明社】天照皇大神:陽気授与、太陽神

【御嶽神社】国常立尊、大山祇神、瓊瓊杵尊:生活守護、衣食住

【厳島神社】市杵嶋姫命:福徳財宝、技芸上達、安産守護

 

 

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美寿之宮

ご祭神は水御祖大神、ご利益は安産守護、延命息災です。美寿之宮に参拝し、延寿の井の霊泉をぜひ頂いてみてください。

なお、千葉神社の開門時間内(6:00〜18:00)、大量取水は禁じられており、一人一本2リットルまでとなっています。

 

御朱印の受付時間は?

御朱印帳は1,500円で1種類のみです。

御朱印帳の表紙は、夜空に見立てられた紺地にキラキラと天の川が描かれており、北極星が光り輝いています。
なんとも美しい御朱印帳ですね。人気があるのも頷けます。私も即買いしました。

御朱印の受付時間は、9時から17時分で、初穂料は300円です。
※コロナ禍のため原則、御朱印帳への書き入れはされず、紙でのお渡しとなります。

なお、郵送での頒布は行われておりませんので、参拝された際にはぜひお求めください。

 

お守りは?

お札・お守りの授与は、本殿右手で8:45~17:30です。

千葉神社オリジナルの九星光輝守をはじめ、交通安全守、旅行安全守、駒守、金運守、開運身代守、健康守、開運貝守、肌守、安産守、五行福徳守、福運十二支御守など、たくさんのお守りがあります。

ペットお守りが人気のようです。

 

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おみくじは?

千葉神社には、天然石おみくじ、七福神、招き猫、全勝おみくじ、幸福おみくじなどたくさんの種類があります。

一部をSNSからご紹介しますね。

 

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まとめ

千葉県千葉市中央区にある妙見本宮千葉神社をご紹介しました。

千葉神社は、通称「千葉の妙見様」と呼ばれ親しまれており、全国でも有数の北極星・北斗七星信仰、さらに仏教の妙見信仰とを習合する神社です。

社殿は、日本で最初に建てられた二階建て、上下に二つの拝殿を有する珍しい朱塗りの重層社殿。また、本殿の向かいの楼門型の二階建ての尊星殿の中央には御分霊の福徳殿」、二階には「開運殿」、東には日天神(=太陽)の「日天楼」、西には月天神(=月)の「月天楼」の四つに別れており、日・月・星の御力をいただけます。

摂社の学問の神様・菅原道真公がご祭神の千葉天神や、14もの末社、水御祖大神がご祭神の美寿之宮への参拝と霊泉をぜひ頂いてみてください。

境内はさほど広くはありませんが、参拝や見どころがたくさんあり、とても気持ちの良い神社ですので、たくさんのご神徳をいただきに、ぜひ、ご参拝ください。