生まれも育ちも生粋の地元民のわたしが選んだ山口県の観光情報をご紹介するシリーズ第2回目。
今回は「9月10月ならばココ!!」という観光スポットを3つ、心を込めてご紹介しますね。
もちろん、定番から地元民が選び抜いた穴場もご紹介しちゃいますよ。
真夏の暑さと日差しが少しずつ和らいでくる秋のはじめ。そんな時期にはすがすがしいさわやかな自然に囲まれた本州の西の端・山口県で、のんびり過ごしてみませんか?
(シリーズ第1回はこちら→「山口県の観光スポット春夏秋冬を堪能!!7月8月はココ!!」)

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元乃隅稲成神社・朱色と青、緑のコントラストに目を奪われて・・・

元乃隅稲成神社は、2015年にアメリカのテレビ局の調査で「日本で最も美しい場所31」に選出され一躍有名になった、知る人ぞ知るインスタスポットです。

細い山道を行くと目に入ってくる、幾重にも連なる朱い鳥居と周辺の緑、広がる海と空の青色の美しいコントラスト。緑の間を立ち並ぶ123基も連なる繊細な鳥居の列には、思わずため息がでます。夕暮れ時もまた美しい、心ゆくまでご堪能いただきたい絶景です。

元乃隅稲成神社は絶景なだけではなく、商売繁盛、大漁、海上安全、良縁、子宝、開運厄除、福徳円満、交通安全、学業成就、願望成就の大神です。
ここには「日本一入りにくい」お賽銭箱が大鳥居の上部(高さ約4メートル)に設置してあります! 空に向かってお賽銭を投げるような感じで、とっても面白いですよ(なかなか入りませんが・・・)。運試しに、ぜひチャレンジしてみてくださいね。

大鳥居の先の岩場を進んで断崖の間近まで行くと、日本海の波しぶきが昇り竜のように吹き上げる「竜宮の潮吹き」が見られます。
潮吹きは天候や風向きにもよりますので、見られない場合もあります。わたしが訪れたときには見ることができませんでしたが・・・これも運ですね。次こそは、虹がかかった潮吹きを見たいです!

岩場を歩いて断崖まで行くのはとてもスリルがありますが、雨の日は岩肌が滑りますので足もとにご注意ください。竜宮の潮吹きを見るための展望台も設けられていますので、そちらもご利用ください。

元乃隅稲成神社への道は細い山道で、お盆や連休などの行楽時期には大変混雑します。お盆にわたしが訪れた時も1時間近く渋滞していたでしょうか・・・。
神社近くの駐車場が満車の場合は、だいぶ離れた駐車場へと案内されます。ですが、地元の方が運転する無料シャトルバスが神社と駐車場を結んでくれていますので、ご安心ください。トイレも竜宮の潮吹き展望台付近に設置されています。

元乃隅稲成神社
〒759-4712  山口県長門市油谷津黄498
詳細は公式サイトでご確認ください。(長門市観光サイト

千畳敷・果てしなく広がる青空と海にすいこまれそう

自然ってなんて大きいんだろう。自分ってなんて小さいんだろう・・・。
雄大な大自然を目の前に自分の小ささを感じ、日常の些細な出来事なんて吹き飛んでしまう。
日本全国にある千畳敷の中でも山口県にある千畳敷は、そんなおおらかな、すべてを包み込んでくれるような場所です。

元乃隅稲成神社から車で15分くらい山道を登っていくと、だんだんと日本海が目の前に現れてきます。坂を登り切った標高333メートルの高台には広々とした草原が広がっています。ここは観光地としてそれほど有名ではなく、穴場的なスポットかもしれません。

草原からは眼下に雄大な日本海が望め、草の緑とどこまでも続くかのような海と空の青のコントラストの絶景に心を奪われます。
空と海の大きさに圧倒され、海からの風に吹かれてただただその雄大な景色を眺めていると、時の流れを忘れていつまでも眺めていたい、そんな穏やかな気持ちになっていきます。まるで心の清涼剤のような景色です。
きっと訪れた方にとっても、気持ちの良い場所と感じていただけるでしょう。

千畳敷にはカントリー風の内装をしたカフェがあり、景色を眺めながら軽食を楽しめます。カフェの上が展望台になっているので、少し高いところからも海を眺めることができます。ぜひカフェの美味しいソフトクリームを味わいながら、展望台でゆっくりと景色をご堪能ください。

駐車場は大変広く、混雑する心配はありません。また、草原にはキャンプ場もあり、トイレも整備されています。子どもさんが遊べる遊具も少ないですが備えてありますので、天気の良い日にはご家族で楽しめる行楽スポットです。

千畳敷
〒759-4402  山口県長門市日置中1138-1
詳細は公式観光サイトをご覧ください。(長門市観光サイト

SL「やまぐち」号に乗って、のんびりタイムスリップ気分


ボオオオー!!

大きな汽笛を鳴らして、西の京・山口市街を走り抜けるSL。
思わず目が釘付けになってしまうほど黒く光るSL「やまぐち」号は、新山口駅を出発し、お隣の島根県の津和野駅までをおよそ2時間かけて走り抜けます。

SL「やまぐち」号は3月中旬から11月上旬までの土日祝日に、新山口駅―津和野駅間(JR山口線)を一往復しています。
客車は2017年9月にリニューアルしバリアフリー化、運転シミュレーターや投炭ゲームの体験コーナーも備え、よりSLを楽しんでいただけるようになりました。

新山口駅の1番ホーム。そこがSL「やまぐち」号の発着ホームです。
「おごほり」と右側から書かれた立て看板やレトロな時刻表があり、乗車前から歴史を感じさせる雰囲気にわくわくしてきます。

新山口駅を出発し山口市内を抜けると次第に田園風景が広がり、車内のレトロな装飾と合わせ、まるで大正、昭和初期にタイムスリップしたかのような気分になれます。
途中、紅葉で知られる長門峡を通り過ぎ、その車窓はのんびりと美しい風景を映し出します。
沿線にはSLを撮影するためにカメラを持った方々が立ち並び、その人気ぶりをうかがわせます。

津和野町でも、折り返しの発車まで3時間近くあり、その歴史と文化の街並みを十分に楽しんでいただけます。
津和野町は山陰の小京都と言われており、殿町通りと言われる白壁の街並みや、堀に鯉が優雅に泳ぐ姿など、その風情を満喫できます。車ではないので、利き酒なんかも楽しめちゃいますよ。

SL「やまぐち」号は座席全席指定で、乗車券、指定席の発売は乗車日1ケ月前からになります。夏休みや行楽シーズンは大変混み合いますので、早めのご計画をおすすめします。
SLファンではなくとも、ご家族やお仲間で、列車でのレトロな小旅行をお楽しみいただけることでしょう。

詳細は公式サイトをご確認ください。(SL「やまぐち」号公式サイト

まとめ

今回は、山口県の初秋の観光おススメスポットを紹介しました。
この記事が山口県のいいとこを知っていただき、より心も身体も元気になるきっかけになれば、大変幸せます(嬉しいです)。

次回は、秋も深まり紅葉も美しくなる11月12月の山口県おススメ観光スポットを、これまた全力でご紹介しますね。
(シリーズ第1回はこちら→「山口県の観光スポット春夏秋冬を堪能!!7月8月はココ!!」)

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