姫路城は魅力!見所がいっぱい!
広い城内をくまなく巡るのもいいけれど、時間がない人は少しでも効率良く巡りたいですよね。
そこで今回は地元民の私が、姫路城観光で絶対に見ていただきたい姫路城の魅力的なスポットをご紹介します!!ここは押さえないと損ですよ~^^
おすすめ見学ルート
〇大天守へ直行ルート
時間のない方におすすめ!
〇西の丸ルート(西の丸~化粧櫓)
千姫ゆかりの場所を巡ります
〇お菊井戸ルート(二の丸~お菊井戸)
怪談「播州皿屋敷」で有名なお菊井戸
おすすめ見どころスポット
〇大天守
白さが際立つ美しい大天守。
ここはもう絶対に外せない見どころスポットなので、是非とも最上階まで上がっていただきたいです。
大天守の外観は5重になっていて、千鳥破風・大千鳥破風・唐破風の組み合わせが美しいと評判です。
そして、内部は地下1階・地上6階造りとなっています。
ちなみに、お城は石垣より上を1階と数えるので、石垣部分は地下ということになります。
地下~6階までゆっくり巡ると様々な工夫を凝らした大天守の造りを見ることができます。
また、1階には姫路城と周辺の城下町を再現したジオラマや、昭和の大改修時に作られた軸組構造模型が展示されています。
そして最上階の6階に上がると神社が!
これは長壁神社(または刑部神社・おさかべじんじゃ)と言い、姫路城の守護神のようなもの。
姫路城が建てられる前は姫山に祀られていたそうで、この最上階にあるものは明治12年から祀られるようになりました。
姫路では毎年6月に3日間、長壁神社の夏祭り「ゆかたまつり」が開催され、毎年多くの人で賑わいます。
私も学生時代は毎年友人と行った懐かしい思い出があります・・・。
最上階に着いたら窓から見える様々な景色はもちろんですが、その他に是非見て頂きたいのが大天守の屋根瓦。
瓦と瓦のつなぎ目には白く塗られた漆喰・・・これがお城の屋根を白く見せているんです。
この手法は「屋根目地漆喰」と呼ばれ、下塗・中塗・上塗の三つの工程で進めるためとても手間がかかるのですが、その分強度が高く台風でも屋根瓦が飛ばされることはないと言われています。
大天守各階へは階段を使って登りますが、上へ行くほど傾斜がきつくなっていくので、手すりを持って足元には十分注意しながら登って下さいね!
所要時間は混雑状況によっても違いますが、約1時間というところでしょうか。
夏場はかなり蒸し暑いのでこまめな水分補給をお願いします。
〇西の丸・化粧櫓
前回の記事でもご紹介した西の丸・化粧櫓。
千姫が休憩をとったり、化粧をしたりするのに使われたことから「化粧櫓」と呼ばれていました。
ここから続く百閒廊下(西の丸長局)は全長が約240m。
百間廊下の城外側には石落としや鉄砲の煙出しの窓などがあり、城内側は千姫に仕える侍女たちの部屋があります。
千姫は毎朝この廊下から男山を拝んでいたと言われています。
千姫が本多家の繁栄を願い建立した「千姫天満宮」が男山の中腹にあります
そして西の丸、菱の門左手に「武者だまり」があります。
これは出陣する武士の集合場所で、点呼がとりやすいように土塀で枡形に囲まれています。
武者だまりの広さの標準は132㎡、鎧をつけた武士だと3.3㎡あたりに6人としているので、いっぱいに人が入ると240人ということになります。(ちなみに騎馬だと40騎)
西の丸の武者だまりの広さは標準の2分の1なので120人ですね。
なかなか効率的な工夫がされていますね・・・。
〇二の丸・お菊井戸
二の丸にある「扇の勾配」
高く積まれた石垣は、その角度を湾曲させることでより高く積むことができ、そのうえ敵が簡単に上がってくることができませんでした。
当時の人の知恵と工夫のすごさに驚きます。
姫路城内には他にもいくつかの石垣がありますが、すべてが同じ積み方ではないのでそういったところも注意深く見て回ると面白いかもしれませんね。
そして「いちま~い、にま~い・・・」で有名な怪談「播州皿屋敷」に登場するお菊井戸。
戦国時代、姫路を治めていた小寺氏の重臣だった青山鉄山(あおやまてつざん)が姫路城主の座を狙っていて、それを警戒した小寺氏はお菊という女性を鉄山の館へ召使として住み込みで送りました。
小寺氏が亡くなり、後を継いだ則職(のりもと)を毒殺しようと計画していることを知ったお菊を抹殺しようと、お菊が管理する小寺家の家宝であった10枚の唐絵の皿のうちの1枚を隠し、お菊が失くしたと疑われるように企みました。
その結果、お菊は井戸に投げ込まれ殺されてしまい、その夜から井戸のあたりで皿を数える声が聞こえるようになったことから皿屋敷と呼ばれるようになりました。
※諸説あり
二の丸の片隅にひっそりと残るお菊井戸は金網で蓋がされ、周りも囲いがされていて中はよく見えませんが、側に行くと空気が冷たいというかなんとも言えない感じがします・・・。
アプリを使った姫路城の新しい楽しみ方
専用アプリ「姫路大発見」をスマホやタブレットにダウンロードして、お城敷地内の姫路城大発見アプリマークがある場所でARマーカーにかざすと、動画や写真と一緒に解説が現れます。
このアプリを使うと現存しない建物や当時の城下町をCGで見ることもでき、新しい姫路城の楽しみ方として利用者が増えています。
利用方法などは姫路城公式ホームページでご確認下さい。
姫路城は築城されてから大規模な戦や戦災に巻き込まれることがなかった大変珍しいお城です。
その結果として大天守や櫓など多くの貴重な遺構が残されているので、皆さん是非見に来て下さいね!