おばけがこわい、上司がこわい等、対象が危険だったり、不気味だったりする際に使われる怖い。

でも、日本ではこわいを違う意味で使われる地域があることがわかりました。

北海道や東北での「こわい」、茨城の「こわい」、愛知県でよく使われる名古屋弁の「こわい」など地域によって特色がありました。

この記事では「こわい」はどんな意味で使われているのか、北海道や東北、茨城を含む北関東、名古屋を含む東海など各地域によっての使い方などをご紹介します。

 

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「こわい」の意味は?

皆さまが思っている怖いという意味は、

  1. 危険を察知するため、逃げたくなったり、不安に感じたりする。
  2. 悪いことが起こりそうで、退けたくなる。
  3. 正体の分からなくて、不気味である。

ではないでしょうか。

「雷が怖い」、「上司に叱られそうで怖い」、「お化けが怖い」という形で使われているかと思います。

標準的な使い方は上記のような使い方ですが、同音異義語の方言として使われていることがわかりました。

 

「こわい」はどこで使われる?

先ほど紹介した意味である怖いは、日本全国で使用されています。

しかし、「こわい」は各地方で使われた方が変わっています。

北海道・東北・北関東と関東・東海・関西で方言としての意味が違うのです。

各地方での「こわい」の使われ方をいくつか紹介します。

 

北海道・東北地方

北海道・東北地方では、だるい、しんどい、疲れたという意味で使われています。

「たくさん歩いたので、腰がこわいわ」という風に使われるそうです。

室町時代では、骨が折れる、大儀だという意味でこわいが用いられていました。

そこから派生し、疲れたという意味でのこわいが方言として残ったようです。

 

北関東

茨城や群馬などの北関東では、疲れたという意味でのこわいが使われています。

しかも、それだけでなく、固いや硬いなどの意味で用いられることがわかりました。

「今日のご飯、こわい」のいう風に使われるのです。

ご飯がこわいと聞くと、ご飯の何が怖いのかとちんぷんかんぷんになってしまいますよね。

北関東では、年配の方を中心に、疲れた、固い、怖いを使い分けているようです。

 

東海地方

東海地方では、名古屋弁が有名ですが、そんな東海地方ではどうでしょうか。

東海地方では、固いや硬いという意味で使われます。

筆者は、東海地方出身なのですが、「ご飯こわいね」はよく使われます。

でも、おせんべいやお肉が硬い時に、こわいが使われるのを聞いたことがない気がします。

 

長野県では、固いという意味でなく、濃いという意味でも使われます。

「ここの色をこわく塗ってください。」という使い方をします。

 

関西地方

大阪弁や京都弁など独特の方言が多い、関西地方。

関西地方では、固いや硬いという意味で使われています。

東海地方と同じように、「今日のおこわはこわいね」と使われます。

おこわは赤飯のことであり、こわいご飯という意味からおこわになりました。

 

まとめ

この記事では、「こわい」の意味、北海道や東北、茨城を含む北関東、名古屋を含む東海など各地域によっての使い方をご紹介しました。

「こわい」について調べてみると、全国各地でいろいろな意味で使われていましたね。

こわいは、怖いだけでなく、だるい、疲れた、固いなど意味を持っている地域があることは驚きました。

東海地方出身なので、固いという意味で使っていましたが、北海道でこわいを使ったら、通じなかったでしょう。

地域でどんな意味が使われているかを知ることで、よりその地域を知ることができました。方言は面白いですね。

このように、言葉の語源や各地域の方言を伝えていくことで、方言のおもしろさを広めていきたいと思います。