北海道でよく使われている方言「なんも」。
関東の人には、「なんもないよ」と勘違いされそうですが、北海道では違う意味で用いられていることがわかりました。
この記事では「なんも」が北海道でどんな意味で使われているのか、秋田を含む東北や関西・九州など各地域によっての使い方などをご紹介します。
☆あいさつの方言記事はこちら☆
・「えらい」はどこの方言!?由来や意味は?関西・愛知・九州・広島・山口などを解説
・おばんです【方言】意味は?京都、宮城、岩手などどこの県で使われている?使い方も紹介
「なんも」の意味は?
「ありがとう」と言われたら、なんと返しますか?「どういたしまして」ですね。
北海道では、「なんも」と返します。もともとは、問題ないという意味からきています。
そこから、「大丈夫」や「いいよ」、「気にしないで」でも使われる便利な方言なのです。
「誕生日プレゼントありがと」「なんも、なんも」という形で使われます。
小さいお子さんからおばあちゃんまで親しみこめて伝われおり、可愛らしく感じる方言ですね。
「なんも」はどこで使われる?
「なんも」はおもに北海道で使われていますが、他にも東北地方で使われていることが確認されています。
一方、西日本では使わている様子はなさそうです。
各地方での「なんも」の使われ方をいくつか紹介します。
北海道
北海道では、汎用性高く多用される方言です。
どういたしましてという感謝のお礼の言葉として使われています。
また、気にしないでというニュアンスを含むので、ごめんなさいから返す言葉としても使われます。
東北地方
「なんも」は東北地方でも使われている地域がありました。
秋田県でも、ありがとうという感謝にお礼する言葉として使われています。
他にも、「なんもだー」「なんもだす」などが使われています。
しかし、山形県では「なんも」でなく「どういたしまして」と言います。
各地域によっては使われ方に違いがあるのです。
関西地方
関西では、「なんも」は使われていませんでした。
大阪では、どういたしましてと言われたら、「かまへんかまへん」や「ええでええで」など返します。
北海道のように、大丈夫や問題ない、どういたしましてを含む汎用的な方言はなさそうです。
関西弁は独特な言い回しをするので、独自の文化を発展してきたのですね。
「なんなん」という方言がありますが、これは意味が違いますので、ご注意ください。
つい使ってみたくなるフレーズという意味ではおなじですよね。
九州地方
九州でも、「なんも」は使われていませんでした。
北海道のように、大丈夫や問題ない、どういたしましてを含む汎用的な方言はなさそうです。
博多弁では、「どげんもなかよ」という言葉があり、気にしないでという意味になります。
どういたしましてには、気にしないでというニュアンスもあります。
その方言が全国各地にあるのはおもしろいですね。
まとめ
この記事では、「なんも」の意味、秋田を含む東北や関西・九州など各地域によっての使い方などをご紹介しました。
「なんも」について調べてみると、北海道でどのように使われているかわかりました。
「なんも」は言いやすいですし、いくつもの意味が含まれているので、汎用的に使われるのがよくわかります。
「なんも」は北海道や秋田など東日本の北端に多く使われていました。
関東より西の地方では「なんも」は使われていませんでしたが、代わりになる方言が広まっており、言葉のおもしろさや不思議さを感じることができました。
このように、言葉の語源や各地域の方言を伝えていくことで、言葉のおもしろさを広めていけたらいいなと思っています。