埼玉紅葉高校絶対的エース、佐倉学。
元世界組であり、王城正人や六弦歩と同様1軍にいた選手でした。ブランクがありますが、天性の才能は計り知れません。それに加えて、高校に入ってから体ができあがってきたこともあり、いつ王城正人を越えてもおかしくありません。今回は、マンガワン内の人気投票でもランキングに上位に食い込む、佐倉学のキャラクター紹介・名言・名シーンから強さの秘密を考察していきたいと思います!
※アニメ派の方は、ネタバレも含んでしまうので、ネタバレが嫌いな方はお気を付けください。
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キャラクター紹介
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 7巻 第69話】
佐倉学は埼玉紅葉高校に通う高校2年生。ポジションは攻撃手で、絶対的エースです。身長は180cm、体重80kg。BMI24.69です。中学時代は、”世界組”と呼ばれる元全国中学カバディ選抜一軍チーム所属メンバーでした。家庭の事情により、選抜メンバーから抜けることにし、高校1年の冬までカバディから遠ざかっていました。しかし、元世界組の同士で親友の右藤大元が佐倉学とカバディをするためだけに埼玉紅葉高校に入学し、カバディ部を創設したことで知り、カバディを再開しました。ブランクが1年あったとはいえ、天性の才能は衰えず、埼玉紅葉高校の要となる選手です。
天性の才能!底が知れない?!佐倉学の強さとは!!
基本的能力はかなり高い
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 4巻 第33話】
佐倉学は中学時代からカバディをやっており、その頃から既に才能が芽生え始めてました。神畑樹や六弦歩、星海高校不破仁と呼ばれる元世界組と1度練習した際、王城正人と出会ったことで、王城正人からカバディの技術を学びました。中学3年の夏から高校1年の冬までブランクがありましたが、山奥でのランニングは欠かさなかったことで、体力や筋力は鍛えられ、王城正人よりも体格の資質は圧倒的に備わっていました。恵まれた才能、培った技術や筋力があるのですが、プレーにはムラがありました。メンタルはとても弱く、右藤大元からは絹ごし豆腐メンタルと指摘されていました。しかし、3校合同合宿最終日の能京高校との練習試合で、エースとしての自覚に気づくことで、心が伴うようになりました。
感覚的なセンスの化け物
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 7巻 第65話】
佐倉学の強さを身に着けた経緯を書きましたが、まだ強さについて語りつくしていません。攻撃のセンスが化け物じみています。しかもカバディをやり始めた当初からなんとなく感覚的にやってきたというのだから、末恐ろしいです。上記シーンは、3校合同合宿最終日能京高校との練習試合にて、佐倉学がエースとして覚醒した後のプレーの1つです。後半終了間際、能京高校は王城正人がストラグルされ、退場してしまいます。そんな中、佐倉学が攻撃するターン、畦道相馬は王城正人がおらず、宵越竜哉を守らないとと焦っていました。畦道相馬が狙われたと思った宵越竜哉が畦道相馬を掴みます。その畦道相馬と宵越相馬を同時にタッチしているのです。激しい攻防の中、そんな繊細なタッチをしてしまうこと自体が化け物じみています。そういうセンスの塊な一面があり、脅威でしかありません。
佐倉学の代名詞!回転!!
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 6巻 第55話】
また、佐倉学の代名詞といっても過言ではない技術があります。それは回転です。回転は元々王城さんから学んだことを佐倉学が発展させたものでした。”常に敵が自分の予想を2,3段階越えてくることを想像する”ことを意識している佐倉学だからこそ導き出した答えでした。この回転は、攻守ともに使える技術ですが、主に回避に使うことが多いです。敵が襲ってきたとしても、その場で横回転することで相手のタッチをはじき返すのです。この回転は咄嗟のプレーでも、守備のキャッチを振り払うだけのパワーを入れつつ、回転後すぐ動けるような体制を作るという趙高等技術で、微細な動作を冷静に制御できるのです。回転で薙ぎ払い成功させた攻撃は数知れません。
絹ごし豆腐メンタル
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 7巻 第69話】
しかし、佐倉学には弱点と呼ばれる一面があります。メンタルがあまりにも弱いことです。右藤大元からも絹ごし豆腐メンタルと言われるほどです。上記シーンは極端にメンタルが落ち込み、集中力が欠いてしまった時のシーンです。合同合宿最終日能京高校との練習試合前半、初めての王城正人との直接対決で王城正人をケガさせた上、能京高校に4点取られてしまいます。スポーツでのケガは仕方がないことです。でも、佐倉は完全に集中力を欠いてしまったのです。それくらいメンタルが弱いのです。
実はブランクがあった?!佐倉学の過去とは?!
その1王城正人との出会い
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 5巻 第38話】
祖母が大好きだった佐倉学。カバディを始めたのも、気弱な自分でも強くなって、大好きな祖母に安心してもらいたいからでした。競争が苦手でしたが、恵まれた才能が開花し、元世界組1軍メンバーの練習に混ざることになりました。しかし、そこにいたのは、六弦歩や神畑樹、そして不破仁など相当たるメンバーで、全く歯が立ちませんでした。カバディが楽しくなくなってきた中、1人キラキラと楽しそうにカバディに取り組んでいる選手がいることに気づきました。それが王城正人でした。王城正人は周りに心配されてもいっぱい練習すれば心配されないほど強くなれると教えてもらいました。そこから、王城正人から学ぶ日々が始まりました。
その2祖母の認知症
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 4巻 第38話】
王城正人が高校生になり、元全国中学カバディ選抜を卒業した時、佐倉学は中学3年生になっていました。腕もどんどんあがり、1軍監督から海外遠征の主将を任せたいという話がきました。主将に選ばれるほど強くなったことがうれしく、安心していいよということができることが楽しみで、自宅に帰宅しました。ウキウキしながら、いつものように祖母に話しかけました。しかし、あなた誰と言われてしまいました。このタイミングで、祖母が認知症になってしまったのです。佐倉学にとって、大事な人が自分のことを忘れてしまったことはかなりのショックでした。それをきっかけにカバディをやめ、高校も祖母のお見舞いに行きやすい高校に進学することにしました。そして、元世界組で親友の右藤大元が佐倉学を追いかけ、カバディ部を新設しなければ、カバディは再開することはなかったでしょう。それほど佐倉学にとって、祖母との時間が大事だったのです。
佐倉学のカバディシーン
その1合同合宿練習試合 英峰高校戦
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 6巻 第50話】
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 6巻 第50話】
佐倉学がミニゲームでなく試合という形でカバディシーンが表現されたのは練習試合の英峰高校からでした。とはいえ、英峰高校部長神畑樹からは手を抜くなんてふざけるなと言われてしまう状態でした。相手を常に格上だと想像するあまり、臆病な一面が出ていたからです。しかし、佐倉学にとっては無意識のため、なんでそう言われるのか理解できずにいました。そんな中でも、守備が強い英峰高校を全滅に追い込むなど攻撃をしていました。最終的に、何がなんでも勝つという神畑樹や若葉剛など英峰高校チームの気迫に攻撃の手を緩めてしまった佐倉学は、負けてしまいます。今までの佐倉学が現れているなと感じます。
その2合同合宿練習試合 能京高校戦
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 7巻 第60話】
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 7巻 第61話】
合同合宿最終日でかつ最後の練習試合は能京高校とでした。師匠である王城正人との初めての直接対決でした。王城正人の壁は厚く、王城正人を怪我をさせた上、4点とられてしまいます。メンタルがボロボロになる佐倉学。しかし、自分は1人でない、仲間の期待はメンタルが弱い自分にとっての大事な碇であることに気づいた佐倉学は、ここから化け物へと進化します。過去の経験と恵まれた才能が開花し、繊細でかつ独創的な攻撃を繰り出し、一挙に7得点を獲得しました。そこから学んだのは、カバディへの感謝の気持ちでした。王城正人は愛であり、佐倉学は感謝とそういうところも師匠を受け継いでいるなと感じた試合でした。ここから関東大会に向けてさらに化け物じみてくので、恐ろしいです。
その3関東大会3回戦 奏和高校戦
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 11巻 第117話】
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第129話】
佐倉学は変わりました。関東大会で髪を切り、今までの羊のような穏やかな雰囲気から一転し、狼のようにギラギラした雰囲気を醸し出すようになりました。一度捨てた最強を取り戻すために、関東大会に臨みました。順調に勝ち進み、関東大会3回戦は、関東ベスト4の強豪である奏和高校との試合でした。ここには同じく天才である高谷煉がおり、天才同士の対決でした。佐倉学は関東大会以降、感覚的な動きを全て言語化しました。言語化することで素人のような予想外な動きには対応できなくなりますが、理想的な動きには今まで以上に早く動くことができます。この進化が奏和高校に襲いかかり、前半戦を有利に進めました。
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第112話】
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第112話】
そんな中、右藤大元は佐倉学同様に高谷煉もある癖があることに気づきました。それは、相手の力量に合わせて、力を抑えてしまう癖でした。佐倉学は相手を格上とみる思考パターンなどから無意識的に力を抑えてしまっていましたが、高谷煉にも同様の癖があったのです。それに気づき、作戦に組み込みました。そんな中、最大のチャンスがきます。後半となり残り時間が少ない中、奏和高校の守備が半分以下となり、六弦歩を倒す機会がやってきました。2人が直接対決で激しい攻防をする中、佐倉学が勝ち取ったのでした。才能の化け物であることが証明された瞬間ですね。本当に末恐ろしいです。
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第123話】
34対32と埼玉紅葉高校が2点差をつけ、残り時間7分をきりました。勝利をさらに確実なものにするために右藤大元は、攻撃手をすぐに追い出すという手を使うことにしました。奏和高校も同様の作戦をやり始め、お互いの高校が5分以上も攻撃手を押し合い続けます。その攻防はかなりの酸素を消耗し、ほとんどの選手が肩で呼吸するほど呼吸困難に陥っている中、1人だけ平気で動けている選手が、同じ化け物の高谷煉でした。そして、高谷煉が均衡を崩し、4得点を獲得し、逆転します。挽回しなければいけない場面、皆の約束やエースとしても役目、果たさなければいけない期待があるのに、頑張れませんでした。高谷煉は、佐倉学は誰かの為に戦い続けていると見抜き、嫌みったらしく言い放したのでした。フラフラしている自分にとって大事な碇のはずが、重圧に変わっていたことを指摘されてしまったのです。。高谷煉に押し返される佐倉学が最後につぶやいたセリフは、感謝などみじんもない独りよがりのセリフでした。メンタルが課題の佐倉学。しかしさらに化ける予感にうずうずしてしまいます。
カバディもう辞めない?!佐倉学の今後は!!
【武蔵野創 「灼熱カバディ」 裏少年サンデーコミックス 12巻 第130話】
佐倉学にとっての夏が終わりました。今年は元世界組と戦える最後の年であり、王城正人との約束を果たせる最後の年でした。しかし、その夏が終わってしまいました。絹ごし豆腐メンタルの佐倉学は落ち込んでいました。休息日に宵越竜哉と畦道相馬に会いに来た佐倉学と右藤大元は、お詫びとして回転の技術を教えにきたのでした。約束を果たせなかったお詫びという名目ですが、真意は違いました。”カバディは競技人口が少ないため、昔からカバディをやっていた人は新しい人がくると口をはさみたくなりました。新しく来た人に結果を残されると、すごくうれしくて、すごく腹がたつんだ”と語りました。そして、佐倉学の心残りである王城正人の力になることに対してケジメをつけました。だから、託したのです、「後は任せた。」と。本当は自分でやりたかったはずですが、どうしようもない現実と向き合う姿に心がざわついてしまいます。灼熱カバディが本当にすごい漫画だと思うのはこういうところだなと感じてしまいます。
まとめ
佐倉学について語りました。佐倉学は埼玉紅葉高校の絶対的エースであり、天才的な才能の底知れない選手です。しかし、メンタルがこれほど安定していない選手はいないでしょう。そこから繰り広げられるドラマは魅力的であり、内面の変化や進化を味わいたくなります。メンタルは絹ごし豆腐並みですが、3年となり、どんな成長をしてくるのか見たくて仕方がありません。将来がとても気になる選手だと私は感じました。今後も灼熱カバディの魅力的なキャラクターや熱くなる試合などを伝えていきます。
読んでくださり、ありがとうございました。
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※今後も追記予定です!